人生初のオフロードトライアスロン、何と言ってもMTBの25kmコースを果たして走破することができるか。。。心配は尽きません。
5月から始めたMTBのトレーニングですが、気が付けば8月上旬の常陸太田ふるさとの森での練習以来1か月間、すっかりサボっていました。
これではマズイ。。。ということで、今更なのですが、本日半休を取って稲城のスマイルバイクパークに行ってきました。
残暑の厳しいなか、昨晩降ったにわか雨でコースコンディションはウェットで滑りやすくなっており、私はクロスカントリーコースの下りストレートで2度も派手に転倒!
幸いかすり傷程度で済んだのですが、MTBのスキル不足を痛感することに。。。
しかし、その後は気を取り直し、ミニクロスカントリーコースを何度もトライして、ようやくMTBのライディングのコツを掴むことができました!
エクステラジャパン2019のギリギリ直前に、MTBの基本的な乗り方やコツを身体で体得できたことは、大きな自信になりました。
最後はコースを休憩なしで10周回することができ、最終的にはミニクロスカントリーコースを30周回して炎の?特訓を終えました。
1. スマイルバイクパークのクロスカントリーコース
スマイルバイクパークのクロスカントリーコースは、私のようなMTB初心者が挑戦するにはちょうど良い難易度のコースです。8月に行った常陸太田ふるさとの森のMTBコースは、傾斜も厳しく、木の根が張り出して走りにくく、中上級者向けなので、初心者の私にはちょっと厳しいものがありました。
その点、スマイルバイクパークのほうは、1周220mのミニクロスカントリーコースは、木の根が張り出ているような場所はなく、上り坂も適度な斜度に設計されており、無理をすると落車をしてしまうような場所は限定されます。
ミニクロスカントリーコース(星印がスタート)
スマイルバイクパークは、7月末以来でしたが、受付の横にはエクステラジャパンの大きなポスターが貼られていました。
受付横にエクステラのポスター
今日はヘルメットの下にアクションカムを装着します。準備万端。。。と思ったらグローブを忘れました。
今日の最高気温予報は33℃と、かなり蒸し暑くなりそうです。。。
ミニクロスカントリーコース(1周220m、ゆっくり走って約2分)の主な攻略ポイントについて以下に解説します。
1.1 ドロップ
スタートしてからしばらくは緩やかな上りですが、やがてコースは左に曲がり、下り坂になります。
コース入口
下り坂の先に左右どちらも選べる個所があるのですが、その右側がちょっとしたドロップになっています。
ドロップ
写真ではわかりにくいのですが、丸太の段差となっているドロップを通過すると、ガクンという衝撃とともに、その後の下り坂で加速がかかります。
ドロップのときの姿勢は、姿勢を低く構え、尻をサドルの後ろに落として、なるべく重心を下げます。
1.2 長い下り坂
ドロップの先からは長い下り坂で、どんどんバイクは加速してしまいます。カーブは急ではありませんが、なだらかに左に向けて傾斜しています。私はこの場所で、スピードが加速し過ぎることを用心するあまり、右ブレーキをかけた瞬間、前輪が不安定になり、ズダーッっと派手に転倒してしまいました。
転倒の瞬間
身体が左前に投げ出されたような恰好で、左肘を強く打ちましたが、幸いにもプロテクターをしていたためかすり傷で済みました。
最初はなぜ転倒したのか自分で理解できませんでしたが、以下の3つの要因が重なって転倒に至ったと思います。
- 雨でウェットなコースコンディションだった
- バイクのタイヤが斜面に対して浅く進入した
- 前輪ブレーキを掛け過ぎた
ロードバイクでは前輪ブレーキをかけてバイクが転倒したことはこれまで一度もありません。
MTBはロードバイクで変なクセがついていると、それが如実に露呈してしまいます。
そして。。。転倒後に休憩を入れて、身体についた泥や汗をシャワーで洗ってから再びコースに戻ったところ。。全く同じ場所で再び転倒してしまいました。
しかも前回と同じように身体が左前に投げ出されるような恰好で。。。
前回も下り坂で結構なスピードが出ていたのですが、今回はさらにスピードが増していたようで、転倒した衝撃でMTBのハンドルの向きがズレてしまいました。
転倒の衝撃でずれたハンドル
おまけに、後でビデオを確認したところ、転倒の衝撃が強過ぎたのか、転倒前後のビデオは破損しており、再生不可能、修復ソフトで修復しても、転倒の前後だけはなぜか再生できない状態に。。
アクションカムは頭にバンドで固定していたので、それが衝撃で録画ができなかったということは、頭にも相当な衝撃を食らったのですが、ヘルメットが緩和してくれたのだと思います。。。
当たり前ですが転倒は本当に痛いです。。。MTBというのは、覚悟を決めて「気合と魂」で乗るしかないです。
しかし、大会5日前の大事な時期にこんなアホな事をしているのは自分くらいでしょう。。。大きなケガをしなくて本当にラッキーでした。
何度も同じコースを繰り返して試行錯誤した結果、以下のようなことがわかってきました。
このポイントを上手く走るコツとしては、スピードを恐れずに加速して、左カーブ先にあるコース右側の土が盛り上がている個所にタイヤの側面を当てるようにしてその先の上り坂での減速につなげる方法です。
コース右側の土が盛り上がている個所(黒い部分)
また、短い区間でもあっても、下り坂は姿勢を低くして重心をしっかり下げるのも大切なポイントです。
1.3 上り坂
下り坂が終わると、今度はやや長い、傾斜は中程度の上り坂になります。コースに慣れてくると、その前の下り坂でなるべく突っ込んで、惰性でなるべく上り坂の上まで行くように努めます。
上り坂は、ギアを一番軽くするのは基本ですが、漕ぎ方としては、二通りあると思います。
それほど急峻ではないが、長い上り坂の場合は、シッティングの姿勢でなるべくゆっくりとしかし着実に(ストップしないギリギリのスピードで)漕ぐことです。
ダンシングすれば上れますが、それでは無駄に体力を消耗してしまいます。
私は、最初の1周を、すべての区間で全力で漕いだ結果、体力消耗が激しく、2周目を続けて入ることができませんでした。
しかし、上りや下りも含めて、すべての区間でリラックスしてフルパワー出さずに試したところ、何周回も続けて走れることに気付いたのです。
上り坂の二つ目の漕ぎ方は、ダンシングにならない範囲で体重をなるべく前に持っていき、足を後方に蹴り込むようにして上る方法です。
竹谷コーチの指導でも、私は体の重心が後ろ過ぎると再三指摘を受けました。
上りではバイクが傾いているのですから、効果的なペダリングのためには、上体を前にしてペダリングも重力方向に垂直に踏み込むのが正しいのです。
しかし、この上体を前に移動してペダリングをするやり方は、体力消耗も激しく、私は続けて行う走力がありません。
上り坂の漕ぎ方についてはこの後の区間でも触れます。
1.4 左右に斜度のある狭いシングルトラック
上り坂を超えると、駐車場のあるスタート地点の近くに戻ってきますが、コースが並行に続く場所を通ります。この先は、左右に斜度のある狭いシングルトラックになります。谷側に向かってやや傾斜しており、最初にスマイルバイクパークを走ったとき、私はこの場所で転倒してしまったことがあります。
シングルトラックでの転倒
山側は草木が邪魔で走りにくく、谷側の傾斜のある場所をロードバイクのようにタイヤを傾けて走ったのが転倒の原因でした。
MTBのカーブの場合は、ロードバイクとは異なり、なるべくタイヤを立てるようにカーブするテクニックが必要となります(リーンイン)。
今回は前回の反省に基づいて、タイヤをなるべく立てるようにして、頭を山側に倒し込んで走ったため、転倒もせずに安定した走行ができました。
MTBのタイヤはグリップ力があるとは言うものの、路面はロードバイクのように平滑ではないので、ちょっとしたことですぐに転倒につながってしまうのです。
転倒を避けるためには、スピードは多少犠牲になっても、バイクのタイヤは常に地面に直角方向に当てるのが安全な走りに繋がります。
1.5 急峻な長い上り坂
やや下りのシングルトラックが終わると、いきなり右に鋭く曲がって、急峻な上り坂が始まります。ここは、ミニクロスカントリーコースでも一番難しいポイントの一つだと思います。急峻な坂を駆け上がろうと直前までスピードを出して突入すると、右へのカーブが急過ぎて、転倒につながってしまいます。以前は、私はここで何度となく転倒を繰り返しました。
何度かコースを繰り返してわかったのは、このポイントはスピードを出して突入は間違いで、むしろスピードは一番落としてでも、しっかりとしたグリップでギリギリのスピードで上ることです。
慣れてくると、一番軽いギアでなくとも、2番目か3番目のギアでも、ギリギリそのままゆっくりと上れるようになりました。
ダンシングしなくとも、シッティングで大丈夫なのですが、ここは上りが急なので、前輪が浮いてしまうようなことも多々あります。
前輪が浮いてしまうと、左右にフラフラと方向がブレてしまい、安定した上りができなくなります。
もし前輪が浮いてしまったら、一番集中すべきは、前輪を安定させることです。これは結構難しいのですが、とにかく前輪が地に着いたら、左右へブレるのを力で封じ込めることです。
急な上り坂でひとたび諦めてバイクを降りてしまうと、もう2度と乗ることはできません(当たり前ですが)。
しかし、バイクを押して上り坂を進むのは、無理をしてバイクに乗って上り坂を進むのと時間的にはそれほど大差がありません。
むしろ、バイクを降りて押すことのデメリットは、時間よりも、バイクの乗り降りに伴う体力消耗のほうが大きいかもしれません。
1.6 最後の激坂
上り坂を超えると、ゴールはもうすぐ!下り坂で加速して、最後はゴール直前にあるこのコースで一番の難所である激坂です。
この激坂は2段コブのようになっていて、最初のコブは難なく超えられるのですが、次のコブ(これを超えるとスタート地点に戻ります)はなかなか上ることができませんでした。
アクションカムでの静止画ではその急斜面度合がわかりにくいのですが、斜面の上からの写真だと結構な角度があることがわかります。
前回は、このコブを超えようと無理して空回り、結局転倒ということもありました。
私はこれまで、このような下りからの急な上り激坂は、なるべく助走をつけて、上り激坂の途中でギアを素早く一番軽いものに切り替えるという技に苦労して挑んでいたのですが、今回新たな発見がありました。
激坂の途中でギアを変えようと頑張るより、一番軽いギアから2番目くらいで、そのままで突入して漕ぎ続け、スピードが遅くなってもトラクションをしっかりとしながら着実に上るほうが正しいことがわかりました。
周回ターン
時々、前輪が浮いてしまうことがありますが、あまり気にせず、後輪がスリップせずにしっかり地面をグリップできていれば問題ありません。
ここを足をつかずに上れるようになって、ミニクロスカントリーコースを連続周回してトレーニングすることが俄然楽しくなりました!
今日の特訓のまとめです。
- 止むを得ず減速のために前ブレーキをかけるときは必ず重心を低くする
- 転倒の恐れがある個所は、なるべくタイヤを立てて進む
- 激坂は一番軽いギアに無理して変えずに、タイヤと地面のグリップで上る
- 無駄な体力消耗を避けるために、無理して飛ばさない
さもなければ、本番で無我夢中に全力で疾走した挙句、体力を無駄に消耗して早々にリタイヤする羽目になっていたかもしれません。。。
しかし今日は朝から猛烈に暑かったです。。。滝のような汗をかきました。
最後は太ももが攣りそうになりました。
冷凍庫で凍らせたレモンティーと麦茶、それぞれ1リットル、これがメチャクチャ美味しかった!
以下Stravaの記録です。
平均スピードが7.9km/hっていうのも、いくらMTBとはいえ遅過ぎでは。。。?
2. エクステラジャパンのMTBコース
先日エクステラジャパンのMTBコースが発表されました。下の青い線の部分です。山間コースを2周回します。トライアスロンでこんなグニャグニャのコースマップ見たことありません。。。
当日のスケジュールは以下のとおりです。
チャンピオンシップ(SWIM:1,200m/MTB:25km/TRAILRUN:10km)
11:00 エクステラ チャンピオンシップ スタート
12:00 T1クローズ (スイムカットオフ)
15:00 T2クローズ (MTBカットオフ)
16:00 コースクローズ (制限時間)
スイムのカットオフが1時間、これは低体温症などトラブルにならなければ問題ないでしょう(丸沼の標高は1430m)。
MTBのカットオフはレース開始から4時間後、私のスイムは遅いので、スイムアップから3時間20分後くらいでしょか。。。25kmを3時間20分として計算すると、平均時速は7.6kmです。
今日のミニクロスカントリーコースが時速7.9km/hだったので、そのペースとほぼ同じです。
しかし、T2をギリギリで通過できたとしても、コースクローズが16:00なので、トレイル10kmを1時間でクリアはとてもできません。トレイルの予想時間は難しいのですが、できれば2時間は欲しいところです。
そうなると、25kmを2時間20分でクリアしなければなりません。時速に換算すると10.7km/hとかなりハイペースが要求されます。
これは果たして完走できるのでしょうか??
Facebookには、「バイクコースは見た目結構エグいところが多いですが、落ち着いて対処すれば必ず制覇できると思いますが、しっかり準備お願いします」との簡単な試走レポートとがアップされています。
まあコースの詳細を知ったところで具体的な対策を打てるわけでもないのですが。。。
想像するに、MTBコース25kmの大部分は、私はバイクを降りて押すことになりそうです。
あとは、とにかく、ケガをせずに完走を第一に目指すのみですね。
(FacebookのXterra JAPANのページより)
人は大人になると、激烈な体験をする機会は滅多にありませんが、MTBでのオフロード走行は、私にとってはまさに、非日常生活を体験できるエクストリームな体験そのものです。
50を過ぎた大人が、生傷が絶えないなんて、ホントにおかしな話ですが、やっている当人は夢中そのもの、こんな体験は滅多にできるものではありません。
上の写真は左手ですが、ここ数か月の転倒での生傷もほとんど治りました。高価なキズパワーパッドをかなり消費しましたが。。。
キズパワーパッド
MTBに出会ってこんな経験をすることになるとは夢にも想像できませんでしたが、今は「気合と魂」の根性でやり抜くしかありません。
5日後の大会、果たしてどんな結果が待ち受けているのでしょうか。。。楽しみ半分、不安半分といったところです。
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