自分の音楽を形成した42枚のアルバムコラージュが楽しめる『Topsters 2』
このアプリは音楽だけでなく、映画もピックアップできるということで、早速やってみました 笑
映画雑誌や昔のカタログを引っ張り出して吟味して約30分くらいで完成。こちらも自分の映画史のようなものができ上がりました。
1. 究極の映画ベスト42
自分の好きなレコードジャケットをコラージュで集めるサービス『Topsters 2』については、前回のブログで紹介しました。
このアプリは音楽だけでなく、映画もピックアップできるということで、早速やってみることに。
映画のレビューは、これまでもブログ記事でたくさんの作品を紹介してきました。
しかし、自分が人生で観た映画のベストとなると、2000年以降の作品に限定した以下の記事があるだけで、2000年以前の作品についてはまとめていません。
そこで、以下の2つの書籍を引っ張り出して、ベスト42選びの参考に活用しました。
ひとつは、雑誌Cut別冊の『世界のオタクが選んだ史上最高の映画ベスト201』(2007年)
もうひとつは、雑誌ロードショー付録の『名作映画ダイジェスト250』(1981年)
映画は、上段の10作品は小学生から中学生の多感な時代から選択、中段から下段の20枚は高校生から大学生時代から選択、残り下段の12枚は、社会人以降の選択と分けました。
こうして完成したのが以下の42作品です。
1. 「Limelight」(ライムライト)1952
2. 「The Sound of Music」(サウンド・オブ・ミュージック)1964
3. 「Ben Hur」(ベンハー)1959
4. 「Jaws」(ジョーズ)1975
5. 「The Towering Inferno」(タワーリング・インフェルノ)1974
6. 「Star Wars」(スターウォーズ エピソード4)1977
7. 「Planet of the Apes」(猿の惑星)1968
8. 「On Golden Pond」(黄昏)1981
9. 「A Little Romance」(リトル・ロマンス)1979
10. 「Romeo and Juliet」(ロミオとジュリエット)1968
11. 「Lolly Madonna XXX」(ロリ・マドンナ戦争)1973
12. 「007 The Spy Who Loved Me」(007私を愛したスパイ)1977
13. 「Saturday Night Fever」(サタデー・ナイト・フィーバー)1977
14. 「Big Wednesday」(ビッグ・ウェンズデー)1978
15. 「One Flew Over The Cucko's Nest」(カッコーの巣の上で)1975
16. 「2001 A Space Odussey」(2001年宇宙の旅)1968
17. 「The Wild Bunch」(ワイルド・バンチ)1969
18. 「An Officer and A Gentleman」(愛と青春の旅立ち)1982
19. 「The Blues Brothers」(ブルース・ブラザーズ)1980
20. 「Deer Hunter」(ディア・ハンター)1978
21. 「Back to the Future」(バック・トゥ・ザ・フューチャー)1985
22. 「The Thing」(遊星からの物体X)1982
23. 「Willow」(ウィロー)1988
24. 「Amadeus」(アマデウス) 1984
25. 「Dressed to Kill」(殺しのドレス)1980
26. 「Alien」(エイリアン)1979
27. 「Apocalypse Now」(地獄の黙示録)1979
28. 「Ran」(乱)1985
29. 「DUNE」(デューン/砂の惑星)1984
30. 「Raiders Of The Lost Arc」(レイダース/失われたアーク《聖櫃》)1981
31. 「Platoon」(プラトーン)1986
32. 「Scarface」(スカ―フェース)1983
33. 「The Shawshank Redemption」(ショーシャンクの空に)1994
34. 「The Last Of The Mohicans」(ラスト・オブ・モヒカン)1992
35. 「The Godfather Part III」(ゴッドファーザー パートIII)1990
36. 「Star Wars Episode I - Phantom Menace」(スターウォーズ エピソード1)1999
37. 「Edward Scissorhands」(シザーハンズ)1987
38. 「Mulholland Dr.」(マルホランド・ドライブ)2001
39. 「Heat」(ヒート)1995
40. 「Collateral」(コラテラル)2004
41. 「Monster」(モンスター)2003
42. 「Toy Story 3」(トイ・ストーリー 3)2010
「ジョーズ」と「タワーリング・インフェルノ」で迷って、親に連れられて「ジョーズ」を渋谷の映画館に観に行きました。
劇場の大画面迫力に驚くとともに、人間がサメに喰われるというストーリーはトラウマになるほど衝撃的でした。
それがきっかけで、TVで放映されるロードショー劇場を観るのですが、映画の見過ぎ(と明らかに小学生には不適切な内容の映画も多かったので)で親にだいぶ制限を強いられました 笑
そんななか、鮮烈に記憶に残っているのが、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」です。
ラストシーンの海岸で自由の女神を見つけてここが地球だったというオチは、椅子からズリ落ちるほどの衝撃を受け、以降、SF映画やSF小説にハマるきっかけにもつながりました。
同じチャールトン・ヘストン主演の「ベン・ハー」は、歴史スペクタクル映画の究極で、この映画でキリスト教やローマ帝国、奴隷制やハンセン病について知りました。まさに映画から歴史を学んでいたんですね 笑
そして。。。新宿のミラノ座(だったか)で観た「スターウォーズ」は、冒頭の帝国軍のバトルシップのあまりの迫力に、ただただ圧倒されたのを覚えています。
当時まだ可憐なダイアン・レイン主演の「リトル・ロマンス」や、オリビア・ハッセー(布施明の奥さんになった)主演の「ロミオとジュリエット」などの恋愛モノも、今でも忘れ難い名作です。
ジェーン・フォンダとヘンリー・フォンダ親子の関係修復を描いた『黄昏」からは、家族の絆を学び、サム・ペキンパー監督の「ワイルドバンチ」からは、男同士の絆を学びました。
ジュリー・アンドリュースの「サウンド・オブ・ミュージック」は、まさにオールタイムベストに相応しい永遠の名画で、小学生時代に観ただけでなく、娘たちが幼いころにも一緒に繰り返し観て楽しんだものです。
「ロリ・マドンナ戦争」は、隣接する家族同士が殺し合うという内容だったので、小学生時代にTV放映を最後まで観せてもらえなかったのですが、そのオープニングテーマがあまりに素晴らしく、ずっと記憶に残っていました。
廃盤となったDVDを入手してようやく全編を観たのは、つい数年前のことです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」と「ビッグ・ウェンズデー」は、どちらも米国の若い世代のカルチャーに憧れて夢中で観た記憶があります。
またこの時期には、「カッコーの巣の上で」「愛と青春の旅立ち」に代表される感動的なドラマに心を激しく揺さぶられるような映画体験をしました。
一方、コメディ映画も大好きになりました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」には、何度も観返して伏線を見つけたり、とにかく突出して面白い映画です。
「ブルース・ブラザーズ」は、映画館で観たときにあまりの面白さに、確か4回連続(まる一日)観てしまいました!ミュージカルコメディでは未だに頂点に君臨する映画ではないでしょうか。
SF映画では、お約束の「2001年宇宙の旅」「エイリアン」だけでなく、ワタシ個人的には生涯ベスト映画の3本指に入るカルトムービー「遊星からの物体X」が 笑
「遊星からの物体X」については語り尽くせないほどのネタがあるのですが、とにかく、この映画の突出しているのは、CGを使わずにロブ・ボッティンが作り上げた世にも怖ろしい世界が。。。
以下はこの映画のハイライトのひとつです(閲覧注意!)。
この映画のスゴイのは、単なるグロなSFではなく、背景にあるエイリアンの怖ろしさと、グループ内で感染者が疑心暗鬼になる心理的な描写が特筆すべき緊張感を生み出しているところです。
同じ時期に大ヒットしたスティーブン・スピルバーグの「E.T.」に出てくる性格の良いエイリアンは個人的には全く好みではなかったのですが、その対極にあるこのおぞましいエイリアンにこそ深淵な宇宙のリアリティを感じました。
「遊星からの物体X」と並んで個人的に思い入れが深いのがデヴィッド・リンチ監督の「デューン/砂の惑星」です。
洗練されたリメイク版のほうが遥かに評価が高いですが、オリジナル版の胃が持たれるような重厚な世界観も必見です 笑
「ディア・ハンター」のベトナム戦争繋がりで、「地獄の黙示録」「プラトーン」も戦争の生々しい残虐さがトラウマになるほどの衝撃作でした。
暴力を描写するのは戦争映画だけではありません。マフィアやギャングも然り。。。その点ではアル・パチーノ主演の「スカ―フェース」はとんでもなく尖がった映画でした。
そして、今回のベスト42作品のなかで唯一の邦画として選んだのが、黒澤明監督の「乱」です。
このように、高校~大学時代は記憶に残る名画がいくらでも溢れており、一体いつ勉強していたのか?笑
それでも、音楽と同様、自分の人生に大きな影響を与えるような映画の数はぐっと減ってしまいました。
音楽と同じく、自分の性格形成や人生感に大きな影響を与えてくれた作品のほとんどは、大学生時代以前に観たものに限られてしまうんですよね。
そんななか、唯一の例外が、デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』、生涯観た映画のベストオブベスト作品です。
この映画は、1回観ただけでは内容もストーリーもチンプンカンプン。ただし、何とも言えないダークな雰囲気に圧倒されてしまいます。
が、何度も観るうちに謎が解けてきます。
この映画は、すべてが従来の映画の枠を超えていて、史上最高のダークファンタジーなのです。
「マツコの知らない世界」のテーマ曲にもなっている I've told every little starを聴くたびに身の毛がよだつ思いが。。。 笑
Mulholland Drive - I've Told Every Little Star
そして、もうひとつの出会いが「ゴッドファーザー パートIII」でした。こちらもブログ記事にまとめました。
このブログ記事は結構アクセスがあり、今でもたびたび人気の投稿(週間ランキング)のトップ10に入っています。
「モンスター」のシャーリーズ・セロンの壮絶な役者魂には恐れ入ります。。
ロバート・デ・ニーロが「レイジング・ブル」出演で身体を極度に絞ったり太らせたりしたのと同じですね。
「ラスト・オブ・モヒカン」と同じマイケル・マン監督の作品で「ヒート」と「コラテラル」。マイケル・マン監督の作品は42本に3本も入りました。
そして。。最後の1本は唯一のアニメ映画「トイ・ストーリー3」、これはマジで泣けました 笑
5. まとめ
こうして究極の映画ベスト42を選出してみると、音楽と同様に、映画についても、若い時代に観たものが圧倒的に多い結果となりました。
映画は年を重ねても楽しめる趣味ですが、それは娯楽としての目的であって、人生に影響を与えるような映画には滅多に出会うことがないのは仕方ないことですね。
それでも、『マルホランド・ドライブ』のような映画に出会うと、まだまだ映画から学ぶことはたくさんありそうです。
やはり同世代感がありますね(笑)。遊星からの物体Xなんて、小学生の頃だったかたまたま夜中に目が覚めたら深夜映画でやってて、最後のシーンは、きっとこの人たちは生きては戻れないんだろうなぁ~なんてちょっと悲しくなって寝に入った記憶があります。Space Odysseyは、毎年正月に新たな気持ちで見ることにしています。毎年、あれ?始まらん…と最初なりますがww
返信削除そうなんですよ。映画も音楽も人生を反映しているので、同世代感が出ますよね!
削除小学生時代の映画の印象は強烈で、細かなディテールまで覚えている一方で、最近観た映画は、ほんの数か月で内容をすっかりキレイに忘れてしまうという 笑
Space Odysseyは続編の「2010年」もなかなかの出来栄えでした。最近のSFは何を観てもピンと来ないのは、こちらの感性が鈍化しているせいかもしれません。