先日の台風の爪痕が随所に残っていたものの、走るのには全く問題なく、道中のお茶屋さんも営業しており、ハイキングやトレイルには絶好の日和に恵まれて楽しいトレランでした。
レースのような無理はせず、自然と触れ合う20kmのファントレイル。素晴らしいトレイルガイドの友人のおかげで、晩秋の奥武蔵を堪能することができました。
1. ファントレイル
飯能のトレランは、4年前に第1回FunTrails FT50に参加して以来でした。4年前は、慣れないトレランレースにいきなり参加、50kmの行程の大半を腸脛靭帯をやられてゾンビ状態で14時間の制限時間にたったの6秒間合わなかったというサバイバルフィニッシュでした。
第1回FunTrails FT50トレランを完走?しました
今回は、ガチに走るのではなく、ハイキングコースを適度なペースで20km走るという企画だったので、途中の景色も楽しみことができました。
出発前の恰好
天気予報は曇りで、最高20℃、最低11℃。季節的には寒くはなくむしろ汗をかくので、着替えのTシャツを2枚と、1.5リットルのレモンティーをハイドレーションに入れました。
食料は、おにぎり3個、サンドイッチ、そしてチョコレート(ガルボ)、これだけあれば大丈夫でしょう。
自由が丘駅からSトレインに乗ると、東横線ー副都心線ー西部池袋線の乗り入れで、飯能駅まで乗換えなしでたったの1時間10分です。本当に便利になったものです。
飯能駅でトライアスロン仲間と待ち合わせ。今日は4名のグループです。
飯能駅は朝からかなりの人で賑わっています。
今日は近くで航空ショーがあるからでしょうか、もしくは、今年の春にオープンしたばかりのムーミンバレーパークが人気なのか。。。
駅のコインロッカーに荷物を預けて、まずは西武秩父線で、3駅先の吾野(あがの)駅まで移動します。
吾野駅
駅前の売店で食料を調達、早速トレイルのスタート。時刻は午前9時45分。
駅前の売店
と思ったら、いきなり腰がギクッときて、危うくギックリ腰が発症しかけました。危なかった。。。!
出発!
今回のトレランを企画してくれた友人の作った行程は
吾野駅→顔振峠→諏訪神社→越上山→エビガ坂→スカリ山→観音ヶ岳→観音山→愛宕山→北向地蔵→小瀬名富士→日和田山→金刀比羅神社→最寄の駅→飯能駅
という感じでした。
まずは顔振峠を目指して走ります。
2. 吾野駅~顔振峠
顔振峠は、「かおぶりとうげ」「こうぶりとうげ」「かあぶりとうげ」などいくつもの呼び名があります。吾野駅からは5kmくらいの距離、前回のFTR50でもエイドがあった場所で、よく覚えています。
出発
駅前の通り沿いに流れる高麗川は、台風で氾濫したようで、川沿いののぼりが無残に引きちぎれていました。
しばらくは公道を走ります。
数名のトレイルランナーがガチで駆け下りてきてすれ違います。
通行禁止のテープが貼ってあるところからトレイルに。
せせらぎの清流に沿って上ります。
至る所に倒木が。。。やはり台風の影響は大きかったことを実感。
FTR100やハセツネなど、今年の秋の主要なトレラン大会は中止になったものも多いようで残念です。
下りは力走します。
吾野駅(標高200m)から、顔振峠(標高500m)までは、さらに300mくらい上るので、やがて遠方に素晴らしい山々の景観が見えてきました!
最近のスポーツウォッチは、GPSと気圧式の二通りで標高を測定することができるそうです。
曇り予報の天気も、晴れ間が出てきて絶好のトレラン日和になりました。
里山の風景のなかを、ゆっくりとしたペースで進みます。会話もできるくらいのペースなので、とてもリラックスしてトレランを楽しめました。
遠方の山脈で、山頂が尖って見える山(写真の右端)は、武甲山(標高1,304m)。
やがて顔振峠に到着。時刻は10:45、出発からちょうど1時間です。
顔振峠
顔振峠、4年前のエイドのあった場所なので、当時の記憶(すでにヘロヘロ状態)が蘇りました。。。(苦笑)
お茶屋さんに立ち寄って休憩。
超カワイイ赤ちゃんが!
生後4か月のハーフの赤ちゃんが。。。将来お店の看板娘間違いなしですね!
お茶屋さんでは、暖かいお茶と一緒に揚げもちをいただきました。塩味で旨かった~
今日は富士山が見えるよと教えてもらって、窓から眺めると、確かに雪をかぶった富士山が見えました(写真中央やや左の真っ白な山)。
富士山
台風の被害は凄かったらしく、なんでも、600mm以上の猛烈な雨が降ったとか。今でもいくつかの車道は閉鎖中らしいです。
幸い、お茶屋さんは大丈夫だったそうで何よりでした。
さて、再び腰を上げて出発。
FTR50のときとは逆方向に向かいます。次の目的地は諏訪神社です。
3. 顔振峠~北向地蔵
途中からトレイルに入ります。ほどなく諏訪神社に到着。
年季の入った鳥居と狛犬が構えています。
境内を出ると、落ち葉が絨毯のように綺麗でした。
紅葉シーズンにはまだ早いですが、晩秋の山奥は自然が豊かで本当に素晴らしい。
「ユガテ・北向地蔵・鎌北湖」方面を目指します。
再び林道を走ります。
走りやすい道で、雨の影響もなく理想的なコースコンディションでした。
やがて見晴らしの良い場所に出ました。
カメラを向けられ思わずポーズ(笑)
途中休憩を入れながら、ハイキングを楽しみます。
ハイカーやほかのトレイルランナーはあまり見かけません。当初の予報が雨だったからでしょうか。。。
下り方でトレランのガイドの友人にワンポイントアドバイスを受けました。
下り方の確認
歩幅が大きいので、もう少しこまめにステップを踏むと、スムースに降りれるということを教えてもらいました。
お手本を見ながら、下りのステップを意識します。
ふと上空を見上げると、木々に囲まれている様子が良くわかりますね。
自然が素晴らしい。。。
コースはアップダウンが続きます。先月のエクステラではこんなコースをMTBで行かされたんですよね。。
鎌北湖方面の標識方面に向かいますが、今日は鎌北湖に立ち寄る予定はありません。
鎌北湖はFTR50のときに周回した人工湖です。
謎の?門柱
ユガテ方面に坂を下ってゆくと、民家の横を通り過ぎました。
平地では頑張って力走します。
なかなかいい雰囲気の竹林を抜けます。
途中は清流の架け橋があったり、アドベンチャー的な場所も。
トレイルから出てきたランナーに遭遇、なんと、ワラーチで走っています!
ワラーチ!
興味津々でランナーの方を呼び止めていろいろ話を伺いました。人工芝にソールを組み合わせた手作り製で「シバーチ」と呼ぶそうです。
シバーチ(「ワークショップでワラーチ作成」)
目的地の北向地蔵に到着。時刻はちょうど午後1時。
北向地蔵
ここで休憩してランチにします。
私が誘った友人は、なぜかザックがパンパンで荷物が重そうに見えるのですが。。。ザックのなかからは、まさかのタッパーに入ったビスケットが。。。(笑)
4人で、耐久系スポーツのたわいもない話に花が咲きます。こういう時間が楽しいですね。
私はここで汗でびっしょりに濡れたTシャツを着替えました。ここには水道の蛇口もあったので、顔も洗って気分はスッキリ。
重い腰をあげて、さて出発!
4.北向地蔵~物見山~日和田山~高麗駅
次の目標は物見山です。急峻な坂を頑張って上ります。
物見山には北向地蔵から30分くらいで到着しました。
物見山の標高は135m。
後で調べたところ、標高の低さの割に見晴らしが良いのが名前の由来だそうですが、周囲の木であまり眼下の景色は見えませんでした。
そして、再びお茶屋(気まぐれ茶屋で開いているかわからないそうですが)を目指して進みます。
先頭を順番に交代しながら走ります。
お茶屋に到着、無事に空いていました!
ここもまた素晴らしい見晴らし。。。
私はアイスクリームを摂取。
次は日和田山(ひわださん)に向かいます。
途中の分岐を日和田山に向かいます。
なかなか厳しいガレ場の急坂ですが、頑張って山頂を目指します!
そして、山頂に到着。日和田山は標高350mです。
全員で集合写真。
あとは、麓まで下り基調です。
金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)までは、ハイキングの観光客が一気に増えます。子供を連れた家族連れもたくさん来ています。
日和田山は、ハイカーや地元の人の人気スポットのようで、登山道も渋滞。
金刀比羅神社
金刀比羅神社からは、丹沢の山々と、飯能方面の街並み、そして、巾着田という巾着の形をした水田を拝むことができます。
ここから麓の高麗駅までは「男坂」と「女坂」と呼ばれる坂道がそれぞれあり、どちらも距離はほぼ同じ、ただし「男坂」は、かなりの急な岩場になっています。
私はあえて急な「男坂」ルートを選択。
男坂
滑落しないように慎重に足場を選んで降りてゆきます。
やがてガレ場が終わって走りやすい下りになりました。
男坂」と「女坂」の合流地点に到着。
ここからはもう平地、今日のトレランルートは終了です。
怪我もなく無事に終了、お疲れ様でした!
中洲では、バーベキューをやって盛り上がっていました。
途中の民家では、野菜や飾りものなどいろいろな売り物が。
踏切を渡って、高麗(こま)駅に到着しました。
高麗駅
駅正面口には、こんなトーテムポールが!
トーテムポール
高麗駅から、西武池袋線に乗って、飯能駅に戻り、今日のトレランチームは解散しました。
5. 解散
飯能駅に出ると、なんと駅前はお祭りをやっていました。
飯能まつり
なるほど、だから朝から飯能駅は混雑していたんですね。。。納得。
で、トレイルガイドをしてくれた友人Tさんのおススメの中華料理店「祥龍房」へ。
いつものように、トレランのカロリー消費をすべて台無しにする飲み食いの開始!
中華料理店「祥龍房」
いやーこの中華料理、安くて旨かったです!
ほろ酔い気分で、帰りは指定席で座って帰路に着きました。
皆さん、今日は一日お疲れさまでした、そして、トレランガイドをしてくれたTさん、本当に有難うございました!!!
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