映画『ラブリー・ボーン』は、監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン、製作総指揮はスティーブン・スピルバーグという豪華キャストのちょっと切ないファンタジー作品です。
あらすじ:1973年、雪の降る12月のある日のことだった。14歳のスージー・サーモンは学校から家に帰る途中、トウモロコシ畑の中に穴を掘って作った地下の隠れ家に誘い込まれた。そこで彼女は残忍にも殺害されてしまう。連続殺人の新たな犠牲者となったスージーは、その男を知っていた。それは近所に住む男、ハーベイだった。スージーは、天国から家族や友人、そして犯人の人生を見届ける。。。
監督:ピーター・ジャクソン
出演:シアーシャ・ローナン、スタンリー・トゥッチ
監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン、製作総指揮はスティーブン・スピルバーグという豪華キャストのちょっと切ないファンタジー映画です。
主人公のシアーシャ・ローナンが、変質者に殺されてしまうというショッキングな内容なのですが、この映画のユニークな点は、そこには残虐性はなく、殺されてしまった主人公が活躍する物語というファンタジー映画になっていることです。
当時14歳のシアーシャ・ローナンは、まさに天使のような存在で、なおかつ抜群の演技力で観客全員を虜にしてしまうのは間違いありません。
シアーシャ・ローナン
凶悪犯罪が日常化しているのは日本だけでなく世界共通だと思いますが、犠牲者を弔う宗教的な感覚は、日本と欧米ではまるで異なるので、このような幼少の犠牲者を美化した作品に違和感を覚える人も多いかもしれませんが、個人的には、触れてはいけないタブーを突き破った、エンターテインメント性の高い傑作だと思います。
『ラブリー・ボーン』は、私が2020年に観た100本の映画のベスト10のひとつです。
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