毎週末、介護付有料老人ホームでお世話になっている91歳の父親に面会に行くのですが、今日は『思い出ノート』を持っていきました。
父親に自分史を作ってもらおうという企画です。
『思い出ノート』と一緒に『自分史の書き方』(立花隆)も渡しました。
1. 思い出ノート
『思い出ノート』とは、毎日新聞と認知症予防財団が開発した自分史作成のワークブックです。
(以下は「思い出ノート.JP ストア」から引用)
以下は『思い出ノート』の紹介映像です
思い出ノートとは
昔を思い出して話す、書くことは、認知症の治療・予防法である回想法に資することから2019年には厚生労働省・老人保健健康増進等事業に採択されました。
(引用おわり)
ネットでも販売(1冊500円)していますが、近所の毎日新聞販売店でも扱っているということで、自宅から徒歩圏内にある新聞販売店で購入しました。
A4判全64ぺージ
はじめに思い出ノートの使い方
自分の名前の由来、学校時代の思い出、友だち、住まい、仕事、趣味、夢などの100の設問に答えていくと、自分史を作ることができます
後半は大正7年からの年表になっており、その年にあった重大ニュースや話題ニュース、流行歌などが収録されていて、年表に合わせてご自身のニュースが書き込めるようになっています
巻末には白地図が用意されており、転居履歴、旅行先、出張の思い出などが書き込めます
介護付有料老人ホームで父親に「思い出ノートで自分史を作ってみよう」と提案したところ
自分の生まれた年(昭和7年)の年表に「白木屋百貨店の火災」を見つけて、「ああこの火事は知ってるよ」と
父と一緒に書き込む手伝いをしようかとも思いましたが、息子の手前、プライベートでやりにくいだろうと思い、自室で書いてもらうことにしました。
父は何度も、「これは誰かに提出しなくても良いんだよね?」と心配していたので、そんな必要はなく、自分で管理して誰にも見せる必要はないと念押ししておいたら安心したようでした。
予想以上に関心を持ってくれて良かった!
2. 自分史の作成
昭和7年生まれの父は、今年で満91歳(数えで92歳)です。
高齢にしては健康だったのですが、昨年の卒寿祝いの直後に倒れ、脚が不自由で独居で生活ができなくなりました。
父が昔話をしてくれるようになったのは、つい数年前のことです。
戦時中の体験、学生時代のアルバイト、母親との出会い、就職、転勤、マイホーム購入時の話などなど。。。
これまで全く聞いたことのなかった父親の昔話は、驚きに満ちていました。
学生時代に実家がドーベルマン犬を飼っていて(初耳)、帰宅が深夜を過ぎてしまうと正門が施錠されているので、塀を乗り越えて庭のなかに入ったら、そのドーベルマンが大喜びで父に抱きついてきた話とか!
いつかは話してくれた内容を体系的にまとめて。。。と考えていた矢先、倒れて介護付有料老人ホームに入居となってしまったのです。
今回の『思い出ノート』は、そんな昔話を楽しく思い出しながら書いてもらえたら。。。と。
3. 『自分史の書き方』(立花隆)
『思い出ノート』と一緒に、立花隆の『自分史の書き方』も参考に渡しました。
以下はアマゾンの書籍紹介からの抜粋です。
これからの人生(セカンドステージ)をデザインするためになにより必要なのは、これまでの人生(ファーストステージ)を見つめ直すことである。そして、そのための最良の方法は自分史を書くことである。
自分史を書かないと自分という人間がよくわからないはずだという信念に基づく本書は、自分の年表を作ること、なにを書くべきか、長い文章を書き続けるコツなど、自分史にまとめるための実践理論を軸に、それに応えた受講生たちの自分史を引用しながら、世の中の広い読者に向けた1冊。
(抜粋おわり)
『自分史の書き方』を読んだだけでは、正直なところ、自分史を書き出すのは敷居が高いのですが、『思い出ノート』があれば、気軽に始めることができますね!
ちなみに、毎日新聞は『思い出ノート』を書籍化するサービスも提供しています(基本パック 20冊 36.3万円)。
この『思い出ノート』をきっかけに、父に自分史づくりを始めてもらえればと願っています。
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