あのnanacoが帰ってきた!
「nanacoがApple Pay対応 セブンカード以外からのチャージにも対応」というニュースが飛び込んできたのは、2021年10月21日のことでした。
nanacoカードとは、セブンイレブンやイトーヨーカドーで使用できるデポジット型の電子マネーです。
これまでは、プラスチックカード(もしくはおよびフィーチャーフォンとAndroid端末だけ)にしか対応していなかったnanacoですが、ついにApple
Payに対応、iPhoneやApple
Watchのnanacoアプリを使って、残高確認や決済/チャージが可能になりました。
また、2021年11月1日~30日までのキャンペーン期間中にiPhone(またはAppleWatch)に登録したnanacoで5000円以上のお買い物をすると500nanacoポイント(10%)のポイント還元も始まりました。
nanacoカードは、かつては、高還元クレジットカードと紐づけることで公共料金支払いなどで脅威の高還元を実現できる神カードとして有名でしたが、ここ数年の度重なる改悪のせいで、今やすっかり存在感の薄いカードになっていました。
それが、今回のApple
Pay対応で、従来ではセブンカードのみに限定されていたクレジットチャージが、JCBやMasterCard,
AMEXなど多くのクレジットカードに一気に広かることになります。
クレジットチャージによってクレジットカードのポイントの2重取りが復活したのは絶大です。
本日(11月15日)現在、対応するクレジットカードはまだまだ限定されるようですが、今後ApplePay対応のクレジットカードは順次対応することになると思うので、いずれはVisaブランドのカードも対応するようになるかもしれません。
nanacoは公共料金のコンビニ払いに唯一対応している電子マネーなので、公共料金の支払いに高還元率のクレジットカードを組み合わせて大きなキャッシュバックを得ることが可能になりました。
1. nanacoアプリへの追加
まずは、iPhoneにnanacoアプリをインストールします。
手元にあるnanacoのプラスチックカードを取り込む場合は、「カード取り込み」を、新規発行する場合は「新規発行」を選びます。
今回は手元のプラスチックカードを取り込みました。
「カード取り込み」の作業は、nanacoアプリからではなく、Appleのウォレットアプリからとなるので注意が必要です。
画面をスクロールさせて、一番下にある「ウォレットアプリでカード取り込みをする」のボタンを押します。
すると、ウォレットアプリが起動します。
nanaco番号の末尾4桁と生年月日を入力して、規約に同意します。
カード読み込み画面になるので、iPhoneの裏にnanacoのカードを置くと、読み込みが始まります。
しばらくすると、無事にカードの追加が完了します。
追加されたカードは自動的にアクティベートされ、Walletで利用できるようになりました。
ここでウォレットアプリからnanacoアプリに戻ると、「新しいカードが見つかりました」と出てくるので、「アプリに追加する」を押します。
カードのパスワードを設定して、アプリにカードが追加されました。
カードの名前を任意につけておくと便利です。
カードに溜まっているポイントをマネーに交換するのもアプリで簡単にできました。
今ならApple
Payのnanacoをセブンイレブンなどの店のアプリに連携すると100ポイントもらえます。
2. LINEでキャンペーン登録
次に、LINEで、2021年11月1日~30日までのキャンペーン期間中にiPhone(またはAppleWatch)に登録したnanacoで5000円以上のお買い物をすると500nanacoポイント(10%)のポイント還元を登録します。
キャンペーンのバナーをクリックすると、LINEのnanaco公式が表示されます。
LINEアプリで画面に指示に従って進みます。
nanacoのカード番号16桁を入力してそのまま送信します。
これでキャンペーン登録は完了です。
次に、LINEで、2021年11月1日~30日までのキャンペーン期間中にiPhone(またはAppleWatch)に登録したnanacoで5000円以上のお買い物をすると500nanacoポイント(10%)のポイント還元を登録します。
3. Apple Payでチャージ
カードの追加ができたら、Apple Payでチャージをします。
まだApple
Payにチャージできるクレジットカードが登録されていないと、下のように「支払い方法を追加」(カードを追加)というメッセージが出てきます。
既にApple
Payにチャージできるクレジットカードが登録されていると、以下のようにクレジットカードが表示され、チャージがはじまります。
上の画面の例では、還元率1.48%を誇るDC Jizile Cardです。
Jizile Cardは、以前にも何度か紹介した高還元率を誇るカードです。
本当は還元率2%のVISA LINE Payカードを紐づけられれば良かったのですが、VISAカードでもあり対応していませんでした。
無事にクレジットカードから5,000円がチャージ完了しました!
これで、DC Jizile Cardの還元率1.48%と、キャンペーン500nanacoポイント(10%)が付与されることになり、合計では
5,000円 x 1.48% + 500円 = 740円 + 500円 = 1,240円
が還元されます。
4. まとめ
nanacoがApple Payに対応することで、以下のようなメリットが生まれました。
- プラスチックカードをわざわざ持ち歩かなくても済むようになった
- チャージ対応のクレジットカードが従来のセブンカードプラスのみから、JCB, MasterCard, AMEXなど多くのカードに対応
- 複数のnanacoに同じチャージ対応のクレジットカードを同時紐づけが可能になった(従来はカード1枚ごとに別のクレジットカードの紐づけが必要)
- クレジットカード紐づけ後に即時チャージが可能になった(従来は紐づけ後にアクティベートまで24時間が必要)
- nanacoの発行手数料が無料化(従来は発行手数料300円/枚)
一方、Apple Payに対応して以下のような留意点があります。
- プラスチックカードの取り込みの場合、これまでのnanaco番号が変更になるため、他のサービスへの紐づけをしている場合は再設定が必要
- プラスチックカードの取り込みの場合、これまでの紐づけされているクレジットカードはリセットされるため、従来から継続利用しているクレジットカードで現在は紐づけができないカードの場合は注意が必要
- 500nanacoポイント(10%)のポイント還元は、LINEアカウントごとに1回のみなので、複数枚のnanacoを同じiPhoneに登録していても、500ポイントのみ
繰り返しになりますが、本日(11月15日)現在、対応するクレジットカードはまだまだ限定的です。
私が確認した限り、DC Jizile Cardは紐づけできましたが、Tokyu Card
(MasterCard)やその他多くのVisaカードは(Apple
Payに登録されていても)nanacoに紐づけできませんでした。
今後ApplePay対応のクレジットカードは順次対応することになると思うので、いずれはVisaブランドのカードも対応するようになるかもしれません。
今から7年くらい前には、nanacoとJACCSの漢方スタイルクラブカード(還元率1.75%)の組み合わせが史上最強を誇っていた時代がありました。
その後、漢方スタイルクラブカードの改悪とともに、紐づけるクレジットカードは、Recruitカードや、ゲゲゲの鬼太郎カード(誕生月は還元率5%)などに変遷し、ついにセブンカードプラス1つにまで絞られてしまった黒歴史があります。
nanacoは公共料金のコンビニ払いに唯一対応している電子マネーなので、公共料金の支払いに高還元率のクレジットカードを組み合わせて大きなキャッシュバックを得ることが可能です。
公共料金のコンビニ払いは、支払い額の上限が30万円となっています(それ以上だとバーコードが付かない)。
また、nanacoでの支払いはnanacoカードが5枚まで、支払い額は25万円までとなっていますが、その範囲内であれば、公共料金(固定資産税、自動車税、住民税など)の支払いにnanacoを利用することでクレジットカードの還元を享受できるのは絶大なメリットがありますね。
コメント