NFL(アメフト)の2015年シーズンいよいよ開幕です

今年もいよいよNFL(National Football League、いわゆるアメフト)のシーズン開幕です。




開幕戦は昨年スーパーボウルの覇者ニューイングランドペイトリオッツ対強豪ピッツバーグスティーラーズ、NHK-BSでも12日(金)の深夜に放送予定です。

NFLを観続けてはや20年。。。一時期は年間170試合以上TV観戦してアメフト廃人のようなアホな時期もありましたが、最近はTVで観戦する機会もすっかり減りました。

しかし。。。

今年は今シーズンは久しぶりにアメフト本腰入れて観ようと思っています。

というのは。。。

先日auひかりのテレビサービスに加入してしまったからです!^_^

auひかりのテレビサービス

お試しキャンペーン期間ということで、月額500円でCS放送が2ヶ月間見放題という宣伝文句に釣られて加入してしまいました。。。これでNFLが観放題に!

そこでNFLについて少しレビューしておこうと思います。


私がNFLにアメフトにハマッたのは、もう20年以上前ですが、当時ニューヨークに住んでいたときにジャイアンツスタジアムにニューヨーク・ジェッツとダラス・カウボーイズの試合(1993年12月18日)を観に行ったのがきっかけでした。

ジャイアンツスタジアム

実はルールもよく知らなかったのですが、スタジアムの観客の興奮とそのスケールに圧倒!まさにカルチャーショックでした。

それ以来帰国後もすっかりNFLマニアに。。。

時期はちょうど、ジョー・モンタナの全盛時代が終わり、代わりにトロイ・エイクマン率いるダラス・カウボーイズの黄金時代が始まろうとしていたときでした。バッファロー・ビルズがスーパーボウルで4年連続で負けたあの時代です。

思うところあって押入れから昔の選手名鑑も引っ張り出してきました。うう、懐かしい。。。

Touchdown Pro選手名鑑

ということで、個人的に今でも鮮明に記憶に残っているプレイをいくつか挙げてみました。

第5位:ランドール・カニンガムのパスフェイクでパント

ランドール・カニンガムはフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)でした。その後のマクナブやヴィックのような走れる黒人QBの先駆けで、トリックプレイも多く、見ていて実に楽しい選手でした。
記憶にあったのは、自陣ゴールに追い込まれたところで、パスを投げると見せかけて、なんとボールをパント!意表を突かれた相手ディフェンスはそのボールがころころ転がるのを必死に追いかけて確か80ヤードくらい戻されたシーンでした。

ネットで検索したらこれが見つかりました。

Randall Cunningham 91 yd punt and 95 yd touchdown pass

この91ヤードのパントも凄いけど、記憶ではパスと見せかけてパントを蹴ったような。。。これとは別の試合だったかもしれません。。。

第4位:ドノバン・マクナブのスクランブルから(永遠に逃げ回って)パス

カニンガムと似たタイプのQBとしてやはりフィラデルフィア・イーグルスで活躍したドノバン・マクナブがスクランブルからディフェンダーのタックルを何度もかわして逃げ回りながら、最後にロングパスを投げて成功させたこれまた唖然とするプレイです。ネットですぐに見つかりました。

Mcnabb scramble and long pass

スナップからパスまでなんと14.1秒も持ちこたえているのです!(通常は長くても3秒くらい)。しかも相手は強力ディフェンスのダカウボーイズ。驚愕です。。。

マクナブはこのあとにもプレイオフでパッカーズ相手に4th&21(だったかな。。。)で奇跡的なパスを通したことがあります。このときはパスが通らなかったら負けが確定していたなかで、結局逆転勝ち。あれも驚愕のプレーでした。

第3位:マショーン・リンチのディフェンダーのタックルにも倒れないランニングプレイ

これは比較的最近(2011年)のプレイです。ビースト(野獣)ことシアトル・シーホークスのランニングバック(RB)のマショーン・リンチが、何人ものディフェンダーのタックルを受けながらもそれでも倒れずに進んでタッチダウンする脅威のランプレイです。

Marshawn Lynch Beast Mode run 67 yard TD!

このプレイはBeast Quakeという名前まで付いて、その後のマショーン・リンチ活躍(2013年のスーパーボウル制覇など)を象徴するシーンになりました。

第2位:アントニオ・フリーマンの背中でバウンドボールをキャッチ&TD

アントニオ・フリーマンはグリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー(WR)です。年間MVPを3年連続で受賞した伝説のQBブレット・ファーブ全盛時代のファーストターゲットでした。マンデーナイトフットボールのパンサーズとの対戦で、確か同点オーバータイムで、ファーブがフリーマンに投げたロングパスがディフェンダーにカットされたかに見えたのですが、倒れたフリーマンの背中に当たってバウンド、それをフリーマンが見事にキャッチしてそのままエンドゾーンに入ってタッチダウン、試合終了という劇的な幕切れでした。

試合を実況していたアナウンサーも何が起きたかわからず、(もちろん観ていた私も何が起きたか理解できず)、"He did what!?"とコメントしていたのと、一番近くにいたレフェリーがニヤニヤ笑っていたのが印象的でした。

こちらも検索で簡単に見つかりました。

Antonio Freeman Monday Night Catch (ACTUAL BROADCAST SOUND)

相手はパンサーズではなくヴァイキングスでしたね。。。

似たようなプレーは去年のスーパーボウルでジャーメイン・カースがやりましたね。

第1位:バリー・サンダースの超人的なランニングプレイ

数多くのプレーヤーのなかで誰かひとりを挙げるとすれば、迷いなくバリー・サンダースを挙げます。デトロイト・ライオンズという弱小チームに所属していたため、プレイオフやスーパーボウルでその雄姿を見ることはできませんでしたが、史上最強のRBの一人であることは間違いありません。

我が目を疑うようなカットや素早い身のこなしでディフェンダーをかわす数々のシーンは、ウェアに何か油でも塗っているのではないかという疑惑まで発生したほど強烈なものでした。

そのなかでも、良く覚えているのは、ボールを受け取ってから左にカットすると見せかけて、その一瞬後、有り得ないスピードで急停止、ディフェンダー全員の動きが止まったとみるや、今度は右サイドにおよそ人間とは思えない加速度で走り出し全員を置き去りにしてエンドゾーンまで走り抜けるシーンです。

Barry Sanders Ultimate Highlights

私の記憶しているシーンはこのビデオには収録されていませんでしたが、それでもこのハイライト集は見ていて飽きません。。。とても人間技とは思えない脅威的なランのオンパレード。。。

バリー・サンダースは年間2,000ヤードラッシュを達成している数少ないRBですが、意外なことにほとんどのプレイはショートゲインかマイナスゲインなんですね。。。それが試合中にごくたま~にスーパープレイが飛び出してヤードを荒稼ぎするわけです。観ていて最高に楽しいプレーヤーでした。チームのあまりの不甲斐なさに嫌気がさして突然引退してしまったのが惜しいです。。。


これ以外にも、ダン・マリーノのフェイクスパイクでのTDパスとか、シカゴベアーズのデヴィン・ヘスターのリターン/パント/キックオフタッチダウンとか、いつまでも記憶に残るプレイはたくさんありますね。。。


私はニューヨークに住んでいたことがあるので、当然地元のニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツを応援しています。

どちらのチームもここ20年を振り返ると、ジャイアンツはイーライ・マニングでSBを2回制覇した以外は、強かったシーズンよりも弱かったシーズンのほうが多かったような気がします(特にジェッツは)。

まあそれでもレイダースのファンの人たちと比べたら遥かに恵まれています。何といってもレイダースは(私の記憶に間違いがなければ)プレイオフに行ったのは、ベテランQBのリッチ・ギャノンが予想外の(失礼!)活躍をしてMVPを獲得した2002年が最後、しかもそれ以前は一度もプレイオフ進出どころか勝ち越しもしていないのではないでしょうか。。。1993年シーズンは、8勝2敗からあと1勝すればプレイオフ確定というところから6連敗、結局プレイオフを逃しました。

NFLの面白いところは、サラリーキャップ制とスカウト優先権のおかげで、常勝チームが生まれず常にチーム間での下剋上が起きていることです。

またいわゆる大どんでん返しも頻繁に起こります(特にプレイオフで)。

年間16試合しか行われず、QBのような重要なポジションは先発が故障すると一気にチームも成績が悪くなるといった不確定要因が多く、プレイオフ進出チームやスーパーボウル対戦を事前予想するのは至難の業です。

過去のベストゲームや名場面も数えきれないほど記憶に残っています。。。バッファロー・ビルズの史上最大の逆転劇、ミネソタ・ヴァイキングスのスーパー進出ほぼ確定でまさかのFG失敗、そして敗戦、などなど。。。

しかし、NFLの魅力を語るのに下のシーンほど象徴的なものはありません。

これは「エニイ・ギブン・サンデー」というハリウッド映画のワンシーンです。映画自体は凡作だと思いますが、アル・パチーノ演じる落ちこぼれ監督が試合直前のチームを鼓舞するこのシーンは鳥肌が立ちます。4分ほどのビデオですが是非ご覧ください。

Al Pacino - Any Given Sunday - "Inch By Inch"

スクリプトも記しておきます。

I don’t know what to say, really. Three minutes till the biggest battle of our professional lives all comes down to today. Now either we heal as a team or we’re gonna crumble, inch by inch, play by play, 'til we’re finished.

We’re in hell right now, gentlemen, believe me. And, we can stay here -- get the shit kicked out of us -- or we can fight our way back into the light. We can climb outta hell one inch at a time.

Now, I can’t do it for you. I’m too old. I look around. I see these young faces, and I think -- I mean -- I made every wrong choice a middle-aged man can make. I, uh, I pissed away all my money, believe it or not. I chased off anyone who’s ever loved me. And lately, I can’t even stand the face I see in the mirror.

You know, when you get old in life things get taken from you. I mean that's...part of life. But, you only learn that when you start losing stuff. You find out life’s this game of inches. So is football. Because in either game, life or football, the margin for error is so small -- I mean one-half a step too late, or too early, and you don’t quite make it. One-half second too slow, too fast, you don’t quite catch it.

The inches we need are everywhere around us.

They’re in every break of the game, every minute, every second.

On this team, we fight for that inch. On this team, we tear ourselves and everyone else around us to pieces for that inch. We claw with our fingernails for that inch, because we know when we add up all those inches that’s gonna make the fuckin' difference between winning and losing! Between livin' and dyin'!

I’ll tell you this: In any fight, it’s the guy who’s willing to die who’s gonna win that inch. And I know if I’m gonna have any life anymore, it’s because I’m still willin' to fight and die for that inch. Because that’s what livin' is! The six inches in front of your face!!

Now I can’t make you do it. You got to look at the guy next to you. Look into his eyes! Now I think you’re gonna see a guy who will go that inch with you. You're gonna see a guy who will sacrifice himself for this team because he knows, when it comes down to it, you’re gonna do the same for him!

That’s a team, gentleman!

And, either we heal, now, as a team, or we will die as individuals.

That’s football guys.

That's all it is.

Now, what are you gonna do?

コーチの言葉にすべてが集約されます。

「フットボールでも人生でも、失敗と成功を分けるマージンはほんの僅か、その僅かなマージンのために死に物狂いで戦うんだ。」

。。。ちょっとNFLから話題が逸れてしまいましたが、今シーズンもどんなドラマが見れるのか、どんなスーパープレイが飛び出すのか。。。みなさんもNFLでこれから秋の夜長(寝不足)を楽しんでみてはいかがでしょうか。。。?

どこがスーパーボウルを制覇するのでしょうか?


(おわり)

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