今日は世田谷トラストまちづくりの特別保護区一般開放イベントで、深沢八丁目無原罪特別保護区を散策してきました。
この特別保護区は、閑静な住宅街の一角にあるカトリック無原罪聖母宣教女会の庭園です。
いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、今日はちょうど秋晴れの日和にも恵まれて、散策を満喫することができました。
深沢八丁目無原罪特別保護区は、東京都世田谷区深沢の閑静な住宅街の一角にある、カトリック無原罪聖母宣教女会の庭園です。
東急田園都市線 「桜新町」駅下車 徒歩15分/東急バス
(都立大学駅北口~成城学園前駅南口) または (目黒駅~弦巻営業所)
「深沢中学入口」下車 徒歩3分
一般財団法人世田谷トラストまちづくりが、ボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。
(以下は世田谷トラストまちづくりのホームページからの引用です)
世田谷区では、樹林地や水辺地、動植物の生息地など、貴重な自然の残されている民有地を「特別保護区」として指定しています。現在、4ヶ所が指定され、当財団がボランティア団体と連携して管理・運営を行っています。
4ヶ所のうち、 「烏山弁天池特別保護区」 は常時開放していますが、
「深沢八丁目無原罪特別保護区」 と 「経堂五丁目特別保護区」
は決められた開放日のみの一般開放となっています。また、
「神明の森みつ池特別保護区」は制限つきサンクチュアリとなっており、開放は年数回の観察会実施時に限られています。
深沢八丁目無原罪特別保護区は、国道246号線にほど近い、閑静な住宅街の一角にあるカトリック無原罪聖母宣教女会の庭園です。
ここは平地でありながら、やや窪んだ場所から湧き水が出ており、その湧水によってできた池を中心に園路が巡らされた回遊式風の庭園が広がっています。そして、その周りを取り巻く緑地空間とともに、四季折々に織り成される鮮やかな自然の移ろいを楽しむことができます。
春は、瑞々しい若葉が目をなごませてくれ、新緑の中から聞こえてくる小鳥のさえずる声に心が安らぎます。夏は、ケヤキやシラカシなどの高木が照りつける太陽の日差しを遮り、涼しい散策路でさわやかな風を感じることができます。そして秋には、真っ赤に色づく色はイロハモミジやハゼノキなどの美しい紅葉を見ることができます。
(引用おわり)
カトリック無原罪聖母宣教女会の庭園は、モンテッソーリ教育で有名な世田谷聖母幼稚園の園庭に隣接しています。
世田谷聖母幼稚園は、以前、長女と次女がお世話になった幼稚園で、この特別保護区一般開放イベントもずいぶん前に参加したことがあり、今回は2回目でした。
2. 特別保護区 秋の一般開放イベント
2021年 特別保護区
秋の一般開放イベントは、11月27日(土)28日(日)、12月4日(土)5日(日)の4日間に開催されています。
(出典:踊る!せたがや通信)
いつもは立ち入り禁止の保護区ですが、毎年春季6日、秋季4日の期間だけは一般に無料開放されます。
秋季の一般開放は、モミジなどが色づく季節と重なり、色鮮やかな紅葉と湧水によってできた池の風景を楽しむことができます。
昨年はコロナの影響で中止となってしまいましたが、今年は無事に開催となりました。
保護区内にある池は、平地でありながら、やや窪んだ場所から湧き水が出ており、その湧水によってできた池を中心に園路が巡らされた回遊式風の庭園が広がっています。
しかし、コンクリートなどによって雨水が地下に浸み込む量が減ってきたため、ここの湧き水の量も年々減少しています。
3. 敷地内の散策
2021年11月28日(日)に訪問。今日の天気予報は、最高気温15℃、最低気温5℃、北風がやや強く、肌寒いですが、雲一つない快晴に恵まれました。
敷地内の正面には、無原罪の聖母マリア像
ここ深沢八丁目無原罪特別保護区は、無原罪聖母宣教女会の庭園です
昭和24年4月 カナダ・モントリオール市に総本部を置く無原罪聖母宣教女会が、世田谷区深沢8丁目13番16号に修道院開設。
同年9月6日「無原罪聖母幼稚園」設置認可を受ける(世田谷聖母幼稚園のホームページより)
敷地内には、14のレリーフが配置されています
このレリーフを探しながら散策するのも良いですね
第一留:イエス、死刑を宣告される
第二留:イエス、十字架をになう
第三留:イエス、初めて倒れる
第四留:イエス、母マリアに出会う
第五留:イエス、クレネのシモンの助けを受ける
第六留:イエス、ベロニカより布を受け取る
敷地内散策の動画(その1)です
イロハカエデの紅葉が美しい
第七留:イエス、再び倒れる
第八留:イエス、エルサレムの婦人を慰める
敷地内散策の動画(その2)です
色鮮やかな紅葉が、青空に映えます
第九留:イエス、三度倒れる
第十留:イエス、衣をけがされる
池が見えてきました
奥の建物は世田谷聖母幼稚園の園舎
この辺りの紅葉は特に見頃でした
水辺の赤い実はサネカズラ(実葛)でしょうか
水面の色とりどりの落葉
これで14のレリーフはすべて見つけることができました。
イエスの受難の物語に思いを馳せながら、レリーフを辿って散策すると、バッハの「マタイ受難曲」を聴いているような厳かな気持ちになりますね。
敷地内散策の動画(その3)です
東側には竹林が
敷地の北側は聖母幼稚園と隣接しています
池にはカルガモがのんびりと
聖母幼稚園は日曜日ですが、イベントがあったのか、人で賑わっていました
サツキの植え込み
これはなんでしょうか。。。Google Lensではノゲシと出ました
ケヤキやシラカシの高木
まるで京都の古都の庭園のよう
この花はなんでしょうか。。。Google Lensではハクサンコザクラと出ました
笹の群生
敷地内を1周して聖母マリア像に戻ってきました
14のレリーフを調べてみると、聖地エルサレムでは、巡礼者が歩く受難の道「ビア・ドロローサ」(ピラトの家があった場所から聖墳墓教会まで)が原点で、「十字架の道行き」と呼ばれることがわかりました。
以下はWikiからの引用です。
初期の7つの場面は、通常は以下の表示の2、3、4、6、7、11、及び14留であった[5]。17世紀から20世紀にかけての標準の配置は、次の場面を描いた14枚の聖画または彫刻で構成されている。
- ピラトはイエスに死を宣告する。
- イエスは十字架を受け入れる。
- イエスは初めて倒れる。
- イエスは聖母マリアに会う。
- キレネのシモンは十字架を担うのを助ける。
- ヴェロニカはイエスの顔を拭く。
- イエスは再び倒れる。
- イエスはエルサレムの婦人たちと会う。
- イエスは三度倒れる。
- イエスは服をはぎ取られる。
- イエスは十字架に釘付けにされる。
- イエスは十字架上で死去される。
- イエスは十字架から降ろされる。
- イエスは墓に葬られる。
(引用おわり)
留は「りゅう」と呼ぶそうです。
カトリック教会の聖堂のなかにも、14枚の絵やレリーフが飾られているところがありますね。。。
このような特別保護区をボランティア活動で整備してくださっている世田谷トラストまちづくりの関係者の方々には心から感謝です。
ちなみに、この深沢八丁目無原罪特別保護区は、世田谷聖母幼稚園に隣接しており、園内の遊具(滑り台やジャングルジム、プール)のエリアのすぐ隣なのですが、長女や次女に写真を見せても、全く記憶にないとのこと。。。
2021年は12月4日(土)5日(日)も一般開放の日なので、都合がつけばまた訪れようかと思います。
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