そこで新品を購入すべく、いろいろと調べたところ、ルンバと同様の自走ロボット掃除機が、中国製でたくさん出回っているのがわかりました。
そのなかでも、ILIFE V3s Proというモデルは、Amazonで実売価格が12,900円と格安なうえ、Amazon's Choiceにも選べており、576件のカスタマーレビューで評価も4.4と非常に高いものでした。
当初はルンバの新モデルを考えていましたが、最近の中国製の電化製品は、信頼性の高さに加えて、コストパフォーマンスの高さも驚くべきものがあるので、ILIFEを購入してみました。
届いた製品を使ってみてビックリ!
予想以上に性能が高く、おまけに使い勝手も良く、これまでのルンバを遥かに凌駕していました。
使用開始から1か月経過して、何のトラブルもなく、耐久性の面でも問題がなさそうなので、ブログで紹介することにしました。
1.自走式ロボット掃除機 ルンバ vs. 中華製
米国アイロボット社のルンバは、2004年から国内販売が開始されたそうですが、2018年には国内累計出荷台数が 300 万台を突破したとのニュース発表がされました。世界市場では、ルンバは2002年の発売以来、全世界で2000万台以上を出荷(2017年時点)しているというから驚きです。
データがやや古いのですが、2013年の市場調査では、自走ロボット掃除機の国内市場は、2012年の台数シェアは1位がiRobot(73.6%)、2位が シャープ(8.7%)、3位が東芝(6.6%)となっています。
ルンバの台頭以前は、日本の家電メーカーは、「家庭用ロボット掃除機は狭小な家屋事情などから需要が見込めない」と考えて、商品化を見送ってきた経緯があります。
これまではまさにルンバの独り勝ち市場なのですが、ここ最近は、国内メーカーよりも、中国メーカーの台頭が著しいようです。
具体的な市場データは見つかりませんでしたが、Amazonの売れ筋ランキングや価格.comのランキングを見ると、Aiibot, DEENKEE, Excelvan, DEIK, Prescenicなど、ルンバを差し置いて、聞いたこともない中国メーカー製の製品ばかりが上位を占めています。
Amazonのランキング(評価順)
見た目はルンバと同じ円形の自走式ロボット掃除機ですが、価格帯が10,000~20,000円台が中心と、ルンバの競合モデルと比較すると半額以下に抑えられているのが特徴です。
Amazonの顧客レビューは機能や価格だけでなく、品質やアフターサービスにも非常に厳しいので有名です。ここで高い評価を得ているという事実は、中華製の家庭用ロボット掃除機が、もはや市場で認められるレベルに達しているという何よりの証拠です。
ただし、このようなルンバの類似製品があまりにも多いせいか、ルンバを製造販売している米国iRobot社は、2017年に同社含む類似製品を作るメーカーを一斉に特許侵害で差し止めを訴えているそうです。
2.ILIFE社とは
ILIFEロボット掃除機を製造しているILIFE社について調べてみました。ILIFE社日本法人のホームページがありました。以下引用します。
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ILIFE社は、2010年に中国深圳で創業し、以来約10年間にわたり、自社製造のロボット掃除機を全世界で販売しております。ILIFE社は、ロボット掃除機の研究開発、製造に特化している企業です。
製品販売国は100か国以上で、グローバル売上台数は1000万台にのぼります。
香港、深圳市、広州市に3か所の研究開発センターを保有しています。
製造拠点は、深圳市、東莞市、中山市に3拠点保有しています。
200人の研究開発エンジニアと、1000人を超える社員を雇用する大きな企業です。
また、これまで、500を超える特許を取得しています。
ILIFE社は、製品の研究開発、製造から販売、お客様サポートまで、一貫したシステムを持つ会社です。私たちは、販売ルートの一貫性を大切にすることにより、お客様に安心感を持って製品を購入していただけると考えております。
日本の皆様にも、 ILIFEブランドのコストパフォーマンスに優れたロボット掃除機を使っていただき、さらに生活を豊かにしていただきたいという想いから、2017年5月1日にはアイライフジャパンが設立されました。
私たちは、手が届きづらかったロボット掃除機を、ご家庭や企業でもお気軽に使っていただき、これまで床掃除に費やしていた時間を、本当にすべきこと、したいことに使っていただきたいと考えております。
「ロボット掃除機を通して、時間をプレゼントする」
少しでも皆様にそんな貢献ができたなら、これに勝る喜びはございません。
なにとぞ、今後とも、ILIFE社、アイライフジャパンをよろしくお願い申し上げます。
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グローバル売上台数は1000万台って。。。これはルンバの2000万台に匹敵する規模ではないですか!!
中国企業おそるべし!!
ILIFE社はロボット掃除機ブランドの中でも抜群の知名度を誇るECOVACS社、及びANKER社のeufyのOEM生産を請け負っているそうです。
なので1000万台という途方もない台数が出荷されているわけですね。
3.ILIFE製 V3s Pro ロボット掃除機
そして、そのILIFE社の自走式ロボット掃除機のエントリーモデルがILIFE V3s Proです。製品レビューが「中国製ルンバ、ILIFEの「V3s Pro」が2万円以下で高性能!」の記事にあります。
Amazonで注文したこのモデルは、2019年4月11日の注文日には販売価格16,900円に4,000円の割引クーポンが適用されました。
実売価格は12,900円と、ルンバのほぼ3分の1の値段です。。。
注文の明細
2019年5月16日時点ではこの4,000円の割引クーポンはまだ適用されるようです。
さて、製品を注文してから2日後に、Amazonから届きました。
外箱を開くと、製品パッケージ用の箱が出てきました。
ドキドキしながら開封します。
包装は非常に綺麗です。日本や欧米メーカーの製品と何ら遜色はありません。
日本語のマニュアルも同梱されています。
リモコンも付属。他にも回転ブラシなどスペアパーツも。。。
ILIFEのダストボックスはルンバと違い、表蓋を開けてカチッとセットする仕組みです。
このダストボックスはルンバのものと比較して手も汚れず、裏返しにする必要もなく、非常に使いやすいです!
バッテリー含めて総重量2.53kgと非常に軽量です。これなら持ち運びに便利ですね。
さっそく掃除をさせてみました。
吸引力が素晴らしい。。。!!
しかもルンバ530よりも全然静かです。障害物もちゃんとスムーズに迂回するし、段差も問題ありません。
お掃除後は自走で充電ドックに戻りました。
これは。。。もはやルンバと何の遜色もないどころか、ルンバを超えている点もあります。
特に、静音と、障害物を丁寧にそーっと沿って動くスムースさはルンバを超えていると思います。
唯一ルンバのほうが優れていると感じられた点は、厚い絨毯のゴミや埃の吸引力でした。これだけはILIFE V3s Proが今一つ得意でないと思います。
ちなみにこのILIFE V3s Proと同レベルのルンバ競合製品は、ルンバの最安値製品であるルンバ606になります。
ルンバ606はAmazonでは、27,799円なので、2倍以上の価格差があります。
どちらを購入するかはもう言わずもがな。。。という感じです。
ここ1、2年の中国製品の市場席巻度はすさまじいものがあります。数年前の「安かろう悪かろう」のイメージはもはや完全に時代遅れのものになりました。
国内ではなぜか中国製品や中国の知的財産権の侵害の面ばかりがメディアで取り上げられていますが、国内メディアは明らかに偏重報道なので、本当のことは中国を訪問する機会があれば一目瞭然です。
私は昨年、中国杭州を訪問する機会がありましたが、その凄まじいばかりの発展ぶりと、経済力の源となる政策や社会システムを目の当たりにして、中国に対する考え方が完全に変わりました。
気が付けば、身の回りのデジタル家電や電化製品は次々と中国製品に置き換わっています。ブルートゥースのイヤホン、アクションカム、無線LANルーター、などなど。。。
中華製の製品については、去年の個人的ベスト10にも書きました。
2018年【個人的】ヒット商品ベスト10
これからの時代は、身の回りの製品は高級品や嗜好品も含めて中国のものに置き換わってゆくのでしょう。
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