そんななか、衝撃のニュースが!
来月に迫ったアイアンマンジャパン北海道(8月23日)のバイクコースの獲得標高が、去年より600mも増えて2,355mの超山岳コースになることが発表されたのです。
獲得標高2,355mのバイクコース
ただでさえ山岳コースとして厳しいのに、さらに厳しくなるとは。。。情報によると、中盤にニセコHANAZONOヒルクライム大会のコース(全長15.5km 平均勾配約4.6%)が組み込まれ、さらにそれとは別に後半には最大斜度14%の激坂が2度現れるということです。
ヒルクライムが大の苦手の自分にとっては、これはほとんど死刑宣告されたようなものです。。。
先日ブルべ600kmを完走してスーパーランドナー(SR)こそ獲得しましたが、ダンシングをやったことがないので峠越えはすべてシッティングでキコキコと上って何とか凌いだものの、本格的なダンシングができなければアイアンマンジャパンのバイクコースを完走することはまず無理です。
昨年トライアスロンショートのタイム短縮用に調達したディープリムホイール(FFWDのF6R)は、平地やダウンヒルの高速巡航時には威力を発揮するものの、上り坂ではリムの重さがたたってかなり走りにくいホイールであることも、ブルべで身に滲みてわかりました。
ちなみにFFWDのF6Rのブログ記事はこちらです。
そこで、ヒルクライムにも適したオールラウンド用のホイールとして、ロードバイクに詳しい友人からオススメされたのが、CampagnoloのアルミクリンチャーホイールZondaでした。
調べてみると、Zondaは通勤にもレースにも使える超万能ホイールで、なおかつ価格もリーズナブルという評判の高いものでした。
アイアンマンジャパンがプレッシャーとなって、迷わず購入しました。
Campagnolo - Zonda クリンチャーホイールセット
同時に、こちらも友人からの勧めで、Veloflex - Corsa 23 クリンチャーフォールディングロードタイヤを一緒に購入しました。ホイールが良くてもタイヤの良し悪しで乗り心地やパフォーマンスが大きく左右されるのでホイール選びと同じくらい重要だとのこと。このCorsaは濡れた路面でもしっかりグリップしてくれるとの評判のものです。
Veloflex - Corsa 23 クリンチャーフォールディングロードタイヤ
Corsaはクリンチャーホイール装着でありながら、全目的用のオープンチューブラータイヤが特徴の上位モデル(実売価格4,000円くらい)です。そのせいか、購入直後の状態だとタイヤが非常に硬く、装着が大変ということで、ショップに持ち込んで装着をお願いしました。
Zondaフレームに装着前のCorsa
FFWDのときは自分でホイール交換をしたのですが、今回はついでにスプロケット取り付けも一緒にお願いしてしまいました。
スプロケットは、これまでF6Rに使っていたのと同じShimanoの105用10スピードカセットですが、上り坂対策として、これまでの11-25Tではなく、12-27Tを選択しました。11-25Tが358gに対して12-27Tは歯が大きい分381gとやや重いですが、この程度の差であれば問題ないでしょう。
SHIMANO(シマノ) CS-5700 10S 12-27T
例によって、旧型の10スピード105は、(新型の11スピードと違い)スプロケット取り付け時にスペーサを挿入する必要がありますが、スペーサはちゃんとZondaに付属していたので問題ありませんでした。
ちなみにZondaのホイールには、リムテープは付属しません。ショップの店長に尋ねると、このホイールはリムテープが不要だそうです。フムフム、勉強になります。 ^_^
またこれは友人から教えてもらったのですが、Zondaのようなカンパ系ホイールの回転部位は出荷用グリスしか付いていないので、一度分解してしっかりグリスアップした方が良いようです。
さて、組み上がった前後のホイールを家に持ち帰り、サーベロS2に装着しました。厳密にはスプロケットの種類が変わったので、チェーンも調整する必要があるのですが、試走したところ特に違和感がなかったので、チェーンはそのままの状態で使うことにしました(間違った使い方かもしれませんが)。
Zondaのスポークは外側にかなり張り出していて、これまで干渉することがなかったサイコンのセンサーがそのままではぶつかってしまいました。エアロ効果を最大限に発揮するように設計されているのでしょうか。
ホイール交換によってどの程度重量が変わったか測ってみました。ちなみにカタログスペックでは、
FFWD F6R 1,900g
Vittoria Rubino Pro Slick Folding 215g
Shimano スプロケット 11-25T 358g
合計 2,473g
に対して
Campagnolo Zonda 1,550g
Veloflex Corsa 195g
Shimano スプロケット 12-27T 381g
合計 2,126g
なので理論値347gの重量減が期待できます。。。!
さて実測してみます、ワクワク。。。
FFWDフロント
Zondaフロント
次にリアを実測。。。
FFWDリア
Zondaリア
ありゃりゃ。。。FFWDより重いと出てしまいました。。。なんか重過ぎのような。。。まあ気にしないことに (´д`)
組み上がった全体像はこんな感じです。スポークの本数も減ったぶんだけ見た眼もずいぶんスッキリ、スリムになりました。
サーベロS2にZondaホイール
さて、以後は肝心の走行インプレです。。。
乗り出してまず気付いたのは、その柔らかさです。ホイールのせいか、タイヤのせいか、はたまたその両方の効果かはわかりませんが、明らかにスムース&ソフトな乗り心地に変身しました。
ちなみにZondaのラチェットは、空転時に微妙にカリカリと音が出ます。FFWDのDTSwissハブほど盛大ではありませんが。。。空転時に音が鳴る方が、街中を走っているときに周囲に注意喚起になるので個人的には好みです。
そして、上り坂での走行を試すために、平日早朝に尾根幹(南多摩尾根幹)を走ってみました。
ちなみに尾根幹とは、首都圏近郊のライダーには有名な道路で、調布の多摩川原橋から相模原方面に伸びる全長15kmほどの国道です。交通量も少なめで自転車でも走りやすく程良くアップダウンがあるのでトレーニングには格好のコースです。
尾根幹の走行記録
FFWDのディープリムではこれまで尾根幹の上り坂をダンシングで上るのは大変でした。ダンシング自体が苦手というのもあるのですが、だいたい30漕ぎくらいすると両足が疲れてしまって長続きませんでした。
ところが。。。
Zondaに変えて上り坂をダンシングでいってみたところ、なんともリズミカルに上れるではないですか。。。!
最近のダンシングのトレーニング効果かもしれませんが、30漕ぎしてもまだまだ足に余裕が残っています。調子に乗ってどこまでダンシングできるか試したところ。。。一番長い上り坂(ダンシングで80漕ぎくらい)をなんとかクリアできました!
しかもまだまだ足に余裕が残っています。
どこまでできるか、その後の上り坂と、平地でも積極的にダンシングをやってみます。
問題なく続けられる。。。100漕ぎやってもまだ足が残っている。。。!
結局、往復ですべての上り坂をダンシングで帰ってきました。
いつもならば帰宅すると両足の太ももが攣りそうな感覚もありません。ポジションニングも微妙に調整(ハンドルを下げてサドルを上げた)したのでその影響も考えられますが、これほど変わるとは。。。
また下りのダウンヒルですが、この日の最高速度56km/hでまったく問題なし。F6Rほどの加速感はないものの、Zondaでもスピードアップで空気抵抗が増えて伸びが抑えられてしまうような感覚はなく、高速直進性も優れていました。
スプロケットを11-25Tから12-27Tに変えたので、ダウンヒルのときのトップギアが1枚少なくなりました。これは思った以上に違和感があったのですが、それより激坂上り用のローギアが一枚多くなったメリットのほうが大きいに違いありません(これは激坂を実際に走ってみないとわかりませんが)。
また大きく差を感じたのは、信号停止からスタートしたときのダッシュ力です。F6Rはお世辞にも軽いスタートとは言えず、思いホイールをよっこらしょという感じで回し始めます。対してZondaはスタート時の負荷が軽く、ダンシングでスタートするのも軽く感じました。。。
逆に言えば、FFWD F6Rのようなディープリムホイール(それもクリンチャータイプの)で山岳コースを走るというのは、私よりも上級者向きの選択なのかもしれません。実際、過去走ったブルべでも、山岳コースにディープリムホイールを履いた選手はほとんど見かけませんでした。
もちろん、F6Rの優れた点は素晴らしく、平地や下りでの巡航速度は特筆すべきものです。特にスピードに乗ったダウンヒルでは、何もしなくても他の選手の自転車にあっという間に追い付いてしまうほどエアロ性能が高いです。ショートディスタンスのトライアスロンであれば、これからもF6Rを使い続けようと思います。
これでホイールは3代目。以下はその変遷です。
初代ホイール(Shimano RS50)
2代目(FFWD F6R)
3代目(Campagnolo Zonda)
ちなみのこのZondaですが、ちょうど今Wiggleでサマーセールを始めたようで、(7月29日時点で)37%割引で38,000円代まで安くなっています。
WiggleでZondaがセール中
セールはいつまでかわかりませんが、ここまで安くなったのは初めてではないでしょうか。。。
Zondaを導入したおかげで、アイアンマンジャパンの超山岳コースに対して希望の光が見えてきた気がします。。。もちろん一番大事なのは自分の走行能力なのですが、藁にもすがる思いの今の自分にはZondaを導入したことは本当に救いになりました。
私はロードバイク乗りとしてどこにでもいるレベルなので、このインプレが果たしてどれほどの人に参考になるかわかりませんが、少なくともホイールを変えた効果は想定以上のものがありました、。。。
アイアンマンジャパンまであと1ヶ月を切りました。あとはトレーニングに励みながら(事故や怪我・病気なく)無事に当日を迎えることに専念したいと思います。。。
(おわり)
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