Raspberry Pi 2にWindows 10 IoT Coreを入れてみた

MicrosoftからRaspberry Pi 2で動作する「Windows 10 IoT Core Insider Preview」版のダウンロードが開始されたので早速インストールして試してみました。


Windows10がRaspberry Pi 2に対応

Raspberry Pi 2はこれまでにもVolumioを入れたり、RuneAudioを入れたりして遊んでいましたが、どちらもHDMI出力だと音声が48kHzにダウンサンプリングされてしまうという欠点があり、メインシステムでは稼働させていなかったのでちょうど余っていたところでした。
Raspberry Pi 2

必要なものは8GB以上の容量のClass 10以上のmicroSDカードです。

Linux系のディストリビューションと違ってWindowsでは作法が違ってきます。 まず、microSDに書き込むイメージファイルの入手方法ですが、Windows 10 Insider Preview版がインストールされたPCが必要ということで、いきなり敷居が高くなっています(苦笑)。

基本的にこちらに書いてある手順に従って進めます。

Windows 10 Insider Preview版を入手するために、Windows Insider Programというプログラムに登録して参加する必要があります。

またWindows 10の環境から「Windows 10 IoT Core Insider Preview」版をダウンロードするために、今度は、Microsoft Connectというプログラムに登録して参加する必要があります。

(面倒だ。。。)

注意点として、どちらもhotmailやliveアカウントで無料登録できるのですが、ダウンロードするためにはdeveloper登録していないとダメだということです。

(いよいよ面倒。。。)

晴れて目的の「Windows 10 IoT Core Insider Preview Image for Raspberry Pi 2」がダウンロードできれば、あとはもう一息です。

ここからもLinuxとは違って、DD for WindowsやWin32DiskImagerなどのツールで簡単にイメージを書き込むのではなく、Windows独自のdism コマンドというものを使います。

diskpart
list disk
exit

dism.exe /Apply-Image /ImageFile:flash.ffu /ApplyDrive:\\.\PhysicalDriveN /SkipPlatformCheck

こんな感じです。面倒ですがWindowsの世界なので「郷に入れば郷に従え」ですね。。。

これでようやくブート用のmicroSDカードが出来上がりました。

あとはRaspberry Pi 2にいつものmicro USBケーブル(電源)と、LANケーブル、HDMIケーブルを挿して起動です。

     各種ケーブル接続

しばらく我慢して待っていると画面にロゴが現れます。

画面にロゴが

起動時間ですが、正直かなーり遅いです (´д`) たぶん2分くらいかかったのでは。。。

最初の起動のときだけですが、以下のようなメッセージが出てきます。

最初のWindows10 IoTの起動画面です

大して重要なメッセージでもないのであまり気にする必要はないと思います。



再起動すると今度は以下のような画面表示になります。

Windows10 IoTのデフォルト画面です

これがデフォルトのスクリーンとなります。右の設定アイコンを選ぶと、言語や地域の設定ができます(というかそれしかできません。。。)。

残念ながらWindowsモードでもなければサンプルプログラムも何もない状態です。ここからはWindows IoT Core WatcherかPower Shellで開発用Windowsマシンでリモートログインしてバリバリプログラムを開発してくれということなのでしょう。。。

うーむ。。。もう少し遊べると思ったのですが。。。デベロッパーでない私はここまでオシマイです。。。

WindowsがRaspberry Pi 2のような組み込み機器向けプラットフォームで動作するようになったことは画期的なのですが、これではなんだかARMベースで終息してしまったSurface RTの二の舞を見ているような気がしてなりません。。。

まだ時期尚早なのでしょう。恐らくマイクロソフトも逐次アップデートをすると思いますので、また新しいBuildが出たら試してみようと思います。。。

(おわり)








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