[マウンテンバイク1年目の初心者ですが] ジャイアントのMTBファゾムで走破したコースと大会を振り返る

マウンテンバイク(ジャイアントのファゾム1)を乗り始めて1年が経ちました。

慣れないマウンテンバイクをいきなり始めて、当初は走るたびに転倒を繰り返す毎日。。全身傷やアザだらけでこの先どうなるかと思いましたが、1年間練習してようやく人並みに(?)オフロードを走ることができるようになりました。

特に、オフロードトライアスロンのエクステラジャパンを完走できたのは大きな自信に繫がりました。

今では、マウンテンバイクの魅力にすっかりハマってしまい、暇さえあれば、家の近くの河川敷や、ちょっと遠出して田舎のダートコースまで走りに行ったりしています。

ジャイアントのファゾム1(Fathom1)

まだまだ経験不足ですが、これまで訪れた練習コース、レース出場体験、そして衝撃の落車・転倒シーン!をまとめてみました。

1. 私のマウンテンバイク

私が乗っているマウンテンバイク(MTB)は、ジャイアントのファゾム1(Fathom1)2018年モデルです。ジャイアントストア港北店で購入しました。


MTBを乗り始めたきっかけは、突然思い付いたエクステラジャパンというオフロードトライアスロンへの参戦でした。

トライアスロンの経験はあるものの、ロードバイクしか乗ったことがなく、MTBの知識はゼロでのバイク選びだったのですが、ジャイアントのファゾム1は、自分にはピッタリのMTBでした。

ジャイアントのファゾム1の特徴は、
  • アルミフレームのハードテール(後ろのサスペンションがない)
  • 27.5インチのチューブレスレディタイヤ
  • 11.7kgとかなり軽量
  • 油圧ディスクブレーキ装備
  • ドロッパーシートポスト装備
など、最新のトレンドはひととおり押さえています。

特に、乗りながら手元のレバーでサドルの高さを調整できるドロッパーシートポストの便利さは、使ってみるとこんな便利な機能はないほどです。

詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

【初めてのマウンテンバイク】ハードテイルのジャイアントFATHOM1(ファゾム)を購入!

2. ロードバイクとの違い

MTBはロードバイクよりも外見が二回りくらい大きく、作りもガッシリとしています。

MTB(左)とロードバイク(右)の比較

ロードバイクはそれなりに走行経験があったので、MTBもロードバイクと似たようなものだろうと最初は軽い気持ちだったのですが、すぐにそれが大きな間違いであることを痛感しました。

「ロードバイクをいい加減な技術で何となく乗っている人は、マウンテンバイクを乗ると一発でバレる」

元オリンピック代表でもある竹谷賢二さんの言葉ですが、まさに私自身がそうでした(笑)。

しっかりとした走行技術を身に着けなければ、MTBでオフロードをまともに走ることはできません。

MTBは、前後のホイールへの体重配分や、ペダリング、カーブでのコース取りや荷重などが重要で、それができていないと、タイヤの空転、ダートで前に進まない、カーブで転倒するなど、まともに走ることができないからです。

これは、舗装道路を走ることに最適化されているロードバイクと、泥や砂利、岩や倒木など様々なバリエーションの未舗装路を走ることを要求されるMTBの違いに因るものだと思います。

路面状況が目まぐるしく変化するオフロードのダウンヒルなどでは、自転車に乗るというイメージよりも、後輪を滑らせて前輪のコントロールだけで進むのは、むしろスキーで斜面を滑る感覚に良く似ています。

また、MTBは、オフロードで体が吹っ飛ばされるような転倒や落車は避けられないので、いわゆる「上手く転ぶ技術」も必要ですね。

子供の頃からMTBに慣れ親しんでいる人は、転ぶという肌感覚をある程度備えていますが、私のように大人になってからMTBを始めた人にとっては、無茶をすると大怪我に繋がってしまうので、その力加減が良くわかりません。

それでも、MTBでオフロードの目まぐるしく変化する自然のなかを走り抜けるのは最高!その感覚は、病みつきになるような強烈な魅力があります。

3. MTB専用コース

MTBはオンロード(舗装路)でもオフロードでも走れますが、本格的に楽しむには、やはり整備されたMTB専用コースが一番良いと思います。

3.1 スマイルバイクパーク

スマイルバイクパークは、尾根幹に近い東京都稲城市の多摩丘陵地帯に2017年にオープンした、都内唯一のマウンテンバイクパークです。

パーク内のメインのコースは3種類で、1周約220mのミニクロスカントリーコース、1周約530mの本格的なクロスカントリーコース、そしてスラロームコースです。

利用料金は休日は半日(3時間)で2,000円、一日で3,000円です。

コースマップ

メインコース以外にも、パンプトラックエリア(2箇所)と、ジャンプエリアがあり、初級者レベルから中上級者向けまでいろいろな練習ができるように工夫されています。

パンプトラックエリア

これまで5~6回くらい訪れましたが、都心から気軽に行けるとても貴重なMTB専用コースです。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

【スマイルバイクパークでマウンテンバイクに乗ろう!】東京・稲城にあるMTBコースに行ってきました
【スマイルバイクパークで炎のMTB特訓】大会まであと5日!~エクステラジャパンに向けて~

3.2 幕張海浜公園のMTBコース

幕張海浜公園のMTBコースは、Lumina主催の「XTERRA JAPAN CHALLENGE」練習会(第1回と第2回)に参加したときに訪れました。

場所は、幕張海浜公園のG駐車場エリアに近い場所でちょっとわかりづらい場所にあります。駐車場料金(1日600円)を払えば、専用コースは無料で利用できます。

 コースマップ

1周約800mの専用コースは、基本フラットなので、それほどテクニカルではありませんが、コースの周辺には、急坂の斜面を上る練習ポイントや、近くには砂浜もあるので、さまざまなシチュエーションでのMTBライドテクニックを覚えるには申し分ないコース設定です。

幕張海浜公園のMTBコース

エクステラジャパンに向けた練習会で2回訪れました。都心(東京西部)からだと高速道路でちょっと距離がありますが、何と言っても無料で楽しめるのが有難いMTB専用コースです。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

【幕張海浜公園のMTBコースで特訓】エクステラジャパンに向けて初練習
【続・幕張海浜公園のMTBコースで特訓】エクステラジャパンに向けて第二回練習会

3.3 常陸太田ふるさとの森MTBコース

常陸太田ふるさとの森MTBコースは、Lumina主催の「XTERRA JAPAN CHALLENGE」練習会(第3回)に参加したときに訪れました。

 コースマップ

東京都心からだと、車で約2時間ほど常磐道を下り、常陸南太田インターチェンジを降りて約15分(10km)ほどの距離にあります。

このコースは、常陸太田市が運営しており、日本でも数少ない無料で使える本格的なMTB専用コースです(駐車場も無料)。

森林のなかを通る全長4.1kmのMTBトレイルコースは、木の根が張り出していたり、スイッチバックやドロップオフなどが頻繁に出現する上級の難易度で、脚をつかずに走り切るには相当なテクニックを必要とするコースで、それなりの覚悟が必要です。

まあ、無理せずMTBから降りて引きながらであれば問題ないですが。。。

このトレイルコースを問題なく走破できるようになれば、相当な腕前に上達したことになります。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

【恐るべし!常陸太田ふるさとの森MTBコース】エクステラジャパンに向けて第三回練習会

4. 一般トレイルコース

次に、MTB専用ではない一般のトレイルコースです。

一般の道なので、当然、ハイカー、ランナー、地元の住民、観光客などに細心の配慮を払う必要があります。

また、地域によっては山や河川敷にも民地は立入禁止、MTBの走行を禁止している区域もありますので、事前に充分確認を行ってください。

残念ながら、世間一般のMTBに対するイメージは決して良くないです。他人への迷惑にならないことはもちろん、すべての行動に自己責任と良識を持ってMTBを乗るように心掛ける必要があります。

東京都マウンテンバイク利用推進連絡協議会が発行している冊子「 東京都自然公園MTB利用自主ルール」がとても参考になります。ぜひ一読をおススメします。

4.1 多摩川河川敷

多摩川河川敷は、恐らく都心から最も近いMTBを楽しめる場所です。

多摩川河川敷には、多摩川サイクリングコースが整備されていますが、サイクリングコースという名前にも関わらず、実質的には歩行者優先の遊歩道なので、(禁止されてはいませんが)MTBで走るのは避けたほうが良いでしょう。

サイクリングコースと並行して、オフロードが一段下がったところを通っている場合があります。ここなら散歩の人も少ないのでMTBで走っても安全です。


さらに、河川敷の岸辺に近いエリアのシングルトラックや遊歩道だと、歩行者もほとんどいないので安全です。


フラットな区間は見通しも良く安全。季節の草花も咲き乱れていて豊かな自然を実感できてとても気持ち良いです!


下のビデオのような区間は、草木が生い茂っており、歩行者では通り抜けが厳しいところもあります。こんなシングルトラックは、MTBならではの醍醐味が堪能できますね。


川沿いなので、ダウンヒルのような傾斜のある地形は少ないですが、場所によってはMTB専用コースのようなダイナミックな起伏を堪能することができます。

もちろん、川沿いでも「水辺の学校」や、民地の畑など、MTBの乗り入れが禁止されている区域への乗り入れは絶対に避けて、早朝の人が少ない時間帯を選ぶなど、迷惑のかからない工夫をすれば問題ないと思います。


公園内ではMTBの乗り入れは禁止されている場所が多いですが、多摩川の河川敷、それも川岸に近いシングルトラックには、このように都心部に近くてMTBを楽しめる場所がまだまだ残っています。

4.2 裏尾根幹

裏尾根幹とは、サイクリストの定番コース「尾根幹」幹線道路からちょっと南側に外れた山道を通るルートの俗称です。

激しいアップダウンの連続、里山のような田園風景、そしてダート(砂利道)と舗装路が入り混じった変化に富んだサイクリングコースなので、MTBで走るには申し分のないコースです。

裏尾根幹コースマップ

スタートは矢野口のローソン、これは尾根幹と同じですね。そこから尾根幹の南側の丘陵や雑木林、田んぼや畑が拡がるエリアを縫うように進みます。

復路は尾根幹を真っ直ぐに東京方面に戻るルートです。

距離は約50kmで獲得標高は875m。それほど標高のある峠はないのですが、アップダウンが頻繁にあります。


途中には台風の影響で倒木が道を塞いでいる区間もあり、なかなか走り応えがあります。


シングルトラックあり、畑道あり、コース周辺の景観も素晴らしく、多摩ニュータウン近郊の大自然を堪能できます。


途中にある「東光寺 ふじみ墓苑」霊園の見晴らし台からの景観は最高です!

見晴らし台

コースの一部は舗装路ですが、亀裂の入ったガタガタ道で落ち葉や枝葉が散乱しているのでロードバイクでは不可能、グラベルでもかなり厳しいです(下のビデオはグラベルで走ったときのもの)。


裏尾根幹50kmコースは、MTBの強化トレーニングにはまさにピッタリですね。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。
【裏尾根幹をロードバイクで走る】ここはトトロの世界か!?都心に最も近い奇跡の里山コース

4.3 町田市小野路地区

町田市小野路地区は、都心から最も近い本格的な里山散策コースです。そのハイキングコースの一部をMTBで走ります。

全コース走行距離約10km、獲得標高は300mほどです。


尾根幹沿いにある恵泉女学園大学の脇道を入って南下すると、そこが町田市小野山地区です。

コースルート

コースの一部はハイキングの散策路としても人気のあるルートと一緒なので、ハイカーには十分注意して、決して猛スピードで疾走などしないように留意する必要があります。

ハイキングコースだけあって、多くの名所や史跡を巡ることができます。

萩生田牧場

六地蔵

戦車壕跡

奈良ばい谷戸

草木塔

そして、このコースの最大のハイライトが、「関屋の切り通し」です。

関屋の切り通し

「関谷の切り通し」とは、 幕末期に近藤勇や土方歳三ら後に新選組の隊士となる剣士たちがこの道を剣術の稽古のために小野路へ通っていった道(布田道)のことです。

町田市小野路地区は、MTBでのんびりと里山ツーリングするには最高の場所コースです。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

[マウンテンバイクで里山ツーリング] 町田市小野路地区でMTBライドを満喫しよう
[続・マウンテンバイクで里山ツーリング] 町田市小野路地区でMTBライドを満喫しよう

4.4 三浦アルプス

三浦アルプスは、逗子・葉山に位置するを山々の総称で、乳頭山(202m)、二子山(209m)、仙元山(118m)とどれも標高は低いものの、仙元山から乳頭山までのルートは、多数のアップダウンがあります。

三浦アルプス・二子山・仙元山(YAMAPより

三浦アルプスは、通常トレランで走るコースですが、そこをMTBで走破するのはかなりの苦行です。。。


しかし、山頂からの景観は素晴らしく、下りのダウンヒルはアドレナリン全開の狂喜を体感できます。

トレイルロードは、基本シングルトラックで、途中にはMTBでは走れない階段や段差がたくさんあります。階段はMTBを肩に担いで上がるしかありません。


台風の影響もあって、途中の倒木の状況は、道こそ塞がっていませんが、かなりヒドイです。

基本は急峻な上り、しかも足場が悪くて用心しないとシューズが滑ってしまうほどです。


周囲の大自然は素晴らしいのですが、MTBを岩場の上に担ぎ上げる作業は苦行そのもの。。。
MTBを岩場に担ぎ上げる

しかし苦あれば楽あり、その先のダウンヒルは途中でバイクを降りなければ通れない場所もなく、爽快そのもの!

ダウンヒル

このダウンヒルは約1kmほど続くのですが、前半は適度にワイルドな路面のストレート区間が続きます。

後半はスイッチバック的に切り返しが必要なポイントがあったりと、変化に富んでいてMTBの醍醐味を存分に味わえる素晴らしい区間です。

もちろん、ハイカーやトレイルランナーの邪魔にならないよう十分に気を付ける必要があるのは言うまでもありません。

三浦アルプスのMTBは、上りでかなりの苦行を強いられますが、その分、下りのダウンヒルは爽快そのものです。詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。

[三浦アルプスをマウンテンバイクで疾走] やっぱマウンテンバイクはいいよね

5. 大会出走記録

昨年(2019年)は、オフロードトライアスロンのエクステラジャパンと、川越オフロードエンデューロの2大会に出場、どちらも無事に完走できました。

5.1 エクステラジャパン

エクステラ(XTERRA)は、オープンウォータースイミング、MTB、トレイルランニングの3種目を1人の競技者が連続して行う競技で「オフロード版トライアスロン」です。

ITUの世界選手権もあり、現在では世界16カ国100レースが行われています。

レースは、スイム1.2km マウンテンバイク25km トレラン10kmです。

コースマップ

エクステラは過酷な競技ですが、特に、丸沼で開催されるエクステラジャパンのMTBコース(丸沼湖畔の崖沿いを走る25km)は、世界100レースのなかでも最も過酷と言われるほどコース設定が厳しいので知られています。



MTBを乗ったまま走破するのはプロライダーでも無理、ほとんどMTBを降りて押して進むような過酷さでした。




上の写真のとおり、コースの多くの部分は原生林のなかのシングルトラックでした。

当然ながら、私の4か月のMTB修行では、全く歯が立たず、覚えているだけでも4回も転倒、怪我をしなかったのが不思議なくらいでした。

詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。
【エクステラジャパン2019完走記】クレイジー過ぎるオフロードトライアスロン XTERRA JAPAN

5.2 川越オフロードエンデューロ

川越オフロードエンデューロは、埼玉県川越市にあるモトクロスコース「オフロードヴィレッジ」に設営されたコース(周回約1.2km)を、オフロードサイクル(シクロクロスやマウンテンバイク)で、規定時間内に何周走れるのかを競うレースです。

私は、11月の第5戦、種目は2時間ソロ(マウンテンバイク)で出走しました。

第5戦のレースコースは、シクロクロスやグラベル向きのAコースでした(レース日程によってAかBのどちらかに決まります)。

コースマップ


コーナーが連続する個所はかなり鋭角で、下手をするとMTBが砂でスリップして転倒してしまいそうでヒヤヒヤです。コーナーを攻めることができません。。。



それでも、オフロードエンデューロはとても楽しかったので、またエントリーして挑戦したいと思います。


詳しくはこちら↓のブログ記事をご覧ください。
【川越オフロードエンデューロ】都心から手軽に参加できるオフロードサイクルイベント

6. MTBの魅力

MTBの魅力は、ズバリ、「決められたコースではない道を、自らの自由意思で開拓すること」です。

なんか人生哲学のようですが、MTBに乗る人と、その人の人生の生きざまには共通点があるような気がします。

もちろん、時には落車をしたり道に迷ったりと、その代償も大きいのですが、大自然を直接感じることのできるスポーツとして、また、経験を積めばそれだけ走れるシチュエーションを増やすことができるのも大きな魅力です。

大変残念なことに、世間ではMTBは認知されているとは言い難く、最近も
自転車で山道走る「トレイルライド」人気で事故多発、死者も」なんていう新聞記事が出て、MTBに対する世間の風当たりが一層強くなってしまいました。

私はトレランもやるのですが、トレランの爆発的人気で山で起きている問題を見ていると、国土の狭い日本でみんなが譲り合い精神で互いに協調するのも限界。。。かといってこれ以上規制をかけるのも限界があると感じています(通勤ラッシュ時の電車の車内と同じようなんもんです)。

街や山でMTBのマナー違反や危険な行為はまず見かけたことがありません。にもかかわらずロードバイクが圧倒的主流の国内では、自転車乗りの間でもMTBは邪道扱いですし、世間一般からは危険な遊びと冷ややかな視線しか受けません。

MTBは諸外国ではごく一般的に親しまれているのに、日本だけ邪道扱いは残念でなりません。

一度その素晴らしさを体験すると、どうしてこんな素晴らしいスポーツが日本で普及しないのか不思議に思うのですが。。。

MTBが日本でもっと認知されるにはまだまだハードルが高いですが、良識あるMTB愛好者が尽力して得た社会的な信頼を守るためにも、私のような初心者は特にマナーを遵守することが大切ですね。。。

7. [付録] 落車/転倒シーンまとめ

以下の動画は自分の落車シーンの映像です。アクションカムで撮影しています。

どの落車のシーンも今でも鮮烈に覚えています。

MTBを買ってから一番最初に転倒したのは、河川敷の砂利道で慣れないウィリーを見様見真似で着地した際に前輪がスリップ、右から激しく地面に打ち付けられたときでした。

右肩を強打してしまい、あまりの痛さにしばらくは息もできず、その場から動くこともできませんでした。

最初の落車

幸い骨折はなかったものの、打撲した右肩はしばらくは腕を上げることもできず、痛みが引くまでは2週間くらいかかりました。

乗り始めて日が浅いときは、本当に良く転倒を繰り返していました。

それも、ロードバイクの「立ちゴケ」とは違って、身体が投げ出されて地面に叩きつけられるような強烈なものも珍しくはありません。

全身プロテクターを付けて走れば少しはマシかもしれませんが、暑い夏場などはそうも行かず、文字通り全身傷やアザだらけでした。

昨年の夏はキズパワーパッドを何箱消費したことか。。。

キズパワーパッド

以下のビデオは、マウンテンバイクを始めたきっかけとなったエクステラジャパンのレースの様子です。選手が落車しまくるこのビデオを観たときの衝撃は忘れられません。。。

Technical Mountain Bike Paths of XTERRA(抜粋)

7.1 シングルトラックのコース取りミス

稲城のスマイルバイクパークに初めて行ったときのビデオです。コースがシングルトラックに狭くなったところで、コース取りを誤り、車体を山側に不用意に傾けてタイヤがスリップしました。

シングルトラックのコース取りミス

7.2 砂利道での急なコース変更

こちらもスマイルバイクパークの同じ日の二度目の落車です。トレイルコースに入る前の砂利道で、入り口手間で急なコース変更をしようとして、前輪がスリップしています。ロードバイクなら何の問題もない走行でも、滑りやすい砂利道ではあっという間にコントロールを失います。

砂利道での急なコース変更

砂利道は舗装路と同じくくらい硬いので、転倒したときの衝撃はかなりのものです。河川敷のウィリー失敗で強打した右肩を再びやってしまいました。。。かなり痛かったです。

7.3 雨上がりのダート(トラック)でスリップ

スマイルバイクパークに2回目に訪ずれたときの落車です。雨上がりでダートがスリップしやすいのはわかっていたのですが。。。

雨上がりのダート(トラック)でスリップ

7.4 雨上がりのダート(坂)でスリップ

またまたスマイルバイクパークでの転倒シーンです。上と同じ雨上がりのダートでのスリップですが、急な坂の手前で進入が鋭角過ぎて、タイヤがスリップしています。

雨上がりのダート(坂)でスリップ

7.5 直線下り区間で前輪がスリップ

4度目に訪れたスマイルバイクパークでの練習中の落車です。エクステラジャパンの大会まであと5日に迫ったときでした。

直線でスピードも出ていたので、落車の衝撃は大きかったのですが、幸いなことにかすり傷程度で済みました。

直線下り区間で前輪がスリップ

ここの直線コースでは同じ日にもう一度落車しています。そのときは文字通り身体が前方に吹っ飛ばされ、アクションカムを装着していたヘルメットから地面に叩きつけられたのですが、その衝撃でアクションカムの映像の保存が失敗して記録に残っていませんでした。

なぜこんな直線でいきなり転倒したのか?

それは、下り直進でスピードが出過ぎたところで、やや左に緩やかにカーブするところで、スピードを落とそうと、フロントのブレーキをちょっとかけてしまい車体が不安定になったようです。

フロントのブレーキはMTBではできる限り使わないほうが賢明ですが、ロードバイクに慣れてしまうと、無意識にかけてしまいがちです。

減速はなるべくリアのブレーキを使うことを心掛けないとですね。

7.6 前輪がダートに埋まってジャックナイフ

川越オフロードエンデューロに出場したときの転倒シーンです。前を走っているライダーを追い抜こうとして、ダートのぬかるみの深いコース取りをしたために、前輪がダートに埋まってそのままジャックナイフのようになり顔面から突っ込んでしまいました。

前輪がダートに埋まってジャックナイフ

泥にヘルメットから突っ込んだだけなので、大したことはなかったのですが、公衆の前での無様な失敗で精神的なダメージは大きかったです。。。

7.7 ダートにタイヤを取られてスリップ

これも川越オフロードエンデューロに出場したときの2回目の転倒シーンです。1回目と同じく、前を走っているライダーを追い抜こうとして、ダートのぬかるみの深いコース取りをしたために、前輪が滑って転倒しています。

ダートにタイヤを取られてスリップ

路面の悪い区間で追い抜くのは慎重にという教訓になりました。

7.8 路肩から滑落

町田市の里山を走っているときに、路肩を外れて2mほど下の畑に滑落してしまったシーンです。

路肩から滑落

普通に走ればどうという事のない道だったのですが、ちょっと谷側にフラッと身体が傾いてしまって、そのまま滑落してしまいました。

着地したのが草村だったのですが、肩を強打、指を切って血が流れ、ボトルケージのドリンクが吹っ飛びました。

7.9 木の根に前輪がハマりジャックナイフ

三浦アルプスでのことでした。転倒の瞬間映像はこちらです。

木の根に前輪がハマりジャックナイフ

スピードは出ていなかったので、バイクが宙を舞うことはありませんでしたが、そのぶん、額を突き出た倒木に強く打ってしまいました。

ヘルメットがあったので傷は負わずに済みましたが、頭を打ったときに首の筋肉あたりがゴキッ!と音がしたのがわかりました。


以上、9つの落車シーンでしたが、これ以外にも、エクステラジャパンでの4度の落車とか、映像に残っていない落車や転倒は数え切れません。。。

MTBはこれからも気合と魂で乗ります。。。!

8. 他人に迷惑をかけずに安全なMTBライドを

MTBツーリングでハイカーとたまーにすれ違うときは、MTBを止めて道を譲ることを心掛けています。

これは、東京のマウンテンバイク愛好家の人たちが数年前に策定した「MTB利用自主ルールブック」にも書いてあります。

「MTB利用自主ルールブック」とは、東京都が2014年11月に公表した「東京都自然公園利用ルール」の中に、MTBの利用禁止を示唆する表現が盛り込まれてしまい、MTB愛好者の有志が集まって話し合い、他人に迷惑をかけず東京都の自然公園を永続的に利用できるようにと、制作された小冊子です。

MTB利用自主ルールブック

ルールブックには、ハイカーの安全のために

・登山道では歩行者優先
・歩行者とすれ違うときは自転車から降りて待機
・狭い場所での追い抜きは避け、一声かけて抜かせてもらう

と書いてあります。

ルールを守ってこれからも安全なMTBツーリングに徹したいと思います。

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