[多摩川遊歩道をジョギングしよう] 河川敷の未舗装路は静かで自然豊かなコース

多摩川河川敷のサイクリングコースは、犬の散歩をしたりジョギングを楽しんだりするには恰好の場所です。

サイクリングコースは基本舗装路なのですが、敢えて、ちょっと横道の未舗装路をトレラン気分で走ってみると、ランナーや歩行者もほとんどいないので、静かな環境で豊かな自然を味わうことができ爽快です！


もちろん、民地や安全でない場所へ入り込むことは避けなければいけませんが、スピードの速い自転車が行き交ったり、人の多いサイクリングコースより、ゆったりと自分のペースで走ることができます。

1. 二子玉川駅～多摩川駅（東京側）

二子玉川駅を出発して、河川敷沿いに下流方向に5.5kmのコースです。この区間は多摩川河川敷ルートには珍しく、舗装路されたサイクリングコースもありません。


往復10.5kmのコースですが、往路と復路は同じなので、途中で折り返す地点を調整することによって、コースの長さを短くも長くもすることができます。
二子玉川駅の改札を出て左に向かうと、二子橋がありますが、その脇道を下ります。


突き当りにはGIANTショップがあります。


ショップを右に進むと、やがて多摩川河川敷の兵庫島公園に出ます。


兵庫島橋を渡らずに、手前を鋭角に左に入ります。ここがスタート地点。


手すりの標識には「風のこみち」と書いてあります。駅ホームの真下に向かって、分岐路を右に進みます。



高架を抜けると多摩川の河川敷が目の前に広がります。

土手沿いはサイクリングロードがないので、二子玉川ライズの高層マンションを左手に見ながらしばらくは真っ直ぐな砂利道が続きます。


途中に二子玉川公園へ向かう分岐の坂があります。


逆を上がるとスターバックスがあります。ちょっと休憩するにはとても便利ですね。


晴れている日はスターバックスのテラスから河川敷越しに富士山が臨めます。


二子玉川公園脇を過ぎると、土手沿いに未舗装路が分岐するので、右を進みます。


左側の土手沿いは未舗装の道が続いています。こちらを走っても良いですが、500mほど走ると、第3京浜の陸橋のあたりで途切れてしまいます。


この辺りは桜の木や、ハマダイコンの花や菜の花がとてもきれいですね。


ここから細い未舗装路になります。


第3京浜の陸橋の下を抜けます。


陸橋を超えると左手に排水口（下野毛排水樋管）があり、小さな橋を渡るようになっています。

その先にある簡易トイレとゴミ箱がトレイルロード入り口の目印です。

トレイルロードを入ると、砂利道からダートロードに変わります。多摩川の景観がとても素晴らしいですね！



いよいよここから本格的なグラベルロードになります。ここまで来ると散歩をしている人にも滅多に出会いません。


路面は土が固まっているので比較的走りやすいです。


このあたりから、河川敷が広くなり、砂利道の右側に、小さな公園や、元読売ジャイアンツの練習グラウンドなどが現れてきます。

土手の堤防の上は、サイクリングコースにはなっておらず、片側1車線すれ違いの多摩堤通りで、トラックなど車両の交通量が多い場所です。

周辺は世田谷区の高級住宅街で、最寄り駅も遠いため、のんびりとした雰囲気ですね。

砂利道よりも多摩川の流れに近い場所に、人が通れる獣道（未舗装路、グラベル）があります。


正式な遊歩道ではないようですが、比較的通りやすく、藪などもありません。

4月初旬の春の季節には、多摩川河川敷名物のハマダイコンの白い花と、菜の花の黄色い花が咲き乱れて見事です。


下の動画はハマダイコンと菜の花が咲き乱れているオフロードをジョギングしている様子です。
ここは知る人ぞ知る散策路なのでしょうか、天気の良い日でも散歩をしている人とすれ違ったことは一度もありません、というか、途中で道が途絶える場所などもあり、ゆっくりと散策をできるような整備がされてないので散歩には向かない道ですね。


 川向うに見えるビル群は、武蔵小杉駅周辺のタワーマンション群です。

2019年秋の台風による多摩川氾濫の傷跡もほとんど修復されました。河川の土木作業に従事されている方々には心から感謝です。。。


この先で、排水口（玉川排水樋管）があるので、ちょっと迂回して短い橋を渡ります。


藪の群衆のような場所があり、行く手を阻まれますが、歩ける道を探して迂回すれば何とか先に進めます。


行く手に茂みが見えてきました。阻まれているように立ちはだかっていますが、突っ込んでいくと左に小さな抜け道が！


このあたりは茂みが深く、道も狭くて迷路のようで、走っていて本当に楽しいです！

一部の区画は、昨年の氾濫で河川から運ばれてきた泥が堆積しており、雨の日やその翌日は、泥がぬかるんでいる場所はとても走りにくいので、無理せずゆっくり走りましょう。


野球グラウンドのバックネットの裏を通って、道は続きます。いつもは賑やかな野球グラウンドも、早朝や夕方は誰も利用していないのでとても静かです。

やがて、世田谷区と大田区のボーダーラインに辿り着きました。ここから先は大田区になります。


川幅も広くなって、中洲のような場所もありますが、多摩川の中洲に降りるのは危険なので控えたほうが良いでしょう。


二子玉川駅を出発して4kmくらいです。二子玉川からの往復であれば、このあたりで折り返しても良いと思います。


散策路の杭があるので、そこを右に脇道に入ると、かなり走り応えのある起伏に富んだコースになります。これは楽しい！


「多摩川岸辺散策路」と書いてある古い標識があります。


巨人軍グラウンドとか東急新多摩川線とか、今はないものが載っているので相当古いものだと思われます。


向かい岸には武蔵小杉のタワーマンション群が。


しばらく進むと、コースは多摩川から離れる方向に進み、多摩川台公園のある丘陵方向に向かいます。


この道から、多摩川の河川敷に少し道を逸れると、驚くほど静かで豊かな自然が堪能できるスポットがあります。



まるで砂浜のよう。。。菜の花、松の林、遠くの多摩川台公園、そして富士山と、すべてが一望できる絶景です！！

やがて丸子橋のアーチが見えてきました。このあたりからは、草木の背丈も低くなり、見通しの良い場所が丸子橋まで続きます。


やがて行き先に丸子橋のアーチが見えてきました。左手の森のような場所は、多摩川台公園です。


ここからはしばらく舗装路となります。散歩をしている人やジョギングのランナーも行き交います。


東急線の高架をくぐり抜けます。

丸子橋の手間で多摩堤通りに出ます。


この信号を左に進むと、300m先くらいに多摩川駅があります。多摩川駅までの片道ルートであればここが終点。二子玉川駅から5.5kmです。

ゆっくり走るとだいたい40分くらいでしょうか。舗装路と違ってグラベルロードは走ったり歩いたりなので結構時間とエネルギーを要しますね。

元の道を戻って二子玉川駅まで走れば往復で11kmです。往復走らなくても、多摩川駅から電車に持って帰るという手もあります。

若しくは、このまま丸子橋を渡って神奈川県に入り、河川敷を走って二子玉川駅に戻るやや長いルートの場合には、ここが折り返し地点となります。

2. 多摩川駅～二子玉川駅（神奈川側）

多摩川駅のある東京側から丸子橋を渡り、河川敷沿いに上流方向に6.2kmのコースです。この区間は舗装路されたサイクリングコースが整備されています。


橋の交差点で丸子橋方面に右折します。



橋を渡って右折します。丸子橋は、東急東横線の高架と並行して多摩川に架かっています。


ここにはシェアサイクルの貸し出し場所があります。シェアサイクルはこの先にも何か所かあります。


神奈川県側に入って、線路を超えると、下の段は舗装路、中段は未舗装路、一番高い土手がサイクリングコースとなって並行して３つの道が走っています。


河川敷に降りると、「多摩川遊歩道」という河川に沿った未舗装道路が整備されています。


「多摩川遊歩道」の入り口にはトイレと水道があります。


ここからグラベルロードのスタートです。東京側と違って樹木の茂みも少なく、とても走りやすい反面、夏場は陽射しからの逃げ場のない厳しいコースとなります。


この辺りの野球場は、元日本ハム？の練習グラウンドだった場所なので、非常にだだっ広いです。


神奈川側の河川敷は、東京側よりも起伏が少なく、高い樹木や藪もほとんどなく、障害物が少ないので走りやすいと思います。



多摩川へは急激な崖となっており非常に危険なので間違っても水辺に降りようとしないように。



遊具なんかもあります。

土手の上を走るサイクリングコースには、シェアサイクルのスタンドもあり、上流まで自転車に乗って、そこで乗り捨てということもできます。




サイクリングコースの下は未舗装路が続いています。ここを走ります。


途中に見事な家庭菜園の畑があります。立ち入り禁止なので注意しましょう。


サイクリングコース沿いは桜の木が続いていてとてもきれいですね。本当にのどかな風景が続きます。


青空に桜が映えます。


再び河川敷のそばのグラベルに戻ります。



遊歩道の終わりの道標が残っていました。多摩川氾濫の影響で曲がってしまったままですね。


ここからは砂利道の広い未舗装路を走ります。ハマダイコンと菜の花が一面に広がっていてとてもキレイです。






やがて二子橋が見えてきました。




二子橋へ右折する場所は見通しが非常に悪いので、くれぐれも人や自転車と出合い頭に衝突しないように注意しましょう。





以上、二子玉川駅から多摩川駅の間の多摩川遊歩道を通るジョギングコースの紹介でした。

普通のジョギングシューズで問題なく走れますが、雨の翌日など地面がぬかるんでいる時はトレラン用のシューズで走ることをおススメします。

多摩川遊歩道は、自転車や、ランナー、歩行者などもほとんどいないので、静かな環境で豊かな自然を味わうことができるとても良いジョギングコースです。