自宅の表庭のミモザの木が、先日の強風で傾いてしまいました。
今年は新築を建ててちょうど10年目、記念樹で植えたミモザの木は、猛烈な勢いで成長し、今では5mくらいの高さになりました。
それが、先日の強風に煽られて根っこから大きく傾いてしまい、上の写真のように、敷地内のバラのアーチに引っ掛かって辛うじて倒木を免れました。
ネットで調べたところ、パワーウィンチという工具を使って引っ張り起こす応急処置法を見つけたので、早速試してみることに。
慣れない工具を使って、やや危険を伴う作業でしたが、何とか無事にミモザの木を元の状態に戻すことができました。
2021年12月1日は、寒冷前線が関東地方を通過したことで、前日の夕方から雨となり、明け方には最大瞬間風速19.1m/sの突風が吹く荒れた天気となりました。
数日後、ふと庭のミモザの木を確認したところ。。。なんと大きく傾いてしまっているではないですか!
不幸中の幸いか、バラのアーチに引っ掛かっています。アーチがなかったら完全に倒木していたかもしれません。また、同じ敷地内方向に倒れてくれたのも救いでした。
慌てて応急処置で脚立をつっかえ棒に固定
試しにロープを上のほうの枝に巻いて、引っ張ってみましたがビクともしません。。。
ミモザの木は盛大に枝葉をつけるので、毎年夏に剪定するのですが、今年はちょっと剪定が甘かったようです。
ネットで調べてみると、どうやらパワーウィンチという工具を使えば、なんとか元に戻せることがわかりました。
参考にしたのは、ニワナショナルという庭の専門店のサイトです。以下サイトからの引用です。
【応急処置方法5つの手順】
1. 木の上部が重たくなっていたら、剪定して軽くしておく
木は、大きくなればなるほど風にあおられやすくなります。根が深く張るような木であれば問題ありませんが、
オリーブ
コニファー
シマトネリコ
などは根が浅いため、根が強風に耐えられなくて傾いてしまうことが多いです。
木の上部が重い状態だと、そのまま倒れこんでしまうこともあるので、カット(剪定)して軽くしておきましょう。
2. ロープでしっかりしたところ(フェンスや柱)と縛り付けておく
ホームセンターや100円ショップで売られているロープでOK!どこか木の近くのしっかりしたことろと縛り付けておきます。
※雨どいなど、接続部分が弱く、外れてしまいそうなところはやめましょう。
3. 根っこが見えてしまっていたら、土をかぶせておく(根の乾燥を防ぐ)
木が傾いたことによって、根が土の外に出てきてしまっている場合、そのままにしておくと、根が乾燥して枯れてしまいます。
根が見えている状態だったら、土をかぶせておきましょう。こんもりするぐらいかぶせてしまって大丈夫です!
4. 仮で支柱を立てておく
ご自身で出来そうな範囲で、仮に支柱を立てておくと安心です。
ホームセンターに支柱に使用できるような竹や丸太などが売られていますので、丸太(竹)・針金・シュロ縄を使って支柱を立てて、木と縛り付けておきます。
5. 不要な木だったら、思い切って伐採してしまう
傾いてしまった木が不要な木だった場合、倒れてしまう前に思い切って切り倒してしまってもいいかもしれません。
ただ、高さのある木の場合、素人の方が伐採を行うのは大変危険です💦
また、一般のご家庭には、チェーンソーなどはないと思うので、ノコギリで伐採出来そうな程度の木であれば、落としどころに注意しながら、少しずつ切り落としていきましょう。
(引用おわり)
早速Amazonでサイトに紹介されていたパワーウィンチと牽引ロープセットを注文しました。
2. パワーウィンチ
ミモザの木にロープかけて引っ張ってみましたが、ビクともしないので、パワーウィンチという工具を使って立て直すことにしました。
パワーウィンチは、Amazonで探すといろいろなメーカーのモデルがあって値段もピンキリです。
中華製のパワーウィンチは安いですが、品質や使いやすさに難点のあるものが多いようで、ここは前述の庭の専門店おススメの国産品(高儀製GISUKE
PW-200)を購入しました。
Amazonで注文したパワーウィンチと牽引ロープが到着。
パワーウィンチずっしりと重いです。
使い方は、まず、黄色スプリングを上の位置に指でカチッと移動させると、ドライブホールをギアから外れます。
黄色スプリング(下の位置)
黄色スプリング(上の位置)
次に、歯止めレバー(写真のシルバーの突起)を指で下から押し上げると、ワイヤーが引き出せるようになります。
歯止めレバー(下の位置)
歯止めレバー(上の位置)
これで巻き取られているワイヤーが引き出せるようになります。
パワーウィンチの詳しい使い方はこちらのブログを参照ください。
下は一緒に購入した牽引ロープ(5m)です。
まずは、重くなりすぎたミモザの木の枝葉をブラッシュカッターで剪定しました。
ブラッシュカッター
12月に剪定するのは本当は木に良くないのですが、仕方ありません。
以下ビフォーアフターです
剪定前
剪定前
剪定後
剪定後
庭は切り落とされた枝葉で埋め尽くされました
いよいよパワーウィンチを使って引っ張り起こす作業です。
パワーウィンチは、直近の電柱に牽引ロープを巻き付けて、パワーウィンチと繋げてセットしました。
木には養生のシートを使ってパワーウィンチのワイヤーを巻き付けます。
ロープがピンと張った状態にして準備完了
ウィンチの赤いレバーをキコキコとやると、徐々にワイヤーが巻き取られて、木が引っ張り起こされる仕組みです。
レバーは予想以上に簡単に動かせました。力必要ありません。
大成功!無事に引き起こされました。
脚立を再びつっかえ棒代わりに使います。
ナイロン製の100均ロープも併用して距離を調整
外壁に巻きつけられた牽引ロープ(反射テープも利用)
あとは、後日八つ掛けか鳥居支柱を組んでしっかりと固定させれば完了です。
ちなみに、植樹業者に倒木復旧作業の見積もりをお願いしたところ、アンカーボルトで恒久的な処置まですべて込みで125,00円でした。
今回は応急処置だけですが、パワーウィンチ(4,422円)と牽引ロープセット(1,699円)の購入だけで済みました。
3. ミモザの木
ミモザ(正式にはミモザアカシア)は、家庭の植樹として人気の木です。
種類 | 常緑高木 |
最大樹高 | 5m~15m |
成長速度 | 成長は非常に早い |
植栽場所 | 日当たりが良く風が強く当たらない場所 |
お手入れの難易度 | 少し手が掛かる |
水やり | 植えて2年~3年ほどした木は雨だけで十分 |
花の色 | 3月~4月に黄色の花 |
1年目に新梢が伸びて、2年目に花芽が付き、3年目に黄色いつぶらな花が咲きます。
難点は、あまりにも成長が早く、放っておくと手に負えないほどに大きくなることです。また、根を深く広く張らないため、強風や自重で倒木してしまうことも多いようです。
そのため、ある程度の大きさになったら、定期的な剪定が必須となります(詳しくはこちらをご覧ください)。
以下は、10年前に新居を建てたときに記念樹で植えたミモザの木の成長記録です。
2012年12月4日
ミモザの木は、黄色い可憐な花が咲くので記念樹として選んだのですが、猛烈に成長するのでメンテナンスが大変だということも覚悟していました。
下の写真は、引っ越し後2か月くらいの時期に撮ったものです。外壁の高さが80cmなので、ミモザの木の高さはちょうど1mくらいでしょうか。
2012年2月29日
さらに2か月でヒョロっと伸びました。
2012年11月26日
2013年1月14日
2013年3月16日
その後は年々成長が早く、2019年8月には、造園業者に依頼して、バッサリと剪定してもらいました。
2021年の夏は、ついに2階の窓の高さに達するまでに、猛烈な勢いで成長しました。
2021年6月23日(剪定前)
脚立を購入して、自分でブラッシュカッターで剪定しましたが、高い場所は届きません。
2021年6月23日(剪定後)
そして、剪定の1か月後には、再び葉を拡げ始めました。。。
上の写真が強風で傾いてしまう2か月前の状態です。夏の剪定が甘かったので、大きく張り出した枝葉が突風に吹かれて倒れてしまったようです。
(2022年8月12日)
庭の樹木を剪定するために脚立を使うので、つっかえ棒代わりの脚立を取り外しました。もう大丈夫だろうと。
数日後に確認したら。。。なんと、再びミモザの木が傾いてしまいました
そこで、再び脚立をつっかえ棒に戻して固定。枝も剪定しました。
明日にかけて台風8号が到来するということで風が強くなってきました。これで大丈夫。。。のはず。
(2022年9月21日)
台風14号が9月19~20日に関東地方に接近して風が強くなった影響か、再びミモザの木が傾いてしまいました。
傾いた状態(9月19日撮影)
そこで、再び脚立のつっかえをやり直し、牽引ロープもナイロン製のロープを取り除いて長さを短縮させました。
ナイロン製のロープを取り除いた
直立させた状態(9月21日撮影)
つっかえ棒代わりの脚立は思い切って低い位置に変更
脚立を低い位置に変更
今週末の3連休に再び台風が。。。今度こそ再び傾くことがないことを祈って。。。
(2023年6月3日)
大型で勢力の強い台風2号が通り過ぎて、昨晩は暴風雨でした。
ミモザの木は、予め牽引ロープを塀の高い位置に張り直しておいたので無事でした(脚立は撤去)。
ずっと脚立で支えていた幹の部分はちょっと傷がついて赤くなってしまいました。
夏の台風シーズン到来の前に、しっかり剪定するつもりです。
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