[久し振りにウィンダム・ヒルのピアノソロを弾く] リズ・ストーリーの『Devotion』


ウィンダム・ヒルというレーベルを聞いたことがありますか?

80年代中盤にヒットしたニューエイジミュージックのレーベルで、ジョージ・ウィンストン(ピアノ)やウイリアム・アッカーマン(ギター)などのアーティストが中心となって活躍し、一躍メジャーになりました。

リズ・ストーリー(Liz Story)は、ジョージ・ウィンストンと並んでウィンダム・ヒルを代表するピアニストの1人ですが、彼女のセカンドアルバム『Unaccoutable Effect』に収録されている『Devotion』というピアノソロの曲があまりにも素晴らしく、いつか自分でも弾いてみたいと思っていました。

楽譜を購入したのが2013年、いろいろと後回しになってしまい、気が付けば練習することもなく10年以上が経過してしまいました。


今回、ピアノ教室に入会したのを契機に、ようやく『Devotion』の練習を始めました!

1. ウィンダム・ヒル

ウィンダム・ヒルは、私が学生時代だった80年代中盤に流行っていたレーベルです。


ジョージ・ウィンストン

ウイリアム・アッカーマン

以下はWikiからの引用です。

ウィンダム・ヒル・レコード(Windham Hill Records)は、1976年にギタリストのウィリアム・アッカーマンと彼の前妻アン・ロビンソンにより創設されたレコード・レーベルで、ウィンダム・ヒル・グループ(The Windham Hill Group)の本体となっている。活動初期から自然回帰志向の作品をリリースし、1980年代にはニューエイジ・ミュージックの代表格として認知された。

元々はアッカーマン自身のフォーク・ミュージックのレーベルとして発足した。その後、加入したジョージ・ウィンストン等の活躍によって1980年代のニューエイジ・ミュージックのブームの一翼を担った。彼はウィンダム・ヒル内に自己レーベルダンシング・キャット・レコードを持っている。現在はクラシックやジャズなどのジャンルのインストゥルメンタル音楽を扱っている。

かつてはジャズ部門(ウィンダム・ヒル・ジャズ)もあったが、現在は閉鎖している。この部門にフュージョン・ギタリストのラス・フリーマンが設立したピーク・レコードもあったが、閉鎖に伴いピークはコンコード・ミュージック・グループに移籍した。

これらウィンダム・ヒル・レーベルを1980年代当時、日本ではアルファレコード→旧キャニオン・レコード(ポニーキャニオン)がCD等の販売を取扱った。1990年代には自然音とニューエイジ・ミュージックを専門とするセント・ギガという放送局も設立され、ウィンダム・ヒル・レコードの作品も多数オンエアされた。

(引用おわり)

当時私はすっかりハマってしまい、ジョージ・ウィンストンの名盤(『オータム』、『ウィンター・イントゥ・スプリング』、『ディセンバー』)や、ウィリアム・アッカーマンの名盤(『イット・テイクス・ア・イヤー』)を良く聴きました。

 




入手困難だったジョージ・ウィンストンの『ディセンバー』ピアノ・スコアは、友人からコピーを貰って練習。

サンクスギヴィング

ピアノ・スコアが発売されていない『ウィンター・イントゥ・スプリング』の楽曲は、苦労して採譜(いわゆる耳コピ)で仕上げました。

Colors/Dance

ジョージ・ウィンストンの来日公演(1989年3月28日@サントリーホール)も観に行きました。


残念ながら、ジョージ・ウィンストンは、昨年(2023年)6月4日に73歳で亡くなりました。。。合掌

また、ピアノだけに飽き足らず、ウィリアム・アッカーマンの楽譜とアコースティック・ギター(と演奏に必要なカポタスト)まで調達して、慣れないギターも練習したものです。


ウィンダム・ヒルには、ジョージ・ウィンストンやウィリアム・アッカーマンの他にも、フィリップ・アーバーグなど素晴らしいアーティストがたくさん所属しており、リズ・ストーリーもそのひとりでした。

2. リズ・ストーリーの『Devotion』

以下はリズ・ストーリーWikiの翻訳です。

リズ・ストーリー (Liz Story、1956 年 10 月 28 日生まれ) は、アメリカのピアニストです。彼女はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで生まれ、子供の頃はクラシック音楽を演奏していました。彼女はジュリアード音楽院で学び、ハンター大学の学生だったとき、ニューヨーク市のクラブでジャズピアニストのビル・エヴァンスの演奏を観た。彼女はハンターを中退し、エヴァンスの推薦を受けたサンフォード・ゴールドにジャズピアノを学んだ。

ストーリーはカリフォルニアに戻り、UCLA とディック・グローブ・ミュージック・ワークショップで音楽を学びました。彼女はフランス料理レストランでピアノを弾く仕事に就いたが、そのピアノには楽譜を立てる台がなかったため、即興演奏を余儀なくされた。彼女は自分の作品のテープをウィンダム・ヒル・レコードのウィリアム・アッカーマンに送り、彼は彼女とレーベルに契約を結んだ。

ストーリーは、1989 年の映画『Worth Winning』の曲「Forgiveness」と「Worth Winning」を作曲し、演奏しました。映画の中で彼女の手は、女優マデリン・ストウによるピアノ演奏をシミュレートするために使用されました。

(翻訳おわり)

(出典:Facebook)

『Devotion』は、彼女の2枚目のアルバム『Unaccountable Effect』(1985)に収録されている楽曲です。


(以下商品説明から引用)

グラミー賞にもノミネートされた経歴を持つカリフォルニアはサンディエゴ出身のアメリカ人女性ピアニスト、Liz Storyによる1985年リリースのアルバム。

アコースティック・ピアノによる美しい風況描写のソロをメインに収録していてどれも秀逸ですが、Mark Ishamがシンセサイザーで参加し、エモーショナルなピアノに太陽の光が降り注ぐようなキラキラと輝くシンセサイザーの音色が美しく壮大なタイトル曲A1が素晴らしいです。

Bob Contiがパーカッションで参加したB4もオススメです。

(引用おわり)

リズ・ストーリーの多くの作品のなかでも、『Devotion』は個人的には卓越して気に入っています。

同じ『Unaccountable Effect』収録の1曲目『Unaccountable Effect』も、ピアノとシンセサイザーが見事に融合した傑作です。

しかし、リズ・ストーリーの曲はどれもイージーリスニングとして一級品の心地良いものなのですが、非常に悪く言うと、似た曲調のものが多いのも事実です。

そんななかで、『Devotion』は曲の完成度が格段に高く、彼女の作品のなかで断トツの傑作ではないかと思っています。

Liz Story / Devotion

神秘的な雰囲気のなかにも、リズ・ストーリーの敬虔な信仰心が垣間見れるような、静かで感動的な曲ですね。

BGMで近所のショッピングモールでも流れているのを聴いたことがあります。

ウィンダム・ヒルの名盤案内によると、この曲は母であるAida Storyに捧げられているそうです。

『Devotion』のピアノスコアは、WINDHAM HILL Piano Samplerという楽曲集に収められています。



SheetMusicPlusというネット通販で2013年10月31日に$14.95で購入したものです(現在は$19.99)。


若干高額ですがAmazonでも取り扱いがありました(なぜか表紙の色が違いますが)。


全部で4ページの小作品です。



作品の技術的難易度は高くないので、少し練習すればムリなく弾けるようになると思います。

冒頭のイントロだけ少し練習したものをYouTubeにアップしました。


毎日練習すれば1週間ぐらいで完成する見通しです。

3. ピアノ教室

5月21日に、近所のピアノ教室に体験レッスンに行ってから3か月が経過しましたが、未だにレッスンの申し込みをしていません。

これを機に、リズ・ストーリーの『Devotion』を練習して、ピアノレッスン通いを始めようかと。。。

学生時代にジョージ・ウィンストンを弾いて以来のウィンダム・ヒルのピアノ・ソロですが、これから楽しんで練習しようと思います!


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