今日はロードバイクのクリテリウムレース(大磯クリテリウム2021-22 第2戦)に初参戦してきました。
クリテリウムとは、自転車ロードレースの中でも、距離の短い周回をまわって順位を競う形態のレースです。
大磯クリテリウム(通称:大磯クリテ)の場合、大磯ロングビーチの駐車場を利用した1周約1,000mをクラスごとに決められた周回数で争います。
今回出場したのは、50才以上の年齢制限のあるシニアカテゴリーで、10周回(ローリング1周回を含む)です。
クリテリウムレースというと、数十人の選手がわずか数十センチの間隔でひしめき合いながら大集団で走るので、落車の事故が多いのも事実。。。
前日の夜は不安で一睡もできませんでした(ホント)
レースは23名が出走。
集団の後方だと落車に巻き込まれるリスクが高くなるということで、スタート地点では最前列の中央に並び、ローリングの1周目も先頭近くを走りました。
できれば平均以上の順位で完走したいが果たして?
そして。。。
2周目に入り号砲が鳴った途端、集団が一気にペースアップ!
その後の顛末は。。。自分史上最低の結果に。。。
落車や怪我こそなかったものの、今は激しく凹んでいます 笑
出るカテゴリーを間違えたのかもしれませんが、それほどまでに完膚なきまで叩きのめされた気分です。
1. クリテリウムレースとは
クリテリウムレースとは、自転車ロードレースの一つです(以下日本大百科全書から引用)。
公園の通路や市街地の公道を交通規制し、通常1周1~3キロメートル程度のコースを何周か回って順位を競います。
1日単位で行われる。曲り角などさまざまな道路条件がある公道を周回するため、観客は選手のせめぎ合うスリリングなレース展開を何度も間近で見ることができ、とくに瞬発力の勝負となるゴール前のスプリントは見ごたえがあります。
critériumとは、選抜競技を意味するフランス語。市街地で短時間に行われるイベントとして、ヨーロッパやアメリカで人気の高い自転車レース形式です。
(引用おわり)
クリテリウムレース
(出典:ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム)
周回距離が短いコース(国際自転車競技連盟の規定では800m以上10km以下)のロードレースが特にクリテリウムと呼ばれます。
同じコースを周回することや、ゴールシーンは多人数による集団ゴールスプリントとなりやすいことなどから、観戦するのも非常に楽しいレースです。
一方、短時間で多くの選手がコースに密集することや、高速でコーナーに突入することなど、レース中の落車事故も多く発生しています。
以下のYouTubeの動画を見てわかるように、クリテリウムはなかなか過激なレースですね。
2. 大磯クリテリウムレース
大磯クリテリウムレース(通称大磯クリテ)は、株式会社ウォークライドが主催するクリテリウムレースで、大磯ロングビーチの駐車場を利用した1周約1000mをクラスごとに決められた周回数で争います。
2021-22シーズンは以下の6戦が開催予定です。
第1戦 10月24日(日)
第2戦 11月21日(日)
第3戦 12月19日(日)
第4戦 1月23日(日)
第5戦 2月13日(日)
第6戦 3月20日(日)
レースで使用するバイクは、ロードレーサー(ロードバイク)は競技用として完成車またはフレームで市販されている車種に限り、DHバーやディスクホイール/バトンホイールなどは禁止されています(ディープホイールは可)。
競技は、ローリングスタートを適用します。
ローリングスタートとは、モータースポーツのように、先導車(オートバイ)に従ってコースを走行し、決められた周回後の号砲とともにレースがスタートする仕組みです。
モータースポーツとは違い、ローリングスタート後に集団のなかでの自分の順位を変えることは問題ありません。
レース中に、メイングループから脱落した選手は、安全上、先頭の選手に周回遅れにされるとみなされる時点でレースから除外(リタイヤの宣告・ラップアウト)されてしまいます。
レース当日のスケジュールは以下のとおり。
レース時間は短いため、カテゴリー毎のレースが次から次へと入れ替わり開催されるようなイメージです。
クラスは、【脚力別カテゴリー】【年代別カテゴリー】【女性カテゴリー】【特別種目】と大きなカテゴリーがあります。そこから、各カテゴリーの中でさらに細かくレベル分けされています。
また、大磯クリテリウムレースは比較的難易度が低いコース設定のため、初心者や子供たちでも安心して走れるように配慮されています。
【脚力別カテゴリー】
ピュアビギナー(8周):
スタートから規定周回は集団をキープして集団走行練習、その後レーススタートする真のビギナー向け、自転車レースイベントに初めて参加する方、集団走行の経験が少ない方または集団走行に不安のある方
ビギナー(10周) :
自転車レース経験の少ない方、おもに週末しかスポーツバイクに乗らない方
スポーツ(12周):
レース経験が2年以上、年間5レースのロードレース(ヒルクライム以外)を走っている方、平日もスポーツバイクに乗っている方
ミディアム(15周):
実業団E3、レース経験が3年以上かつ年間5レース以上ロードレース(ヒルクライム以外)に参加している方、平日もトレーニングを行っている方
エキスパート(20周):
実業団E2からE3、JCRC Aクラス、Bクラス上位者、ハードにトレーニングを行っている方
エリート(30周) :
Jプロツアーライダー、実業団E1カテゴリー、各地のホビーレース等で入賞経験がある方、偶数月は、ポイントレース方式で実施
【年代別カテゴリー】
バンビーノ(S2周) :
大会当日小学校に入学していない子供。4歳以上、補助輪はOKです。
小学校1~3年生 (2周):
大会当日小学校1~3年生
小学校4~6年生 (4周):
大会当日小学校4~6年生
小学生チャンピオン (5周):
大会当日小学校1~6年生、学年を超えてチャレンジしたい子
中学生男子 (8周):
大会当日中学校1~3年生の男子
4月中学生新1年生は卒業前のクラス(小学生チャンピオンまたは4~6年生にエントリー可)
シニア (10周):
大会当日50歳以上の男性。60歳以上も含む
かなり細かく分かれていますね。。。
今回私が参戦したのはシニアクラス、YouTubeに先月10月24日に開催された第1戦の中継録画がアップされていました。
大磯クリテリウム2021-2022第1戦 シニア
出走者は31名、シニアと言っても、百戦錬磨のベテラン猛者揃いのようで、ペースもかなり速く、全体的にライドスキルも高いようでビックリです。
なんだかエントリーしたカテゴリーを間違えたような?
できれば平均以上の順位で完走したいと思っていましたが、これはなかなか厳しそうです。。。
3. レース当日
前日の夜にYouTubeでクリテリウムの動画調べていたら、あるわあるわ落車のシーン。。。おかげで怖くなって一睡もできなくなりました
笑
当日は、都心から大磯まで自家用車にロードバイクを積んで出動、試走は当日の朝7:25-7:50に限られているので、それに間に合うように、日曜日の朝6:00に自宅を出発。
自宅を出てちょうど1時間、午前7:00に大磯ロングビーチの駐車場に到着(一日利用で駐車場代は1,000円)。
バイクを組み立てて、早速レース会場に移動。会場にはすでにたくさんのライダーやイベント関係者や出店などで賑わっていました。
大磯クリテリウム2021-2022 第2戦 試走
ここ数日は晴れが続いたこともあり、コースコンディションは良好。
バイクラックにバイクを吊るして、受付を済ませました。
ちなみにバイクはいつものエアロロードCervelo
S2です。気が付いたらもう8年も乗り続けている。。。
ホイールは、FFWDのディープリムのエアロホイールF6Rと、カンパの軽量ホイールZONDAで悩みましたが、海風が吹くこともあるようなので、ZONDAをチョイス。
計測チップはバイクのフォークに取り付けます。
受付
そして、途中立ち寄ったコンビニで購入した羊羹を糖分補給に食します。
会場にはキッチンカーもたくさん揃っていました。
最初の8:10スタートはスポーツ1組目、下の写真は出走準備中の選手たち。
以下はスポーツ1組目の映像です。
みんな頑張れー、とエールを送っていたところ
。。。と、いきなり1組目で落車が発生!
残り周回も少ないところで、ストレート区間で3台が転倒してしまいました。。。「ウオーーーッ」という大声が響きましたが、巻き込まれた選手の絶叫でしょうか。
3人のうち一人は動くことができず、担架で運ばれましたが、大事に至らないことを祈るばかりです。
落車の原因はわかりませんでしたが、いきなり怖ろしい光景を見てしまった。。。
しばらくして、平塚コーナーの近くに場所を移動。
スポーツ2組目の次は、ピュアビギナーのレースが3戦続きました。
ピュアビギナーのほうにエントリーしたほうが良かっただろうか。。。とぼんやりと。
そのピュアビギナーのカテゴリーでも落車が続出!
カーブで曲がり切れなかったり、他の選手と接触して転倒したりと、随所で落車に出くわしてしまいました。
幸い大きな怪我には至らなかったようで、再び気を取り直して走り出す選手を見てホッとしました。。。
そして、ピュアビギナーの3組目のあとは、いよいよシニアのレースの時間がやってきました。
4. レース
朝方は晴れ間も出ていたのですが、レース開始時間の9:48が近づくころにはどんよりとした曇り空になってしまいました。
が、気温は穏やかで、何よりも風がほとんどなく、絶好のレース日和ではないでしょうか?
事前のリサーチで、集団の後方だと落車に巻き込まれるリスクが高くなるということで、早めにスタート準備の場所に移動、おかげで最前列で待機できました。
マーシャルの誘導でスタート地点に移動、最前列の中央に並びました。
自撮りはボカしましたが、滅茶苦茶緊張しています 笑
対照的に、周りの選手たちはとても落ち着いており、知り合いも多いようで、和気あいあいと和やかな雰囲気
笑
しかしみなさん揃ってメチャ強そう。。。
とにかく集団の中央くらいに食らい付いて行くことにしました。
マーシャルの方が、「今日は落車が多いので、くれぐれも無理しないよう気を付けてください」と。
身が引き締まる思いです。
レースは、予定時刻の9:48きっかりに開始。
1周目はローリングスタートで、先導のバイクに付いてスローペースで進みます。
この時点では、集団の前方中央にポジション。
そして。。。
2周目に入り号砲が鳴った途端、集団が一気にペースアップ!
最初のコーナーに突入したところで、あれよあれよという間に次々に追い抜かれてしまい、気が付いたらあっという間に最後尾に!
これはマズいと悟った時点ではすでに時遅し。ダンシングで必死に追いかけますが、みるみる差は広がるばかり。
。。。こんなはずじゃなかった。
4周回目を終えたところで、先頭集団と周回遅れになってしまい、ここでジ・エンド。。。強制的にピットインさせられて、レースはあっけなくDNFで終わってしまいました。
落車を心配するどころか、ドラフティングもまったくできず、もちろんゴール前スプリント勝負の機会もなく、これまでで最低の不甲斐ないレース。。。
レースの速報リザルトが早速ネットに公開されました。
優勝は、最後のゴールスプリントを制した山本選手でした。
大磯クリテリウム2021-2022第2戦 シニア ゴールスプリント
シニアのエイジクラスでも、短距離でこれほどの爆発的なスピードを出せる脚力の選手がたくさんいるというのはまさに衝撃的、平均FTPやPWRは一体どの程度なのでしょうか。。。
私は出走者24人中ビリ(完走者21名)、4
Lapで周回遅れDNF(DNFは私を含めて3名)という惨憺たる結果。
Stravaのデータを見ると、走った時間はなんとたったの8分56秒!
平均心拍数169(最高心拍数179)も、心拍が上がる前にレースが終わってしまった感じです。
落車が怖いとか、集団走行ちゃんとできるかとか、いろいろ考えていましたが、まさかこんな不甲斐ない結果で終わってしまうとは想定外でした。。。
5. まとめ
こうして初のクリテリウムレースは散々な結果で終了。もちろん身体は全然疲れていません
笑
ZWIFTレースのように行かないのは百も承知でしたが、まさか、ここまで自分が貧脚かつライドスキルが欠けていたとは。。。情けない。
正直、本当にあっという間に千切られたので、何がどうなったのか、後から反省しようにも何も覚えていない状態
笑
ハッと気が付いたら、遥か前方のコーナーを集団が回っているのを遠目に見ている自分がいた、という感じ。
ZWIFTのスタート直後のドッカーンと同じことが、ローリングスタート終了後の号砲とともに起きたのに、それに気付かなかったということかもしれません。。。
落車という最悪の事態は発生しなかったことだけが救いです。
【追記】オフィシャル動画がさっそく公開されました
大磯クリテリウム2021-2022第2戦 シニア
やはり序盤から半端なく速かった。。。優勝の山本選手は先月の全日本選手権ロードレースのチャンピオンでした。
実況も「これはエリートか?」と。
私ほとんど画面映ってません。。。 笑
今日のレースはたったの8分で何もできずに終わってしまいましたが、クリテリウムレースというスゴイ世界を直接肌で感じることができました。
今回のクリテリウムレース参戦で、【持久系/耐久系スポーツいろいろ】マラソン、トライアスロン、アドベンチャーレースほか全23種目の23種目中13種目をやったことになりました。
しかし、DNFとなった種目は今回初めてなので、またクリテリウムレース挑戦しないとですね。。。
クリテリウム、ブルべ、エンデューロ、シクロクロス。。。それぞれの特徴があってどれも自転車レースは素晴らしい。
死ぬまでには全23種目をすべてやってみるつもりなので、来年以降もチャレンジを続けようと思います。
【2021年11月22日 追記】
カメラマンお二方(@yuki_asatoさん、@Kai_Tarmacさん)の素晴らしい写真が大量にアップされていましたのでリンクを貼らせていただきます。
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