iPhone6 をSIMロック解除せずに格安スマホに乗り換える

iPhone6 は原則SIMロック解除ができないスマホなのですが、auのiPhone6であれば、脱獄など細工をすることなくUQモバイルの格安スマホプランに乗り換えができちゃうのです。以下その方法を説明します。


iPhone6

我が家はこれまでずっとauのユーザーでした。妻も私もauのiPhone6を使っていました。

しかし、家族割を利用していくら通話を節約しても、毎月の料金は2台分で20,000円前後と、負担が大きかったのです。

そこで、毎月の料金を抑えるため、今使っているauのiPhoneを格安スマホに流用することにしました。

ところが、iPhone6は、俗にいうSIMロックの解除ができない仕様となっています(後継機種のiPhone6sからは可能です)。つまり、iPhone6は原則au以外の回線で使うことができないのです。

新しい端末を買うしかないのかと諦めていたところ、ラッキーなことに、UQモバイルは、今年の始めからiPhone6をSIMロック解除しなくても流用できるサービスを始めました。


これはUQモバイルがauと同じKDDIグループであることと、早くからiPhone端末のサポートを始めていたからだと思います。

UQモバイルのiPhoneサービスでは、ベーシックなプランだと「ぴったりプランS」というのと、「おしゃべりプランS」というものがあり、どちらも月額1,980円とまさに「格安」です。

「ぴったりプランS」は月60分の通話制限、「おしゃべりプランS」は5分以内の国内通話なら何度でも無料というのが大きな違いです。

UQモバイルのプラン比較

さらに、最近は家族割サービスも始めて、2回線以降は月額1,480円とさらに格安度が増します。

さっそく2台のiPhone6をUQモバイルの「ぴったりプランS」に切り替えてしまいました。

これで月額で

20,000円 - 1,980円 - 1,480円 = 16,540円

も節約することができます!

厳密にはauからUQモバイルへの切替えに伴う解約金支払い(9,500円/台)やMNP手数料(2,000円/台)、契約事務手数料(3,000円/台)などがありましたが、それらを勘案しても、数か月で取り戻せてしまうほど、毎月の差額は大きいものがあります。

ちなみに、解約金支払い(9,500円/台)というのは、端末の分割支払いを2年間続けている間は解約すると違約金が発生するいわゆる「2年縛り」と言われているもので、タイミングが良ければ支払う必要はありません。

携帯番号を同じもので契約を変えるMNPの場合は、どうしてもMNP手数料(2,000円/台)がかかってしまいますが、契約事務手数料(3,000円/台)のほうは無料にする方法があります。

私が利用したのは、BIGLOBEがやっているUQモバイルの入会キャンペーンでした(こちらです)。

BIGLOBE UQモバイル キャンペーン

こちらのキャッシュバックの一部が、契約事務手数料が無料になるというものです。

私はこのサイトを知らずに、アマゾンで同じキャンペーンが適用できるパッケージ(こちら)を500円で購入したのですが、おそらく同じ内容だったと思います。

Amazonで販売しているパッケージ

こちらのパッケージは、SIMが送られてくるわけではなく、キャンペーンコードが書かれた紙が送られてくるので、それをネットで入力して入会申し込みすると後日SIMが送られてくるという仕組みです。

UQモバイルと契約する際、キャンペーンの適用はそのキャンペーンのページから申し込まないとダメです。自動的に適用されることはありません。

非常に重要な点ですので、強調しておきます。

「UQモバイルの格安スマホに移行するときには、必ずキャンペーンをチェックしてそのサイト経由で申し込む。間違ってもUQモバイルのサイトから直接申し込みをしないこと」

これが第一の鉄則です。

次に、MNPですが、これは予めauのサイトからMNPの予約番号を発行してもらいます(店頭でもネットでも可)。大事なのは、このMNP予約番号の有効期限15日間の間にUQモバイルへの契約移行を済ませる必要があることです。

そして、auを解約をする日については、月末が一番ベストです。というのは、auは解約日から日割りで月額料金を請求するのではなく、月のどこで解約しても、その月はまるまる月額料金がかかってしまいます。

一方、UQモバイルは、契約日から日割りで月額料金を請求するシステムです。

したがって、一番効率良くMNPで移行するためには、

「MNPの予約番号を発行してもらうタイミングは、月の下旬(20日前後)が一番経済的」

これが第二の鉄則です。

こうしてUQモバイルへの切替手続きをUQモバイルの契約ページで進めると、いくつか不明な点に突き当たります。

まず、手持ちのiPhone6のIMEI番号を入力する項目があります。ここでIMEI番号(「設定」-「一般」-「情報」で確認できる15桁の数字です)を入力すると、エラーとなってしまいます。

IMEI番号は必須入力ではないので、IMEI番号は空欄のままで構いません。

次に、契約するSIMカードの種類ですが、iPhone6に対応しているSIMは2種類あります(こちらのサイトより)。

SIMカード

nano SIMとnano SIM(専用)の違いは、nano SIM(専用)がSIMロックのiPhone6対応として発売されたのですが、その後、通常のnano SIMでも同じように対応できるようになったので、実質同じものと考えて良いようです。私は通常のnano SIMを選択しました。

nano SIMのiPhone6対応状況

上のとおり、nano SIMのiPhone6対応状況をみると、最新のiOS 10.3.3での動作確認も取れているので安心です。

(2017年11月27日 追記)

SIMの選択に思わぬところに落とし穴がありました。。。!通常のnano SIMでは、テザリングが非対応なのです!SIMの名称はコロコロ変わるのですが、nano SIM ver. 3/4/5ではなくて、「専用SIMカード」というものでないとテザリングはできません。これは非常にわかりづらく要注意です。私は結局、SIMカード変更の手続きでnano SIMから専用SIMカードに切り替えて、事務手続き3240円もかかってしまいました。。。

専用SIMカードに切り替えると、左上の画面表示で通信キャリア名が今まで「au」だったのが、「UQ mobile」になりました。

あとはネットでmy UQでログインして回線切替をする必要があります(これをやらないとネットはおろか電話も繋がりません)。

専用SIMのほうは、以下のプロファイル設定も不要のようなので、ますます専用SIMのほうが便利なようです。ただし、他のiPhoneに機種変更する場合は、nano SIMしか動かない場合もあるとのことで、捨てずにもっておくことにしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こうして無事に契約手続きが完了すると、早くて翌日に宅急便でSIMカードが送られてきます。


郵送されてきたSIMカード

SIMカードを挿入すれば、その瞬間からサービス開始(課金開始)となります。

SIMカードを挿入するだけで、同封されているAPN手順などは不要でいきなり通話ができてしまうのですが、ここに落とし穴があります。

というのも、SIMカードと同封されている「ご利用手順」が非常にわかりにくいのです。これを読むと、ご利用の通信端末がUQ mobile通信端末以外の場合は、手順①のAPN設定が必要と読めるのですが、手順①にはAndroid端末のケースしか書いておらず、iPhoneについては、紙の下のほうに小さく、「iOS含む、その他のOSにつきましては、UQホームページ(http://uqwimax.jp)動作確認端末一覧をご確認ください」としか書いていません。。。

このままの状態では、通話も不安定で、たびたび圏外になってしまいます。また、WiFi接続ではなくキャリア接続ではネットにも繋がりません。

実は、iPhoneをWiFi接続してプロファイルのインストールという作業が必須なのです。インストールの方法はこちらです。


プロファイルのインストール手順 

iPhoneのプロファイルは、「設定」-「一般」から確認できます。


UQモバイルのプロファイル

「UQモバイルのSIMに切り替えたら、プロファイルのインストールを忘れずに行うこと」

これが第三の鉄則です。

プロファイルのインストールが終わって、これで晴れてUQモバイルへの移行が完了しました!

よく聞く話として、格安スマホではキャリアのメールアドレスが使えないというのがありますが、UQモバイルの場合は、○○○○@uqmobile.jpというアドレスが、月額料金200円で使えます。

アドレスがなくても、mmsのメッセージサービスを使うことは可能です。iPhoneのメッセージという緑色のアイコンのヤツです。これはただ単に端末の番号がIDになるので、登録メールアドレスは適当に指定すればiPhoneでメッセージアプリを使い続けることができます。

ついでにUQモバイルのポータルアプリはインストールしておきましょう。残りのデータ通信量や通信モードの切替、契約状況のチェックなどに便利です。


UQモバイルのポータルアプリ

auからUQモバイルに切り替えて一番違いを感じるのが、通話音声の品質です。au同士のiPhone6であれば素晴らしい音声品質だったのですが、UQモバイルにしてからはごくフツーの品質に変わりました。でも電話だったらLINEを使うと無料だし、正直LINE電話のほうが音質が良かったりします。

それ以外は、日常生活上では何の不自由もなく使えています。4G回線が通らない地域では圏外になってしまうそうですが、今のところそのような状況は発生していません。

正直、もっと早く格安スマホに切り替えていれば良かったと後悔しています。

最後に、auが最近繰り出してきた「auピタットプラン」という1980円のプランが気になる方も多いと思います。わざわざ格安スマホにしなくても。。。と考えてしまうのですが、実はこのプラン、いろいろな条件や制約があります。


auの1980円ピタットプラン

まず、この月額1980円というのは、「auスマートバリュー」に加入していて、新規に通信端末を購入する場合のみ、しかもiPhoneは対象外となっています。正直かなり敷居が高いです。適用期間も最初の1年間のみ1000円割引ですので、2年目以降は2980円になります。こちらのサイトにわかりやすい表がありましたので引用させていただきます。


auピタットプランの内訳

良く考えれば通信品質や宣伝費、サービスの質などで格が違う大手キャリアが格安スマホ業者と同じ価格帯で対抗できるわけがないですよね。。。

格安スマホはこれからも猛烈な勢いで勢力を伸ばしてゆくと思います。大手キャリアは通信サービスだけでなく、格安スマホ業者には真似できないプレミアムなサービス(セキュリティとかコントロールとか)を合わせ技で工夫しないと太刀打ちできないような時代になるのではないでしょうか。

(おわり)










コメント