ポルトガルに海外遠征してアイアンマンポルトガル(IRONMAN Portugal
2022)に参戦してきました。
スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.195kmのトライアスロンレース、制限時間(17時間)内に完走すればアイアンマンの称号が授けられます。
人生2度目のアイアンマンへの挑戦。。。前回のアイアンマンジャパン2015(北海道)のときはまだ40代でした。
あれから7年。。。50代後半での再挑戦は、初めての海外遠征となりました。
レースの2か月前に突然参戦を決めたのですが、果たして無事に完走できるのか。。。?
1. アイアンマンとは
アイアンマンとは、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3種目競技を連続して行うトライアスロン競技です。
トライアスロン競技は、距離の短いものから、スプリント、ショート(もしくはスタンダート、オリンピックディスタンス)、ミドル、そしてロングがあります。
スプリント:スイム750m・バイク20km・ラン5km
ショート:スイム1.5km・バイク40km・ラン10km
ミドル:スイム2.5km・バイク80km・ラン20km
ロング:スイム3.0km以上・バイク120km以上・ラン30km以上
ワールドトライアスロンコーポレーション主催のトライアスロンレースのことをアイアンマンと呼び、以下のミドルとロング(フルディスタンス)の2種類があります。
アイアンマン 70.3:スイム1.9km・バイク90km・ラン21km(合計70.3マイル)
アイアンマン 140.6(フルディスタンス):スイム3.8km・バイク180.2km・ラン42km(合計140.6マイル)
フルディスタンスだけでも、欧米やアジア、アフリカなど世界各国で毎年50以上のレースが開催されています。
今回は7年前にアイアンマンジャパン北海道2015(フルディスタンス)を完走して以来の挑戦です。
ちなみにアイアンマンジャパンは2015年を最後に国内では開催されていません(来年2023年に愛知県で開催予定、ミドルはアイアンマンジャパンセントレア知多半島が開催)。
2. アイアンマンポルトガル
IRONMANとミドルディスタンスのIRONMAN 70.3の2種目が開催されました。
以下は昨年のレースのハイライト映像、エッセンスが見事に凝縮されています。
Race Movie | IRONMAN & IRONMAN 70.3 Portugal, Cascais 2021
アイアンマンポルトガルが初めて開催されたのが2017年、以来毎年開催されているので今年が5回目の開催(地元のメディアによると、70.3の開催は5回目、140.6は2回目)。
バイクコースの景観が特に素晴らしいと評判の大会です。
3. 大会までの準備
今回なぜアイアンマンポルトガルにわざわざ海外参戦することにしたのか?
それは、ポルトガルに仕事で海外出張が決まったから 笑
仕事予定の前の週にアイアンマンポルトガルが開催されることを偶然知って、もうこれは神の思し召しに違いない、と。。。
ということで、レースの2か月前に突然参戦を決めた、というより決まってしまった 笑
なので、大会までの準備は完全に付け焼き刃。
おまけに、アイアンマンの1か月前にはオフロードトライアスロンのエクステラジャパンが控えていたため、アイアンマンに関係のないMTBの実走に時間を費やしたりしていました。
さらに、これまたロングのトライアスロンには関係のない短時間高強度のZWIFTレースばかりやっている始末 笑
が、さすがに、何の準備もしないで完走できるほどアイアンマンは甘くはないし、そんな力量も持ち合わせていないので、ZWIFTレースの時間を減らしてスイムとランのトレーニングを増やしました。
具体的には以下を敢行
・30kmランの試走
・3kmスイムの試泳
・ダイエットで減量
本当はロードバイクで150km以上の実走も済ませたかったのですが、バイクはZWIFT続けたおかげで体力がついたと勝手に判断して手を抜きました
笑
ところが。。。
運の悪いことに、8月中旬に例の流行病に感染してしまい、熱が下がったあとも体力がなかなか回復せずZWIFTレースも大スランプに陥ってしまいました。
ランはそれなりに調子が上がったのですが、以前から苦手としているスイムは調子が上がるどころか、タイムはダダ下がり。。。
ムリせずミドルの70.3のほうに鞍替えしようかとも思いましたが、どうせやるならフルディスタンスしかないと初志貫徹。
幸いなことにダイエットには成功して、61.4kgまで2kgほど減量。
そんな状況のなかで、ポルトガルに出発する日がやってきてしまいました。
4. 前々日
現地ポルトガルにはドバイ経由で大会前々日の10月13日(木)入り
手荷物扱いのバイクも、無事にベルトコンベアから出てきて一安心
宿にチェックイン後、早速組み上げたところ、特に不具合もなくホッとしました
バイクの試走も兼ねて大会現地に
いかにもツヨツヨの選手たちがいっぱい!
選手登録(レジストレーション)を完了、手首にチップを装着
出店ブース
アイアンマンストア、このとおり豊富な取り揃え
円安を忘れてプチ爆買い 笑
というのはウソで、実際にはキャップと記念Tシャツ(ピンク)、ドリンクボトルなどを買っただけ
肝心の記念Tシャツ(ブルー)は、XLサイズ以外早々に売切れていたのは残念でした
その後、スイム会場のカスカイシュのビーチへ
息を呑むほどの美しい景観。。。テンション上がります
宿に戻ってレースの準備を開始、選手登録で受け取ったもの一式
アイアンマンストアで購入したバイザーをレースでは着用することに
3つのトランジションバッグ(青がバイク、赤がラン、白がレース後)に入れるものを仕分けします
バイク(サーヴェロ S2にFFWDの80mmエアロホイール)にもゼッケンやバッグを装着
ハンドル部にはアクションカムとエナジージェル、そして標高/エイドマップ
この標高/エイドマップのシールは選手登録で配られていたものです
赤いGPSサイコン(ThinkRider BC108)は今回初めて導入
距離や速度だけでなく、4iiiiのパワーメーターのパワーとケイデンス、そしてベルト心拍計の心拍数も同時に記録できる優れモノ、コスパも最高
サドルバッグには予備のチューブやCO₂ボンベ、アーレンキーなど
今日はこれにて終了。
東京からドバイ経由でリスボンまでは20時間のフライトと長旅の上に、いろいろ事前準備でヘトヘトになってしまいました。
5. 前日
大会前日の10月14日(金)は、ブリーフィング、バイクチェックイン、トランジションバックの預入など
レース会場は設営が着々と
今日もカスカイシュはサイコーの天気
人魚の像
ブリーフィングに集まってきた選手たち
男女ともにみなデカくて圧倒的なオーラが!
ブリーフィング(英語)がスタート
会場はこの盛り上がりよう
今年のレースの参加者は、ミドルが2200人、フルディスタンスが1200人でその他合計で4800人!
世界101か国からの参加だそうで、90%以上の参加者がポルトガル国外からだそうです(トップはイギリス)。
日本および東南アジア諸国からの参加者は非常に少なく、会場でも一人も見かけませんでした(スタートリストには数名の日本人の名前を確認)。
スイムのコースはなんとたったの1周回。24個のブイに沿って時計回りに3.8kmを休みなく泳がなければなりません
明朝の水温は16℃の予想、なかなか冷たそう
スイムアップからバイクのトランジションエリアまでは600mも離れています
バイクコースの獲得標高は1402mとなかなかですが、最大斜度は3%と緩やかとのこと
シントラの国立公園を上り、エストリルの旧F1サーキットを経由、後半は海岸線沿いに走ります(2往復)
ランコースは海岸線沿いを3往復、アップダウンは緩やかで基本フラットのコース
ブリーフィング後に、バイクとトランジションバッグをチェックイン
トランジションバッグを自分のBibナンバーのラックに引っ掛けます(着替えはすべてこのエリアで行いバイクラックの場所ではない)
バイクを自分のBibナンバーのラックに引っ掛けます
トランジションエリアの全景
バイクはサーヴェロ(Cervélo)が相変わらず多く、そのほかにはキャニオン(Canyon)を多く見かけました。
後で調べたらアイアンマンレースのバイクブランド別で、不動トップのCervéloに次いでCanyonがここ数年で2位に急浮上してるんですね。
ディープリムのエアロホイールがほとんど、TTバイクが半分くらい、ディスクホイールの選手も少なくありません。
ホワイトのバッグ(レース後の着替えなど)は、隣接するテントに預けました
以上でレース前の準備は終了です。
レースのカットオフタイムは以下のようになっています。
競技全体はスイムのローリングスタート時間(個人で異なる)から17時間00分の制限です。
個人的に最も厳しい関門となりそうなのが、スイムのカットオフタイムの2時間20分。
2時間20分を超えてしまうと、そこでDNFとなり、その後のバイクやランに進めません。
わざわざバイクを運んで海外遠征してきたので、スイムでリタイアという事態だけは絶対に避けなければならない。
私はスイムは人一倍遅く、長年トレーニングを怠っていたこともあり、前回のアイアンマンジャパンのタイム(1時間38分)ではもはや泳げません。
1か月前の3kmの試泳では1時間30分だったので、海を蛇行しながら泳ぐことを考えれば3.8kmは優に2時間以上かかる計算。
なので、スイムのカットオフタイムの2時間20分は、大きな大きなプレッシャーです。
スイムのカットオフをクリアできれば、バイクはおそらく大丈夫でしょう。
あとはバイクで酷使した脚での42.2kmのランがどうなるか。。。
1か月前の30kmの試走では、キロ6分を切るペースで行けたのですが、その先の(よく言われる)30km/35kmの壁がどうなるか。
実際、昨年(2021年)に出場した2度のフルマラソン大会では、30km地点で急激に脚がやられてしまいいずれもDNFに終わっています。
42.2kmを走ったレースは2015年のウルトラマラソンが最後、実に7年ぶり 笑
それらを勘案して、目標タイムを以下のように設定しました。
スイム 2:00:00
T1 15:00
バイク 7:00:00
T2 15:00
ラン 6:15:00
トータル 15:45:00
レースの制限時間である17時間に対しては、1時間15分の裕度がありますが、果たしてどうか??
レースの前日の夜は、宿泊先の近くに見つけた小洒落たステーキハウスで夕食を堪能しました。
で、夜22:30ごろに就寝。
が、1時間足らずで目覚めてしまい、スイムのカットオフが心配になって眠れなくなりました。。。
笑
果たして本当に3.8kmを泳げるのだろうか??
先月のエクステラジャパンでも、スイムで息が上がってしまい散々な結果でした。
前半抑えて様子見で、後半に力泳するべきか、その逆のほうが良いか?
FBのグループ投稿では、スイムの時間帯にちょうど昇ってくる太陽に向かって泳ぐため、偏光機能付きのゴーグルでないと、ブイの位置が確認できないという恐ろしい情報も。
もしカットオフされたら、どれほどの甚大な精神的ダメージを喰らうか。。。
と、あれこれ考えているうちに、心配は恐怖の感情になり、眠れないどころかパニック状態に突入
笑
ムクっと起き上がっては、スイムのコースマップを何度も見直して、ブイの数や種類などを頭に叩き込むことの繰り返し。
夜中の3時を過ぎて、起床時間の5:15まであと2時間となってしまいました。。。
そんな絶望的な状況のなか、自宅で飼っているインコ(パラちゃん)のことを突然思い出しました。
私のアイコンにもなっている緑色の中型インコです。
パラちゃん
ちょっと恥ずかしい話ですが、パラちゃんのことを思い出したら、なぜか勇気が湧いてきました。
大丈夫、絶対に2時間20分以内に完泳できる。。。
不思議なことに、パニックは収まって精神的に復活!
結局一睡もできずに朝を迎えましたが 笑
6. 当日の朝
午前5:15で外はまだ真っ暗。軽い朝食をとって出発の準備を完了。
Uberを呼んだらすぐに来てくれそうなので、レース会場(徒歩だと45分くらいかかる)まで車で向かうことができました。
トランジションエリアに到着
ズラリと並んだトランジションバッグ
バイクも勢ぞろい、TTバイクやエアロホイールが多い
ボトルにドリンクを入れて最後のチェックを完了
(白いバッグにスマホを入れて預けたので、このあとは写真がありません)
トランジションエリアからスイムの会場までは徒歩で10分ほど、ウェットスーツを着込んで、いよいよスイム会場に向けて出発
スイム会場では、たくさんの見物人と、先にスタートするアイアンマン70.3の選手たち(約2200人、緑のキャップ)がスタートラインでごった返してました。
MCが入ってノリノリの音楽が響き渡り、空には撮影用のドローンがブーンと風切り音を立てて飛んでいます。
午前7時20分、ポルトガルの国歌が斉唱、周囲の盛り上がりも最高潮に。
やがて海の向こうに太陽が昇ってきました。
朝焼けのなか、最初にアイアンマン70.3のプロの選手たちがスタート、その後は選手たちがローリングスタートで次々と海に繰り出していきます。
アイアンマン70.3の次は、いよいよアイアンマン(フルディスタンス、、赤のキャップ)が始まります。
スターティングボックスに移動、自己申告制で1時間30分フィニッシュ予想のレーンに並びました(それより遅いタイムのレーンがない
笑)
レーンは徐々に進んでゆき、やがてビーチの砂場入り口に到着
いよいよ長い長い一日がスタートです
定番のAC/DC "Thunderstruck"が会場に流れてアドレナリン全開
午前8時26分、順番が廻ってきて、Garminのスタートボタンを押してスイムスタート
(出典:Race Movie | IRONMAN Portugal, Cascais 2022)
水の冷たさを感じる暇もなく、心を落ち着かせてクロール開始
早々に息が苦しくならないことを祈りながら、周囲の選手とバトルしながら最初の赤いブイを通過
ここから海岸線沿いに最初の9個の黄色いブイ沿いに進みます。
が、事前情報どおり、朝陽がまぶしすぎて前が全然見えず、周囲の選手が進む方向を信じて付いて行くしかない。。。
泳ぎ出しのときは、スローペースで泳いでも息苦しく感じましたが、大きく呼吸をすることと、脚をムダにバタつかせないことに集中して、呼吸は徐々に落ち着いてきました。
やがて、前方にブイらしきものがおぼろげに見えてきました。
ブイを超えて、次のブイを探しますが、太陽で何もわからない。
周囲の選手の進む方法についていきますが、気が付いたら、周囲の選手の数が急激に減っている。
最初はミスコースしたのかと思いましたが、顔を上げて周囲を見ると、50mくらい前方に赤いキャップの集団が見えたので、方向は間違っていない。
つまり、ペースが遅いため、早くも同じペースで泳いでいる近くの選手が減ったということ。
こうなると、残り少ない周囲の選手を見失ってしまうと、方向がわからなくなってしまう。。。
必死の思いで泳ぎました。
ゴーグルがいよいよ曇ってきたので、一時的に外して水に漬けたら、驚くほどクリアに見えるように。
太陽が昇って、先のブイの位置も徐々に見えるように。。。助かった。
呼吸もすっかり落ち着いて、プールで泳いでいるいつもの感覚に戻りました。
ブイをひとつ超えるたびに数えます、3個目、4個目。。。
しかし、ブイが見えるようになっても、なかなかまっすぐに泳げない 笑
4個目のブイあたりで、周囲には選手がほんのわずかしかいませんが、選手を見つけて並走を続けました。
ブイが見えるようになって安心したせいか、今のところ順調に泳げている。
9個目のブイの次は、赤いアイアンマンのブイで、ここで大きく右に方向が変わります。
Garminの画面を確認すると、スタートからちょうど1時間が経過したところでした。
決して悪くないペースなんでは?
勇気づけられて、少しハードに泳ぐことにしました。
が、力泳すればするほど、進む方向もブレてしまい、たびたびライフガードに笛を吹かれて方向修正を強いられることに。
プールと違って海ではなかなか真っ直ぐに泳ぐのは難しいです。
おまけに、沖合いでは波のうねりが強くなったせいで、塩辛い海水を誤って飲んでしまうこと数回。。。喉がやられてきました。
そして、2個目のアイアンマンのブイを超えて、再び大きく方向を変えて、今度は岸辺方向に向かいます。
この時間では、太陽はもう空高くに昇っていて、ギラギラと輝いています。
再びGarminを確認すると、スタートから1時間8分が経過したところでした。
息は上がっていない、体力もまだまだ大丈夫。
試しに1ストロークの息継ぎから2ストロークの息継ぎに変えてみましたが、さすがに息が苦しくなって元に戻しました。
無理をするのは止めよう。
周囲にはもうほかの選手はいないが、気にしない。
このペースでカットオフタイムさえクリアできれば良いのだ。
岸辺方向には茶色いブイが10個。
2個目、3個目、4個目。。。越えていくブイを数えながら岸辺方向に戻るのは、精神的にはグッとラクになりました。
ローリングのフォームを意識するのと、スイムのコーチのアドバイスどおり、体の後方までしっかりと掻くことに集中、自分としては力強く泳ぎ続けます。
6個目のブイ(だったか)を超えたあたりで再びGarminをチェックすると、スタートから1時間30分が経過。
これはひょっとして自分的にはすごく良いペースなのでは??
そう思うと、俄然やる気が湧いてきました。
3.8kmなんて大した距離じゃない、まだまだいけるぞ、と過分に強気に 笑
2時間20分のカットオフを心配するより、少しでも早い時間、あわよくば7年前のタイムくらいでスイムを終わらせようと欲が出てきました
。
7個目、8個目、9個目。。。
10個目のブイを超えて、いよいよフィニッシュの赤いアイアンマンのブイが見えるはず。
ところが。。。
カウントを間違えたのか、それともブイの数が違ったのか、次も再び茶色のブイ。
しかも、なぜか次のブイになかなか到達できない。
ようやく11個目のブイを超えて、次こそいよいよ最後の赤いアイアンマンのブイだと思ったら。。。
次も茶色のブイ 笑
無常にも時間はどんどん経過してゆき、すごく良いペースだと思っていたのが、良いペースどころか、2時間20分のカットオフが心配になってきました。
そして。。。ようやく最後の赤いブイが!
同時に、自分の先を泳ぐ2名(か3名だったか)の選手を発見。
最後は渾身の力で泳ぎ続け、先行する選手を追い抜きました!
赤いブイに向かって張ってあるコースロープの左側を通り、いよいよ上陸地点が視界に。
最後はいくら泳いでもなかなか岸に辿り着けず、コンクリートのスロープの手前で何度も足がつかないか試してしまいましたが、ようやくスロープに足がついて上陸。
近くの観客が一斉に大きな声援を送ってくれたのが、メチャクチャ励みになりました!
現地の人たちの応援の熱意は本当に有難い。。。
ようやくスイムが終了。
時間を確認すると、1時間59分。まだ2時間になっていない。
トランジションエリアに向かう途中の計測ポイントを通過したのが、1時間59分22秒。
目標タイムの2:00:00とほぼピッタリのペース 笑
不思議なことに、一度も平泳ぎや休憩も入れずに3.8kmをぶっ通しでクロールで泳ぎ切って、長くてウンザリとは全然感じませんでした。
最大の難関だったスイムを無事に終えて、トランジションエリアまでの600mの長いレッドカーペットを走りながら、これからいよいよバイクコースを走れるという喜びで一杯の気持ちに。
そして、昨晩なぜか思い出したインコのパラちゃんに、心の中で「やったぜパラちゃん!」と
笑
しかしアイアンマンはそう甘くはない。
スイムを無事にクリアできて上機嫌だったのも束の間、この後に数々の試練と絶望が立て続けに待ち構えているのでした。。。
(続く)
8. バイク (180.2km)
レッドカーペットを走りながら、ウェットスーツを半分脱いでトランジションエリアに向かいます。
計画していたタイムどおりにスイムを終えて、もうアイアンマンを完走できる確信に満ち溢れていました。
が。。。そんな楽観的な見通しはトランジションエリアに到着して、完膚なきまでに打ち砕かれることに
笑
なんと。。。トランジションエリアの1200台のバイクは、ほぼすべてが出払っており、残っているのはたったの15台ほど。。。
愕然
もちろん、自分のバイクは瞬時に場所を特定 笑
アイアンマンのDNF (Did Not Finish - リタイア) 率は10%くらいなので、私は間違いなくDNFの筆頭候補です。
スイムのカットオフは無事にクリアしたが、この後に控える数々のカットオフタイムをすべてクリアできるのか??
次のカットオフタイムは、バイク91km地点(1周回から2周回への地点)での06:50:00です。
T1(トランジション1)を2:20:00で終了したとすると、残り4:30:00で91kmを走り切れるか??
計算では、平均20km/hで走ればクリアできるので問題ないはずですが、コースの序盤はシントラの国立公園の丘陵エリア。
斜度が緩やかでも、途中で何かメカトラでも起きればそこでジ・エンドです。。。
誰もいない広大なトランジションエリアで、スイムからバイクへの準備を粛々と進めます。
補給食として準備しておいた調理パンを口に入れたところ、パサパサの砂を口に入れているような感覚しかありません。。。
どうやらスイムの最中に何度も飲み込んだ海水のせいで、2時間繰り返しの呼吸で酷使した喉が激しくやられてしまった模様。
トランジションで補給食を食べられなかったのは初めてのこと。
トライアスロンは、レース中に起きる数々の「想定外を想定する」ことが重要ですが、まさか海水で喉をやられるとは想像もできませんでした。
600mのランもあったので、T1はいつもより長い15:48を消費(スタートから2時間15分が経過)。
前にも後ろにも選手は誰もいないという、孤独のバイクパートをスタートしました。
チェーンの調子がイマイチで、いきなりチェーン落ちしそうになって焦りましたが何とか回避、危なかった。。。
スタートしてほどなく最初のエイドステーションに到着。
なんと。。。
エイドステーションは閉店状態、エイドのボランティアも背中を向けていて私のバイクが通過することに誰一人気付きさえしない
笑
エイドステーションは閉店状態
最初のエイドでエナジードリンクの補給をするつもりが、補給ナシに終わるとは。。。これまた想定外。
以降はずっと一人旅。。。沿道の応援もほとんど見かけず、結局DNFに終わってしまうのではという超弱気モードに突入
住宅街を抜けて、シントラの国立公園の山岳地帯に入りました。
国立公園内のルートは自然が豊富で素晴らしい景観で、落ち込んだ気分も救われたような気がします。
登りの勾配は比較的緩やかだったので、強度を上げてゴリゴリと進みます。
徐々に闘志を回復。
今回導入したGPSサイコンは、漕いでいるときのパワーと心拍数がいつでも確認できてとても便利。
平坦と上りでは3倍(180w)のパワーと心拍数150をひとつの基準値に、強度をコントロールします。
ここで先行していた選手に初めて遭遇、上り区間で追い付いてパス。
さらに進むと。。。今度は道脇にバイクを止めている選手に遭遇。
バイクを止めて事情を聞くと、メカトラブルでバイクが故障とのこと。。。
何か助けになることはないか聞きましたが、故障は深刻なようで、気の毒でしたがGood
Luckと伝えて先を行くことに。
シントラ国立公園のエリアを過ぎると、次は本レースの目玉のひとつであるエストリルのサーキットコースに入ります。
エストリルのサーキットコースは、1984年~1996年まで13年連続でF1が開催された場所です。
Circuito do Estoril
幸か不幸か、ほぼビリで走っている私は、このサーキットコースを貸し切り状態で走ることに!
エストリルのサーキットコースの緩やかなアップダウン、バックストレートやカーブ箇所など走っていて超楽しい!
サーキットコースをバイクで走るのは、人生これで3回目、1回目は日産カップ(トライアスロンショート)で日産追浜のテストコースで、2回目はもてぎエンデューロでレーシングコースでした。
【もてぎエンデューロ7時間ソロ(第12回)に挑戦】過激過ぎる!高速ロードレース
しかし、誰も走っていないF1のサーキットコースを独占できるなんてのは、一生で二度とできない貴重な経験に
笑
出口近くのエイドステーションで、ゲータレードをボトルに注入。バナナも摂取してハンガーノックにならないよう早めのカロリー摂取。
ジェル状のエナジー補給食のMaurtenは、摂取しやすく味もなかなかで、バイクとそのあとのランでも大量に摂取しました。
Maurten GEL 100
ちなみにエイドのボランティアはみなさん実に献身的かつ効率的にレースをサポートしてくれました。
サーキットコースを堪能した後はずっと下り基調。
市街地をポルトガル通り(Avenida de
Portugal)沿いに海岸に向かって南下すると、前方に複数のバイクが見えました。
Cascais to sea coast route (Av. Marginal)
ここからしばらくはカスカイシュの海岸沿いの大通り (Av. Marginal)
を走ります。
よーうやくトライアスロンのバイクパートらしい賑やかな雰囲気に 笑
海岸線沿い(ポルトガル通り)
大通りの対向車線を疾走するバイクはTTバイクが多く、なかにはディスクホイールもチラホラ。
しかし、あまりに多くの選手がコース上にひしめいており、あちらこちらでドラフティング(バイクの直後に付いて風除けになる走行)だらけ
笑
もちろん、ドラフティングはルールで禁止されており、ペナルティの対象です。
実際、レース後のSNSでは、(アイアンマンポルトガルに限らず)公然とドラフティングのルール違反が横行していたとの苦言が投稿されていました。
1000人規模のトライアスロンレースでドラフティング禁止を徹底するのは難しいですね。。。
ちなみに周囲に一緒に走れる相手もいなかった私は、ドラフティングとは無縁だったと胸を張れる
笑
スタートから45km、1時間25分が経過
海岸通りとの合流地点から東に25kmほど進むと折り返し地点です。
折り返し地点から再びカスカイシュの市街地に戻ってきて1周回90kmとなります。
91km地点でのカットオフタイム06:50:00には、50kmを3時間10分(平均時速17km)という緩いペースでも間に合うので、カットオフの心配はなくなり一安心です。
ランの脚を残すことが最重要なので、ムダな加速やダンシングは控えつつ、できるだけ順位を上げることに専念。
海岸沿いのルート (Av.
Marginal)では、遥か前方が見えるので、先行する選手を発見したら、頑張って踏んでひとりまたひとりと追い抜いて順位を上げました。
美しい海岸線のコース
海沿いのルートは適度なアップダウンで遠くの海岸線まで臨めて爽快そのもの。。。このためにはるばる日本からレースに参戦した甲斐があったというものです。
途中2か所の脇道を折り返すセクションも問題なくクリア。
路面がガタガタのセクションやディップを注意深く避けながら、メカトラやパンクだけは起こさないように注意して進みます。。。
途中、後ろからイベントのオートバイ3台に立て続けに追い越されたあと、猛烈な勢いでディスクホイールの選手に追い越されました!
ディクスホイールの選手
あとで調べたら140.6を全体トップでフィニッシュした選手(Bib #4286 Lars Lomholt)でした!
しかしとんでもないスピード。。。改めて脚力の次元の違いを痛感させられました。
刺激を受けて、私も前を行く選手を一人パス 笑
やがて海岸線沿いから電車の線路沿いに入り、Ponte 25 de
Abril(4月25日橋)あたりでアクションカムのバッテリーが切れてしまいました。
4月25日橋
(出典:Race Movie | IRONMAN Portugal, Cascais 2022)
以下が最後の映像です。
Av. Marginal along railway
折り返し地点で再びカスカイシュ方面に戻りますが、今度は逆風に苦しめられます。
海岸線沿いのルートに出ると、逆風は収まるどころかさらに強くなり、正直かなりしんどい。。。
トップを争う選手たち(2Lap目)は、その逆風を切り裂くよう猛烈なスピードで疾走してゆく様は、もはや人間ワザではない。
折り返し後の復路は、息を呑むほど素晴らしい景観ポイントがあったのですが、アクションカムで残せなかったのが残念です。
そして、ようやく1周回(Lap
1)を終えてカスカイシュのスタート地点近くに戻ってきました。
Lap1に要した時間は3:31:20でした。
90kmの距離(獲得標高750m)を平均23.45km/hのペースは、まずまずの出来だったと思います。
Lap2も同じペースでいけば、バイク180.2kmを7時間切ってフィニッシュも十分射程内。
が、6月の皆生トライアスロンでは、バイクでのムリな踏み込みで中盤で両脚を攣ってしまい、ランは目も当てられない悲惨な結果に。
皆生の失敗の二の舞は避けるため、2周回目(Lap2)はムリせずに、ランに脚を残すこと、そしてメカトラやパンクといったトラブルを避けることを最優先に走ります。
ペレンの塔(世界遺産)の前を通過
決してムリせずに、ランに脚を残す。
。。。とはいうものの、先を行くライダーを見つけたら、多少ムリしてでも追い越したくなってしまう
笑
カスカイシュの繁華街に結構な勾配の上り坂区間があったのですが、沿道からの猛烈な声援に乗せられてしまい、意味もなく2人のライダーとスプリント勝負に。。。
しかも最後は競り負け 笑
2周回目(Lap2)は、前半の国立公園とサーキットコース、そして往路の海外通り沿いまでは順調でした。
住宅街に入ったら、地元の小さい男の子たちが「レモネード!」と叫んで、エイドステーションでもない場所で派手なボトルを振りかざしている場所を通り過ぎました。。。
ちょっと躊躇して、バイクを止めて引き返します。
男の子からレモネードの入ったイエロー蛍光色のボトルを受け取ったら、なんだかうれしそうにポルトガル語で話しかけてきましたが、残念ながら言葉はわかりません。
レモネードの味は正直アレでしたが、子供たちの声援に励まされて力が湧きました。
が、復路の向かい風は夕方になって強風になったのではと思うほど苦しめられました。。。
バイクが遅いとこういう試練に直前するという罰ゲームのような 笑
150kmを過ぎたあたりから徐々に踏み込むパワーも下がってしまい、心拍数も低下、過酷度だけが逆に上昇。
残りの30kmは、太ももやふくらはぎが攣らないように注意しながら、引き足も意識して漕ぎ続けました。
ひたすら逆風を耐え忍ぎ、スタート地点のカスカイシュ市街を目指します。
そして。。。ついにバイクを無事終了。
Lap1 3時間31分20秒
Lap2 3時間48分10秒
合計180.2km 7時間19分30秒(平均24.6km/h)
時刻は午後6時01分。スイムのスタートから9時間34分が経過。
最後までメカトラなしで持ち堪えてくれたサーヴェロ
S2に感謝(普段あまりメンテしていないにも関わらず)。
順位はスイム終了時の1,177位から1,074位に上昇、バイクで合計103名の選手を追い抜いたことになります。
そして、なんといっても、カットオフまでは7時間26分も残っています。
残すはランの42.2kmのみ。。。いよいよアイアンマンが見えてきました!
9. ラン (42.2km)
バイクのラスト30kmがあまりにしんどかったので、正直ここでレースを終わりにしたい気持ちで一杯ですが、それではアイアンマンになれない。
制限時間まで余裕もできたので、トランジションエリアでストレッチを入念にして、足腰の筋肉をほぐしました。
7年前のアイアンマンジャパンのときは、バイクをカットオフギリギリ滑り込みで終了したので、T2でストレッチなんてする余裕はありませんでした。
(余裕がなかったどころか、T2に要した時間はたった3分39秒。大会出場者のなかでもトップクラスの速さでした
笑)
ストレッチをやったこともあり、T2はいつもより長い14:09を消費(スタートから9時間48分が経過)。
ランコースは海岸沿いを3往復のフラットです。
通りに出てみてランナーの数の多さにビックリ。
もちろん、ほとんどのランナーは、3Lap目か2Lap目を走っているのであって、私のようにこれから1Lap目を走るランナーは滅多にいないはず。
トライアスロンのレース中に一番苦しい思いをするのは、バイクを終えてランを始める瞬間です。
少なくとも、これまで参戦したトライアスロン大会はいつもそうでした。
ところが。。。
今日はストレッチを入念にしたせいか、はたまたバイクの後半を抑え気味に走ったせいか、驚くべきことにススッと脚が前に出るではないですか!
これには自分でもビックリ。
走り続けると息は上がって苦しいが、足腰の痛みは全然耐えられるレベル。
むしろ、走っていると夕方の涼しいそよ風が体に心地良く感じるほど。
半信半疑でそのまま1kmをノンストップで走って、ラップタイムを確認したら、なんとキロ7分台でした。
ちなみに6月の皆生トライアスロンでは、ラン32kmを4時間54分20秒もかけてしまい、キロ平均10分16秒は文句なしに生涯自己ワースト記録でした。
まあ、皆生は灼熱の暑さだったので、一概に比較はできませんが。。。
調子に乗って、ペースを少し上げて走ってみると
3.8km、キロ7分53秒
5.9km、キロ5分14秒
7.9km、キロ5分58秒
12.9km、キロ8分07秒
と、なんとなんと、最初の12.9kmを1時間33分19秒(平均キロ7分23秒)で、一度も歩くことなくクリアしてしまいました!
時刻は午後7時48分。スイムのスタートから11時間22分が経過。
辺りはすっかり薄暗くなり、走っている選手の数もぐっと減りました。
残り30kmを5時間38分以内に完走できればアイアンマンですが。。。走っている最中に両脚の太ももに違和感が発生。
これまで経験したどの痛みとも違う感覚。。。ハリ治療で電気を流されているような筋肉がピクピクとした痛み。
そして、原因不明の頭痛にも苦しめられます。
なので、大事を取って、走るペースを落としました。
とにかく肉離れとかギックリ腰とか、不測の事態が起きないようにしなければ。。。
長い距離を走るランの怖さは、ある距離から脚がピタッと止まってしまって、前に進まなくなることです。
昨年出場したフルマラソン大会では、ハーフの距離まではサブ4ペースで順調に走っていたのが、25kmを過ぎて突然ペースが崩れ、30kmで走れなくなりリタイヤという失敗を経験しています。
それも続けて2度も 笑
なので、あと残り30kmといっても全く気は抜けません。
それでも、脚が動いているうちにできるだけ距離を稼いでしまおうと、エイドやトイレに立ち寄る以外は、どんなにペースが遅くなっても、決して歩かないことにしました。
海岸沿いを3往復のルートは、13.4km (Lap 1)、27.6km(Lap 2)、42.2km(Lap
3)という感じで、毎周回アイアンマンのゴールゲート近くを通ります。
ゴールゲートに近づくと、完走者がゲートをくぐるたびに、MCのアナウンスであの
"You are an IRONMAN!"
が盛大に聞こえてきます。
(出典:Race Movie | IRONMAN Portugal, Cascais 2022)
アイアンマンが他のトライアスロン大会と違うのは、このゴール前の超盛り上がりなんですよね。
ゴールゲート前で、MCが自分の名前をアナウンスしてくれて、たくさんのひとから声援を送ってもらえるその祝福の瞬間のために、苦しさに耐えに耐えて走り続けているようなものです。
アイアンマンがビジネスとして世界中で成功しているのも、この優れた演出設定のおかげでしょう。。。
話をレースに戻します。
Lap 1の13.4kmを終了、スタートから1:40:20が経過。ここまでキロ7分30秒。
太もものピクピクとした違和感は消え、偏頭痛も収まりました。
エイドステーションには、各種ドリンク(水、ゲータレード、レッドブル、コーラ)以外にも、フルーツ(オレンジ、バナナ)、ポテトチップス、そしてあのMaurutenのジェル補給食と充実しており、補給食を携行していなくても問題ありませんでした。
特にオレンジが美味しかった。
そして、エイドを通るたびにボランティアのみなさんが熱烈なエールを送ってくれて応援してくれたのが何よりも励みに。
なので、エイドの前を通り過ぎるときは必ずペースアップという 笑
2周回目(Lap
2)に入るとランナーの数はぐっと減少、ほとんどのランナーはゴールしてしまったようです。
20km、キロ7分41秒
22.1km、キロ7分34秒
ハーフの距離(21.1km)までは何とかモチベーションを維持してキロ7分台で刻みました。
27.1km、キロ10分01秒
しかし、ハーフを過ぎてからはキロ10分台までペースが急激に低下。
キロ10分台のペースだと、スタスタと速足で歩いているランナーに抜かれてしまう
笑
Lap 2の27.6kmを終了。
ゴールに向かわずに折り返してLap
3に進むランナーはもう誰もいない。。。
ひょっとして自分が最終ランナーなのではと思うほど、コースは静まり返ってしまった。
そして。。。スタートから30kmを過ぎた地点で、ついに走るのをやめて歩いてしまいました。
32.2km、キロ11分35秒
ラン42.2kmを歩かずに走破することはできなかったけれど、30kmまでは走り続けることができたので満足です。
幸いなことに、30kmを過ぎても脚はまだまだ大丈夫。腰も問題ない。
時刻は夜の10時を過ぎて寒くなってきた。
寒さのせいで、風邪の初期症状のように体調が急速に悪化。
が、汗で濡れたトライウェアもなかなか乾かず、走るのを止めて歩いてしまうと寒さで耐えきれなくなりそう。
なので、休みたくても走る続けるしかないという地獄に 笑
夜が冷え込むのは想定していたので、ウエストポーチに入れておいたアームウェアを装着。
再びキロ7~8分のペースで走りだしました。
34.2km、キロ7分32秒
36.3km、キロ8分03秒
海岸沿いのルートは照明灯が少なく、ランナーもほとんどいなくなった暗闇のなかを黙々と進みます。。。
ランで最もしんどい時間帯に突入です。
そんななか、どのエイドステーションも最後の最後まで開いてくれていたのは本当に心強かった。
そして。。。40km地点を過ぎて、ようやくアイアンマン完走を確信。
人生2度目のアイアンマンに!
最後は満面の笑みでゴールすることができました。
ラン42.2kmを6時間31分52秒で完走(平均キロ9分28秒)
目標タイムの6時間15分には届かなかったが、それでも十分満足です。
ゴール後に完走メダルとフィニッシャーTシャツをもらいました。
ゴールゲートを後にしてスタート地点の公園のテントに戻りました。
テントに入ると、暖かい料理のサービスが!
冷え切った身体に染み入るようで美味かったです。
近くの席にいたイギリスから来たという50代のインド人としばし歓談。同じ50代ということで、良く完走できたとお互いを褒め合いました
笑
以下が最終記録です。
完走タイム: 16時間20分39秒(1174位/完走1185人)
スイム:1時間59分22秒
T1: 15分48秒
バイク:7時間19分30秒
T2: 14分09秒
ラン:6時間31分52秒
なんと、1000人以上の完走で、ビリから11番目という。。。モニオそかった!
それでも、前回のアイアンマンジャパンの16時間41分20秒よりは早かったので、一応自己ベスト更新
笑
更衣室で着替えを済ませて、スマホを確認したら、妻から「おめでとう!」のメッセージが。
日本時間で日曜日の朝でしたが、IRONMANのトラッカーを見ながらリアルタイムで進行をチェックしてくれていました。
友人にも完走の一報を送ったら、祝福の返事をたくさんもらいました。
みんな真剣に心配してくれていたようです 笑
こうして2度目のアイアンマン挑戦は無事に終了しました。
いやーしかしポルトガルまでやって来て、無事にアイアンマン完走できて良かった。
タイムや順位はアレでしたが。。。人生二度目のアイアンマン完走は、なんと言ったらよいか、例えて言えば、二人目の娘が生まれたときの喜びに似ています。
このような素晴らしいイベントの企画・運営に携わった方々、ボランティアの方々、日本で心配してくれていた友人や知り合いの方々、みなさん本当に有難うございました。
そして。。。たくさんの熱烈な声援を送ってくれた地元ポルトガルの人たちと、またいつか再会できる日を楽しみにしています。
アイアンマンポルトガル 2022のRace Movieが早速公開されました。
Race Movie | IRONMAN & IRONMAN 70.3 Portugal, Cascais 2022
現地メディアの記事もリンクを貼っておきます。
モニオさん、アイアンマン2回目の完走おめでとうございます!
返信削除Stravaでログを確認した際はVirtualかと思っておりました。リアルだったのですね!
実はなんと私も同じ日にIRONMAN WACO 2022を完走しました!
私もついにアイアンマンになれました。
モニオさんのブログからZWIFTを3本ローラーから始め、アイアンマンジャパン2015の記事を読んでいつかは自分もアイアンマンになりたいな…と思っていました。
思いもよらぬ妻の仕事の都合でダラスへの転居、その後テキサス州でのアイアンマンレースの存在を知り、Ironman 70.3 Waco, Ironman 70.3 Texasを経て、Ironman Wacoを完走しました。
2023にはIronman Japanが復活するかもとのことで、日本に戻ったら2度目のアイアンマンに挑戦したいです。
アイアンマンに向けての練習中はロングトライアスロンの練習は辛く1度でいいや…と思っていましたが、完走後はまた出たいという気持ちになります。
私は今回Age Group8位で、5位までの人にはKONAスロットが与えられていたのを目の当たりにして、いつかは私もKONAに行きたいな…と思ってしまいました。
何より色々なIronmanにまた出たいなと思いました。
長くなってしまいましたが、私もアイアンマンになれましたというのを伝えたかったです。お互いお疲れ様でした!
ADCさん、コメントありがとうございます。
削除そして、IRONMAN WACO 2022完走おめでとうございます!!
同じ日にアイアンマン完走とはビックリ。。。しかもエイジ8位とは凄すぎです!!
完走するだけでも精一杯なのに、上位入賞を狙ってタイムを競うことができるのはうらやましいです。
ZWIFTやアイアンマン北海道の走行記が少しでもお役に立ったであれば何よりです。
アイアンマンの鉄人レースは「最も過酷なスポーツ」と言われますが、トップを目指すプロから完走を目指す一般曹まで、分け隔てなくゴールを祝福してもらえるところが魅力で、そういう意味では、意外に裾野の広いスポーツではと。。。
私も世界中のいろいろなアイアンマンレースにはとても興味があります。TexasやWACOのレースはいかがでしたか?
次どうするかは未定ですが、もし来年アイアンマンジャパンが開催されるのであれば、懲りずに参戦するかも 笑
どこかのレースでご一緒する機会があれば、よろしくお願いします。
こちらこそどこかのレースでご一緒すればぜひお声がけさせてください。
削除https://adc113.exblog.jp/i24/
にトライアスロン(70.3Texasや70.3Wacoなど)のことを細々と綴っているのでお時間がある際にご覧になってください。よろしくお願いします。
ADCさん、アイアンマンWACOの完走記とても楽しく拝読しました!
削除現地でのご家族の応援もあって素晴らしいレースでしたね。
コナスロットも射程距離なので、今後益々のご活躍期待しています!
アツい!感動的なレポートでした。完走本当におめでとうございました!
返信削除karaiさん、コメントありがとうございます。
削除レースのアツい雰囲気をお伝えすることができたのであれば嬉しい限りです。
末席を汚すだけの身ですが、アイアンマンレースの魅力が日本でも広がれば。。。と願っています。