RuneAudioとVolumioのMPDアプリの設定方法は、若干異なるところもあるため、以下を参考にしていただければと思います。
以前のブログと内容が重複しますがご了承ください。尚、ハードウェアは引き続きRaspberry Pi2を使用しています。
Volumioを起動して、http://volumio.local/にアクセスすると、ウェブGUIは以下のような画面です。アルバムアート表示がないのがちょっと不満です。
Volumioの操作画面
一方RuneAudioを起動して、http://runeaudio.local/にアクセスすると、RuneAudioのウェブGUIは以下のような画面です。デファクトとなりつつあるVolumioにないアルバムアート表示ができるのが強みですね。
RuneAudioの操作画面
しかしこの画面は、ブラウザで指定して表示されるものなので、必然的に画面の切り替えレスポンスや一度に表示できる情報量には限界があります。
そもそも楽曲の操作にPCやブラウズを使うというのが不便です。できればタブレットやスマホでの専用アプリでサクサクと操作したいものです。
この点、CuBox/MuBoxやVoyageMPDで馴染みのMPDクライアントは複数の楽曲選択やプレリスト再生など多彩な機能が反応も素早くできるので、操作性ではこちらのほうが魅力的です。
MPDアプリの操作画面(MuBoxの例)
そこで以下では、Raspberry Pi2にVolumio/RuneAudioをインストールした環境で、操作端末にMPDアプリケーションであるMPaD/MPoDを使う方法を説明します。ちなみにMPaDはiPad用アプリ、MPoDはiPhoneアプリです。
(RuneAudioも同じ方法でできるので、RuneAudioの方は以下VolumioをRuneAudioと読み替えてください)
やることは実は非常に簡単です。MPaDを使ったことのある方であれば、やるべきことは、アルバムアート表示を有効にするだけです。
まずMPaDですが、iTunesからダウンロードできます(iPad用はMPaD、iPhone用はMPoDという名前です)。価格はMPaDが360円、MPoDは無料です。
Volumioの設定は以前のブログに書いたとおり、親切なGUIでわかりやすいのですが、念のためNASのマウントの画面を以下に掲載します。
NASをマウント
Raspberry Pi2を起動させた状態で、MPaDを起動すると、connectionのなかにvolumioが見つかるはずなので、それを選択します。
volumioを選択
すると自動的に楽曲リストの一覧を表示してくれますが、この段階ではアルバムアートは非表示になっています。
アルバムアートは非表示
このままでも操作はできますが、やはりアルバムアート表示させたいですよね。。。
そこで、この状態で一度PCからVolumioにSSH接続します。SSH接続に使うソフトは何でも構わないのですが、私はputtyというフリーソフトを使っています。
Puttyの画面
Puttyを使ってVolumioにログイン(login:root, password:volumio)します。
Volumioにログイン
ln -s /var/lib/mpd/music /var/www/covers
ここで注意点!
RuneAudioとVolumioではコマンドが異なります。RuneAudioでは上のコマンドの代わりに以下となります。
ln -s /mnt/MPD /var/www/covers
コマンドを入力(Voumioの場合)
/var/www/というのはVolumioのHTTPサーバのルートフォルダを指します。上のコマンドの意味は、そのルートフォルダの下にcoversというフォルダを作成して、そのなかにマウントされているNASのディレクトリをリンク(参照)させるということです。
理屈はわからなくてもおまじないのように入力するだけです。。。
これで一度Raspberry Pi2を再起動します(MPDを再起動させるため)。
そして、MPaDのほうは以下のようにadvanced設定を変えます。
Server volumio.local.
Local Cover Art
URL http://volumio.local/covers
Cover Filename folder.jpg
advanced設定画面
念のために、RuneAudioの場合は以下と読み替えてください。
Server runeaudio.local.
Local Cover Art
URL http://runeaudio.local/covers
Cover Filename folder.jpg
あとはSettingsのところでRefresh local cacheを実行すればすべてのアルバムアートが表示されるようになります。
Settings画面
アルバムアートが表示されました
アルバム内の楽曲選択操作も簡単に
iPhoneのMPoDの画面は以下のようになります。
ネタ元はこちらの英語のサイトとこちらの日本語のサイトです。
やってみれば大した手間ではないのですが、このような説明が日本語のサイトにはほとんど見当たらないのが不思議です。みなさんPCのブラウザやiPadのサファリから操作しているのでしょうか。。。個人的には音楽聴くときにパソコンなんか立ち上げたくないので、上の方法であればいつでも気軽にタブレット(iPad)かスマホ(iPhone)だけで操作ができて便利です。
ちなみにiPad/iPhoneではないandroidベースのタブレットやスマホでもMPDroidという似たようなアプリがあるので、(恐らく)同じことができると思います。
最後に余談ですが、Volumioの設定を久しぶりにやったところ、動作が不安定で、NetworkのIPアドレスも振られていない状態で、NASのマウントも何度やっても失敗ということが起きました。
イメージを再度microSDに書き込んで最初からやっても同じ。。。途方に暮れていたのですが、microSDカードをフォーマットしても空き容量が増えないことを疑問に思い、フォーマットをNTFSからexFATに変更してカードの中身がすべて消えるようにしてから再度イメージを書き込み、イメージも以前ダウンロードした古いもの(verは同じ)でやってみたところ、無事成功しました。
こういう現象は理屈がわからないのですが、いろいろ試行錯誤すると解決することがあるのはPCオーディオならではです、何かの役に立つのではと思い、書き残すことにしました。
(おわり)
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参考にさせていただきました。
返信削除わずかですが有料のMPad を購入したのにアルバムアートが出ずにがっかりしていたので大変助かりました。
ありがとうございました。
eigomさんこんにちは
削除アルバムアート表示にお役に立てたようで何よりです。MPaDでアルバムアートがないと寂しいですよね。