ZHW-D06 Bluetooth イヤホン
ポチッたのはこちらのモデルです。
【強化版 Bluetooth 5.0】 完全 ワイヤレス イヤホン ZHW Bluetooth イヤホン スマート接続 左右分離型 ブルートゥース イヤホン 片耳 両耳とも対応 高音質 人間工学設計 自動ON/OFF マイク付き 充電ケース付き Siri対応 低音重視 (ホワイト)
(Amazonの商品ページから)
本体と付属品一式
手持ちのiPhone8とのペアリングはいたって簡単、まず本体を充電したあと、ケースから同時に取り出します。すると自動的に左右のイヤピースの電源が入り、その後ペアリングして左のピースだけが赤青の点滅となります。
その状態で、今度はiPhoneのBluetooth設定で、ZHW-D06-Lを選択してペアリングをすると完了。左右のイヤピースからステレオで音楽を聴くことができます。
音質自体は音が内部にこもって高音の抜けがなく、決して素晴らしいというレベルには至っていませんが及第点です。しかしイヤピースをコンプライのT500などに交換したりして工夫すると、かなり音質も変わり満足行くレベルに調整できました(これはどのイヤホンにも共通することですが)。
何と言っても、完全独立ワイヤレスは、スポーツ時の着用で威力を発揮します。これまで数々のワイヤレス(ただし左右がケーブル接続されているもの)を試しましたが、振動がケーブルを伝わってボワンボワンというノイズが乗ってしまい使い物になりませんでした。
何と言っても、1年前には完全ワイヤレスイヤホンがたったの2,699円で手に入るということは想像できませんでした。これまでのBluetoothヘッドホンの値段の高さは一体何だったのでしょうか。。。
価格の下落にはもちろん中国メーカーの躍進があります。
こちらのサイトに「中国製の完全ワイヤレスイヤホンの勢いが止まらない」という記事が出ています。引用します。
「上記の製品ではCSR社のCSR8635というAudio用Bluetooth4.0チップセットが使われています。このチップセット自体は2013年に登場し、多くの製品に使われています。これを利用した完全ワイヤレスヘッドホンのリファレンス・デザインが中国で共有され、各社一斉に製品化したものと思われます。そのため、各社製品で操作方法・挙動・操作ガイドの音声まで同じものが多いようです。この知財の共有構造が中国のプロダクトの強みであり、長期的にも中国の中小メーカー全体の技術力を底上げしています」
全くその通りだと思います。
ちなみにイヤホン専門店のeイヤホンのオススメを見てみると、Jabraの22,480円のモデルを筆頭に、10,000円越えのモデルがズラリ、最安値のZOLOでさえ7,999円です。この記事の更新が2018.6.25となっているので2カ月前と比較的最近のものです。
しかもコメントが、「この価格でこの品質?!超ハイコスパトゥルーワイヤレス!!」とあるので、もはやAmazonの競争価格帯とはまるで合っていないことがわかります。
ソニーの左右完全独立型WF-1000Xが発売されたのが、2017年10月7日ですからまだ1年未満のことです。発売当時は30,000円もしたものが、今では16,480円まで値崩れしています。
WF-1000Xは完全独立に加えてノイズキャンセリング機能も備わっているので、一概に比較はできませんが、それでもこの1年のこの製品分野の価格下落は凄まじいものがあります。
しかし、私がこの製品に最も感動したのは、実は、そのカスタマーサポートの素晴らしさでした。
実は、注文して最初に届いた製品は不良品で、どうやってもRユニットから音が出なかったのです。LとRがペアリングして、Rから再生や停止操作はできるのですが、どうやっても音が出ませんでした。
Amazonのこちらのページから出品者のZHW JPに不良品なので交換してほしい旨メールを送りました。
右上の「ZHW JPにご質問がありますか?」から連絡
送ったメールは以下のようなものです。
「こんにちは、注文番号 xxx-xxxxxxx-xxxxxxxで本日受け取りましたが、不良品なので、もう一度商品を送っていただけますか?
Rから音が全く出ません。Lとのペアリングは問題ないのですが、音だけ出ません。曲の再生や停止などのコントロールはRからできます。2機種のiPhoneで試したのですが同じ症状でした。
Amazonのページに書いている方法で再起動などいろいろ試しましたがダメでした。宜しくお願いします。」
すると。。。なんと20分もしないうちにカスタマーサポートから以下の返信が届きました。
カスタマーサポートからの返信
なんと「もう一つを配送します。今日製品を発送しましたので、明日届く予定です」とあります!
そして、その通りに、翌日にはもう交換品(というか追加品)が届いてしまいました!
今度は問題なくRからも音が出る正常動作品でした。
こんな迅速な対応は、日本のメーカーでも滅多にあるものではありません。もはや感動の領域です。
Amazonのレビューにはもちろん☆☆☆☆☆満点評価で投稿しました。
そして、同時に、普及価格帯の家電製品は今や、あらゆる点で中国が世界をリードしていることを体感しました。
日本のメーカーもあらゆる手段で、高級志向や独自の機能などで差別化を図っていますが、それは中国製品も同じ。追いつかれるのは時間の問題です。前述のソニーのノイズキャンセリング機能なども然りです。
私は数年前、OPPOのブルーレイディスクプレーヤー(ユニバーサルプレーヤー)の初代機をいち早く米国のAmazonから個人輸入で入手し、そのコストパフォーマンスの高さに驚愕したことがありますが、今回も同じような衝撃を受けました。
残念ながら、デジタル家電分野でのモノづくりでは日本のメーカーの出番はもうやってこないでしょう。企業の事業規模やグローバル展開のスケールに差があり過ぎます。長年日本メーカーの製品にお世話になった身としては寂しいものがありますが、時流の流れには誰にも逆らうことはできません。
そして、国内オーディオ産業の凋落を目の当たりにして、その原因のひとつに、普及価格帯の製品の品質レベルが格段に上がってしまい、もはや大多数のユーザーにはその差が判断つかなくなってしまったこともあると思います。
かくいう私も、これまで自他共に認める筋金入りのオーヲタでしたが、最近はオーディオに対する興味も薄れてしまい、以前のような情熱を傾けなくなってしまいました。歳を取ってもはやハイレゾなぞという不可聴覚帯が全く聞き取れなくなったことも要因かもしれません。また、いろいろ面倒なセッティングに飽きてしまい、気軽に音楽を聴きたいという傾向になってしまったせいかもしれません。
とにかく、この3000円弱の完全ワイヤレスイヤホンで、私の生活のクオリティはぐっと上がったことだけは確かです。これは久しぶりに万人におススメできるオーディオ製品です。
(2018年12月14日追記)
この2,699円の ZHW-D06は現在在庫切れで、おそらく販売終了になったようです。さらに低価格のモデル(多くがi7sというモデルのOEM製品)が出現しており、最安値はなんと499円と遂に500円を割ってしまい怖ろしいスピードで低価格化が進行しています。
興味本位で私も以下の1,000円のモデル(現在は在庫切れ)を買って試してみました。
さすがに1,000円のモデルは2,699円と比較すると品質レベルは低く、ノイズも乗ってしまい価格相当でした。スペック的にもBluetoothのバージョンは5.0ではなく、4.2です(ワイヤレスイヤホンの場合はその違いはほとんど関係ありませんが)。
また、決定的な違いとして、 ZHW-D06ではケースから取り出すと自動的に電源のON/OFFがされて、ペアリングしておいたiPhoneとは電源ボタンを押さなくても自動的に接続されるのですが、この1,000円のモデルは、そのような自動接続機能はなく、いちいちユニットの電源ボタンを押す必要があります。
ただ、ここで重要なのは、数年前の1,000円の製品とは次元の違うレベルに品質向上していることでした。バカにしているのも今のうちで、世の中には、ユーザーの聴力に合わせて周波数特性を調整してくれるヘッドフォン(nuraphone)だとか、骨伝導の新技術を応用したスポーツサングラスなどいろいろなものが登場しています(すべて国外メーカー品)。
一方、国内のメーカー品は相変わらずワイヤレスのハイレゾ”級”だとか、30万円もする桐ヘッドフォンだとか、全くユーザーニーズと逆方向に迷走しているとしか思えません。
ソニーの「ワイヤレスでもハイレゾ級」=ワイヤレスでCDのWAVにも及ばない1Mbpsしか飛ばせないので、aptX HDにも劣る独自のLDACというコーデックで誤魔化している。どうせハイレゾを謳うならハイレゾをWiFiで飛ばせるヘッドフォンでも開発してほしいところです。
今年はオンキヨー株価が上場来最安値を記録し、パイオニアが消えた年でした。来年も国産老舗オーディオメーカーには試練の年になってしまうのでしょうか。
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(おわり)
ご購入されたイヤホンは技適通ってるんですか?中華製品が日本の技適を通しているとは思えませんが、通っていなければ日本で使用できませんよね、違法ですから。
返信削除こういうところが安価な理由のひとつだと思いますよ。
コメント深謝です!確かに技適なしでは違法ですね。まあこの程度のBluetoothイヤホンであれば高速道路を制限速度の80kmをオーバーして走って速度違反というのと変わらない気もしますが。。。
削除はじめまして。サポートの話ですが、それってサポート受けてますか?代行業者が機械的に代替えを送ってきただけのような。そもそも対応したのはAIのRPAかもしれませんね。まぁ新品が手に入ればいいのでしょうが、サポートというのとは少々違うような。。
返信削除はじめまして、訪問ありがとうございます。ご指摘のとおりこれはAIのRPAだったのかもしれません。だとするとRPAが顧客満足度を上げてなおかつサポートコストも下げていることになるのでなおさら感心してしまいます。AIはこんな形でどんどん普及するのかもしれませんね。
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