TV放送された試合は録画が溜まる一方、リビングのソファで観ていると必ず睡魔に襲われて、気が付くと寝込んでいるうちに試合が終わっていたなんてことも。
結局G+のNFL倶楽部でダイジェストだけチェックという情けない状況でした。
ところが、先週CS放送で放映されたWeek10 ジャガーズ対レイブンズの試合は、偶然にも、最初からすべて観てしまいました。
チーム再建中でスター選手が皆無のジャガーズ(2勝6敗)と、故障者続出で今シーズンは実質的に終わっているレイブンズ(2勝6敗)の試合なんて、あまり興味をそそられないカードですが、何故か最初から通してぼんやりと観ていました。ちなみにジャガーズはアウェーは13連敗中。
ジャガーズはNFLのなかでは比較的新しいチームです。以前は左腕のマーク・ブルネルが活躍して確かプレイオフのチャンピオンシップくらいまで進んだ強豪でしたが、今やNFL全32チーム中最弱クラスとなってしまいました。
レイブンズの本拠地のM&Tバンクスタジアムは快晴でアメフト日和です。
試合はジャガーズが第1クオーターにアレン・ハーンズのTDで先制。ちなみにアレン・ハーンズは7ゲーム連続でTD記録ということで、2007年のデズ・ブライアント以来の記録だそうです。
その後レイブンズも第2クオーターにTEクロケットギルモアへのTDパスが決まり、7-7の同点に。さらにTEマックス・ウイリアムズにもTDパスを通して14-10とリード、フラッコさすがです。
結局前半は10-14というスコアでホームのレイブンズがリードして折り返しました。
ジャガーズのQBボートルズは時折冴えるパスを繰り出しますが、特に魅せ場もなし。レイブンズのほうも、Sスティーブ・スミスをはじめ主力選手が怪我のため欠場でイマイチ冴えません。
フラッコはQBレーティグ118.8と好調に対して、ボートルズはQBレーティグ53.0と対照的に冴えません。
後半に入って、試合が動き出しました。
まず、レイブンズのQBフラッコが乱調気味になり出して、連続インターセプトを献上。
しかし、この好機をジャガーズが得点に繋げられません。何やってんだか。。。
ちなみにジャガーズはこの試合までの8試合で奪ったターンオーバーがたったの3つ。
次のレイブンズのオフェンスシリーズではフラッコがサックされてファンブルロスト。またまたターンオーバー。。。
この好機に、ボートルズは3rd & 16から素晴らしいパスをアレン・ハーンズに繋げてファーストダウン更新しました。
ボートルズなかなかやるではないか。ハーンズも素晴らしい。
次のプレイでは、またまたアレン・ハーンズが20ヤードパスをキャッチして1st & Goalに!
ボートルズは中央へのミドルパスが旨い。かつてのブーマー・アサイアソンのよう。
もちろんジャガーズのオフェンスラインも素晴らしい仕事をしているおかげです。
ちなみにここで、ジャガーズは20ヤード以上のゲインが45回ということでNFLチームで2位というスタッツが紹介されます。こういう面白いスタッツが頻繁に紹介されるのもNFL観戦の魅力ですね。
しかし。。。
1st & Goalから3回連続でパス失敗で、結局フィールドゴール狙いに。。。
なんか稚拙な攻撃です。
さらに。。。(エクストラポイント33ヤードより短い)26ヤードのフィールドゴールをジェイソン・マイアーズがまさかの失敗。しかもボールは大きくポストを逸れました。
なんか素人のゲームを観ているようです。。。
結局3回のターンオーバーで3点しか取れないジャガーズ。一方レイブンズは1回のターンオーバーで7点と効率的です。
フィールドゴール失敗したジェイソン・マイアーズは、今期エクストラポイントを3回失敗していてこれはNFLトップタイだそうです。こういうスタッツもすぐに表示されてしまいます。。。
ベンチに戻ったジェイソン・マイアーズの周りには誰もいません。もうクビがほぼ決定だから誰も関わり合いたくないのか。。。
NFLは冷たいのう。。。
そういえば、少し前にパッカーズのキッカー、メイソン・クロスビーは、肝心なところでキックを外しまくって誰がどう見てもクビかと思ったら、パッカーズはクロスビーを解雇せずに、その恩に感動したのか、その後劇的にキックの精度を向上させ、今ではトップクラスのキッカーになって活躍中なんてケースもあります。田舎町のグリーンベイらしいエピソードですね。
試合は第4クオーターに。
偶然にも走ってきたブロッカーの手中に。そのままエンドゾーンに入ってタッチダウンか!という場面に。。。
ところが、これはルールではマフといって、タッチダウンは認められません。フェアキャッチシグナルを出した場合は、取り損ねたボールをディフェンス側が押さえた場所からシリーズが始まるというルールです。
長年アメフトを観てきましたが、私はこのルールは知りませんでした。
実況中継をやっていた有馬アナ(元QB選手)はすかさず「これはマフですね」と解説してたのでさすがだと思いました。
結局ジャガーズの攻撃は38ヤードから再開。今日ターンオーバー4回目です。
ボートルズのパスは何度もディフェンスに叩き落されたり、ヘルメットに当たったりして繋がりません。パスが下手。。。
一方レイブンズは計4回のオフェンスのパーソナルファウルを献上、ジャガーズはどんどん進んでゆきます(笑)
ここで右に流れたボートルズからアレンロビンソンに15ヤードのTDが決まり逆転。これは見事なパスでした!
ジャガーズのWR若手二人のアレン(アレン・ハーンズとアレン・ロビンソン)は血気盛んで自己アピールが必要なのでなかなか良いプレーをして魅せてくれます。
2ポイントコンバージョンは失敗。これで19-14でジャガーズが5点差でリード。
レイブンズは次のシリーズでようやくまともなオフェンスを展開。最後はクリスギブンスにTDが決まってこれで19-20とレイブンズが再逆転に成功。
しかしこちらも2ポイントコンバージョンは失敗。
試合時間残り7分30秒。
ここで再びアレン・ロビンソンが魅せます。ボールキャッチ直後タックルを受けて誰もがサイドラインを出ると思ったところ、そこから踏ん張って、なんと10ヤード以上も走ってしまいました。こんなプレーはなかなか見れません。
RBの若手TJイェルドンも、小柄なサイズながら、辛抱強くランルートを見極めてなかなか良いランプレーを見せてくれます。レイブンズのディフェンスが疲れているのか、タックルミスも増えて来ました。
ジャガーズのオフェンスシリーズはパントで終わり、レイブンズは時間を消費する戦略で攻め、残り時間2分を切りました。ジャガーズのタイムアウトはなくなりました。
レイブンズも攻めましたが、このシリーズパントで終わります。
残り1分06秒。ここからジャガーズはタイムアウト残りなしで、自陣20ヤードからオフェンスを開始します。
ボートルズが中央に短いパスを何度か成功させ前進しますが、残り時間は刻々と減っていきます。
残り時間14秒でボートルズ、ブリッツにたまらず無理矢理投げたボールは、インターセプト!!ゲーム終了!!
と思いきや。。。
レイブンズのCBルイスは、ストライクのボールをボロッとこぼしてしまいました。。。
NFLでは有り得ないミス。
ちなみにボートルズは直近3試合ですべて最後はパスをインターセプトされて負けたとのこと。。。
命拾いしたボートルズは、次のパスを成功させますが、残り時間はここで0秒、4thダウンなのでスパイクもできず、ボールスナップを受けます。万事休す。
気の早いレイブンズのディフェンスの選手は手を上げて喜んでもうベンチに歩いて帰り出しました(41番や91番の選手とか)。
最後のプレーになるか。。。
で、スナップを受けたボートルズはあろうことかよろめいて転んじゃいました!
ここで有り得ないことが。。。!
なんとドュマビルはボートルズのフェイスマスクを掴んでしまいましたーーーーー(^O^)/
パーソナルファウルで15ヤード前進。。。。!!!
これでジャガーズは15ヤード進んで53ヤードFGで奇跡の逆転勝利のチャンスが巡ってきました!
そしてキッカーは先ほど23ヤードのFGを派手に外ししたジェイソン・マイアーズ!!!
こんな筋書きはなかなか見れるものではありません。
そして。。。マイアーズの蹴ったFGは見事に中央に決まり、ジャガーズがほぼ99.9%負けた試合をタナボタ的に勝利しましたー!
キッカーのジェイソン・マイアーズは大喜び!(そりゃあクビを逃れたんですからね)
ジャガーズヘッドコーチはもみくちゃに祝福されハダカに。。。(笑)
最終スコア
ジャガーズの所属するAFC南地区は、首位のコルツが4勝6敗と負け越している弱小地区なので、このジャガーズの1勝はとても大きいです。シーズン負け越しで終わっても地区首位になれば、プレイオフに進出できます。
いやーしかしドュマビルの反則でレイブンズは勝ちを落としてしまいました。リプレイを見ても故意にやったというより、指が引っかかってしまったように見えますが、見事にフェイスマスクをやってしまっています。
信じられない光景を前に茫然した表情のデュマビル。。。なんかダルマ大師に似てます(笑)
スタッツを見る限り、レイブンズが勝っているようにも思えますが、レイブンズはペナルティが多過ぎましたね。。。
フラッコの出来はまずまず。
ボートルズは正直落第点。しかしRBとWRの若手3人が頑張りました。
本当こんな試合ってあるんですね。。。
今年観たNFLの試合で文句なしにナンバーワンに面白い試合でしたー
(おわり)
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