[虹の橋を渡ったスイちゃん] セキセイインコ育成日記~お迎えの日から埋葬まで

セキセイインコのスイちゃんが虹の橋を渡りました。



昨年6月に幼鳥でお迎えしたばかり。。。インコ大好きの次女への誕生日プレゼントでした。


次女は、スイちゃんに夢中になり、親が驚くほど毎日一生懸命にお世話をしていました。


それが、あまりに突然の落鳥。。。目撃した次女の話によると、普段と何ら変わらないのに、突然鳥かごのエサ箱の下で動けなくなって、慌てて助け出したときにはもう動かなくなったそうです。


病院に連れていったときにはもうすでに硬直?が始まっていてなす術もありませんでした。


これまでずっと元気で、環境も何も変わらず、今朝も元気にピヨピヨ鳴いていたのに。。。未だに信じられません。


家族全員、悲しみに打ちひしがれていましたが、3週間が経ち、ようやく現実を受け止められるようになりました。


スイちゃんへの感謝を込めて、思い出をブログに記すことにしました。

1. 別れはある日突然に

2021年2月18日の木曜日。


いつものようにテレワークで仕事を終えた私は、午後7時ころに近所の区民プールに泳ぎに行きました。


1時間ほど泳いだあとに、更衣室でスマホをチェックすると、妻から着信の履歴が入っていました。


伝言やメッセージが入っていなかったので、そのまま自宅に戻ると、駐車場の車がありません。


帰宅すると、留守番をしていた長女から、スイちゃんが大変なことになって、今、ママと次女が車で病院に向かっていると聞きました。


一体どういうことか、とにかく妻に電話を入れました。


すると。。。


スイちゃんが鳥かごのなかで突然動かなくなってしまい、大変なことになっているとのこと!


事件が起きたのが、午後7時過ぎで、行きつけの病院(田園調布動物病院)が休診日で、他の病院も診察時間を過ぎているということで、武蔵小杉にある日本動物緊急医療センターに向かっている途中とのことでした。


家を出た時点で、スイちゃんは全く動かなくなってしまい、眼も閉じているということで、かなり絶望的な状況という雰囲気が、電話越しにも伝わってきました。


そして。。。


午後9時過ぎに妻と次女が帰宅。


泣き腫らした次女が、スイちゃんの亡骸を持ち帰ってきて、そのまま夕食も取らずに眠りました。


あまりに唐突なスイちゃんの死を、家族の誰もが受け入れることができませんでした。

2. 一体何が起きたのか

セキセイインコのスイちゃんが我が家にやってきたのは、昨年(2020年)の6月、次女の12歳の誕生日のプレゼントでした。


2020年4月下旬生まれ、生後1か月あまりの幼鳥でした。



レインボーセキセイインコ(イエローフェイスのオパーリン)という鳥種、顔が黄色で羽はキレイな水色、スイちゃんと名前を付けました。


スイちゃんを我が家に迎え入れることになった経緯は、以前ブログ記事に書きました。


[幼鳥のセキセイインコを飼うことに] お迎えするインコはどう探すか

セキセイインコの寿命は約7~12年にも関わらず、お迎えしてからわずか8か月で落鳥するとは、一体何が起きたのでしょうか?


スイちゃんが運ばれた病院(日本動物緊急医療センター)の診察では、急死の原因は不明とのことでした。


セキセイインコは、ちょっとした環境の変化や、アロマや香水のような人間に無害なものでも、致命的なものがたくさんあります。


小鳥によくあるトラブルが、卵塞(卵詰まり)ですが、スイちゃんはオスの特徴である「ろう膜」(鼻の部分)が真っ青なので、卵塞は関係ありません。


お迎えのときには検査を受けているので、病気持ちだったとも考えにくいです。


また、飼育は、お迎えして以来ずっと変わらず、天気の良い日にバルコニーで日光浴する以外は、常に全館空調(温度一定)の室内飼育だったので、環境の変化もありませんでした。


コンパニオンバード・ドットコムというサイトの「インコ/小鳥の突然死の死因・原因と病気」には、以下のようなものがあります。

  • 気温の急激な変化
  • 熱中症
  • フッ素ガス中毒
  • アロマ香料吸引中毒
  • 毒物の摂取
  • 誤飲
  • 物理的な衝撃

スイちゃんの死因に該当しそうなものはありません。


一般的に、鳥は、具合が悪くても、敵から身を守るために、息絶える直前まで元気に振る舞うそうなので、普段の様子から体調が悪いことがわかりにくいそうです。


その日の夜は、妻が夕食を作っている午後7時くらいに、次女がスイちゃんを家のなかで運動不足にならないように、いつもと同じように放鳥させていたそうです。


放鳥を終えて、おやつのシードのエサ台に、いつものように首を突っ込んだ状態で、鳥かごのなかに戻したとのこと。

次女がちょっとトイレに行って戻ってきたところ、鳥かごのなかのエサ台の下で、苦しそうにもがいていたそうです。


慌てて、鳥かごから外に持ち出してあげたら、ぐったりとして、もう動かなくなったしまいました。


スイちゃんは普段から食いしん坊だったので、一番可能性が高いのは、おやつのシードを喉に詰まらせてしまったのかもしれません。

3. 埋葬

スイちゃんは、取り敢えず手元にあったクッキーの缶に、お気に入りのおもちゃや餌と一緒に入れて冷蔵庫に保存しました。


クッキーの缶

ペットの埋葬についてネットで調べたところ、自宅の庭に埋める方法と、ペット葬儀業者に依頼して(人間と同じように)埋葬する方法があることがわかりました。

ペット葬儀業者に依頼する場合は、合同火葬をして埋葬するプランから、個別火葬して自宅で供養するプランまでピンキリあるようでした。

家族で相談して、自宅の庭にお墓を作って(火葬せずに)土葬することにしました。

スイちゃんが自然に還って、その土からまた花が咲いたり自然の営みにつながるようにと。。。

自宅で土葬を決めたので、ホームセンターに行って以下のものを調達してきました。

消石灰:石灰は、有機物の分解をうながす効果をもっています。


消石灰

殺菌効果もあるので、遺体が腐敗することで病原菌の元となる有害物質が発生しないように抑える効果も期待できます。

レンガのブロック:お墓の周囲を囲うために4ブロックほど買いました。


レンガのブロック

献花:スイちゃんの身体の色と同じ花(黄色、紫、白)を見繕って花屋さんで買ってきました。白い花はフェアリーマーブル、紫の花はアネモネポルトです。


献花

墓石:Amazonでペット用の墓石に文字入れ加工できるものを注文しました。



「ペットのお墓 インコ 国産 平置き墓石 約20cm × 5cm 5文字込 ホワイト御影石」というもので、3週間ほどの納期です。


そして、家族みんなで墓づくりを開始。



お墓の区域の敷砂利を撤去し、防草シートをハサミで切って手前にめくりました。


深さ50cmくらいの穴を掘りました。穴の底には消石灰を敷きます。


消石灰を敷いたら、そこにスイちゃんの亡骸をキッチンペーパーに乗せて、花で囲んであげました。

そして、家族の写真、パラちゃんの写真、トウモロコシの皮、おもちゃなどを一緒に添えました。

一緒に暮らした家族を覚えていてくれるようにと。。。


いつの間にか陽が落ちて、あたりはすっかり夕暮れに。。。

いよいよ最後のお別れで、スイちゃんの上に次女が消石灰を少しづつ敷きました。


少しづつ、ゆっくりと丁寧に。


穴を土で埋めて、その上にめくり上げていた防草シートを再び被せます。献花の場所だけはハサミで切れ目を入れて、水が浸透するようにします。


立派なお墓が完成。あとは注文している墓石(墓標)が届いたらそれを置くだけです。


最後に(鳥かごに入れたパラちゃんも一緒に)家族全員で、スイちゃんに祈りを捧げました。



スイちゃん、これまでに家族に幸せを運んできてくれて本当にありがとう。


「虹の橋を渡る」というのは、亡くなったペットたちが向かう場所をうたった詩に由来するそうです(出典:Pet Pedia)。


(出典:Pet Pedia


この虹の橋のたもとには草原が広がっていて、病気になった動物たちも元気になって走り回って遊びます。 そして、飼い主が人生を全うして天国に向かうとき、ここで飼い主とペットが再会できるのだそうです。


なので、飼い主である次女が、いつの日か天国に向かうとき、そこでスイちゃんと再会して、一緒に虹の橋を渡って天国に召されるのでしょう。

4. スイちゃんの思い出

以下はスイちゃんの思い出の動画です。

4.1 出会い

6月6日、ペットショップでスイちゃんに巡り合いました。

取り置きをしてもらったスイちゃんを迎えに行くと、私たちの姿を見つけるなり、ケージの中で大喜びで飛び跳ねました。


4.2 挿し餌

お世話を始めたときは、まだ挿し餌だったんですね。鳴きながら良く食べました。


4.3 飛翔力

スイちゃんの風切り羽が伸びてきて、どこにでも飛べるようになりました。


4.4 おもちゃ

最初のころは、スイちゃんはおはじきや光るアイテムで遊ぶことが多かったですが、やがておもちゃには眼もくれずに拾い食いしかしなくなりました(笑)


4.5 居眠り

スイちゃんは幼鳥なので良く眠ります。


4.6 ナデナデ

スイちゃんは撫でられるのが大好きでした。


次女が撫でると特に喜ぶのですが、大人の私にも時々甘えてくれました。


4.7 餌やり

スイちゃんは大食漢で食いしん坊、餌やりのときはいつもがっついて餌箱に首を突っ込んで無我夢中で食します。


4.8 ベル鳴らし

スイちゃんの一番のお気に入りだったおもちゃのベル。


昨年の12月に購入以来、一日中ずっとこのベルを鳴らし続けていました。


ベル鳴らしがヒートアップして、ベルを激しく攻撃することも


攻撃の途中でなぜか水分補給をするのもクセでした


4.9 鳴き声

スイちゃんはパラちゃんの鳴き声を真似てワカケのように盛大に鳴きます(後半の大きな鳴き声はパラちゃん)。


セキセイインコらしくない鳴き声ですね。

5. パラスイ

スイちゃんが落鳥するつい2週間ほど前に、次女はYouTubeに「パラスイ」というチャンネルを立ち上げて、パラちゃん(元野鳥のワカケ)とスイちゃんの動画投稿を始めたばかりでした。


パラスイ


もうこのチャンネルも更新されることはないと思うと寂しい限りです。。。


(2021年3月11日追記)

スイちゃんのネーム入りの墓標が出来上がったので、お墓が完成しました(青い花はアネモネ)。



スイちゃんこれまで有難う。どうか安らかにおやすみください。

(2022年2月27日追記)

スイちゃんの1周忌、次女と一緒に墓標の周りに新しく献花しました(青い花はスカビオサ)。




コメント

  1. スイちゃん残念でしたね・・スイちゃんの分までパラちゃんを可愛がってあげてください

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    1. コメントありがとうございます。春ですね。。。スイちゃんのお墓に植えた花がキレイに咲いています。パラちゃんには桜の花びらをたまにご褒美であげています。

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  2. はじめまして。私は文鳥を飼っていますが、小さな小鳥でもかける愛情は決して大きな動物に劣りませんよね。パラちゃんが元気で長生きしますように。

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    1. 初めまして。小鳥を育てることで、小さな頭脳でも人間が驚くほどの知能と豊かな感情を持っていることを教えてもらいました。
      パラちゃんは元野生なのでなかなかコミュニケーションは大変ですが、それでも表情豊かで愛情は尽きません。いつまでも元気で少しでも環境に慣れ楽しんでくれたらと思います。

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