11月9日の秋晴れに恵まれた週末に、友人4人と一緒に筑波山を訪れました。
途中、岩場の難所もありますが、随所に点在するパワースポットでチカラをもらいながら登頂、女体山の頂上からは、関東平野が一望できる絶景を堪能することができました。
1. 筑波山
筑波山(つくばさん)は、茨城県つくば市の北端にある標高877mの山です。周囲に大きな山がなく、平地にポツンと存在しているのが特徴です。西側の男体山と東側の女体山からなり、女体山の山頂からは、関東平野が一望できます。
女体山山頂からの展望
山頂へは、ケーブルカーやロープウェーも利用することができるので、比較的手軽に訪れることが可能です。
つくばエキスプレスを利用すれば都心から1時間半の距離にあります。
今回は、自家用車で常磐道を利用しました。登山道入り口がある筑波山神社駐車場まで、都心から1時間半、約100km、高速道路料金は2,910円でした。
用賀料金所~筑波山神社駐車場
筑波山は、日本の百名山の一つです。日本百名山とは、日本の小説家であり登山家でもある深田久弥(ふかだ きゅうや)さんの山岳随筆、「日本百名山」に載っている100座の山のことを指すそうです(Wikiより)。
NHKで数年前に放映されていた「グレートトラバース」という番組の、「日本百名山一筆書き」というシリーズでも有名です。
百名山の多くは本州中央部に集中しているのですが、北は北海道利尻島の利尻岳から、南は屋久島の宮ノ浦岳まで、すべてを登頂するには、長い年月と数年の年月を要します(雑誌「山と渓谷」によれば、東京発着で約242万円かかるそうです)。
筑波山はまた、数々のパワースポットで有名です、というか、山全体がパワースポットとなっています。
筑波山のパワースポット(つくばエクスプレスのページより)
代表的なスポットは、筑波山神社境内の大杉、口の中に石を投げ込むと金運があるというう「ガマ石」、その他多くの奇岩・怪石など。。。
パワースポットをはじめとして、豊かな自然の中にさまざまな名所・旧跡が点在しています。
2. 筑波山神社~女体山頂
秋の登山シーズンの筑波山は大人気で混雑必須ということで、早朝5時30分に都内を出発しました。常磐自動車道を土浦北ICで降りて、そこから一般道を約40分ほど走ります。
筑波山は、周辺に大きな山がなくポツンと孤立しているので、遠くからもハッキリとわかります。
筑波山のシルエット
筑波山神社の周辺には多くの市営駐車場があります。時間帯によってどこの駐車場に入れるかは変わりますが、早朝の空いている時間帯であれば、筑波山神社境内に最も近い「筑波山神社駐車場」が一番便利です。
市営駐車場
筑波山神社駐車場に車を停めて、そこからは徒歩で登山道入り口を通ります。今回は10通りのコースのうち、人気のコースである白雲橋(しらくもばし)コースを利用。
筑波山登山コース(筑波観光のページより)
白雲橋コース
距離:約2.8km 標高差:約610m 所要時間 登り110分/下り95分
女体山頂の標高が877mなので、筑波山神社のスタート地点の標高は267mとなります。
筑波山神社から酒迎場分岐、そして弁慶茶屋跡を経て女体山頂へと向かうルート。弁慶茶屋跡まで筑波山の豊かな自然を楽しんだあとは、「弁慶七戻り(べんけいななもどり)」「高天原(たかまがはら)」「胎内くぐり(たいないくぐり)」などの巨岩、奇岩に驚かされます。筑波山の魅力を一気に満喫できるコースです(筑波観光のページより)。
筑波山神社の鳥居からスタート。時間は午前7時45分。
神社の拝殿は明治8年(1875年)の造営だそうです。
拝殿
関東平野を望む
拝殿までの石段を上ると、すでに関東平野を望む眺望が拝めます。
今日は山登りには絶好の快晴となりました!
朝早い時間だったのでスタート時点は少し肌寒いですが、上り始めるとすぐに暖かくなり、終始Tシャツ1枚で全然平気でした。
しばらく石段を登ってゆくと、右は迎場コース。左が白雲橋コースの分岐点に辿り着きます。
コースの分岐点
左の白雲橋コースを進みます。
大木の根が張り出した山道がワイルドですね。
早速、金運・出世パワースポット「白蛇弁天」を通ります。白い蛇を見かけると財を成すとの言い伝えがあるそうです。
白蛇弁天
白雲橋のルートは、道幅は広いのですが、高低差はなかなかで歩き応えがあります。
朝早い出発のおかげで、混雑もまったくなく快適な山行です。
地面には松ぼっくりも。大自然が素晴らしいです。
山全体の紅葉時期は、まだ少し先のようでしたが、ところどころは美しい色鮮やかな紅葉を楽しむことができました。
やがて行先に巨大な倒木が見えてきました。
先日の台風の影響でしょうか。倒れた巨木の下をくぐり抜けて進みます。
台風19号で、御幸ヶ原コース(表参道コース)が通行止めになるなど、筑波山も影響があったようですが、11月1日には登山道の閉鎖はすべて解除されていました。
のんびりとしたペースで進んでいると、ぼちぼちと後発の登山客を見かけるように。。。
スタートの神社から1.7kmの地点。女体山頂まではあとちょうど1km。
時折、木々の間から垣間見る景観も素晴らしいです。。。
景観
パワースポット「弁慶七戻り」。今にも落ちてきそうな岩の下を通ります。
弁慶七戻り
この辺りは巨大な岩がゴロゴロとしています。坂もなかなか急斜面です。
パワースポット「高天原(たかまがはら)」。稲村神社があります。
高天原
なんかパワースポットらしく後光の射し込んだ写真になりました(笑)。
陰陽石
パワースポット「国割り石」。太古の昔に集まった神々が石の上に線を引き、治める地域を決めたそうです。確かに石の表面には線のような模様が。。。
国割り石
パワースポット「出船入船」。
出船入船
なんか皆さん魅入られるように岩を見つめていますね。
途中で赤い実の木を発見。なんだろう。。。
さらに先に進むと、なかなか楽しい岩が上方に。
パワースポット「大仏岩」。高さが15mもあるそうです。
大仏岩
山頂が近くなってきましたが、上りと下りの登山客が交錯して、登山道が狭く急斜面なので渋滞が発生しています。
紅葉もわずかに認められます。
いよいよ女体山の山頂が見えてきました!
女体山に登頂。時刻は午前10時。
山頂には、筑波山神社女体山御本殿があります。
山頂のエリアは、狭い岩場となっており、既に多くの登山客でいっぱいです!
ロープウェーを利用して上ってきた人たち、小さなお子さん、なかには犬を連れて上ってきた登山客も。
そして。。。まさに関東平野全体をすべて望むことのできる絶景が!!
岩山の斜面に座って絶景を堪能。
遠方の霞ヶ浦もバッチリ。素晴らしい絶景にしばし佇みます。。。
標高877mで、これだけ広範囲に眺望が楽しめる場所はなかなかないのでは。
パノラマ撮影。右手には男体山の山頂が望めます。
富士山は、南西方向に見えるはずなのですが、低い場所は霞がかかって残念ながら富士山を拝むことはできませんでした。
こんな絶景が比較的気軽に拝めるとは。。。筑波山は本当に素晴らしい場所です。人気で混雑するのも良くわかります。
次から次へと登山客が押し寄せてくるので、女体山頂を後にして、次は男体山(なんたいさん)の山頂を目指します。
2. 女体山頂~男体山頂~下山
女体山頂(877m)から男体山頂(871m)までの道は、ほぼフラットでなだらかな下り基調の道となります。女体山から男体山に向かう途中に、ガマガエルの頭部に似た「ガマ石」というパワースポットがありました(写真撮り忘れ)。
小石を投げて口の部分に入ると願いが叶うとされるそうで、仲間の一人が石を投げると見事に口のなかに入りました!
男体山のケーブルカー乗り場には、ほんの15分ほどで到着。たくさんの店と観光客で賑わっています。
男体山ケーブルカー乗り場
近くの休憩所で一服。私はもつ煮込み(500円)を注文しました。
山頂でしばらく休憩していると、Tシャツ1枚では寒いので、リュックに入れてきた長袖を着込みました。日向は暖かいのですが日陰はさすがに肌寒いですね。
ケーブルカー乗り場から、男体山頂を目指して再び岩場を上ります。
男体山頂には、筑波山神社男体山御本殿が。
筑波山神社男体山御本殿
ここからの景観も素晴らしいのですが、女体山頂ほど開けてはいません。
男体山頂からの景観
紅葉が色づいている木を発見。
紅葉
写真の奥に映っている白い建物は、気象観測所のようです。
山頂のスペースはこじんまりとしており、記念写真を撮って再び来た道を戻ります。
そして、復路はケーブルカーを利用するということで全員意見の一致を見ました!
ケーブルカー乗車券
ケーブルカーはPayPayが利用できました。
ケーブルカーであっという間に麓の宮脇駅に到着(乗車時間は8分)。時刻は午後12時15分。
なんとここの紅葉が一番色づいていて見事ではないですか!
宮脇駅から再びスタート地点の筑波山神社に戻り、予定ではここでランチだったのですが、山頂で食事をしたので皆腹は減っていないということで、解散となりました。
時刻は12時30分。都内から筑波山に登山に来て、半日しか経っていません。
帰りは高速も空いていてあっという間に午後3時過ぎに帰宅。
なんとなく体力を持て余してしまい、近くの河川敷でジョギングに出かけました(笑)。
筑波山は都心からのアクセスも良く、とにかく頂上からの絶景は素晴らしいの一言に尽きるので、機会があれば是非とも訪れてほしい山です。
今回は紅葉シーズンには早かったので、今年(2019年)は11月中旬~下旬が紅葉のピークだと思います。
いつもはトレランでしか訪れることのなかった山ですが、こうしてのんびりと歩いて上って景観や途中のスポットを楽しむのもいいものですね。
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