とはいえ、標高2,000m級ですから、高尾山のようにピクニック気分で気軽に上れる山ではありません。それなりの準備と体力が必要です。
今回は雲取山初めてということもあり、一番やさしいと言われている小袖乗越雲取山ルートを選びました。ヤマレコのこちらのサイトによると、技術レベルは5段階中2、体力レベルは5段階中3という評価です。
登山距離は19.62km、累積獲得標高は約1,700mということで、ゆっくり歩くと往復で10時間コース、朝7時に出ても戻りは夕方の5時になってしまう計算なので、少しペースを上げて、登り4時間下り3時間の合計7時間で行こうと計画しました。
当日の朝。
友人と早朝5時に待ち合わせて車で八王子ICから一般道を奥多摩湖沿いに登山口近くの丹波山村無料駐車場まで向かいます。
奥多摩湖
日頃の行いが良いので当日は絶好の登山日和!最高気温は27度、最低は17度の予報です。風は意外にカラッとしていて涼しいです。
駐車場のすぐ近くに登山道入り口がありました。
登山道入り口
写真の通り、私は完全にトレラン仕様。でも今日はトレランをやるわけではありません。
時刻は午前7時30分。さっそく山に入ります。序盤はなだらかな登り基調が続きます。登山慣れしている友人のペースが早い。。。
この時間で既に下山している登山者と何度もすれ違います。おそらく前日から泊まっていたのでしょうか。
ほかにも山ガールのグループや年配の登山家など、様々なタイプの人と行き違います。
ほかにも山ガールのグループや年配の登山家など、様々なタイプの人と行き違います。
途中に廃屋がありました。こんな山奥でも昔は生活していた人がいたんですね。このあたりは携帯も入りません。
廃屋
スタートから4.8kmほどで、右に大きく曲がる場所にたどり着きます。
右に曲がります
ここから傾斜がキツくなります。友人のペースが早くて追い付けません。。やがて心拍が160を超えました。ううキツイ。。。
七つ石小屋に早く着かないかと祈りながら、動かない脚をなんとか前に進めます。
これでは先が思いやられる。。。というか山頂まで果たしていけるのか??
素晴らしい自然
途中の開けた場所で見える雄大な自然に癒されながら、なんとか七つ石小屋に到着したのは、予定より30分ほど遅い午前9:00でした。距離は5.8km。
七つ石小屋
七つ石小屋の標高は1,597mなので、スタート地点(標高704m)から900m近く登ってきたことになります。さすがに素晴らしい眺望です!
七つ石小屋からの眺望
宿泊もできる小屋の中は清潔でしたが、小さな黒い野ネズミを発見。。。
小屋の中
売店ではカップヌードルやジュース類とかも売っていました。
売店
七つ石小屋から七つ石山の山頂までは600mほどです。山頂には立派な石碑がありました。
七つ石山
山頂からの眺望
山頂までの距離はあと3.4km。行く手の前方には雲取山の山頂が見えます(下の写真の画面中央)。一度降りてから再び上るようなイメージです。
雲取山の山頂が前方に
ここから山頂までは3つの大きな急坂があります。急坂は一部は迂回ルート(巻道)があるので迷わずそちらを選択(笑)
ブナ坂というチェックポイントを通ります。
ブナ坂
途中にキレイな花が咲いていました。ミツバツツジでしょうか。
キレイな花
ブナ坂から先は、左側が開けた緩やかな道に出ます。
前方にダンシングツリーというユーモラスな木が見えてきました。
ダンシングツリー
朝は快晴だったのですが、午後に近づき雲が出てきてしまい、富士山の全景を拝むことは残念ながらできませんでした。
富士山は山頂しか見えませんでした
奥多摩小屋の近くには、ヘリポートがありました。
ヘリポート
奥多摩小屋という小屋は宿泊もできるようですが、その周辺にキャンプを張る人がとても多いとのことです。
こんな自然の真っただ中で、キャンプで寝泊まりして、満天の星空を仰げたらさぞかし気持ちいいだろうなと思いました。
奥多摩小屋
最後に急な坂がありますが、山頂の小屋が見えているので気持ちは余裕があります。
山頂の小屋が見えます
そして山頂に到着、時刻は11:08、予定より30分遅れですがまあよしとしましょう。
最初に到着した山頂は山梨県側で、小屋の横を通って少し歩くと、東京都側の山頂があります。
山梨県側の山頂
山頂の石碑は昨年設置された新しいものだそうです(それ以前は木の杭だったそうです)。
東京都側の山頂
東京都側の山頂は人でごった返していてあまり良い写真が取れませんでした。
首都圏の平野部が一望できます。双眼鏡があればいろいろ見れて面白かったかもしれません。
山頂の非難小屋
腹が減りましたが、持参したおにぎりは全て七つ石小屋で食べてしまったので残っていません。友人にチョコレートバーを譲ってもらいました。
しばらく休憩しましたが、待っていても雲が晴れそうにないので、富士山を拝むのは諦めて下山することにします。時刻は11:45。
しばらく休憩しましたが、待っていても雲が晴れそうにないので、富士山を拝むのは諦めて下山することにします。時刻は11:45。
ここを下ります
下りは結構な急坂なので友人のストックを借りました。初めて使いましたがストックはラクですね~
帰りは途中の奥多摩小屋近辺で鹿に遭遇。こちらに気付いても意外に怖がっていないようでした。
鹿に遭遇
帰りは七つ石山を避けて行きと少し違うルートで下山しました。ストックのおかげもありそれほどキツくは感じませんでしたが、とにかく長い。。。
小さな橋を渡ります
ようやく下山
ようやく下山したのが午後2時過ぎ。お疲れさまでした!
車で近くの温泉(もえぎの湯)に立ち寄り、ノンアルコールビールで軽く乾杯。
もえぎの湯
こうして無事、雲取山から帰ってきました。
登りが3時間40分、山頂休憩30分、下りが2時間20分、合計6時間30分、ほぼ計画通りで行けました。
今回のルート以外にも、鴨沢→雲取→三峰神社と行く鴨沢ルートというのも人気のようです。
序盤はどうなることかと思いましたが、全体的には非常に歩きやすいコースだと思います。とにかく整備が行き届いている印象です。老若男女問わず幅広い層のハイカーやトレイルランナーでにぎわっていました。
今回の登山の反省点は3つ。
まず、ポケットのないトレランウェアではなく、ちゃんとした登山用の服装をすること。次に、ストックを調達すること。そして、食糧をやや多めに準備しておくことです。
今回の登山の反省点は3つ。
まず、ポケットのないトレランウェアではなく、ちゃんとした登山用の服装をすること。次に、ストックを調達すること。そして、食糧をやや多めに準備しておくことです。
雲取山は2017年は特に人気ですが、こちらのサイトにあるように、安易な日帰り登山は危険なので、しっかりと準備を心がけるようにしたいです。
RunKeeperの記録
https://runkeeper.com/user/masayk/activity/994735481
距離 20.87km
時間 5時間3分35秒
カロリー消費 1,506kCal
(2018/11/03追記)
reliveというアプリを使って走行記録からルートを動画再現しました。
relive
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