山梨県ふじてんスノーリゾートには、夏場は富士山の眺望を満喫しながら走ることができるマウンテンバイク(MTB)用コースがあります。
夏場シーズンも終わりに近い10月下旬の週末に、MTB仲間と一緒にふじてんスノーリゾートに行ってきました。
スキー用のリフトに乗って山頂からMTBでゲレンデや周辺の山林を一気にダウンヒル!
コースは初心者用から上級者用まで豊富に揃っており、どのコースもスリル満点でアドレナリンが大放出しまくりでした。
秋晴れの天気にも恵まれて、最高のMTBライドになりました。
ふじてんスノーリゾートは、山梨県南都留郡鳴沢村にあるスキー場です(標高1300m)。以前は富士天神山スキー場という名前で、都心から最も近い人口スキー場として有名でした。
夏場(5月2日~11月3日)は、サマーゲレンデに加えて、MTB、マウンテンボード、グラススキー、ランニングバイク等さまざまなスポーツが楽しめます。
定休日は木・金曜日(サマーゲレンデのみ7月17日までは平日定休)、 営業時間は 9:00~17:00です(詳しくはふじてんスノーリゾートのホームページを参照ください)。
MTBのコースは初心者向けから上級者向けまで全部で8コースが準備されています。
・ダウンヒル(中・上級コース)1200m×4コース
・ダウンヒル(初・中級コース)1100m×2コース
・ダードジャンプコース250m
・スキルパーク(クロスカントリーコース含む)
・芝生のコース 1000m×1コース
MTBのコース
また、MTBレンタルやインストラクターによるレッスンも開催されているので、MTBが初めての人も楽しめるようになっているのが有難いですね。
都心からは中央高速もしくは東名高速を使って車で約1時間30分と、アクセスが良いのも魅力です。
10月最後の週末は、2か月ぶりに土日が晴天に恵まれました。
日曜日の早朝に都心を出発、中央高速道路で河口湖I.C.に向かいます。
遠くにバッチリ富士山が
都内からでも上の写真のように富士山がバッチリと拝めました。
河口湖I.C.近く
そして、いよいよ河口湖I.C.が近づくと、富士山の姿もクッキリ!
河口湖I.C.を降りて一般道を30分ほど走ると、ふじてんスノーリゾートに到着、すでに駐車場にはたくさんのMTBが準備されています。
駐車場はゲレンデに隣接しているので非常に便利ですね。
ゲレンデから富士山の雄姿もバッチリです。
遥か遠くには八ヶ岳でしょうか、積雪した連峰が望めます。
八ヶ岳連峰?
ゲレンデの麓には大きなレストハウス兼レストランがあります。
レストハウス兼レストラン
レストハウスの奥に赤い屋根の建物が連なっており、そこが受付です。
赤い屋根の建物
半日券は9~12時の時間制限で3,000円、一日券は4,000円。JAFFカードがあれば割引になります。クレジットカードでの支払いもOKでした。
受付を済ませたら、MTBに乗って中央のリフト乗り場に向かいます。既にMTBの長い行列ができていました。
MTBのブランドもタイプもいろいろ。。。多くはダウンヒル向けのフルサス仕様です。
これほどの数のMTBが一同に会するのもなかなか見ない光景ですね。。。壮観です。
ライダーのウェアや装備もいろいろ。。。フルフェイスのヘルメットのライダーもたくさんいます。
スキー用のリフトにMTBも載せて山頂に向かいます。MTBを載せたり降ろしたりするのはスタッフの方がやってくださるので心配ありません。
リフトからは富士山の姿もバッチリ、眼下にはゲレンデやMTBコースが拡がります。
自撮りも(笑)今日は長袖シャツ1枚でギリギリ寒くないくらいでした。
ススキや紅葉が見事です。
山頂に到着しました。
MTBを受け取って、地図を見て走るルートを決めます。
コースセレクターで走るコースを運任せもできます(笑)
広大なゲレンデですが、多くのコースはここからすぐに脇道を入って林間コースになります。
2. 初中級コース「Roller Coaster (ローラーコースター) 」
では早速コースに出てみます。まずは試走を兼ねて初中級コースRoller Coaster (ローラーコースター)から。
ローラーコースター(ふじてんコース案内)から
初級コースといっても、コースが長いのとスピードも結構出るのでかなり楽しめますね。
1本目は慎重に
3. 初中級コース「Matty’s loops(マティーズループス) 」
ローラーコースターの途中からゲレンデを横切って同じく初中級コース「Matty’s loops(マティーズループス)」に入ります。
マティーズループス(ふじてんコース案内)から
MTB達人の友人はあっという間に先に行ってしまいました。私は転倒をしないように慎重に走ります。。。
大きく曲がるバンクは上級者のように高速で突っ込むことができないので、特に慎重にコース取りしました。
マティーズループスからスキルパークまで
4. 「Skillpark(スキルパーク)」
そして森林を抜けるとスキルパークという、ジャンプなどの練習ができるエリアに到着。
スキルパーク(ふじてんコース案内)から
ライダーたちは次々にコブをジャンプして空中に飛び出しています。スゴイ!
コブをジャンプ!
ジャンプはとてもできないので、ゆるゆると側道を走って、再びリフト乗り場前の行列に並びました。
ダウンヒルのトータルの距離は約1200m(標高差150m)くらいでしょうか。
初中級といっても、十分に走り応えのあるコースで大満足です!
林間コースはやや薄暗いので、サングラスをかけていると起伏が良く見えないので、次回以降はサングラスは外すことにしました。
1本目は慎重にコース取りしたこともあり、転倒せずにクリアできましたが、膝の関節が早速ギシギシとダメージを感じています。
私のMTBはリアサスペンションがないハードテイル型なので、ダウンヒルではかなりの衝撃を脚で受けることになります。
今日はシーズン最終日の週末、しかも絶好の天気ということもあってリフトの行列は結構長く、15分くらい待ったでしょうか。
5. 中級コース「Dark volcano(ダークボルケーノ)」
2本目は、同じローラーコースターから途中で分かれ道を入って「Dark volcano(ダークボルケーノ)」を走りました。
ダークボルケーノ(ふじてんコース案内)から
2本目は慣れてきたので、MTB達人の友人の後に遅れずに何とか付いて行くことができました。
2本目は快調にダウンヒル
ブレーキは原則リアだけに絞り、リアタイヤのスライドは気にせずスピードをあまり落とさずに障害物を乗り越えるように走るのがコツですね。
ダークボルケーノは、途中に急峻なドロップオフがあり、そこではMTBを降りなくてはなりませんでした(下の写真ではわかりにくいのですが、かなりの段差があります)。
そしてゲレンデを横切って、再びスキルパークに辿り着きます。
スキルパークの右横にあるパンプトラックを数周して練習しましたが、なかなかパンプトラックをバイクを横に倒してスムースにこなすことができません。。。
最後はスキルパークのドロップオフの中レベルをクリアして再びリフト乗り場に戻りました。
スキルパークのドロップオフ
6. 中上級コース「Bashamichi(馬車道)」
そして午前中ラストの3本目はふじてんの名物コース、中上級コースの「Bashamichi(馬車道)」を走りました。
馬車道(ふじてんコース案内)から
この馬車道は、途中ほとんど止まらずに一気に走れる個人的にはイチ押しのコースです!
まさにアドレナリン大放出!!
ある程度スピードを出しても、檜原村のダウンヒルのように崖を滑落するような危険もなく、コースの整備状況も良いので安心して挑戦することができます。
里山奥地のMTBダウンヒルも魅力ですが、ふじてんのような整備された人口コースのほうがはるかに安全ですね。
アドレナリン大放出の馬車道
後半のジャンプが連続するセクションも、適度な難易度でサイコーでした。
満足度最高潮のうちに、早めのランチを取ることに。
天気も最高だし、コースも最高に楽しいし、ふじてんに来て良かった!
しかし。。。脚のほうは、膝の関節を中心に、結構ガタガタになっています。やはりハードトレイルではダウンヒルの衝撃をもろに脚に受けてしまいますね。
それにしても、ヒルクライムがまったくないダウンヒルだけのMTBって、美味しいとこ取りのような、なんだか別世界のように感じました。
7. 上級コース「Naughty Boy (ノーティーボーイ) 」
そして午後のトライは、上級コースの「Naughty Boy (ノーティーボーイ) 」からです。
初めての上級コースに挑戦するなど調子に乗っていますが、果たして大丈夫でしょうか??
ノーティーボーイ(ふじてんコース案内)から
さすがに上級者コースだけあって、何か所かはバイクを降りないと進めない場所がありました。
途中でリフトの下を通る区間がありますが、リフトに乗っているライダーたちの手前、ここでコケるわけには絶対行きませんね。
途中でバイクを止めてしまった箇所があったものの、幸いにも、転倒せずに、無事に走り切ることができました。
珍しいことに、今日はここまで一度も転倒していません!
8. 上級コース「Roots junction (ルーツジャンクション) 」
そして、本日午後2本目は、最も難易度の高い上級コースの「Roots junction (ルーツジャンクション) 」に挑戦しました。
c(ふじてんコース案内)から
ホームページには以下のような注意書きがありました。
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自然な地形をそのまま残してある根っこ、さらに腰から胸ほどの高さのドロップオフが多いふじてん随一のテクニカルコースです。
非常にテクニカルなのでレンタルバイクの初心者やハードテールの方は転倒のリスクが高いのでオススメしません。
中級者以上の方もスキルパークでドロップオフの練習を重ねてから挑戦しましょう。
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この注意書き、後で読んだのですが、事前にしっかり読んでおけば良かった。。。
何も知らずに突っ込んっでいった私と友人は、この難コースでそれぞれ苦難に直面することに。。。
さすがに上級コースだけあって、路面は狭くて樹木が邪魔をしていたり、頻繁に急なターンやドロップダウンが続きます。
コース前半で既にガタガタの路面に脚をやられ、おまけにハンドルのグリップもおぼつかないようになってしまいました。
難コースに気持ちの面で負けてしまうと、ブレーキも自然と不必要に多用してしまい、いよいよMTBが不安定になってしまいますね。
ルーツジャンクションで転倒
そして。。。ついに私はブレーキ操作を誤って、今日初めて転倒してしまいました(上の映像の2分33秒のあたり。身体がバイクを飛び越えていくのがバッチリ記録。
あーあ、ここまで転倒することなくコースを走れていたので激しく落胆。
おそらくドロップダウンの恐怖から、無意識にフロントブレーキを強くかけてしまったものと思われます。
一度転倒してしまうと、弱気になってしまい、その後のコース取りでも何度もストップしたり、バイクが不安定になってしまったりしています。
そして、この時点で気付かなかったのですが、ボトルケージのステンレスボトルを落として紛失してしまったのです。
このコースの後半には、リフトと並行して連続バンプをまっすぐに下る区間があるのですが、私はここで空中で後輪が浮き上がってしまい、バイクコントロールを失いかけました。
またもや危うく激しく転倒するところでした。。。
このコースはかなり難しかったようで、バイクの達人の友人も最後の区間で珍しく転倒してしまいました。
ステンレスボトルが無くなっているのに気付いたのは、コースを走り終えてリフト待ちしている時でした。
そして、ボトルを探すために、もう一度、ルーツジャンクションをゆっくりと走ることにしました。
ルーツジャンクションを再び走ったところ、先を行く友人が、私が転倒した場所、途中のバンクの下にステンレスボトルを見つけてくれました。
無事にステンレスボトルが見つかったのは良かったのですが。。。
その直後、友人のリアタイヤがパンク!
しかも、良く見ると、パンクした個所のリムが何かにぶつかった衝撃で凹んでしまっています。
シーラント液が漏れていて、これではもう走ることができません。
友人は重いバイクを担いで、ゲレンデを下りました。。。
パンクで文字通り凹んでしまった友人と相談し、今日はこれまでということで、少し早かったのですが、午後3時前にふじてんスノーリゾートを後にしました。
9. 帰宅
下の写真は、帰る前にレストランの2階から富士山を臨んだものです。今日は朝からずっと雲一つない素晴らしい秋晴れでした。
高速に向かう途中の道路沿いで売っていたシャインマスカットをお土産にゲット。
帰りの高速はなんと50km(!)の大渋滞にハマってしまい、下の一般道を使って5時間もかかってしまいました。。。
こうして無事にふじてんスノーリゾートから帰還することができました。
最後はいつもの転倒をやらかしてしまいましたが、それでもMTBダウンヒルを満喫できて大満足の週末でした。
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