【クレジットカードで節約(2015年春版)】JACCSカードの裏技

クレジットカードを駆使しての節約方法は、これまでもいろいろなサイトや雑誌でも紹介されてきましたが、ここではあまり知られていない裏技を紹介します。

先日、最強の還元率を誇ることで有名なJACCSの「漢方スタイルクラブカード」が、2015年5月31日を最後にナナコのチャージポイント率が一気に1/7に減ってしまうという改悪が発表されてしまいました。


「漢方スタイルクラブカード」サービス改悪の通知

クレジットカードによる節約術も大きな節目に来たというタイミングと、改悪とはいえJACCSのクレジットカードのメリットを多くの人に知っていただき、少しでも余計な出費を抑えて欲しいという思いで、以下にまとめました。

裏技に必要なものは以下の3つです。

1.JACCS 漢方スタイルクラブカード


JACCS 漢方スタイルクラブカード

漢方スタイルのホームページから申し込みができます。初年度年会費無料、2年目以降は2,100円+消費税がかかります

この漢方スタイルクラブカードが素晴らしいのは、まず還元率が業界最高レベルの1.75%と高いのに加えて、nanacoカードへのチャージでもポイントが付与される数少ないクレジットカードという点です。

また毎月1万円以上カード払いすればそのキャッシュバック還元

10,000円 x 12ヶ月 x 1.75% = 2,100円

で年会費の元はほぼ取れてしまいます。

カード発行されると、ファーストプレゼントという特典で、カード到着後最初の3カ月で10万円以上カードショッピングをすると、5,000円のJデポ(キャッシュバック)が無条件で獲得できます。

余談ですが、このファーストプレゼントという特典は実質還元率5%でほとんどのJACCS発行のクレジットカードに付帯しますので、これだけでも初年度年会費無料のJACCSカードをすべて作るというのは良いアイデアだと思います。

これも余談になりますが、ファーストプレゼントは、カード発行後1回だけの特典ですが、カード紛失で再発行した場合には、再度ファーストプレゼントが付与されるという話もあります。個人的には試したことはありませんが、再発行費用の1,000円を差し引いてもまだ還元率は4%と高いです。

2.JACCS REXカード


JACCS REXカード


カカクドットコムのサイトから申し込みができます。REX Cardは年会費が2,500円+消費税がかかりますが、年間利用50万円以上で無料となります。

REXカードは漢方スタイルクラブカード同様、還元率が業界最高レベルの1.75%と高いですが、nanacoカードへのチャージではポイントが付与されないところが漢方スタイルクラブカードと異なります。

こちらも入会特典で、カード到着後最初の3カ月で10万円以上カードショッピングをすると、3,000円のJデポ(キャッシュバック)が無条件で獲得できます。またその他条件を満たすとさらに1,300円で合計4,300円のキャッシュバックが獲得できます。

ここで注意すべきは、REXカードの引き落とし口座を指定しないでコンビニ払いのままにしておくことです。これは非常に重要なポイントです。

3.nanacoカード

nanacoカード

nanacoカードはセブンイレブンやイトーヨーカドーで使用できるデポジット型の電子マネーです。1枚で最大50,000円までデポジットできます。

イトーヨーカドーの店頭で発行しており、カード1枚につき発行手数料が300円かかります(カード発行枚数は制限がありません)が、8日、18日、28日と8の付く日はハッピーデーといって発行手数料が無料になります(ただし1,000円のチャージが必要)。

nanacoカードを5枚準備します。これで50,000円x5枚で合計250,000円分のデポジットが可能となります。

nanacoカードを6枚準備

上記3つが揃ったら、あとは毎月の出費をなるべくREXカードで支払うようにします(漢方スタイルクラブカードではありません、念のため)。光熱費や携帯通信料金はもちろん、食事代から交通費まで可能な限りカード払いにします。ただし一か月の支払いが30万円を超えないように注意してください(30万円を越えた場合はリボ払いに変更して翌月の請求額が30万円未満となるようにしてください)。

そして、予めnanacoのカードは、nanacoのサイトの会員ログイン画面からチャージをREXカードに紐付けします。

nanacoログイン画面

上記のように、「カード記載の番号でログインする」からログインしてください。ログインすると以下のような画面となります。

nanacoログイン後の画面

nanacoクレジットチャージ」を選択すると、以下のような画面となります。


nanacoクレジットチャージ申込み画面

ここで、「登録クレジットカード変更・更新」を選択して、紐付するクレジットカード(漢方スタイルクラブカード)の番号や個人情報を入力します。ここでは、画面の指示に従って入力し、最後にJACCSintercomkクラブ(JACCSの会員向けページ)に遷移してパスワード認証を求められますので、会員ログイン用のパスワードを入力します。

クレジットカードとの紐付けに24時間以上必要というメッセージが出ますので、1日以上経過してから再度同じ画面にアクセスします。

今度は左上の「nanacoクレジットチャージ申込み」を選択すると、以下のようなチャージ額の選択画面となります。


チャージ額選択画面

金額は29,000円を選択して、パスワードを入力します。同じ操作をもう一度行い、次は21,000円を選択してパスワード入力します。これで1枚のnanacoカードにチャージ額の上限である50,000円がチャージされます。

50,000円のチャージが完了したら、次に、クレジットカードの紐付けを解除します。これは、1枚のクレジットカードと紐付けできるnanacoカードは一枚に限定されるという制約があるため、面倒なのですが、1枚紐付けしてチャージが完了したら、紐付けを解除して、別のnanacoカードへ新たに紐付けという作業が必要だからです。

nanaco紐付け解除の画面

上記の画面の左下(赤いサークルで囲っている場所)の、「解約をご希望の方」を選択して、画面にしたがって解約手続きを行います。

解約手続きを済ませたら、ログアウトして再びログイン画面に戻り、今度は2枚目のnanacoカードの番号でログインします。あとは、上記の手続きと全く同じ流れで、2枚目のnanacoカードと漢方スタイルクラブカードの紐付けを行います。

こうして5枚のnanacoカードに漢方スタイルクラブカードからそれぞれ50,000円のチャージを完了させるのに、最低でも5日はかかることになります。いちいち入力するのは大変な作業ですが、これを毎月行う必要があります。

やがて、REXカードの支払代金の請求が、郵送で送られてきます。以下のようなコンビニ支払い可能な振込用紙が入っています。

JACCSから郵送されてくる払込取扱票

請求額が30万円を超えてしまうと、払込取扱票にバーコード印字がないものとなり、コンビニ払いができませんので前述のとおり、毎月の利用額には注意してください。

この払込取扱票をnanacoでも支払いができるセブンイレブンの店舗に持ち込みます。レジで支払い手続きを行う前に、セブンイレブンの店内のセブン銀行の端末でnanacoカードにチャージ額をセンター預かり分から転送させる必要があります。


セブン銀行の端末

nanacoにチャージされている金額をカードに記録させるには以下のようにnanacoカードを端末に置いて「マネー残高確認」画面を選びます。残高確認とともに、センターに登録されているチャージ額がカードに無事転送されると、「ピヨピヨ!」と音が鳴って確認できます。


マネー残高確認

チャージが済んだら、払込取扱票とnanacoをレジに持っていき「nanacoで支払います」と伝えます。すると、POS端末でnanacoを次々とかざすとその度に引き落とされます。レジの店員によっては、nanacoの複数枚での支払いに慣れていないせいか、「nanacoは一枚しか使えません」と言う人もいますが、nanacoは5枚まで使えますので堂々とその旨伝えてください。

このようにして、REXカードで支払った金額と同額を再びnanacoチャージで漢方スタイルクラブカードで支払うことになるので、理屈上はポイントを2倍獲得することができます。単純計算で、還元率1.75%の2倍ですから、3.5%もの還元率となります!

厳密には、漢方スタイルクラブカードやREXカードの年会費と、払込取扱票1枚につき手数料が318円かかるので、その差額となりますが、通常のクレジットカード利用ではありえない高い還元率を実現できます。

しかし、上記に紹介したクレジットカードによる還元率アップの裏技は、このJACCSのクレジットカードを利用するものですが、残念ながら上記の改悪により2015年5月31日以降はナナコのチャージポイント率が一気に1/7に減ってしまうため、還元率は

1.75% + 0.25% = 2.0%

と激減してしまいます。。。それでも一般的なクレジットカードの還元率(だいたい1%程度)と比較すれば圧倒的に高いのですが。。。

ちなみに私はこの裏技で、過去2年間でクレジットカード支払い額から237,500円ものキャッシュバックを享受しました(もちろん完全に合法です)。

合計237,500円のキャッシュバックの通知はがき

キャッシュバックから必要経費(クレジットカード年会費とコンビニ払いの代理受領手数料)を差し引いても226,300円となります。年間のクレジットカード利用額がだいたい340万円くらいですから、還元率でいうと3.3%くらいになります。他のクレジットカードでは有り得ない高い還元率です。

実は私は、カード月額が30万円を超えてしまった月が2回あって、リボ払いへの変更もしなかったため、その2ヶ月分の還元率は0%となってしまいました。これがなければ還元率3.5%を軽く超えていたと思われます。

ちなみに、nanacoカードでのセブンイレブン店頭支払いというのは、クレジットカード請求だけでなく、自動車の税金や、住民税の支払い(サラリーマンの場合は原則源泉徴収なので関係ないですが)、固定資産税の納付などこれまでクレジットカード払いができなかった各種の支払いにも応用できます。これら支払いがすべて1.75%の還元対象になるわけです。支払い額が大きければそれだけ還元額も大きくなります。

サラリーマンでも住民税をコンビニ払いできるチャンスというのが実はあって、それは会社を変わって転職したタイミングで、次年度の住民税支払い用紙が郵送で送られてきます。該当する人はこのチャンスにぜひnanacoを使って住民税の1.75%の還元を狙ってはいかがでしょうか。

JACCSの会員サイトには、ほかにもJACCSモールというネットショッピングのサービスが用意されており、ここを経由してたとえばAmazonでショッピングをすると、通常のポイントが2倍(つまり3.5%還元率)となります。すでにカートに保存したものは一度カートから削除して、JACCSモール経由でログインしてから再びカートに保存しなければポイント2倍対象にならない点は留意ですが、こまめに使えばそれなりに還元率もアップします。

このような使い方も意外に知られていません。

もしクレジットカード利用額が多くて、月間平均が30万円を超えてしまうような人の場合は、JACCSのクレジットカードを夫婦で2枚ずつ(家族会員ではなく)利用することをオススメします。そうすれば、個人で30万円ですから、1世帯では月額60万円まで上記の裏技を使うことができます。

以上、JACCSカード2枚とnanacoカード5枚を組み合わせて使う裏技の紹介でした。

正直このような準備や作業をミスすることなくしっかりとやるのは相当な根気と手間が必要です。しかも毎月のように。。。人によっては作業にかける時間と手間を考えると還元率よりも割高になるかもしれません。個人的には、クレジットカードでの節約術を楽しむという気持ちでやったほうが長続きすると思います。

少しでも節約のお役に立てれば幸いです。

(おわり)


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