大変だけどムチャクチャ楽しい家づくり。。。これから家を建てる方々にこのブログ記事が少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。
1.土地選び
家づくりのきっかけは、妻の「家を建ててみたい」という一言からでした。私自身は生涯賃貸でいいと考えていたのですが、妻の意見に押されて、いつの間にかその気になってしまいました。土地探しは複数の業者に紹介してもらい、チラシで数100件、現地視察は10件くらいだったでしょうか、幸運にも良い土地に巡り合うことができました。ちなみに決めた土地は東急リバブルの紹介だったのですが、東急リバブルの担当の方がスーパー素晴らしい方で大変助けていただきました。一方、同じく土地を紹介してもらっていた三井不動産の若い担当の方には「すみません他社で決まってしまいました」と連絡したら、「おめでとうございます!」と間髪入れずに祝福してくださいました。さすがは超一流企業の三井だな、と感心しました。
選んだ土地は、最寄り駅から徒歩4分の52坪という申し分のない条件、ただし旗竿です。土地が広い割に旗竿というのがネックになって売れ残っていたようです。しかし現地に行って確認すると、旗竿部は道路との間口が3.5mと広く、おまけに隣が位置指定道路になっていて車を停めてもその横を自転車が余裕で通れることがわかり、「ウチらしい場所だね」と夫婦でピンと来て決めました。
土地が決まると次は不動産オーナーとの価格交渉(値下げ)でした。なにせ価格が価格だけに、交渉は真剣そのもの!相当な時間をかけて粘り強く交渉した結果、納得のゆく割引を引き出すことに成功しました(この経緯もまた機会があれば書きたいと思います)。
2. ハウスメーカー選び
ハウスメーカーはツーバイフォー業者に限定して3社を選択、同時並行で打ち合わせを進めました。最終的に1社と請負契約を締結するまでの3カ月間、3社と同時並行の打ち合わせはかなりしんどいものがありました。で、最終的に選んだのが三菱地所ホーム。ファイナルアンサーはもちろん妻の決断。で、他の2社へのお断りの連絡を入れるのは旦那である私の仕事ということで。。。ビジネスとはいえお世話になった担当の方にお断りの連絡を入れるのは本当に辛いものがありました。
ちなみにA社の担当の方いわく、「奥さんを取り込めなかったのが敗因」と。B社の方は、「ウチの提案のほうが優れているのになぜ!?」という反応でした。。。
以下が三菱地所ホーム作成の完成予想図(パース)です。
完成予想図
引渡し時の外観はこんな感じでした。パースに良く似ています。
引渡し時の外観
現在の外観
三菱地所ホームはさらに、引き渡し時に75分の1スケールの模型まで記念にプレゼントしてくれました。非常に精巧にできています。
新居の模型
模型を分解
ちなみに、東京都世田谷区の注文戸建て件数ランキングでは、三菱地所ホームは6位とのことです(トップは三井ホーム)。
世田谷区の注文戸建て件数
3.住宅ローン選び
預金連動型の住宅ローンで、外貨も預金対象となるのは、東京スター銀行しか選択肢はありませんでした(当時)。預金連動型というのは、預金を増やせばその分金利がかからず、しかも(繰上げ返済と違い)住宅ローン控除も最大限享受できるという素晴らしい金融商品です。例えば、住宅ローン5,000万円で、預金も5,000万円であれば、ローン金利はゼロ!!しかも毎年確定申告での住宅ローン控除で(長期優良であれば)自動的に60万円の還付となるので、年利1.2%保証の運用となります(メンテナンスパックという団信の約0.5%金利はかかりますが)。
メンテナンスパックは終身保険と考えれば別の金融機関の終身保険やガン保険に加入するより住宅ローンに一本化したほうが合理的と考え、当時加入していた終身保険は解約しました。
我が家にとっては東京スター銀行の預金連動型住宅ローンが唯一無二の選択でした。
東京スター銀行は、当時経営破綻した東京相和銀行から譲受して2001年に営業を開始した比較的新しい金融機関で、2018年現在は台湾の中國信託商業銀行(CTBC)の傘下にあります。CTBCは台湾の民間商業銀行で総資産第1位の大手なので、経営面は安定しています。万一、東京スター銀行が経営破綻した場合は、預金連動型住宅ローンはペイオフ発動で保護される1000万円とは別の仕組みで、預金額と住宅ローンが相殺されて実質的には早期返済と同じ形になり、残った住宅ローンは破綻譲渡先に自動的に継承されるという安心できる仕組みになっています。
ただし、留意点として、破綻時の仕組みは、あくまで日本円での預金額のみに適用されるため、外貨預金に関してはペイオフ以上の保護はされません。仮に、預金連動型住宅ローンで住宅ローンと同額の預金を外貨で預けている場合は、東京スター銀行が万一経営破綻した場合は、外貨預金は返済対象とはならないため、多額の住宅ローンが残されてしまうというリスクがある点は認識が必要です。
4.認定長期優良住宅
認定長期優良住宅を新築した場合には、固定資産税が(一般の住宅は3年度分のところ)5年度分減額されます。長期優良住宅の認定を受けるためには通常の場合に比べて設計・申請関連費用だけで10~20万ぐらい余計にかかります。申請はハウスメーカーの担当者がやってくれます。また認定長期優良住宅の認定があると、地震保険料が約30%も割引となります(条件によって異なる)。認定長期優良住宅の認定のためには、耐震等級(3段階のうち)2以上が必要となります。耐震等級が最高の3(耐震等級1の地震力の、1.5倍の地震に対して倒壊、崩壊しない程度)の場合には、それで地震保険料の30%割引が適用される場合もあります。
いずれにせよ、昨今の地震発生状況も鑑みて、認定長期優良住宅を取得するかどうかは、ハウスメーカーの担当者と良く相談することをおすすめします。
5.住宅の設計
前置きが長くなってしまいましたが、ここからがブログの本題です。拙宅のコンセプトは、以下のようなものでした(ほとんどが妻の要望)。
・リビングは2階にして陽射しも入って明るく
・全館空調を入れて家中いつでもどこでも快適
・子供部屋はそれぞれ用意するが、小学生のうちは勉強もリビングで
・洗濯の導線(洗濯、干す、取り込む)を極力楽にしたい
・キッチンからリビングもダイニングも部屋中見渡せるように
で、それを実現できるようと三菱ホームと3カ月に渡って打ち合わせして完成した図面(請負契約時)が以下です。木造2階建て、ツーバイフォー住宅です。
図面(請負契約時)
上の図面の左下がアプローチ(旗竿部分は駐車場)と1F、真ん中が2F、そして右上がロフトです。ロフトは高さが140cmなので、3Fではなく建築許可も2階建てで収まります。
その後、ホームシアターを本格的に導入、延床面積を45坪に拡大するなど変更を重ねて、引渡し時には以下の図面となりました。
図面(1階、引渡し時)
図面(2階/ロフト、引渡し時)
1Fは夫婦の寝室と二人の子供部屋、そして納戸です。玄関は設計上の都合で必要以上に広くなってしまいました。2Fはリビングとダイニング、洗面所浴室、パントリー、そして多目的室と呼ぶ部屋がリビングに接しています。
多目的室には、電子ピアノ、ギターなどの楽器と、ダーツや子供の遊具、そして奥には洗濯を干すホスクリーン(後述)があります。
ダイニングの天井高は最大4.1m勾配の吹き抜けにしています。
全館空調のメリットについては以前のブログでも紹介しましたが、間取りについても、全館空調は各部屋の仕切りドアが不要となるため、開放的で広い空間が実現できます。 三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」はやっぱり快適 全館空調を導入したこともあり、2Fは階段部分を中心に回廊式になっています(下図の青い円のルート、フローリングも継ぎ目なし)。多目的室とリビング間のスライドドアを開くと、2Fの家中どこでもアプローチが簡単になり、また子供たちもそこを何周も走り回って遊べるようになりました。
回廊式の間取り
文章にしてもあまりイメージ沸かないと思いますので、ホームシアターを施工したときに作った3Dのパースをご覧ください(かなり完成品に近いです)。
ダイニングからリビング方向
キッチンからリビング方向
リビングからキッチン方向
リビングからダイニング方向
ホームシアターは当初予定にありませんでした(実際、請負契約時の図面には入っていません)が、間取りを進めていくにつれて、いつの間にか本格的なホームシアターを作る計画になりました(ホームシアターの詳細は以前ブログ記事に書きました。 新築でホームシアターをリビングに作ろう!~電源と部材について ちなみにホームシアターはハウスメーカー(三菱地所ホーム)指定の施工業者とは異なるカスタムインストーラーにお願いしました。建物の引き渡し後にカスタムインストーラ―がTVボードなどを施工する順番となりますが、天井のスピーカー穴や、各種配線などはハウスメーカーの作業と並行して進めることになり、そのプロジェクトを取り仕切るのは施主である私の役割だったのですが、責任分界点を明確にして、スケジュールも輻輳が発生しないように配慮するなど結構大変な仕事でした。
オーディオやビジュアルに関して結構な知識を持ち合わせていない場合は、ハウスメーカー指定の施工業者にお任せするほうが無難だと思います。
以下からは各項目についてチェックポイントをコメントします。
6. 玄関ドア
玄関のドアも多種多様な選択ができるので悩むところです。サイズ、小窓の有無、ドアスコープの有無、ロックの方法などなど。。。玄関は外出時には必ず通る場所なので、ここは出費を惜しまず自分の理想とする玄関ドアを選択したほうが良いと思います(デザインも含めて)。
玄関ドア
カタログを眺めてもさっぱり決められないので、YKKのショウルーム(品川)を訪問して、その場でヴェナートM02という型番を選びました。色はラステックウッド。
玄関ドアの施錠方法は、オートロックにするとか電子錠にするとかいろいろオプションはあるかと思いますが、拙宅のようにリビングが2階で必須となるのは、2階からリモートで開閉できる機能(ボタン)です。これがあると、家族の帰宅や知り合いが来たときなど玄関を開けるときにわざわざ階下まで降りずに済み、大変便利です。
玄関の鍵のリモート操作は、2階ダイニング横の壁に設置された集中管理コンソールで行います(下の上部中央のボタン)。
集中管理コンソール
この管理コンソールには、(画面左上から)太陽光発電の管理画面、お風呂の湯沸かし管理、ドアホン、SECOMの管理、エアロテック温度管理、そして各種ライトスイッチがまとめて設置されています。
7. 玄関ホール
設計上6.19㎡という不必要に広い玄関ホール(いわゆる土間)になってしまいました、が、これが結果的には大正解でした。というのは、玄関ホールが広いので、ベビーカーを置いても全然邪魔にならず、さらに子供が大きくなって家族4台の自転車をすべて屋内に保管することができるようになったからです。
玄関ホール
私は新居に移ってから趣味のロードバイクを購入したのですが、盗難の心配なく玄関に保管することができ、結果的に広い玄関ホールを活かすことができました。
玄関(シュークローク方向より)
鑑賞魚やヤドカリなんかも飼っています。夏は子供と一緒にカブトムシやクワガタなんかも玄関で飼育していました。全館空調で玄関も季節を通して快適なので、生きものを飼うにも問題ありません。
赤いクロスバイクを吊っているバイクラックは、IKEAで購入したもので非常に使い勝手が良く重宝しています。
玄関ホール
8. シュークローク
シュークロークは玄関の突き当りに2.98㎡のスペースで設計しました。靴以外にも、ゴルフバッグ、スキー/スノボ板、旅行用のスーツケース、自転車の交換ホイール、キックボード、一輪車、各種ブーツ、電動アシスト自転車のバッテリースタンドなど、かさばるものが保管できて非常に便利です。あまりにグチャグチャなので写真は割愛します。シュークローク内には壁コンセントをお忘れなく。電動アシスト自転車のバッテリー充電器などに必須となります。
当初はシュークロークを通り抜けて家に上がる導線も検討しましたが、通り抜けよりも裏面をコート掛けなどの収納に活用したほうがスペースの有効活用になると考えてウォークスルー(通り抜け)タイプは止めました。
シュークローク裏面のコート掛けは普段も良く使うし、お客様がいらっしゃったときなどにも大変便利です。
シュークローク裏面のコート掛け
シュークローク内の可動棚10段は、コスト節減のため塗装はすべて自前でやりました。子供たちと一緒に庭でペンキ塗りしたのは良い思い出です。
庭でペンキ塗り
9. 玄関の姿見
玄関に姿見のミラーがあると特に女性にとっては便利なようです。拙宅はIKEAの既製品(扉がミラーになっている収納ボックス)を玄関に置いています。
玄関の姿見
10. 子供部屋の間仕切り
1階の子供部屋の間仕切りは最後まで悩みました。最初から間仕切っておくか、広い1部屋にしておいて将来必要になったときに間仕切るのかで迷ったのですが、最終的には子供部屋を引き戸で仕切ることにしました。子供部屋Aは6.1帖、子供部屋Bは5.8帖。引き戸を開放すると12帖の大部屋になります。
入居してしばらくは引き戸を全開放して、ひとつの部屋にキングサイズのベッドを入れて4人で雑魚寝で生活し、上の子供が小学5年生になったタイミングでキングサイズベッドを処分、引き戸で区切りました。
子供部屋間の引き戸(開放状態)
今では上と下の子供も自分の部屋を持っていますが、引き戸のおかげで自由に出入りできると好評です。当初心配していた音漏れも子供に尋ねても全く気にならないそうで、間仕切りにして良かったと思います。
子供部屋A
子供部屋B
こちらのサイトにも同じように引き戸にして大正解だったという記事がありました。
11. 主寝室
主寝室には以前の家で使っていたTVボード(Bo Concept製)を流用しました。寝室のベッドはフランスベッドの電動リクライニングベッド(RP-1000)を入れて寝室でもTVが楽しめるようにしましたが、これが腰痛防止に思わぬ効果があって大正解!リクライニングを若干効かせた状態で寝ると、膝が少し浮き上がり、睡眠中に無意識に寝返りが打ちやすくなったせいで、朝、寝起きの腰痛が劇的に改善しました。
主寝室から北の裏庭(という広さではないですが)のソヨゴの木が眺められるように窓を設けました。
老後のささやかな庭いじりで、枯山水庭園でも造ってやろうと画策していますが、果たしてどうなることやら。。。
主寝室からの裏庭のソヨゴ
12. ウォークインクローゼット
1階の主寝室のなかにウォークインクローゼットを作りました。主寝室は9.3帖、ウォークインクローゼットは2.5帖です。クローゼット内部の棚やパイプは、ハウスメーカーに造作依頼をしても良かったのですが、経費節減ですべてIKEAの既製品を活用することにして、その既製品サイズに合わせて設計してもらいました。
ウォークインクローゼット全体
ウォークインクローゼット
13. 納戸
1階の奥の部屋は納戸(5帖)にしました。ここだけは電動シャッターもなし、照明も裸電球、基本的には物置きにしていました。そして年月が経っていつの間にか下の写真のような惨状に(笑)。
納戸(以前)
これではいかんということで、数年前に大規模な断捨離を敢行した結果、今はこんな感じです。
納戸(現在)
すっかりキレイになって、今では私の書斎になりました(相変わらず裸電球ですが)。
(2020年7月追記)
その後、コロナの影響でテレワークが増えたのをきっかけに、納戸を整理して書斎部屋兼トレーニングルームとして活用しています。
書斎兼トレーニングルーム
14. 洗面化粧台(1階)
1階の奥に簡単な洗面化粧台を設けました。これは帰宅直後の手洗いなどに非常に重宝しています。
1階の奥の洗面化粧台
15. 階段
以前の借家生活のときに、階段が非常にゆったりとした設計だったことで非常に便利だったこともあり、階段の重要さは譲れないポイントでした。結果的には、幅が87cm、蹴上げは19.5cm、踏み面は24cm、回り階段14段と標準的なサイズになりました。
階段
階段の手摺りをどうするかも悩みました。妻はロートアイロンが良いと言っていましたが私が反対。結果的にはごく一般的な造作となりましたが、子供が手摺をすべり台代わりに遊んだりして、妻も結果的には気に入っています。
階段の手摺り
16. フローリング
2階と1階でグレードを分けて、2階を贅沢な無垢フローリングにして、1階は標準的なフローリングにしました。2階はマルホンの無垢のシルバーチェリー(巾90mm)、1階は朝日アドバンテックの普及帯の製品(子供部屋と廊下はシカモア、主寝室はブラックチェリー、納戸はバーチ)です。マルホンの無垢フローリングはこちらのサイトです。
無垢フローリング
無垢のフローリングの仕上げは、「無塗装」「オイル・ワックスなどの浸透性塗料」「ウレタンなどのコーティング系塗料」の3種類がありますが、「オイル・ワックスなどの浸透性塗料」をお勧めします。「無塗装」は、コーヒーやインクなどをこぼしたら跡が残り、物を落としたら簡単に凹みができてしまいますが、「オイル・ワックスなどの浸透性塗料」は、ある程度は拭き取りもできるし、表面がつるつると光沢のあるウレタンと違ってその肌ざわりと質感の良さは塗料系の仕上げとは比較にならないほど心地良いものがあります。また経年と共に艶が出てきて味わい深くなるのも特徴です。
フローリング材は、自然に湿気を吸収/放出して、膨張収縮を繰り返しながら室内の湿度調整をする役割があります。シルバーチェリー(広葉樹)の膨張収縮係数は、0.00338と、比較的膨張伸縮が大きい木材です。シカモアは中程度、ブラックチェリーは膨張収縮が少ない(硬い)木材です。
実際に日常生活では、1階のシカモアが比較的踏むとかすかにギシギシ音がするのに対して、2階のシルバーチェリーはほとんど音が出ません。床材の違いもあると思いますが、床の音は生活の一部でもあるので、それほど神経質になる必要はないと思います。
無塗装フローリングのお手入れは、年1回、ワックスがけする必要があります。家族旅行などで数日家を空けるときなどに家族みんなで協力してやっていますが、子供たちも興味津々で喜んで手伝ってくれます。
フローリングのワックスがけ
2階は回廊式ということもあり、リビングと多目的室間の敷居を完全に撤去して、フローリングで完全に統一しましたが、これが大正解!敷居がないので、リビングと多目的室をつなげてボール遊びやラジコンを走らせたり、回廊をぐるぐる回って鬼ごっこをしたり、また部屋の行き来も自由にできて非常に便利です。
パントリーから多目的室方向
奥が多目的室、手前がリビング
多目的室には引き戸があるので、お客様の来訪時には、引き戸を閉めてリビングを独立させたり、リビングでTVを観ているときに多目的室で電子ピアノを弾くときにも引き戸で区切ることができます。
17. キッチン
妻が全部決めたので私は何もわかっていません(笑)。妻は背が高いほうなので、システムキッチンの高さをかさ上げしてもらいました。
システムキッチン
上の引き渡し時の写真にはないのですが、浄水器を後付けで設置できるように加工穴を開けてもらいました。そこに市販のシーガルフォーの浄水器を設置しました。
調理スペースと窓
調理スペースにはアクセントでタイルを貼っています。窓は縦スライド式ですが、ほとんど開閉はしていません。
オール電化なので火を使わないので、当初は子供たちが火を経験しないで育つのはどうかと心配しましたが、キッチン以外でも火を扱うケースは日常生活でいくらでもあるので全く問題になりませんでした。
18. 飾り棚
キッチンの対面、ロフトへの階段の横に飾り棚を作りました。ここは頻繁に行き来する場所でもあるため、大変貴重なスペースになっています。
飾り棚
上の写真で飾り棚の上部の黒い開口部が全館空調(エアロテック)の噴出し口のひとつです。ダクト配管が天井に配備されている関係で、ここから浴室やトイレに繋がる通路は天井高が30cmほど低くなっています。
19. ユニットバス
子供と一緒に入ることを想定して当初はワイドタイプの浴槽を考えていましたが、結果的にはレイアウトの制約でスタンダードタイプの浴槽になってしまいました(ワイドタイプだと浴室のドアと干渉してしまう)。まあ子供と一緒にお風呂に入る時期も長くないし、スタンダードタイプでも二人で入れないわけでもないので、まあ良しと割り切っています。
ユニットバス
浴槽のタイプも、現在主流の浴槽内ステップ付きと、従来型のステップ無しがあり、私はお湯がタップリのステップ無が良かったのですが、「そんなにお湯を張ったら水道代が勿体ない」という妻の要望でステップ付きになりました。結果的にはステップ付きで良かったと思います。
20. トイレ(2階)
2階のトイレはタンクレスのタイプ、手洗いは独立で自動水栓にしましたがこれは非常に便利で清潔です。細かい点ですが、ロールペーパーのホルダーも2個のものにして良かったと思います。
トイレ(2階)
21. 洗面化粧台(2階)
妻と二人の娘 vs. 夫という図式を考えて、ツインボウルタイプを選択。水栓はシングルレバー式とシャワー水栓をそれぞれ選びました。手前が妻と娘たちの洗面化粧台、奥が私の洗面化粧台という使い分けです。
洗面化粧台
妻の要望で化粧台の壁にはアクセントでタイルを貼りました。
シャワー水栓の化粧台
タイルは総合建材のアドヴァンが刊行しているアドヴァン総合カタログから選びました。
アドヴァン
22. 電動シャッター
各部屋の窓に設置するシャッターですが、これは断然電動をお勧めします。拙宅では、北側の納戸のみ手動シャッターにして、あとはすべて電動シャッター(電すけ)にしました。電動シャッターは、中央制御で全シャッターを開閉できる機能もオプションで選べるのですが、そこまでは不要だと思います。
電動シャッター
尚、2階の窓にはシャッターは設置しませんでした。理由は、別途SECOMに加入したことと、2階の窓は広いのでシャッターのコストが非常に高かったからです。
そもそも1階でも電動シャッターは必要なのか?という本質的な疑問も残ります(特にSECOMのようなホームセキュリティに加入している場合)。昔より遥かに強化された窓ガラスが割れてしまうような強風や飛来物など本当に考える必要があるのかどうか、判断に分かれるところです。シャッターの設置は環境によって臨機応変に考えれば良いと思います。
また、2階とロフトの飾り窓は、適宜ロールカーテンや遮光フィルムを活用すると、特に夏場の暑い陽射しを遮ってくれて室温の上昇を抑えてくれて便利です。特にトイレの窓(西日が入る)に遮光フィルムは拙宅では毎年張るようにしています。
23. 収納
収納スペースは足りないことはあって多すぎることはありません。生活スタイルや家族構成によって収納スペースは変わるので、これはという例はないのですが、掃除機の収納スペースは準備しておいたほうが良いと思います。拙宅は、ダイソンのDC35というコードレスクリーナーとルンバを併用していますが、コードレスクリーナーは収納棚にすっぽり収まる形にしています。その際、収納棚の内部にも充電用の電源コンセントを準備しておくことをお忘れなく。
24. ホスクリーン(屋内洗濯干し)
拙宅で妻が最も重宝しているものの一つです。洗濯モノは外で干す以外に室内干しという手もあります。特に全館空調は、室内が乾燥するということもあり、屋外よりも屋内の部屋干しのほうが季節に関係なく圧倒的に効率的に乾くのです。拙宅では、川口技研の「ホスクリーン」という屋内洗濯干し用の洗濯棒を導入しました。製品名は、「室内用 ホスクリーン昇降式 (操作棒タイプ)」というものです。
ホスクリーン
ホスクリーンは多目的室の奥に設置したので、洗濯機からの距離も近いし、何よりも生活感もろ出しの場面を隠すことができました。ホスクリーンは、同類のものがホームセンターでも入手できるので、腕に自信があれば施工後に取付けも可能だと思いますが、かなりの重さに耐えるよう天井に取付ける必要があるので、専門の施工業者に任せるほうが安心だと思います。
25. 天井
2階の天井は、リビングは折り上げ天井、ダイニングは勾配の吹き抜け天井にしました。ダイニングの吹き抜け天井は切妻の屋根形状に沿って勾配がついており、一番高いところで4.1mあります。そこにロフトのスリットがあり、ダイニングからロフトの様子(ロフトで遊んでいる子供たちの様子など)がわかるように工夫しました。
2階のダイニング上部にロフトのスリット
ちなみにダイニングの照明はルイスポールセンというデンマーク製の照明を勾配天井から吊り下げています。
一番苦労したのがリビングの折り上げ天井でした。中央にシャンデリアのような照明を置くスタイルが典型的なのですが、拙宅はホームシアターのプロジェクター投射の関係もあり、シャンデリア型ではなく、折り上げ天井に間接照明を埋め込む方式を考えました。
しかし、イメージしているものを作ろうとしても、サンプルもなければ施工例も多くなく、結局見様見真似でハウスメーカーの設計の方と相談して作ってみました。
リビングの折り上げ天井
折上天井は、折上げ高さは、1段目は150mm、2段目(間接照明用スペース)は100mm+200mm(スペース)で合計で300mmに設計。1段目の天井寸法は2600mm x 2600mm、2段目は2200mm x 2120mmで東西方向を長辺とする長方形です。2120mmは正面のオーディオ造作家具の棚ラインと同一寸法で合わせてあります。
このブログのタイトル「モニオの部屋」とはまさにこの折り上げ天井のリビングルームのことを意味しております!
モニオの部屋
照明は2本の特殊蛍光灯(シームレスラインランプ DNライティングFRT1250EL30)を4辺に合計8本配備して、間接照明で天井を照らす形にしています。結果的には期待以上の折り上げ天井が完成したのですが、この蛍光灯は1本3,000円もして結構球切れも早いので経済的には結構厳しいものがあります。
26. ロフト
ロフトへは2階のキッチン横の階段から上がるアクセスになります。
ロフトへの階段
ロフトは基本的には生活スペースというより、収納スペースとして活用することが多いと思います。しかし、子供の遊びスペースとしてはかなり活用することもできます。
ロフト
拙宅は娘たちのドールハウスやままごとセットを置いて、普段はここで遊んでいました。どんなに散らかしても、リビングや子供部屋と違って、生活の別空間なので気になりません。
以前は子供の遊び場所に
また、娘が小学校低学年のときには、ここに布団やテーブルを持ち込んで第二の部屋を作り、毎日寝泊りをしていたこともありますが、今は1階の自分の部屋に落ち着いたので、ロフトも元の物置小屋に戻りました。
現在のロフト
夏場の猛暑が続く時期は全館空調と言えどもさすがにロフトは暑過ぎて使い物になりませんが、それ以外の季節は、結構子供たちの遊び場として活用されていました。
27. リビングの窓
リビングの窓は、中央の大窓はFIXとして、その左右に連窓サッシ(複合)縦すべり出し窓を組み合わせました。文章ではイメージがつきにくいと思いますが、外から見るとこんな感じです。
リビングの窓
上の写真は表庭に設置したバラアーチに白いバラ(ツルアイスバーグ)が満開となった5月ごろに撮影したものです。バラは通常手入れが大変なのですが、拙宅では剪定のみで放っておいても毎年見事に咲いてくれます。
春や秋の自然風が心地良い季節は、このたてすべりを全開放にすると、室内に風が入ってきてとても快適です(全館空調は送風モードにします)。
28. ダイニングからバルコニーへの窓
ダイニングからバルコニーに出やすいようにと、YKKの大開口テラス戸(三枚連動片引き窓)のワイドスライディングを採用しました。こちらも春や秋の自然風が心地良い季節は、このワイドスライディングを全開放にすると、室内に風が入ってきてこちらも快適です。
ワイドスライディング
29. バルコニー
バルコニーも玄関と同様当初の設計から大幅に大きくなってしまい、最終的には6帖近くの大きさになってしまいました。バルコニーには、水道栓と電気コンセント、衛星放送アンテナの端子、天井ライト、洗濯竿の吊り下げ台、そして金具フックを付けました。当初は洗濯物はバルコニーに干すものと考えていましたが、全館空調のお蔭でほとんどすべて部屋干しなので、バルコニーはほとんど出入りすることはありません。年に数回、月見や天体観測、プールで水遊び、たまーにBBQパーティ、そんな程度です。
月見
プール遊び
バルコニーが大きいことは悪くありませんが、当初想定していたよりは使う頻度はありません。
30. 太陽光パネル
拙宅は、太陽光パネルを載せるには理想的な家の向きだということで、屋根形状は単純な切妻にして、出力5.0kWhの最大限パネルを積載しました。新築当時は再生エネルギー普及のために補助金が国と東京都と市町村からそれぞれ出ていたこともあり、初期投資は5年半で回収できてしまいました(詳細はこちらに書きました)。
太陽光パネル
尚、最大5.0kW出力なのですが、設置したパワーコンディショナー(太陽光パネルの直流出力を交流に変換する装置)は最大4.0kW対応のものを設置しています。勿体ないと思うかもしれませんが、最大5.0kWのパネルが最大出力をする時間は極めて限られているので、低出力のパワーコンディショナー(たぶん価格差で10万円くらい)のほうが結果的には経済的という計算でした。
最大出力で太陽光パネルを設置できたのは良かったのですが、雪止め金具を設置するスペースがなくなり、雪止め金具取付けを省略しました。都内は豪雪はほとんどないだろうという読みだったのですが、都内でも積雪を記録する冬が近年増え、屋根に積もった雪がパネル上を滑って一気に表庭に落ち、折角の植樹がバキバキに折れて台無しに。。。という悲しいハプニングも起きました(隣家との距離はあるので迷惑にはなっていません)。
太陽光パネルを屋根全面に16枚搭載
太陽光パネルによる発電は、近年では行政の補助金も少なくなり、電力会社の買電価格も下落傾向ということで、以前よりは魅力が落ちたと言われていますが、技術進歩によりパネルの発電効率や価格下落も続いていることから、ハウスメーカーと相談して導入の是非を検討すればよいと思います。
31. ホームセキュリティ
既に書いたように、拙宅はホームセキュリティでSECOMと契約をしました。契約はレンタルと一括買取りの2種類が選べましたが、私は一括買取りを選択しました。確か施工費用込みで40万円くらいだったと思います(別途月額3,150円)。お馴染みのセコムの赤いシールを玄関や窓に貼って、外壁には赤いランプが設置されると、それだけで抑止力になるというのは良く言われますが、まさにその通りだと思います。
月額利用サービスを解約すると、一括買取りの場合には、そのシールやオレンジの警告灯はそのままの状態でOKということで、解約中であっても外部からはSECOMで守られているように見えます。
SECOMのオレンジの警告灯
これまでSECOMの防犯システムが実際に作動したことはないのですが、一度だけSECOMの警備サービスにお世話になったことがあります。それは、家族で海外旅行に行ったときに、帰国の便が成田着ではなく、航空会社の都合で関空着に変更になってしまい、成田の駐車場の自家用車の中に玄関の鍵を置いてきてしまい、帰宅したときに家に入れなかったことがあります。SECOMに連絡したら警備員の方がマスターキーを持って駆けつけてくれて家に入れたことがあり、このときは非常に助かりました。
最近は屋外監視カメラも数多く市販されるようになり、ホームセキュリティ会社と契約しなくても自分のスマホにカメラの動画でチェックしたり、動画をPCやクラウドに保存できるようになりました。技術に詳しい人ならば自分自身でホームセキュリティを実現することもできるようになりました。
32. 家庭内LAN配線
インターネット接続やIP電話のためにプロバイダー契約をしたうえで、電線などを介して家屋に引込み、ルーターで電話回線とネット回線に分岐されるパターンが典型的です。この場合、ルーターの位置が家の1Fなのか2Fなのかロフトになるかでその後の引き回しが変わってきます。拙宅ではルーターはロフトに設置、そこから家庭内LANで各部屋に配線します。
ロフトのルーター(白)とWiFiルーター(黒)
配線するケーブルは、1Gbps以上の光回線サービスを利用するのであれば、CAT6またはカテゴリー6(カテゴリー6eやカテゴリー6aも可)という規格のものがネット通販でも家電量販店でも取り扱いが多くオススメですが、通信技術の革新スピードは凄まじく、今後の8K動画通信などを見据えてCAT7またはカテゴリー7を導入することも検討しても良いと思います。
家庭内LANの配線先ですが、すべての部屋にLAN端子を設ける必要はありません。というのも、今は家庭内のWiFiがあるので、ルーターの出力の1つをWiFiルーターに繋ぐ(もしくは引込みルーター自体がWiFi対応)ことで、スマホやモバイル端末はもちろん、TVや各種デジタル家電製品もすべてWiFi接続できてしまうからです。
ただし、WiFiにも注意点があります。私の失敗談でもあるのですが、7年前に新築した際に、「今後はWiFiの技術革新が進むだろうからLANの有線接続はもう不要だろう」と、ロフトからのLANケーブル接続口を2階だけにして、1階は省略してしまったのです。
その結果、1階のTVで2階のNASに保存したBSデジタル録画番組(約22Mbpsの通信スピードが必要)をWiFi経由で観ると、途切れ途切れになってしまうという不具合が発生してしまいました(これは最近11acという最新の規格に対応したWiFiルーターを導入してようやく解決しました)。
家庭内LANは1階、2階、そしてロフトと各フロアには必ず配線することを強くオススメします。
(2020年7月追記)
コロナの影響で1階の書斎でテレワークをするようになって、WiFiでの接続でZoomなどのビデオ会議中に通信がときどき途切れる現象が発生しました。
そこで、通信の安定性を向上させるために、1階のネットワーク環境を改善させることにしました。
具体的には、PLCアダプター中継器という製品を導入して、1階のネットワークを壁コンセント経由の電気回路で有線接続することにより、11acのWiFiルーターよりも通信速度と安定性を向上させました。
購入したPLCアダプター中継器は、定評のあるTPLink社製の、TL-WPA4220KITとい300Mbps AV600 PLCWi-Fiエクステンダーキットです。
このキットの子機を、1階主寝室に設置した11acエクステンダーと直接ケーブル接続して、主寝室の電源コンセントに繋ぎます。
そして親機(WiFi機能付き)を書斎の電源コンセントに接続して、LAN端子からケーブルで直接書斎のPCに有線接続します。
ネットワーク回線スピードテストを測定したところ、PLCの導入前には下り20Mbps(上り4Mbps)しか出ていませんでした。
それが、PLC導入後には、下り72Mbps(上り48Mbps)と大幅に速度が改善して、安定性も向上、Zoomのビデオ会議でも途切れることがなくなりました。
PLC導入の留意点としては、親機と子機の電源コンセントが、配電盤で同じグループに所属している必要があります(そうでないと大幅な速度低下になります)。
私の場合は、1階の主寝室と書斎が同じグループだったので、問題はありませんでした。導入の際は、配電盤を開けてグループをチェックする必要があります。
PLCアダプター中継器は、有線LANを引き込めない場合には非常に有効な手段として強くおススメします。
33. TVアンテナ
TVアンテナを屋根の上に設置している新築物件を多く見かけますが、実は、都内のほとんどの地域では、屋根のアンテナ設置は不要です。TVアンテナは屋内に市販の平面アンテナ(DXアンテナUAD1800、価格8,000円程度)を置いておけば十分なのです。拙宅では、ロフトの隅(東京スカイツリーの方向)に段ボールの下に無造作に設置していますが、受信状態は良好です。
TVアンテナ(白)
TVアンテナからの配線は、同軸ケーブルを引き回して屋内でブースター(増幅器)と接続して、衛星デジタル放送のアンテナと合流させて各部屋へ配信する形となります。この配線は屋根裏部屋などに設置するのが一般的なようです。ブースターには電源供給が必要なのでこの電源も確保しておきましょう(詳しくはハウスメーカーがやってくれます)。
TV信号のブースターへの接続
一方、衛星デジタル放送を受信するには、屋外アンテナの設置が必須となります(屋内アンテナも市販されていますがほとんどのケースで屋外アンテナが必要)。この場合は、アンテナ設置場所を決めたうえで、その場所にケーブル引き出し口を確保する必要があるので、設計時に忘れないようにしておく必要があります。
TV信号の配線を子供部屋にも準備するかどうかは微妙なところです(拙宅は配線しませんでした)。将来子供部屋でTVを観るような状況になったとしても、地上波放送ならば個別に室内アンテナを設置すれば受信できるだろうと考えたからです。
34. 壁コンセント
壁コンセントもやたらとたくさん設置するのではなく、必要な場所に的確に設置することが重要です。ポイントとしては、壁コンセントの高さは床上100cmくらい高くすると便利(120cm以上は上げすぎ)ということです。床上100cmって高すぎないか?と思うかもしれません、が、これは、将来その場所にデスクや棚を置いた場合に絶大な利便性が発揮されます。すべての壁コンセントを床上100cmにする必要はありませんが、ここは将来デスクを置くかもしれない、というような場所で、景観上問題がない場所(たとえば部屋の四隅とか)は、床上100cmは検討の余地があると思います。
また、押入れや棚の内部にもコンセントを作っておくと、ハンディ型の掃除機など充電が必要なものを収納するのに便利です。
これは友人の失敗談ですが、玄関の靴棚の上にコンセントがないと、非常に不便なので忘れずに設置をお勧めします。スマホでデジカメなどちょっとした充電や、魚を飼育するときの水槽ポンプの電源とか、結構な頻度で使うことになると思います。
壁コンセント(右はTVケーブル)
35. 照明スイッチ
最後に照明スイッチについて。照明スイッチの取付位置の重要性については強調し過ぎることはないほど大事です。これで生活が便利になるか不便になるか決まってしまうと言っても過言ではありません。まず、間取りプランが決まったら、生活する上での導線(人が移動するルート)をじっくりと考えて、どこに照明スイッチがあると便利か(不便か)を考え抜きます。
次に、照明スイッチのレイアウト(何と何をまとめれば良いか、分けた方が良いか、良く使うスイッチはサイズ大、あまり使わないのは小など)を考えます。
そして最後に、(これは入居後ですが)、照明スイッチにラベルを貼って、どこのスイッチなのか誰でもわかるようにすること。
この3ステップが重要です。
うちはというと。。。
玄関のスイッチ
この玄関のスイッチ、レイアウトや大小は良いのですが、ラベルが分かりずらい、というかポーチの照明と門灯、そしてアプローチ灯ってどれがどれやら??
ということでラベルを貼り変えるのも面倒なので横に油性マジックで書いちゃいました。これでスッキリ!住んでいる人さえわからないのだから、ゲストの方とかは皆目わからないですよね。
リビングのスイッチ
リビングも照明スイッチは一箇所に統一、ただし、毎日必ず使うメインのリビング照明(折上げ天井の照明)は左に独立させました。ダイニングも良く使うので、右の上に配置。基本的に良く使うスイッチは上に統一しています。
他人の家に行って、どこのスイッチがどの照明か全くわからないことが良くあります。住んでいる人さえ間違えるとか。。。それは導線を考えずにスイッチを設置しているからだと思います。
拙宅での失敗は、玄関のシュークロークのスイッチをシュークロークの内部に配置してしまったことです。シュークロークは原則靴を履いて内部に入るので、もし照明を消し忘れてしまったら、わざわざ靴やサンダルを履いて、シュークロークの中に入ってスイッチを消さなければならないわけで、これは玄関を上がった場所にスイッチを付ければ良かったと後悔しています。
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以上、住宅の設計に関してチェックポイントを説明しました。
拙宅の場合は、全館空調のおかげで部屋を仕切るドアや壁が大幅に削減されたのが大きいと思います。またオールシーズンどの部屋も快適な温度というのは、すべての部屋の有効活用にも繋がり、「あの部屋は寒いから」とか、逆に「あの部屋は暑いから」といった特定の部屋を敬遠することがなくなります。
いろいろ書きましたが、子供二人の4人家族で生活するうえで特に配慮したのが、「家族が集う開放的な雰囲気の家づくり」でした。
新築から7年、これまでの子供たちの成長を振り返ると、小学生のときはリビングで宿題をしたり、姉妹で引き戸を介して部屋を行き来したり、中学や高校になって勉強が忙しくなると自室で集中したりと、考えた間取りは想定通りに機能したのではないかと思います。
2階のリビングは家族の憩いの場になり、勉強の気分転換に長女がフラッとやってきたり、次女は相変わらず自分の部屋よりもリビングと多目的室で遊ぶほうが好きなようです。
妻はリビングを最大限活用して趣味の世界に没頭しているうちに、趣味が高じて自宅で教室を開くようになりました。
念願のホームシアターを実現した私はというと、システムが完成するまでは無我夢中だったのですが、最近は滅多に映画も音楽も。。。生来飽きっぽい性格なのかもしれません。。。
まだまだ書き足りないところもあるので、思い付いたら適宜追記していこうと考えています。
外構や植栽など、外まわりのポイントについては次のブログに書きました。 新築で注文住宅を建てよう!~外構(駐車スペース、アプローチ、植栽など)
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