アップルが日本でiTunes Matchのサービスを開始しました。
iTunes Matchとは、CDから取り込んだ自分の音楽ライブラリや、iTunes Storeで購入した楽曲を、全部iCloudに保存して、iPhoneやiPad、Apple TVなどから自由に聴くことができるサービスです(年額3,980円)。
確かに一般的には非常に便利なサービスなので、待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。。。
しかし、このサービスの音源のクオリティは、AAC 256kbpsというiPhoneで聴くことを前提とした品質なので、同じ音源をリビングのオーディオシステムで聴くには、品質が低いのです。例えて言えば、どこでも自由に自分のビデオ映像が見れるけど、リビングの大画面テレビでもHDではなくてSD品質ですよというのと同じことなのです。
音源の品質にもこだわりがある人は、手持ちのCDをライブラリ化するとき、WAVやFLACといった品質低下のないフォーマットが基本で、最近ではDSDというSACDで使われている高品質フォーマットの音源も増えています。ところがAppleの製品は(WAVはともかく)FLACやDSDといったフォーマットはサポートしていないので再生できないのです。
iTunes Matchは、音楽を便利に楽しみたいという多くの人の要望には見事に応えてくれるのですが、音質にこだわりがある人向きのサービスではないのが残念なところです。
では、オーディオマニアにとって夢のサービスとは何なのか?
かの有名なマーチン・ルーサー・キング牧師の"I have a dream"(私には夢がある)演説にならって、私なりの"I have a dream"を考えてみました。。。
私には夢がある。
いつか、自分の音楽と動画がたったひとつのライブラリで管理できる日が来るという夢が。
たったひとつのライブラリが、超低消費電力のシンプルな1台のNASに保存されている、回転ディスクのない世界。
これが私の希望。
私には夢がある。デジタル著作権管理がはびこるコンテンツ業界、録画番組は簡単に持ち出しできない、ブルーレイやSACDディスクはコピーが禁止されている、そんな状況もいつかきっと、コピー規制が撤廃されるという夢が。
私には夢がある。MP3,
AAC, WAV, DSD, FLAC, ALAC, MPEG, MP4,
ISO, DVD, BDAV, BDMV,といったどんなフォーマットも自由自在にタグ付けやソートができ、ステレオもマルチチャンネルも、2Dも3Dも、途中再生もギャップレス再生も、ストリーミングでもダウンロードでも、リビングでもモバイルでも、分け隔てなく再生できる日が来るという夢が。
私には夢がある。
。。。こんな感じでしょうか。。。(´д`)
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