映画『レッド・スパロー』は、典型的なハリウッドの大衆娯楽スパイ映画です。
主人公のロシアの美貌バレリーナをジェニファー・ローレンスが演じています。
ジェニファー・ローレンスは、映画の主人公さながら、美貌と才能を兼ね備えた現在最も人気の女優の一人です。アカデミー主演女優賞にもノミネートされたことのある実力派です。
最近では、「パッセンジャー」という、宇宙船のなかでのパニック映画(というか甘ったるいだけの美男美女のロマンス映画)に出演していました。
そのジェニファー・ローレンスが、本作では、肉体を武器にした女性スパイをまさに体当たりで演技しているのです。
観終わった感想「この女優根性には参りました」。。。
モンスターのシャーリーズ・セロンにも決してひけを取らない怖ろしいほどのプロ根性。
ハリウッドの凡作にありがちな過度なアクションシーン(CGバリバリのカーチェイスや爆発シーン、結果が見えてる格闘シーンなど)が排除されており、ラストシーンも含めて終始抑え気味の演出に好感が持てました。
ラストで手を差し伸べた叔父にパンチを食らわせるシーンだけは、折角のストーリーに凡庸さを加えてしまい蛇足でしたが。
しかし、このジェニファー・ローレンスを観るだけでも、この映画は価値があります。
国家訓練所の監督官にシャーロット・ランプリングが出ているのは、『愛の嵐』を知っている世代には大ボーナス、涙モノです。
『レッド・スパロー』は、私が2019年に観た100本の映画のベスト10のひとつです。
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