[世田谷区のバラ園巡り] フラワーランド(瀬田)、砧公園、大蔵総合運動場のバラ園を訪れました

 

ゴールデンウィークの時期は毎年バラが見頃となりますね。今日は天気も良かったので、自宅からジョギングがてら、近所のバラの名所を廻ってきました。



訪れたのは、フラワーランド(瀬田)と砧公園、そして大蔵総合運動場のバラ園です。


せっかくなので、バラの種類についても少し調べてみました。

1. フラワーランド(瀬田)

フラワーランドは、砧公園の近くにある鑑賞用の植物がたくさん咲いている公園で、正式名称は、瀬田農業公園です。

フラワーランド(瀬田農業公園)

開園時間は午前8時30分から午後6時(夏)、年末年始を除くと年中無休ですが、駐車場はありません(周辺にも駐車場は少ないです)。入園は無料。


管理棟入口ではくまモンが出迎えてくれます(管理棟はコロナの影響で閉鎖中)。


管理棟左脇のゲートから入場すると、さっそくバラのアーチが。

フラワーランド散策マップ

上の散策マップでは、右下の管理棟(現在地のマーク)の左脇から園内に入るとバラのアーチになります。


今年はコロナの影響で春の花まつりは中止ですが、園内は散策のために開放されています。

アンクルウォルター

アーチ入口のすぐ左脇に咲いている真っ赤なバラは、植えてあるプレートによると、アンクルウォルターです。


ところが、Google Lensで検索したところ、ベテランズ・オナーまたはイングリッド・バーグマンと出ました。

Google Lens

Google Lensは花の名前を調べるにはとても便利ですが、似たような外見が多いと必ずしも正確ではないようです。

その隣のバラはナローウォーターです。

ナローウォーター

2021年5月3日時点では、このアーチのバラは五分咲きくらいでした。


そして、園内をビニールハウスを左に見ながら奥に進むと、一番の見どころであるローズガーデン(薔薇園)があります。



ここはバラが満開で見事でした


バラ園の中央に「ばら商品種一覧」があるので、これを頼りにバラを散策することに

まずは区分Dの見事なピンクのバラ「メアリーローズ」に目を惹かれました。

メアリーローズ

花びらが何重にも重なっている豪華なバラですね。いきなり良いものを見せていただきました。

メアリーローズ(拡大)

「ばら商品種一覧」には、メアリーローズ(ER)と表記されていますが、このERは、English Rose(イングリッシュ・ローズ)の意味です。

ところで、バラの品種一覧には、それぞれの名前にOとかAとかBとか、さらにはHTという記号が付いていますが、これは何でしょうか?

調べたところ、バラには略式記号というものがあり、系統(品種)の区分けがされているようです。

たとえば、HTというのは、「ハイブリッド・ティー」の意味で、四季咲き性(T)の大輪品種という意味です。

上のルイーズオディエは、B(ブルボン Bourbon - 生育旺盛で広がり、四季咲きシュラブで、芳香のある八重の花を夏から秋にかけて、しばしば3個ずつ房につける)という系統に属します。

品種の詳細については、こちらのサイトを参照ください。

右手の区分Aも見てみましょう。

デュセスド・アウスダット

バーゴラというドーム状に組まれた木材のエクステリアの黄色いつるバラは、デュセスド・アウスダットです。

アルシデュック・ジョセフ

バーゴラの右脇のピンクの花はアルシデュック・ジョセフです。

ペネロペはとても可憐で気品のあるバラです。

ペネロペ

区分Cには、ちょっと目を惹く薄いパープルのブルーフォーユーという上品なバラを発見しました。

ブルーフォーユー

個人的にはこのバラ園で一番気に入ったバラでした



ブルーフォーユーは、蕾から咲き始めはピンクなんですが、咲き進むと紫に色変わりするそうです。


その横にポツンと咲いている赤いバラは、ルイーズ・オディエです。


ルイーズ・オディエ

一覧では「ルイズオージェ」とありますが、姫野バラ園のサイトで調べたところ、「ルイーズ・オディエ」(Louise Odier)が正しい名称のようです。

花びらが何重にも重なっている豪華なバラですね。

上のルイーズ・オディエは、B(ブルボン Bourbon - 生育旺盛で広がり、四季咲きシュラブで、芳香のある八重の花を夏から秋にかけて、しばしば3個ずつ房につける)という系統に属します。

品種の詳細については、こちらのサイトを参照ください。

次は、マダム・イザーク・ペレールという豪華なバラです。

マダム・イザーク・ペレール

マダム・イザーク・ペレール姫野バラ園のサイトで調べると、

「この系統の中では最も大輪で豪華さにあふれています。枝の伸び方には少し荒っぽい感じがしなくもないのですが、ステムが短く花付きも大輪種としては最多、甘いラズベリーのような芳香も豊かです。枝変わりに「マダム エルネスト カルバ」があり、こちらはソフトピンクとなっています」

とあります。フムフム。。。しかし豪華なバラですね!

しかし今日はバラ園を訪れるには絶好の日和に恵まれました!


おや、この白に中央が紫の花もバラかな?


さっそくGoogle Lensで調べたところ、Rhododendron Sapphoと出ました。

Google Lens

どうやらこれはバラではなくてツツジの一種のようですね。

フラワーランドでの最後に紹介するバラは、オレンジ色のザンガーハウザーユビレウムスです。

ザンガーハウザーユビレウムス

このバラをGoogle Lensで調べたら、ザンガーハウザーユビレウムスが一番近かったのですが、品種一覧には載っていないんですよね。

Google Lens

なので、本当にザンガーハウザーユビレウムスなのかは自信がありません。。。


まあ、とにかく、フラワーランドのバラ園はとても素晴らしい場所でした!

以下はフラワーランドのバラ園を散策するビデオ動画です(2021年5月8日 再訪問時)。

2. 砧公園

次は、フラワーランドのすぐ近くの砧公園に行きました。


天気が良いので広場にはたくさんの人がピクニックをしたり子供と遊んでいたりしていました。

砧公園のバラ園は、メインと小の2か所あります。

砧公園のバラ園

まずは、フラワーランドから公園の南側の通用門を入ってすぐの小サッカー場の前にあるバラ園(小)に行きました。

バラ園(小)

こじんまりとしたスペースですが、丁寧にバラが植栽されています。


母子像を取り囲む形でバラがキレイに咲いていました。

次に、メインのバラ園へ。場所は、アスレチック広場の真正面の白い柵で囲われた場所です(コロナの影響で柵内には立ち入り禁止)

メインのバラ園

おおお!ここは豪華絢爛、まさにバラの園そのものですね。


このバラ園は、砧公園で活動しているボランティア団体「砧パークアカデミー」の会員が育成・管理しており、現在20種を数え250株を超えるバラが栽培されているそうです。


赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、クリーム色などのほか、珍しい薄紫色のバラなどもあり、一帯にバラの香りが漂っている(二子玉川新聞の記事より引用)。

薄紫色のバラといえば、先ほどのフラワーランドのブルーフォーユーもそうですが、繊細で病気に弱いというイメージがあるそうです。

バラも品種によって育てやすさがいろいろあるようですね。

しかし、このバラ園は、いろいろな種類のバラが咲き乱れて圧巻です。。。

以下は余計な説明は不要なので写真のみ(笑)














そういえば4年前(2017年)の開園60周年にこのバラ園を訪れたときにいただいたしおり、まだ家で大切に使っています(笑)

3. 大蔵総合運動場

最後は、砧公園から大蔵通りを挟んで向かいにある大蔵総合運動場のバラ園です。

砧公園のバラ園(小)から公園のなかを突っ切って、徒歩7~8分くらいでしょうか。


最近はワゴン車が来るようになったらしく、なかなか賑わっていました。


こちらのバラ園は、噴水の先の体育館(とプール)に向かう直線の通路に植えられています。


鮮烈な赤いバラは、アンクルウォルターという品種です。赤色系つるバラの中でも人気の高い品種だそうです。



中央の赤いバラ(中心部は黄色い)は、カクテルという品種です。



一段と目立つ赤いバラは、チャールストンという品種。砧公園のバラ園にもたくさん咲いていました。


チャールストンに囲まれるように高い場所で咲いている黄色いバラは、ミセスP.S.デュポンという品種です。

ミセスP.S.デュポンは、20世紀初期に作出された品種ですが、黄色のバラは当時は非常に珍しい存在だったようです。


いやーこうしてバラ園を巡りながらジョギングをすると楽しいものですね。



最後はオマケ。。。拙宅のバラも満開になりました。

深紅のバラ(ムンステッド・ウッド)です。

ムンステッド・ウッド

こちらは玄関前のバラ(ピエールドゥロンサール)です。

ピエールドゥロンサール

ピエールドゥロンサール

ムンステッド・ウッド(左)とピエールドゥロンサール(右)

以上、世田谷区のバラ園巡り(瀬田フラワーランド、砧公園、大蔵総合運動場)でした。

(2023年5月11日 追記)
今年もバラの見頃の時期がやってきました。以下は今朝の砧公園のバラ園です。




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