試乗会では、CANYONとCerveloのモデルを中心に、クロスバイク、シクロクロス、グラベルバイク、ロードバイク、マウンテンバイク、さらにはTTバイクなど、実に多様なバイク、たったの500円で乗り放題試乗することができます。
私はそこで、初めてグラベルバイクというものに出会い、 ロードバイクとMTBのイイトコ取りの乗り心地と仕様にすっかり魅了されてしまいました!
グラベルバイクが欲しい!
(サイクルスポーツ誌2019年11月号より)
しかし、今シーズンはエクステラ向けにMTBを新調したばかりなので、グラベルバイクを買うなどということは決して許されません。。。
1. 「バイクデモイナギ」とは
「バイクデモイナギ」は、稲城市矢野口にあるCROSS COFFEE(クロスコーヒー)という 自転車・サイクルカフェショップが企画しているのですが、年に2回ほど開催されているようで、私はたまたまFacebookの告知で知りました。クロスコーヒーは、矢野口の尾根幹近くにある、都内の自転車乗りには非常に有名なカフェですが、このようなバイクの試乗会までやってしまうとは流石です。
以下が開催要項です。
日時:2019年10月5日(土) 時間:9:00-15:00
主 催 : CROSS COFFEE
協 力 : 株式会社Champion System Japan
協 賛 : キャニオンバイシクルズ / 株式会社 東商会
会 場 : 東京都稲城市 稲城北緑地公園 河川敷特設コース 1周1.3km
日 時 : 10月5日(土) 9:00~15:00(試乗最終貸出14:30)
参加料 : 500円(保険代込み)
※エントリ不要、当日受付にお越しください。受付後にお渡しするアンクルバンドの装着お願いします。試乗車は各社ブースにて随時貸し出ししております。
持ち物 : 写真付きの公的身分証明書原本/ヘルメット/ペダルとペダルを脱着できる工具
注意事項:会場は河原になるため、一般の方の出入りもある可能性がございます。十分走行にはお気をつけ下さい。また、万が一会場内で事故が起こってしまった場合でも、責任を負いかねますので予めご了承下さい。試乗の際には必ずヘルメットのご着用をお願いします。また、ペダルの貸し出しは数に限りが有る為、出来るだけ参加者様ご自身での用意をお願いいたします。
※参加者の稲城北緑地公園駐車場はご利用お断りしております。近隣の有料駐車場をご利用ください。
※堤防斜面(法面)の自転車走行は厳禁となります。
天候による開催の可否: 本ウェブサイトにて開催日の前々日10月3日(木)PM20時までに告知いたします。
【お問い合わせ】CROSS COFFEE -chocolate & sandwiches-.
〒206-0812 東京都稲城市矢野口227-1 Tel:042-401-6126
営業時間7:00~18:00 定休:なし info@cross.coffee 担当:中本(トニオ)
開催当日は素晴らしい秋晴れ!というか、最高気温は32℃の予報、かなり暑くなりそうです。
午前中ならばまだ暑くならずに、試乗会も空いているだろうと、午前9時30分に会場入りしました。
会場は、多摩川の河川敷にある稲城市北緑地公園です。
試乗コースは、稲城市北緑地公園の河川敷を利用したコースになります。
試乗コース
グラベルを試乗してコースを走ってきたのが以下のビデオです。
コースの試走
ゆっくり走ってだいたい1周5分30秒くらい、距離は1.3km。
河川敷なのでアップダウンはありませんが、テクニカルなカーブが連続するので、なかなか走り応えがあります。
何よりも、このようなオフロードの練習場所が自宅から自走できる場所に、しかも無料で存在しているとは知りませんでした。
厳密には、普段このコースはバイク練習用に設営されているわけではなく、あくまで公共スペースとして、一般の利用客(特に釣り人)などもコースに入ってくるのですから、そこは十分に留意して利用する必要があります。
2. グラベルロードバイクとは
以下は「グラベルロードバイクの選び方」というサイトからの引用です。日本語で「砂利」を意味する「gravel」という単語が示す通り、グラベルロードバイクとは、主にダート(砂利道)と舗装路両方の走行を視野に入れた、長距離走行向けのロードバイクの事を言います。
近年誕生したカテゴリーで、ダートを走行する事を想定して設計されているため通常のロードバイクよりも径の大きいタイヤや、悪路でも安定した制動力を発揮するディスクブレーキが装着されているのが特徴です。
つまり、グラベルロードバイクとは、ドロップハンドルのロードバイクにオフロード対応のタイヤを履かせたものです。
バイクデモイナギの試乗会で、私は2種類のグラベルロードを試乗しました。
2.1 Cervelo Aspero
私のロードバイク愛車であるCervelo(サーヴェロ)社が初めて開発したグラベルバイクです。
Cervelo Aspero
Asperoは、ハイエンドブランドのCerveloらしく、フレーム素材はもちろんカーボン、フォークも同様でサーヴェロが得意とするカーボンレイアップを採用しています。
グラベルバイクのなかでも、価格も520,000円とやや高め(アルテグラ完成車)、軽量でツーリングよりもレース向けのスペックとなっています。
APEX1ディスクの完成車であれば、360,000円と(サーヴェロにしては)お求めやすい価格です!
グラベルバイク性能分布図(サイクルスポーツ誌2019年11月号より)
早速試走してみます。
Asperoを試乗
Cerveloのフレームらしく、かなり硬く、路面の衝撃が直に伝わってきます。
ドロップハンドルでオフロードというのは初体験なので、ブレーキのコントロールに四苦八苦、特にロードで慣れ切ってしまったフロントブレーキの多用に苦しみます。
しかしディスクブレーキはいいですよね。。。
コース試走の2周目にはだいぶ慣れてきました。
鋭角なコーナーも、それなりに安定してこなせることがわかると、スピードもアップ。なかなか楽しいです。
まさにロードバイクの軽快さとオフロードの駆動力が組み合わさった、Cerveloらしいスピード追求型のグラベルでした!
Asperoの詳細については、「サーベロの最新グラベルレーシングバイク「ÁSPERO」目指すのはスピードとコントロールの両立」を参照ください。
2.2 Canyon Grail
Canyon(キャニオン)は、ドイツ コブレンツに本社を置くロードバイク・マウンテンバイク・トライアスロンなどの競技用自転車を製造する総合自転車メーカーです。私はこれまでCanyonという自転車メーカーの存在を知りませんでしたが、調べてみると、ツールドフランスでも活躍中のナイロ・キンタナが2014年にジロ・デ・イタリアで総合優勝したときのバイクでもあるんですね。
Canyon Grail
国内での販売は、本国ドイツから直輸入されて、自宅で組み上げるというものらしいです。試乗会にはその梱包セットと組み立て方もサンプル展示されていました。
価格は、グレードによって549,000円~149,000円と幅広く取り揃えているようです。
Grailはカーボンフレーム、ディスクブレーキと、Asperoと似た仕様です。
Grailの詳細については、「CANYON GRAILとはどんなグラベルロードなのか?」を参照ください。
試乗車待ちをしていると、メカニックブースに知り合いを発見!LuminaのXTERRAチャレンジでお世話になったミナミさんでした。
エクステラ無事完走を報告したら、おめでとうと握手をして喜んでもらいました。
さて、試乗車が戻ってきたので、早速コースに出てみます。
Asperoと比較して、車体ががっしりしており、重量感もありますが、乗り心地はむしろGrailのほうが快適でした。
サイズの大きめのフレームだったこともあり、小回りはちょっと苦手な印象でしたが、バイクテクニックのほうが圧倒的に影響するので、すべてはライダー次第ということでしょうか。
コースでの試乗から戻ってきたら、Canyonブースには試乗を待つ長蛇の列が。。。今日は10月にしては汗ばむほどの快晴の天気、昼前になって人もたくさん集まってきたようです。
私は11時過ぎには会場を後にして自宅まで自走で戻りましたが、昼前にはたくさんのライダーたちが集まって会場は大賑わいでした。
3. グラベルロードバイクの魅了
以下は「グラベルロードおすすめ7選2019!走破力と搭載力で世界が一気に広がるその魅力!」という記事からの引用です。グラベルロードバイクはそんなロードバイクのガチスポーツな世界観から、ちょっと趣向をずらして、山道や川沿いの砂利道などどんな道も走破できるアドベンチャーバイクという新しいポジションを確立しています。
「グラベル」バイク、グラベルロード、オールロードバイクなどと呼び名がありますが、基本的にはロードバイクの走行性能を生かしながら、舗装路以外のあらゆる道を快適に速く遠くまで走れるように進化した自転車です。
一言で言えば、旅に出かけたくなるバイク。
走る楽しみだけじゃなく、どこか遠くへ行って楽しむためのバイクだと思っています。
グラベルロードで山や大自然を目指し、そこでキャンプをしたり、風景をカメラに収めたり、温泉に入ったり、行き先で自転車にプラスして遊ぶ。
山道を分け入り、山の頂上まで自然に包まれながら悪戦苦闘して登り、バイクに積んだコンロでコーヒーを飲む。その一連の流れを作れることがグラベルロードに行間を生み出し、大きな魅力を感じさせてくれます。
。。。まさにその通り!
私がグラベルバイクが欲しい理由は、オフロードレースに出るためでもなければ、MTBのようなオフロードテクニックを追求したいからでもありません。
現在のロードバイクだけでも悪くないのですが、やはり、いつの日か、自転車の趣味の世界を通じて大自然を満喫したいのです。
トライアスロンのレースも、いつまでも続けることは年齢的にも無理があるでしょう。
おそらく60歳の還暦を迎えたら、もはや過酷なロードレースを続けるのは厳しいと思います。
そんなとき、グラベルロードは、ロードバイクに代わって、一生の相棒になるような気がしてなりません。
しかし、オフロードの大自然を楽しむのに、還暦を過ぎるのを待つ必要はありません。
やるなら今でしょ!
というわけで、グラベルロードバイクを今すぐにでも欲しい理由はいくらでもあるのですが。。。
今年はMTBも買ってしまったばかりで。。。家庭内の超級山岳をクリアできる見通しが全く立ちません。
ああ、グラベルロードバイクが欲しい。。。それもできれば今シーズン中に!
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