4勝7敗と負け越しているイーグルス相手に10勝1敗の地元ペイトリオッツの楽勝だろうと思って大して期待せずに観ていた試合がここまで盛り上がるとは。。。
以前、Week 10のジャガーズ対レイブンズの試合が予想外に面白かったので、こちらにブログに書きましたが、Week13のイーグルス対ペイトリオッツ戦はそれに劣らず面白い試合でした。
イーグルスは今期から移籍してきたブラッドフォードが先発QBです。ブラッドフォードはアジア人の血が入っているのか、顔つきが日本人ぽいところがあって親近感の沸くQBです。ラムズ時代のプレーを見る限り、時たま才能の片鱗を覗かせますが、極めて平均的なQBという印象でした。
対するペイトリオッツは現代最強のQBブレイディの常勝軍団。先週ブロンコスに逆転負けするまでは開幕10連勝で、パーフェクトシーズンかと思わせるほどの強さを誇っていました。
試合前半は予想通りの展開でペイトリオッツが14-7とリード。
第2Qも時間が残り少なくなってペイトリオッツのパントで終わりかなと、録画を早送りしたところ、ハーフタイムのスタッツが14-14になっているではないですか。。。?
慌てて巻き戻ししてみると、なんとイーグルスがパントブロックTDで前半終了直前に同点に追い付いていました。
パントブロックTD
そして後半。第3Qに入ります。
ペイトリオッツのオフェンスシリーズで、ブレイディからのパスが連続で決まり、ゴール前1ヤードまで迫ります。
ああこれでペイトリオッツがTDして14-21とリードするだろうと、再び録画を早送り。
すると。。。
あれ?
画面には21-14で逆にイーグルスがリードしている表示になっているではないですか。。。!
いったい何が起きたのか確認するために録画を巻き戻しすと。。。
なななんと、Ball on 1yardからの攻撃で、ブレイディが投げたボールをエンドゾーンでイーグルスのFSジェンキンスがインターセプト!そのまま99ヤードを走ってインターセプトリターンTDを決めているではないですか!!
インターセプトリターンTD
こんなことってあるんでしょうか。。。
どうやらWRに故障者続出のペイトリオッツはアメンドーラしか頼りがいなく、ブレイディもそのアメンドーラにパスを投げたのですが、ダブルカバーされていてインターセプトに繋がってしまったようです。
予想外の展開に、流し観していた試合をじっくりとソファに座って観戦することに。
すると今度は。。。
なななんと、ペイトリオッツのパントをRBスプロールズがリターンすると、あれよあれよという感じでディフェンスのタックルをかわしてこれがパントリターンTDに。。。!!
パントリターンTD
えええ???
これでスコアは28-14とイーグルスのリードに。
スプロールズは素晴らしいRBだけど、ペイトリオッツのタックルミスが有り得ない~ (上の写真観てください)
イーグルスはディフェンスのビッグプレーが3つも飛び出したことになります。
それも、
パントブロックTD
インターセプトリターンTD
パントリターンTD
と3種類のディフェンスTDが1試合で決まったのは、NFL史上3度目の快挙だそうです。
NFL史上3度目の快挙
こうなったらさらにキックオフリターンTDとフィールドゴールブロックリターンTDも決めてほしいところ(笑)
唖然とするペイトリオッツベンチの面々、ブレイディもベリチックHCも信じられないといった表情です。
しかしディフェンスのTDはゲームの流れを一気に変えますね。。。先日のマンデーナイトでもブラウンズが残り時間0秒で同点から勝ち越し(勝利確定)のフィールドゴールをブロックされてリターンTDでまさかの敗戦というのがありました。。。
そして試合は第4Qに突入。
ここでイーグルスのQBブラッドフォードが底力を見せつけます。
3rdダウンで厳しい局面を乗り越え、なんと、ディフェンスのブリッツを逃れて投げたボールはマシューズに見事に決まり、ダメ押しとも思えるTDで35-14とリードを拡げます。
ペイトリオッツが相手に35点を連続得点されるのは、1993年のジェッツ戦以来のことだそうです。こんなスタッツがさっと出るのもNFLならですね。
35点を連続得点されたのは1993年以来
さすがのブレイディ率いるペイトリオッツも万事休すか、と、ホームのペイトリオッツファンも会場を後にする人の列が。。。
ところが。。。!
ここからペイトリオッツの猛反撃が始まります。
まずTDで7点を返して35-21と得点差を縮めます。
そして残り時間も少なくなり、オンサイドキックを試みて、これがなんと成功!
オンサイドキックが成功
イーグルスのディフェンダーの腕をするりと抜けました。去年のプレイオフでパッカーズがまさかの大逆転負けを喫したきっかけになったブラウンのキャッチミスを彷彿とさせます。
そして、攻撃権を得たペイトリオッツはこのシリーズをきっちりとTDに結び付け、これで35-28と1TD差にまで迫ります。
画面にはペイトリオッツが第4Qで21点差をひっくり返したことはこれまでにないというスタッツも(そんなチームはあるんかいな)。
第4Qで21点を追い付いたことはありません
次も再びオンサイドキックをやりますが、さすがにこれはイーグルスのディフェンダーが外にパンチアウトして、攻撃権はイーグルスに。
イーグルスはランプレイを中心に残り時間を減らす作戦に。ペイトリオッツは当然タイムアウトを使い果たして、いよいよ3rdダウンに。
ここで再びブラッフォードがディフェンスにサックされかけながら狭いところを値千金のパスを通します。これでファーストダウン更新。しかもフィールドゴール圏内です。
ここで誰しもがこの試合はイーグルスの逃げ切り勝ちだと思いました。
私もそうです。
ところがところが。。。
次のオフェンスシリーズの3rdダウンで、RBのバーナーが両手にボールをしっかり抱えて中央突破、ペイトリオッツのディフェンスと衝突します。
ここで、RBバーナーがこのシチュエーションで死んでもやってはいけない(というか有り得ない)ファンブルをやってしまい攻撃権はペイトリオッツに。。。!
まさかのファンブル~
何やってんだか。。。
ブレイディに最後の同点チャンスがやってきました。
試合時間残り1分10秒。残りタイムアウトはなし。
ここからブレイディは何度か的確なパスを投げ、4thダウンも素晴らしい状況判断でパスを決めて切りぬけます。
ところが、その後のシリーズでペイトリオッツのレシーバー陣がブレイディのコントロールの効いたパスをことごとく落球。。。
キャッチミス
またキャッチミス
ペイトリオッツもホント何やってんだか。。。
そして、ラストのパスもイーグルスのディフェンスに掻き出されてしまい、ついに命運が尽きました。
このパスもキャッチできず
ようやく試合終了。
イーグルスが今シーズン最大のアップセットを果たし、ペイトリオッツに35-28で勝利しました。
まさかの敗戦に茫然のブレイディ
最後まで試合を諦めずに、良いパスを投げていたブレイディ可哀そう。。。
ちなみにイーグルスがロードでペイトリオッツに勝ったのは、1987年以来だそうです(情けない。。。)。それってブレイディの前のブレッドソーのさらに前になるわけです。
1987年以来のロードでのペイトリオッツに勝利
イーグルスはこれで5勝7敗、負け越しチームしかいないNFC東地区の優勝争いに踏み止まりました。
しかし、ペイトリオッツは間違いなく地区優勝するでしょうが、プレイオフでの戦いには赤信号です。何よりレシーバー陣の経験が浅く、この試合でも、ブレイディのパスをキャッチミスするのが怖くて怖くてというのが画面を通じて伝わってきてしまうほどです。。。
ペイトリオッツの試合なんて、ほとんどが大勝で面白くないのですが、ごくたま~にこういった大アップセットがあります。
最後の最後まで結果がわからない試合は観ていて本当に楽しいですね。
これだからNFLは止められません ^_^;
(おわり)
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