手元にクレジットカードが見つからないときに、スマホで操作すると音が鳴り、見つけることができる機能が付いたクレジットカード。
「三井住友カードTile」は、そんな便利なカードです。しかも世界初。これは究極のクレジットカードと言って良いでしょう。
落とし物トラッカー機能のついたデバイスTileの技術(Bluetoothの受信機やスピーカー、電池など)が、わずか0.76ミリの薄いカードに詰め込まれています。
このクレジットカードを財布に入れておけば、万一財布を無くした場合でも、スマホで探すことができるのです。
さらに、クレジットカード表面のボタンを使って、逆に、見つからないスマホを探すこともできます。
まさか、クレジットカードをUSBで充電する時代がやってくるとは思いませんでした 笑
1. 三井住友カードTile
三井住友カードTileを初めて知ったのは、昨年12月16日放送されたワールドビジネスサテライト(WBS)でした。
無くしても見つかる”進化版”クレジットカードの登場は衝撃的でした
三井住友カードとソフトバンクのグループ会社が3年かけて共同開発したそうです
その技術は「Tile(タイル)」という探し物トラッカー。スマホと接続し、音で位置を知らせる商品です。
Tileの公式ホームページでは、さまざまな形態のTileデバイスが紹介されています。
AmazonでもさまざまなTile商品が販売されています。
他にも、スマートラッカー(タグ)は非常に多くのTileの類似製品が販売されていますね。
薄いカード型タイプのTile
Slim(2022)は、大きさは一般的なカードと同じサイズですが、厚さは3mmと、カード2.5枚分という感じです。重さは6g。
旧製品のTile Slim(2020)よりも性能は上がりましたが、バッテリー(3年間)は交換できません。
上の写真だとスマートに見えますが、厚みがある分結構かさばります。。。
お値段も10%オフで4,300円となかなか。。。
それに対して、三井住友カードTileは、薄さわずか0.76ミリ(クレジットカード1枚分)、USB充電で半永久的に利用できます。
カード発行手数料は5,500円+年会費1,375円(初年度は無料)ですが、これでVISAクレジットカード機能が付いているのですから、素晴らしいとしか言いようがありません。
三井住友カードTileは、昨年の12月に抽選エントリーで限定発行されたものです(申込数が1500名を超えると抽選)。
私は運良く抽選に当選したので、(カード発行審査を経て)このカードを入手することができました。
私は自他ともに認めるクレジットカードマニアで、これまで所持したクレジットカードは300枚を超えています。
もちろん、すべてのクレジットカードを今でも利用しているのではなく、入会特典やキャッシュバックキャンペーンなどを活用して、年会費は極力払わずにメリットだけを享受しています。
少し古い記事ですが、以前ブログにもまとめました。
三井住友カードTileは年会費が1,375円発生しますが、落とし物トラッカー機能の付いたクレジットカードというのは年会費を超える圧倒的な利用価値があると思います。
「三井住友カード Tile」をダブルクリックしてスマホを探す
2. カード本体と充電器
審査が通って数週間後、手元にカードが届きました。
クレジットカードらしからぬマットブラックな重厚な外箱
裏面
開封した状態
これが三井住友カードTileです!(カード番号などは裏面に記載)
この究極の薄さ!
重さは実測5.7g、普通のクレジットカードと何ら変わらない
専用の充電器が付属
表面にはPowerランプとChargeランプ
クレジットカードを充電器に挿入して充電します
付属のUSBケーブルに加えて、USB端子が付いています
充電中(通常は6か月に1度の充電でOK)
IoTの時代とはいえ、まさか、クレジットカードをUSBで充電する時代がやってくるとは思いませんでした。
3. Tileスマホアプリ
次は、Tileのスマホアプリの紹介です。
まずはアプリをダウンロード(以下iPhoneバージョン、Androidバージョンもあり)
起動します
早速カードを見つけてくれました
有効化
「探す」をタップすると、カード本体からメロディーが流れてきましたよ
クレジットカードから音楽が流れる以下の映像をご覧ください。
次に、逆の操作(カードからスマホを探す機能)を試します。
カードの表面左下の丸いボタン(Tileマーク)をクリックします。
スマホから音楽が流れてきました!
クレジットカードからスマホを呼び出す以下の映像をご覧ください。
素晴らしい、素晴らし過ぎる!!
プレミアム機能(有料)も充実しています
スマホの位置情報アクセス設定を「許可」にします
これでロケーション設定が完了、位置情報の履歴をクラウドで管理することができます
信号強度のチェック
メロディーも選択できます
もちろんマップとも連動
Bluetoothが届く範囲ならカードから音を鳴らすことができ、届かない場合は最後に接続が確認された位置情報が分かります(引用元はこちらの記事です)。
4. 未来のカード
以上、三井住友カードTileのレビューでした。
耐久性に関しては今後の検証が必要ですが、VISA認証に耐える強度として約1,000回の屈曲テストの耐久性を確保しているということなので、間違いはないと思います。
説明書には、「2mm以上歪曲させないでください」とあります。
ASCIIの記事「技適マーク」のあるクレジットカード、「三井住友カード Tile」を一足先に借りて使った」によると、
クラウドサーチとかコミュニティサーチとか呼ばれる「Tileユーザー仲間による拡大サーチ」
という機能があるそうです。以下引用します。
これは、置き忘れてしまった財布やカードケースに入った三井住友カード Tileが偶然直ぐそばを通りかかった別のTileユーザのスマホアプリを踏み台(Tileアクセスポイント)にして、現在位置をTileサーバー経由で紛失者に知らせてくれる仕組みだ。もちろん踏み台にされる善意の第三者はアプリ内で他力サーチでの協力に同意しているユーザーだ。
現在ではTileはユーザー同士の他力サーチに頼るだけではなくすでに全国3万台を超えるMobility Technology社のタクシーの後部座席タブレットにもTileアクセスポイント機能を設置済。また昨年12月には東京メトロ飯田橋駅構内のお忘れ物総合取扱所にも用意し、Tile機能を取り付けた忘れ物がどんどん見つかる仕組みをどんどん更新中だ。
(引用おわり)
置き忘れてしまった財布の場所を、不特定多数のスマホアプリが分散処理して特定するサービスとは。。。なんともスゴイ世の中になったものです。
技術イノベーションという点で、これほど衝撃的なデジタルガジェットはなかなかありません。
このカードを財布に入れておきさえすれば、外で財布を落としてしまったり、家のなかで行方不明になっても安心です!
三井住友カードTileは、まさに未来を先取りしたクレジットカードですね。
(2022年2月11日 追記)
文集オンラインに、三井住友カードTileのレビュー記事が搭載されました(このブログ記事を書いた数時間後という偶然)。
(2024年1月25日 追記)
久し振りにこのカード充電して使ってみたら、バッテリーの劣化で数日しかもたなかったので、三井住友カードのサポートに連絡したら、
「大変申し訳ないのですが、昨年10月末でカード提携を解消したため、カードの再発行は行っておりません」
と。。。
時代を先取りし過ぎたか。。。涙
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