[Facebook 7日間ブックカバーチャレンジ] 『21 Lessons』『天使と宇宙船』『カトリックの信仰』ほか

7日間ブックカバーチャレンジがFacebookで回ってきました。

7日間ブックカバーチャレンジとは、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像をFacebookへ7日間アップを続ける、その際毎日1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする、というものです。


ルール通り7日間で7冊アップしました。自分の好きな本を見直す良い機会だったので、ブログに転記しました。

1. ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons』(21世紀の人類のための21の思考)

ベストセラー人類学者ユヴァル・ノア・ハラリの最新刊です。

『サピエンス全史』『ホモ・デウス』と並んで、人類の過去・未来・現在を壮大なスケールと斬新な分析で解説した大作です。
個人的には雇用(第2章)、コミュニティ(第5章)、意味(第20章)の3章が印象深かったのでブログに書きました。
ブログはコロナ騒動の直前に書いたものですが、雇用もコミュニティもまさに大変動の時代が来ましたね。

[ユヴァル・ノア・ハラリ最新刊] 『21 Lessons』(21世紀の人類のための21の思考)は問題作

2. フレドリック・ブラウン『天使と宇宙船』

フレドリック・ブラウンの作品は、どれもユーモアあふれるショートショート作品で、巧妙なプロットと驚くような結末が特徴です。
「悪魔と坊や」「ユーディの原理」「ミミズ天使」。。深淵な宇宙と不可思議な世界へのイマジネーションを掻き立てる傑作が収録されており、古典SF小説のなかでも特に気に入っている一冊です。

[創元SF文庫/ハヤカワ文庫] ブラウン、ブラッドベリからホーガンまで~懐かしの海外SF小説ベスト10

3. 岩下壮一『カトリックの信仰』

近代日本カトリシズムの指導者・岩下壮一が公教要理を詳しく分析し、キリスト教の精髄を明かした955ページの大著です(戦前に出版され長らく絶版だったものが文庫本で復刊)。
カトリックの公教要理(カテキズム)を理解するのに実に解り易く、現代にも十二分に通用する説得力に満ちています。

なぜ人は宗教を必要とするのか?なぜカトリックなのか?。。そのような疑問に対して実に明解に答えてくれる名著です。

『カトリックの信仰』について

4. 烏賀陽弘道『フェイクニュースの見分け方』

マスメディアや個人の「言及しない自由」や「切り取り」といった詭弁に対する理論武装の指南書。「フェイクニュースに騙されるほど馬鹿じゃない」と過信している万人におススメします。

元朝日新聞記者で現在はフリージャーナリストの著者とは、ニューヨーク時代からの知り合いです。常にアグレッシブでエネルギッシュな烏賀陽さんにはいつも刺激をもらっています。


5. 野中秋世『トライアスロンはじめました』

素人目線でムチャクチャわかりやく面白いトライアスロン入門書、この本のおかげで私はレースデビューすることができました。

トライアスロンの楽し苦しい世界へ引き込んでくれた?著者の野中さんには感謝しかありません。


6. 麻倉怜士『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』

ハイレゾ音源が登場したPCオーディオ黎明期に出版された本著には、実名入りで私のインタビュー記事が12ページに渡って掲載されています。

麻倉先生にWASAPIなどWindowsのオーディオ処理方式について真っ先に啓蒙した自分はエラかった(笑)

先生にはその後、拙宅のホームシアターのチューニングアドバイスをいただいたりと、大変お世話になっています。


7. 村山斉『宇宙は本当にひとつなのか』

多元宇宙論や人間原理によると、宇宙は「本当にひとつなのか」どころではなく、無限の宇宙が同時並行して存在するパラレルワールドに我々人類は生きているそうです。

ヒッグス粒子、超ひも理論、サイクリック宇宙論。。。下のブログ記事は、本著を読んた3年前に頭の整理のために書きました。が、読み返してみても謎が深まるばかり。。

それでも、無限の時間/空間の世界に思いを馳せると、日常の心配事や一大事と思える事件も、ほんの些細な出来事に過ぎないと楽観的になれます。

【宇宙は本当にひとつなのか】村山博士の著書と科学番組「コズミックフロント」の新宇宙論

8. まとめ

ブックカバーチャレンジで選んだ7冊は、トライアスロン、オーディオ、宇宙、政治経済、宗教など。。。どれも自分の趣味や嗜好を反映したものになりました。

逆に、純粋に文芸といえるストーリー、フィクションといったジャンルの本は1冊もありません。

確かに、私は、フィクションよりも、ドキュメンタリーや史実のほうを好む傾向があります。

もしかしたら、他人に感情移入することが苦手な性格なのかもしれません。

音楽やスポーツも、エンターテインメントとして受動的に楽しむよりも、能動的に自分で身体を動かしてみるほうが性に合っているようです。

オーディオの趣味も、私の場合は、こういうシステムが組みたい、これとこれを組み合わせたらどんな音になるのだろう、という興味は沸くのですが、いったんシステム構築が完成してしまうと、あまり聴かなくなってしまうことが多いです。

自己分析すると、私は相当な現実主義者なのでしょうか、それとも単に飽きっぽい性格なだけなのか。。。

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