顔マラソンとは、走った軌跡で地図に「顔」を描くマラソンです。距離はフルマラソンと同じ42.195kmです。ただし、タイムや順位を競うわけではなく、ランナーみんなでおしゃべりをしながら楽しく走るファンランイベントです。
今日は5人のランナーと一緒に、東京の飯田橋駅をスタート。勾配22%の激坂や、護国寺の富士山登頂も堪能、元首相宅前ではあの人に遭遇したり、楽しいランでした。
大会でガチでフルマラソンを走るのとはまた違う、街を散策しながら皆でワイワイ走るのもいいものです。
ゴールしてからスマホで軌跡を確認する瞬間は、フルマラソン大会を完走したときと同じ感動を味わえますよ!
1. 顔マラソンとは
以下顔マラソンの公式サイトから引用します。顔マラソンとは
顔マラソンってなに?
GPSの軌跡を使って大地に「顔」を描くマラソンです。距離はどのコースもちゃんと42.195kmあります。ただし、タイムや順位を競うわけではなく、みんなでおしゃべりしながら楽しく走ります。グループLSD、マラニック、マラソンイベントですね。ウヒー。
顔マラソンのはじまり
顔マラソン事務局のハマ(@hama112)が2011年にはじめました。当時、東京マラソンでのマラソンデビューを目指して日々練習していたのですが、ご存知のとおり倍率10倍→あえなく落選。それなら東京マラソンと同じ日に1人でマラソン走っちゃえ!というのが顔マラソンのはじまりです。
「顔マラソン」ってどんな集まり?
実は「顔マラソン同好会」も「チーム顔マラソン」も「顔マラソンRC」も存在しません。基本的には事務局hamaが1人でコースを作り、このブログで公開しているだけのしがない企画なんです。ですので、顔マラソンへの参加資格などは全くなし。初めての方も、お一人の方も、いまいちよくわかってない方も、安心して顔マラソンを走っちゃってください!指示書を持ってスタートすればあとはなんとかなると思います(^^)
顔マラソンに参加するには?
全国各地で突発的に開催されます。Facebookページやtwitterでチェックして(Facebookやtwitterをやっていなくても見られます)、参加したい顔マラソンがあればエントリー(顔マラソン事務局hamaかその大会の主催者に連絡)してください!
(引用おわり)
顔マラソンはフルマラソンの距離を走るイベントではあるのですが、マラソン大会とは違ってとてもゆる~い感じで走るファンランイベントなのです。
この顔マラソン、昨今のマラソンブームに乗ってどんどん拡がっており、現在では東京だけでなく、日本全国の47都道府県でそれぞれ独自の「顔」を描くイベントとして急成長しています。
東京顔マラソン(公式HPより)
北海道顔マラソン(公式HPより)
神奈川顔マラソン(公式HPより)
沖縄顔マラソン(公式HPより)
沖縄顔マラソンはシーサーですね、ちなみに東京顔マラソンの「顔」は、リーゼントの若い男性のようです。
そして、Facebookでは、毎日のように全国どこかでランナーが描いたこのような「顔」が投稿されています。
先日、NHKの「ランXスマ」という番組でも特集で取り上げられるほどになりました。
ランXスマの特集(番組の公式HPより)
恐るべし顔マラソン。。。
今では顔マラソンのTシャツや手ぬぐい販売もあるほど、人気のイベントになっているようです。
顔マラソンのTシャツ(公式HPより)
2. 東京顔マラソンに参加
私は、たまたまFacebookで東京顔マラソンの開催を知り、参加登録をしました。参加料金は無料、コースを印刷して当日持参するだけです。
開催は2019年12月1日(日)、午前8時にJR飯田橋駅の東口に集合。
東京顔マラソンは、JR飯田橋駅の東口をスタート地点として、千代田区、文京区、豊島区、新宿区などを回るコース設定になっています。
東京顔マラソンのルート
荷物は駅前のコインロッカーに預けることができますが、私は最小限だったのでコインロッカーは使いませんでした。
小さなザックに、着替えのTシャツと下着、防寒グローブ、補給食(あんこ餅、月餅餅)、塩飴、補助バッテリーと接続ケーブル、サングラス、GarminEdge500、小銭入れ、ポケットティッシュ、ざっとこんなもんです。
午前7時55分くらいに到着したときには、既に参加者のランナーは全員揃っていました。
今日は、私を含めて6名。意外に少なかったのは、湘南国際マラソン、目黒シティマラソン、新横浜鶴見川マラソン大会、秦野マラソン、大阪マラソン、那覇マラソンと、この日は全国でマラソン大会が目白押しだったのが影響したようです。
少人数だと、グループで走りやすいというメリットがありますね。
私は、コースマップは予習していなかったので、なんとなくグループに着いて行けばいいだろうと呑気に考えていたのですが。。。
なんと!!
顔マラソンでは、初めての参加者が主導して、皆をコースに沿って誘導することになっているそうです!!
筋金入りの方向音痴である私に顔マラソンの運命が託されてしまうのか。。。と焦ったのですが、初めての参加者が私ともう一人いたので、二人で協力してくださいということでホッと一息。
準備運動もそこそこで、さっそくスタートします!
今日は最高12℃、最低6℃、晴れの天気予報です。マラソンには理想的な天気です!
3. 道中
駅構内から出たところで、皆のシューズを撮影。
6人のシューズ
おお、ワラーチのランナーがいます!スゴイ!!
で、スタートしていきなり私は道を間違えて、顔マラソンベテランの方から「違いますよー」と呼び掛けられてしまう始末。。。
落ち着いて、印刷したコースガイドに目を通します。
以下は、当日走ったGarminの記録から、走行ルートをアニメーション化したものです(ReliveがうまくStravaと連動しないので、Garminをキャプチャしました)。
走行ルートをアニメーション化
描く順番は、ざっと左耳>左眼>鼻>右眼>口>輪郭>髪の毛の順番です。
眼のところは曲がる場所の目印を頼りに左折や右折を繰り返すので、先頭で走るのは結構大変です。。。
目印が先に見えないと心配になるので、オーバーペース気味になってしまいます。。。
以下は走りながら撮影したものです。
早稲田軒
早稲田軒は、目印の中華料理店なのですが、上のマンションが布団を干していると店がわからなくなるそうです。
しばらく走ったので、途中コンビニで休憩を入れます。
マツダ
明治通り沿いのマツダの大きなショールーム。マットブラックな建物が存在感がありますね。
早稲田大学西早稲田キャンパス
同じく明治通り沿いのキャンパス、奥に少しだけ見える白いビルは、懐かしの理工学部の51号館。
早稲田大学西早稲田キャンパス
ケヤキ並木
この並木道は通学路でした。本当に懐かしい。。。
新大久保
新大久保は人が多くて走らず歩いて通過。若者だらけ。。。
Premium Tea House
ここは特にスゴイ行列でした。
玄海
新宿の水たき「玄海」は、12月1日の映画の日は、半額になるとのことで、開店前から長い行列ができていました。
新宿イーストサイド
東新宿の新宿イーストサイドは、かつての勤務先のオフィスでした。
新宿4丁目の交差点
外苑西通りと新宿通りの交差点は、かつて「サンミュージック」の屋上から岡田有希子さんが投身自殺した場所です。。
35年くらい前だったでしょうか、ショックな出来事でした。。。
しかし、こうして都内をジョギングすると、東京は坂道が多い街だということが良くわかりますね。
時刻は11時30分くらい。そろそろランチにしようということで、新宿三丁目の新宿通り沿いにある飲食街でランチ。
私はご飯ものが食べたかったので、松屋で「プレミアおろし牛ミニ」を注文。
いつもながら、運動したあとの食事は、何を食べても本当に美味しい!ですね。
30分ほど休憩して、再びスタート地点の飯田橋を目指します。
神楽坂下
早朝に走り抜けてきた神楽坂下の前を見ると、昼過ぎの時間帯は人混みでとてもじゃないですが走れる状態ではなくなっていてビックリ。
春日通り
春日通りをひたすら西に向かいます。一時期のどんよりした曇り空もやがて陽が差すようになり、暖かくなりました。
前半ペースが速過ぎたということで、後半は走ったり歩いたりを繰り返してのんびり進みます。
茗荷谷あたりは高級住宅街らしく、ポルシェやレクサスのショールームがありました。
Seattle Espresso Cafe
上のSeattle Espresso Cafeという店も建物が斬新でオシャレですね。
銭湯なんかもありました。
大黒湯
と、そこで、寄り道をする場所があるそうで、路地を入るとそこには。。。
TSURUMAYAという「あったか弁当」の店が。
足袋の発祥の地
裏路地に「金栗足袋発症之地」という表記が!
金栗足袋発症之地
全く目立たない路地裏にひっそりとありました。
聖地巡礼ですね(笑)
ここからファンランモード全開になりました。次なる目的地は護国寺。
護国寺
仁王門
仁王門をくぐって本堂に向かいます。すると、そこには、音羽富士(富士塚)という護国寺境内に、富士山を模倣した場所がありました。
音羽富士
何と標高6メートル!あっという間に山頂に到着。山頂には「浅間神社」まであります。
山頂
山頂なので当然記念撮影(笑)
紅葉
この辺りは紅葉が見頃を迎えており素晴らしいです。。。
護国寺を後にして、池袋駅を目指します。
IKEBUS
IKEBUSという小柄な路線バスを発見!
あとで調べたら、2019年11月27日(ほんの4日前)に開業したばかりの電気バスによる池袋エリア周遊バス路線だそうです。
池袋駅周辺は当然ながら人、人、人でランはできません。
池袋ドン・キホーテ
池袋を抜けて、いよいよ顔マラソンは最終局面を迎えました。
明治通りを南下して、新目白通りで折り返して再び北上します。
都電荒川線
と、何やら、また寄り道をするそうです。
次なる目的地は。。。「のぞき坂」という名前。
「のぞき坂」は、豊島区高田の目白通りから南に下る区道で、東京都内で自動車通行が可能な道路としては傾斜・距離ともに最急の一つに数えられる、関東坂道ファン必見の激坂(Wiki)。
のぞき坂
確かに22%という標識が掲示されていました。
なかなかの激坂ですが、勇猛な皆さんは次々と激坂に向かってダッシュしていきました。。。
イヤイヤみなさん疲れ知らずですね!
今回の坂と並行して、さらに激坂があるそうですが、道路幅が狭いので今回は見送りました。
目白通り沿いには、あの元内閣総理大臣の大邸宅が。。。
大邸宅
仲間ウチで、邸宅のオーナーについてああだこうだと世間話をしていると、そこに一台のタクシーが道路脇に到着、中から出てきたのは。。。
なななんと、あの超有名な元政治家の○○さんではないですか!
こんなところでドンピシャのタイミングで遭遇してしまい、あまりの偶然に一同は呆気に取られてしまいました。
後から皆で、「声をかけるべきだった」だの「ダメ元で一緒に写真をお願いすればよかった」だの、あれやこれやと議論が白熱しましたが。。。(汗)
やがて、あと数キロというところで、再び寄り道(笑)
前半がハイペース過ぎて、このままではゴールしても銭湯も空いていないし、一杯呑む店もまだまだ、という事情で、時間調整も兼ねての寄り道でした。
浪花家
浪花家(麻布十番にも店がありますね)でたい焼きを調達。ウマー
そして、午後3時過ぎに、無事にスタート地点の飯田橋駅に戻ってきました!
無事ゴール
RunKeeperを確認すると、42.25kmと、42.195kmにかなり近い精度で記録が出ました。
4. 顔マラソンの魅力
顔マラソン堪能しました!マラソン大会では有り得ない、一緒に走ったランナーの方々とは終始いろいろな話で盛り上がりながら親睦を深めて走ることができました。
今日は私は娘の誕生日だったので、お先に失礼しましたが、皆さんは銭湯&呑み会に繰り出して、そこでお別れとなりました。
フルマラソンの距離走ったのに、終始楽しく歓談していたせいか、脚へのダメージもあまり感じませんでした。
顔マラソンは、フルマラソンの距離走るのが初心者には大きなハードルかもしれませんが、ハーフだけ走って残りは別の日に走ってもいいし、(マラソン大会と違って)いつでも離脱して電車で帰れるので、誰でも気軽に参加できるイベントです。
顔マラソン、また出たいと思います。
リピーターのランナーの方曰く、顔マラソンの醍醐味は、完走したあとに自分の走った軌跡がスマホ上でしっかりと「顔」として描かれているのを見る楽しみがたまらないそうです。
私も激しく同意です。
今度は、東京だけでなく、地方へ遠征して、その土地の散策も兼ねて、また顔マラソンで新しい顔を描いてみたいですね。
東京マラソンの抽選に外れてしまった有志が集まって始まった顔マラソン。
来年の東京マラソン当日も当然開催されるそうなので、初めての方、顔マラソン参加のチャンスですよ~
顔マラソンランナーにとっては、顔マラソンが“オモテ”であり、東京マラソンは“ウラ番組”なんだそうで、お間違えのないように(笑)
Strava
RunKeeper
Garmin
これは面白い形のコースですね。以前からコースで絵を描きたいと思っていましたが実践している人がいたんですね。
返信削除それに都心の名所に寄り道しながらが楽しいですね。自分でもコースを作ってみたいです。
ブログ訪問多謝です!
削除顔マラソン、寄り道しながら走るといろいろ発見が多くて新鮮ですよ。
自分でコースを作っている人もたくさんいるみたいでFacebookにちょくちょく挙がってますね。