今日は冬晴れの良い天気、MTBライダーの友人を誘ってのツーリングです。
先週は途中でコースから外れてしまいましたが、今回はコースを無事に辿ることができ、特に後半のダウンヒルはスリル満点、貴重なオフロード体験ができました。
ハイカーの散策コースと侮ることなかれ、MTBで踏破するにはかなり難易度の高い区間もあり、走り応え十分です。
また、スタート地点の「小野路宿里山交流館」では、ご当地グルメも堪能、小野路は本当に素晴らしい!!
1. コースルート
「小野路宿里山交流館」(以下交流館)の散策ガイドマップに従ったコースです。全長約7km、舗装路が70%、オフロードが30%くらいです。MTBでのんびり走って1時間少しくらいで走破できます。
小野路宿里山交流館周辺散策ガイドマップ
スタートは交流館、その後は
小野神社→萬松寺→六地蔵→萩生田牧場→見晴らし広場→小野寺城跡→奈良ばい谷戸→炭焼き小屋→浅間神社→戦車道路→関屋の切り通し
最後は交流館に戻ってくるルートです。
今回はコースアウトすることなく無事に周回することができました。
2. コース序盤(小野神社~No.6道標)
交流館に隣接した小野神社からスタート、まずは旅の無事を祈念してお参りします。
小野神社
萬松寺方面に向かって脇道を進むと、やがて周囲は里山風景に。相変わらずのどかで平和な景観に癒されます。。。
六地蔵
六地蔵の林道を抜けて大きく左に曲がってからは、牧場まで舗装路の上りが続きます。
ここの上りがけっこうキツイ。。。周囲の里山の絶景を楽しみながらゆっくりと進みます。
途中の梅の花、紅花は3分咲きくらいですが、白梅は満開でした!
白梅は満開
一緒に来た友人も、このコースの醍醐味に早速かなり満足そうな様子(笑)
やがて萩生田牧場に到着。なぜかカラスだらけです。。。
萩生田牧場
見晴らし広場に到着。
見晴らし広場
ランドマークタワーが見えるはずなのですが、うーーんどちらの方角でしょうか。。。
Noのない道標のある分岐で、順路が右と表示されています。舗装路が続く右の道を進みます。
すると、コースは見慣れないシングルトラックに。。。
先週通った道と違うので、どうやらコースを間違えてしまったようです。。。
ここでハプニング発生!
先を進んでいた友人がシングルトラックを遮っている倒木を乗り越えようとして前輪が溝にハマって失敗、ジャックナイフで華麗に前転を決めてしまいました!
ジャックナイフ!
映像では茂みに邪魔されてジャックナイフの瞬間は微妙に映っていないのですが、見事に宙を舞いました!
幸いにも、怪我はなく、気を取り直して先を進みます。
と、再びハプニング発生!
今度は、コース確認に気を取られていた私が、シングルトラックを谷側にやや逸脱した途端、高台から滑落してしまいました!
高台から滑落
高台は2mくらいはあったでしょうか。。。ドリンクホルダーのペットボトルが吹っ飛ぶほどの衝撃でしたが、こちらも幸い怪我はなし。
小野神社でのお参りが効いて無傷で済んだのか、お参りが足りなかったのか。。。
No.5の道標
木立を抜けるとやっと元のルートに戻りました。どうやら、前のNo.5道標の分岐のところで、右に進むべきところを左を行ってしまったようです。
まあ道を間違えたおかげで、ジャックナイトとか高台から転落とか、インパクトのある思い出になったと前向きに考えましょう!
3. コース中盤(No.6道標~竹林)
No.6の道標の角では、地元の?小型乗用車とすれ違いましたが、こんなオフロードにも車が入って来れるんですね。。。ちょっと驚きです。
乗用車とすれ違い
今度はハイカーの人とすれ違いました。MTBを止めて挨拶、マナーをしっかり守って道を譲ります。
ハイカーとすれ違い
そして、道は完全なオフロードとなり、ドロドロのぬかるみの上り区間になりました!
ぬかるみの上り区間
凍った霜が溶けたのか、この区間は泥だらけで、タイヤがスリップしてしまい、ついに途中で上れなくなってしまいました!
MTBの友人に後ろから追い抜かれました。友人は、タイヤを意図的にスリップさせながらバランスを保って上り続けます、さすがなかなか上手い!
泥だらけの上り区間
いやーーこの区間はMTBの基礎練習にはまさにうってつけですね。
ハイキングコース侮りがたし!
誰でもなんとなく乗れてしまうロードバイクとは違って、MTBは乗り方が下手だとこんなダートを進むときに如実に実力が露呈してしまいます。
さらにオフロードを進むと、前回コースを間違えてしまった分岐点にやってきました。
前回見逃してしまったNo.7の標識を右側に発見!
No.7の道標
前回はここで左に進んでしまい、MTB走行禁止区域の「図師小野路歴史環境保全地区」に迷い込んでしまったのです。
しばらく休憩後、No.7の道標の分岐を右に進みます。
No.7の道標を右に進みます
すると、再び分岐路に。。。道標が立っていますが番号は書いていません。これも右に進むのが順路のようです。
ここからしばらく緩い上りが続きます。
緩い上り区間
森の奥深くを探索するような感じで、なかなかいい雰囲気です。しかし今日も天気が良くて気持ち良いポタリング日和です!
進路の先に鉄塔が見えてきた辺りにNo.8の道標を発見。
No.8の道標
緩い上り区間が終わると、今度は一転、なかなか急な下り区間になりました!
この区間は、かなりスリリングで楽しいのですが、ハイキングコースであることを認識してスピードを出さずに慎重に攻めます。
急な下り区間
おっと!
木の根っこが張り出している箇所でバランスを崩してしまいましたが、何とか立ち直り、大事には至りませんでした。
しかし、このルートは、エクステラジャパンに向けたトレーニングには恰好の場所ではないでしょうか??
そして、いよいよ下り坂が厳しくなって、おまけに前方に段差があるのを発見、止む無くMTBを止めました。
すると。。。
後ろから友人が果敢にも段差に突っ込んでいきました。これはスゴイ!!
段差をMTBで疾走!
前回コースを間違えて通ることのなかった区間ですが、これは本当に楽しいコースです!
こんなに楽しめるコースが東京都町田市に存在するとは。。。本当に驚きです。
その先に続く急な階段では二人揃ってさすがにMTBを降りて進みました。
この辺りは竹林の間を抜けるような素晴らしいとしか言いようがない散策ルートです!
竹林の間を抜けます
4. コース終盤(竹林~戦車道路)
竹林を抜けると、先は再び緩やかな上り基調に。右側には立ち入り禁止の竹林が続きます。
緩やかな上り
やがて、木立を抜けて青空が見えてきました。
ベンチがあってどうやら高台の休憩所のようです。
休憩所
立て看板
右側は保存区域なので柵が張ってありますね。しかし人っ子一人いません。。。
眼下には公道と住宅が見えてきました。下に向かってスイッチバックと段差がつづきます。
ここはよほどのMTB達人でないとそのまま走破することはできません。。。というか下手すると大怪我をしてしまいます。
昨年のエクステラジャパンで、こんなところがあったのを思い出しました。エリートの選手は有り得ない勢いでMTBで駆け下っていましたね。。。
いつかこんなスイッチバックの段差も克服できるようなMTBテクニックを身に着けたいものです、まあ命が惜しいですが(笑)
最後に急な階段が続く場所があります。ここはどう考えてもMTBでは有り得ないので、自転車を担いで階段を下りました。
最後の階段
階段の下から見上げたところ
平地に出て一息、前回はここからルートに戻った場所ですね。
畑の間のあぜ道を抜けて、ここからは奈良ばい谷戸方面に向かいフラットな道を進みます。
奈良ばい谷戸
ハイカーの方々とすれ違いようになりました。ハイカーの方の邪魔にならないようにゆっくりと進みます。
鹿威し、炭焼き小屋と通り抜けて、No.11の道標で左折、緩やかな上りの直進を浅間神社まで進みます。
浅間神社
浅間神社からは丹沢の山はバッチリ望めました!
丹沢の山脈
浅間神社で折り返して、オフロードを進みます。
舗装路に戻ってからは、下り基調の狭い見通しの悪い道が続くので、スピードの出し過ぎにはくれぐれも注意します。
前回、この舗装路で対向からいきなり現れた小型乗用車とあわや正面衝突しそうになりました。
この道は、戦車道路と呼ばれて、戦時中に陸軍が戦車の試走に使われたそうです。
小野路通りに出る分岐路には、大きな塹壕のような穴がありますが、これは戦車壕だそうです。
戦車壕
戦車壕から道路を見下ろす
小野路通りのバス停のところに出てからは、スタート地点の交流館に向かって国道をまっすぐ進み、途中で脇道を左に入って、名所の「関谷の切り通し」に立ち寄りました。
関谷の切り通し
いつ来てもいい雰囲気ですね。。。
関谷の切り通しをしばし堪能した後、コースのゴールである交流館に戻りました。
これにて本日のMTBポタリングは終了、お疲れさまでした!
5. 小野路宿里山交流館
ここで「小野路宿里山交流館」(以下交流館)の紹介を。
小野路宿里山交流館パンフレット(表)
小野路宿里山交流館パンフレット(裏)
交流館では、地元の名産品「里山コロッケ」をはじめ、いろいろな食材が販売されています。
また、昼食時間帯(11:30~13:30)には、名物の「小野路うどん」(520円)を食べることができます。
小野路うどん
小野路うどんは、小野路の地粉を使用したうどんで、一見ざるそばのようですが、野菜と肉のつけ汁で食べます。
あっさりした食感が特徴の、やさしい味のとても美味しいうどんでした!
小野路うどん以外にも、豚汁定食(500円)や、コロッケ(120円)、お汁粉(450円)などもあります。
ドリンクやデザートなども注文できます。
また、交流館には、近隣の観光情報やガイド情報なども充実しています。
散策マップ
6. 他人に迷惑をかけずに安全なMTBライドを
今日のMTBツーリングもハイカーとはほとんどすれ違うことはありませんが、たまーにすれ違うときは、MTBを止めて道を譲ることを心掛けています。
これは、東京のマウンテンバイク愛好家の人たちが数年前に策定した「MTB利用自主ルールブック」にも書いてあります。
「MTB利用自主ルールブック」とは、東京都が2014年11月に公表した「東京都自然公園利用ルール」の中に、MTBの利用禁止を示唆する表現が盛り込まれてしまい、MTB愛好者の有志が集まって話し合い、他人に迷惑をかけず東京都の自然公園を永続的に利用できるようにと、制作された小冊子です。
MTB利用自主ルールブック
(東京都マウンテンバイク利用推進連絡協議会より引用)
・登山道では歩行者優先
・歩行者とすれ違うときは自転車から降りて待機
・狭い場所での追い抜きは避け、一声かけて抜かせてもらう
と書いてあります。
小野路地区のハイキングコースは、コースのほとんどは車両の通行もある舗装路なので、MTBで走ること自体は問題ないと思いますが、一部の登山道の区間ではハイカーとすれ違うこともあるので、自主マナーは厳守する必要があります。
小野路地区のハイキングコースをMTBで走って一番感動したのが、その昔ながらの里山の静けさと豊かな自然の恵みです。
一時は土地開発が中断して荒れ放題だった土地を、地元の方々の努力によって現在の素晴らしいハイキングコースが出来上がったことに感謝を忘れずに、これからも安全なMTBツーリングに徹したいと思います。
前回の記事はこちら↓です
【マウンテンバイクで里山ツーリング】町田市小野路地区でMTBライドを満喫しよう
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