[iPhoneバッテリーの無償交換(AppleCare+)] 蓄電容量が80%未満でなくてもOK

2年前に購入したiPhone SE(第2世代)のバッテリーが最近劣化が進んで、1時間のジョギング中がギリギリになってしまいました。

通常使用によるバッテリーの劣化は製品保証の対象外ですが、AppleCare+ に加入していて、iPhoneのバッテリー蓄電容量が80%未満に低下している場合は、無償でバッテリーを交換してもらえます。

実際に画面で確認してみたところ、バッテリー蓄電容量が82%と、80%未満の条件を満たしていません。


ネットで検索すると、バッテリー蓄電容量が80%未満の基準を満たしていなくても無償交換してもらえたという報告例がありました。

そこで、近所のカメラのキタムラに持ち込んだところ、幸運なことに無償交換してもらえました。

1. Apple Care + for iPhone

Apple Care + for iPhoneは、通常のメーカー保証に加えて、最大2年間の保証期間となる有償サービスです。

・2年間の有料保証
・iPhone購入から30日までに加入手続きをする必要がある
・過失による故障も対象

iPhoneでよくある液晶割れや水没といった過失に対して保証が付きます。

保証料金はiPhoneのタイプによって変わりますが、私が契約しているUQ MobileのiPhoneSEの場合は、月額403円(年額4,836円)と割安でした。


以下はUQ MobileのApple Care + for iPhoneの詳細です(公式ページから引用)

AppleCare+ for iPhone

あなたのiPhoneを守ろう
AppleCare+ for iPhoneに加入すると、修理保証とテクニカルサポートがiPhoneの購入日から2年間に延長されます。さらに、過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを、画面の損傷は1回につき3,700円、そのほかの損傷は1回につき12,900円のサービス料で1年間に2回まで受けることができます。

特徴
・ワンストップでのテクニカルサポート
・Appleの専任スペシャリストへのダイレクトアクセス
・ピックアップ&デリバリー修理、または持ち込み修理
・エクスプレス交換サービス
・iPhone 本体、バッテリー、付属のイヤフォンとアクセサリのハードウェア製品保証
・過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(最大2回まで。1回につき、画面の損傷は3,700円、そのほかの損傷は12,900円のサービス料がかかります)
・iOS、iCloud、Apple純正 iPhone アプリケーションのソフトウェアサポート
・ワイヤレスネットワークへの接続
AppleCare+のサービスは、各管轄地域における消費者保護の法令にもとづく法的権利に加えて提供されるものです。iPhoneを購入する際、本プランを必ず購入しなければならないわけではありません。AppleCare+を利用するためには、規約に同意していただく必要があります。詳しい規約についてはhttp://www.apple.com/legal/sales-support/applecare/applecareplusをご覧ください。

※1 修理サービスは、iPhoneおよび付属アクセサリに材質上または製造上の瑕疵が生じた場合、またはバッテリーの性能が正式な製品仕様の80パーセント未満しか発揮できなくなった場合に利用できます。Appleが修理または交換サービスで提供する交換品には、新品、または性能と信頼性の両面で新品と同などのパーツが含まれます。
電話料金がかかる場合があります。電話番号およびサポート営業時間は変更される場合があります。
修理サービスには制限が課せられる場合があります。

料金

  iPhone 7
iPhone 6s
iPhone SE
(第2世代)
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone 11
月額使用料 678円 403円 770円
  • ※本サービスは請求開始から24回払いとなり、お申し込み翌日からご利用可能です。
  • ※分割での AppleCare+ ご購入は iPhone のご購入と同時の場合のみ可能です。
  • ※AppleCare+ を解除した場合、解除を行った月の月額使用料分までの請求となります。
(引用おわり)

但し書きを読んでみると。。。

AppleCare+ for iPhoneは2021年9月1日(水)を以て、お申込み受付を終了いたしました。
※現在ご加入中のお客さまは引き続きサービスをご利用いただけます。
2021年9月2日(木)以降、よりサービスの充実した「故障紛失サポートwith AppleCare Services」にお申込みいただけます。

どうやらこのサービス内容は既に終了しており、現在は新しい「故障紛失サポートwith AppleCare Services」に移行しているようです。

このiPhoneSEは、2021年3月に新規加入したときにApple Care+に加入しておいたので本当に良かったです。

UQ/au利用料金明細書

2. AppleCare Services

よく調べてみると、今回バッテリー交換を行ったiPhoneは、Apple Care + for iPhoneに加入しているUQモバイルとは違う、もうひとつのiPhoneでした。

こちらは「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」(以下AppleCare Serviceと省略)というサービスに加入しているauのiPhone(モデルは同じSE第2世代)でした。


以下はauのAppleCare Servicesの詳細です(公式ページから引用)

サービス概要
Apple公式サポート、紛失盗難補償、無料iCloudストレージ(50GB)をセットで提供します。

サービス詳細
ご利用方法
Apple公式の保証サービスAppleCare Servicesの製品保証を4年間提供。
更に紛失・盗難時に電話またはWebでお申し込みいただくと新品同等品をお届けする補償もあせて提供。

本サービスの加入はiPhone・iPadのご購入時のお申し込みに限ります。退会された場合、次回のiPhone・iPad購入時まで再加入できません。

月額料
iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max / iPhone XS / iPhone XS Max / iPhone X
1,309円(税込)

iPhone 11 / iPhone XR / iPhone 8 Plus / iPhone 7 Plus / iPhone 6s Plus
979円(税込)

iPhone SE(第2世代)/ iPhone 8 / iPhone 7 / iPhone 6s
868円(税込)

iPhone SE(第1世代)
777円(税込)

製品保証
お使いのiPhoneを保護、修理、サポート

AppleCare+アイコン
AppleCare ServicesにはAppleによるハードウェア修理サービスとテクニカルサポートが含まれています。これにはAppleの専任スペシャリストへの優先アクセス、Apple純正部品によるハードウェア修理、Apple Store直営店またはApple正規サービスプロバイダでの認定技術者による修理または交換が含まれます。

テクニカルサポート
テクニカルサポートアイコン
Appleの専任スペシャリストへのチャットまたは電話による優先アクセス
iOSとiCloud、およびApple 純正のiOS アプリケーションに関するソフトウェアのサポート
修理サービス
修理サポートアイコン
iPhone本体、バッテリー、および付属のイヤフォンとアクセサリのハードウェア製品保証
過失や事故による損傷(落下、液体接触による損傷)に対する修理などのサービス
補償回数:4年で最大4回補償致します。

お客さまご負担金について
サービス内容 お客さまご負担額
テクニカルサポート チャットまたは電話 無償
修理サービス iPhone本体、バッテリー、および付属のアクセサリのハードウェア製品保証 無償 (注1)
過失や事故による損傷 ・画面修理:3,700円(税込)
・その他の修理:12,900円(税込)(注2)
iPhoneおよび付属アクセサリに材質上または製造上の瑕疵が生じた場合、またはバッテリーが保持する容量が本来の容量の80%未満になった場合に利用できます。
エクスプレス交換サービスをご希望の場合は、画面損傷の場合でもその他の修理のご負担金が必要となります。

(引用おわり)

ちなみにこのAppleCare Servicesのほうも、2020年9月30日をもって、新規受付を終了していました。

AppleCare+ for iPhoneは、Appleの純正製品では引き続きサービス中ですが、キャリア会社ではそれをベースとした様々なサービスが目まぐるしく変化しているのでしょうか。。。

平たく言ってしまえば、AppleCare+ for iPhoneの保証期間が2年間から4年間に延長され、月額使用料が403円(iPhone SE 第2世代)から868円にほぼ倍になって、いろいろ付帯サービスが追加されたものです。

劣化バッテリーの無料交換については、AppleCare+もAppleCare Servicesも同じ条件(バッテリー蓄電容量が80%未満に低下)でした。

今回のiPhoneの最大容量をチェックしてみます。

設定>バッテリー>バッテリーの状態と充電、と選択すると、以下の画面が出てきました。


最大容量は82%と表示されています。

無料交換条件である「バッテリー蓄電容量が80%未満」より若干マシな状態ですが、果たして無料交換の対象となるでしょうか?

3. バッテリー交換の前に

バッテリー交換の持ち込み修理の事前に以下を済ませておきます。

まず、万一のデータ紛失に備えてiPhoneのバックアップをしておきます。

私は、このバックアップを通常オフにしているので、iCloudでのバックアップをオンに設定変更しました。

注意すべき点は、保存している写真や映像が大きなサイズだと、バックアップも時間がかかるので、事前にiPhone本体に保存している写真や映像を極力削除(もしくはPCに転送)しておきます。


待つこと45分ほど。。。AppleCare Servicesで提供される無料iCloudストレージ(50GB)の容量を目一杯使って、なんとかバックアップを完了しました。


次に、設定>自分のプロフィール>探す、と選択して、「iPhoneを探す」のモードをオフにします。

オフにするためには、Apple IDのPWの入力を求められるのでPWを忘れてしまった場合は再確認が必要です。

最後に、ウォレットに交通系のカード(SuicaやPASMO)を登録している場合には、一時的に端末から登録を削除する必要があります。

設定>ウォレットとApplePay>My Suicaと選択して、画面の一番下の「カードを削除」を選択します。


そして、Appleの公式ページでは、「できるだけバッテリー容量を20%以下に消費しておいてください」とあります。

AppleCare Servicesに加入しているかどうかはショップで確認できるので、契約関係の書類などは持参しなくても大丈夫です。

4. カメラのキタムラ@二子玉川

以前、割れたパネルの交換で利用した二子玉川蔦屋家電店のカメラのキタムラは、二子玉川駅前徒歩0分の便利な場所に店舗が移転していました。

[AppleCare+はiPhone修理でどのくらいオトクか] パネルが割れたiPhoneSEを12,900円で新品交換した話



カメラのキタムラ 東京/二子玉川店
〒158-0094 東京都世田谷区玉川2丁目 22番13号 2階
03-3709-3273
営業時間:10:00-20:00

さっそくネットで予約を入れました。

新しいカメラのキタムラの場所は、二子玉川駅の改札を出てすぐ左の1階がケンタッキー・フライド・チキンのビルの2階です。


入口を入った受付を左奥に進みます


こちらがApple製品の受付


予約なのですぐに対応してもらい、iPadを使って受付に必要な情報(住所や氏名など)を入力、最後に署名しました。


バッテリー交換のために、表面の液晶保護フィルムは剥がされてしまいます。

交換作業は40分ほどかかるとのことで、一旦店を出て二子玉川駅近辺で他の用事を済ませることに。

時間より少し早めに戻ってきたときには、既にバッテリー交換は完了していたので、すぐにiPhoneを引き取ることができました。


無料交換条件である「バッテリー蓄電容量が80%未満」でなくても、無事に無料交換してもらえました!

店員の方に無料交換の条件は何か尋ねたところ、蓄電容量80%未満だけでなく、

フル充電サイクルが約800回(機種による)

も併せて無料交換判断基準にしているそうです。

つまり、「蓄電容量80%未満」もしくは、「フル充電サイクルが約800回以上」のどちらかを満たしていれば、無料交換してもらえるということです。

フル充電サイクルというのは、ちょっと複雑で、充電のためにケーブルで電源に接続した回数でもなければ、100%までフル充電させた回数でもありません。

こちらのサイトに詳しいですが、バッテリーの放電(バッテリーを消費)量の合計が100%ごとに1サイクルがカウントされるので、1日に30~40%を消費(放電)される場合でも放電量の合計が100%になった時点で「フル充電サイクル」のカウントが1となります。


普通に使っている場合は、だいたい2年間くらいでフル充電サイクルが800回を超えるということで、今回バッテリー交換をした私のiPhoneは、蓄電容量は82%と、80%未満になっていなかったけれど、ル充電サイクルが800回を超えていたと判定されたので、無料交換の対象になったわけです。

5. バッテリー交換後

バッテリー交換を行ったあとのiPhoneの設定は、交換前に行った設定変更を元に戻すだけです。

一時的に削除したウォレットの交通系のカード(SuicaやPASMO)は、ウォレットアプリから簡単に「以前ご利用のカード」を選択して戻すことができます。


新しい保護フィルムを貼って、バッテリーを再充電。


最大容量を確認すると、しっかりと100%になっていました!


これで再びバッテリーの消耗を気にせずに使えるようになりました。

以上、静電容量80%未満でなくてもiPhoneのバッテリーを無償交換してもらえた話でした。

バッテリーがヘタってきたというだけで新規に買い替えたり、修理店で有償バッテリー交換をする前に、(AppleCare+に加入していれば)無償交換を試してみてはどうでしょうか。

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