『ディスカバリー傑作選 宇宙の解体新書』という科学ドキュメンタリー番組の総まとめ記事です。
『宇宙の解体新書』(原題:Strip The
COSMOS)は、以前のブログで紹介した『解明・宇宙の仕組み』と同様、ディスカバリーチャンネルで放映されているサイエンス番組です。
『解明・宇宙の仕組み』や『モーガン・フリーマン
時空を超えて』と並んで、宇宙の仕組みや謎について、毎回さまざまなテーマを取り上げて放送されています。
以下順次アップしていきます。
0. 『ディスカバリー傑作選 宇宙の解体新書』
『宇宙の解体新書』(原題:Strip The
COSMOS)は、2014年からディスカバリーチャンネルで放映されているサイエンス番組です(以下Wiki(英語版)より翻訳・引用)
「Strip The
COSMOS」は、以前の番組「ストリップ・ザ・シティ」で導入されたコンセプト(都市の層をコンピューター生成画像で「剥ぎ取り」、その下にあるものを明らかにするもの)に基づいて構築されており、それを宇宙全体に適用しています。
このシリーズは、星、惑星、月、彗星、ブラック
ホールなどのオブジェクトの層を「剥ぎ取り」、その内部を層ごとに明らかにし、それらがどのように発生し、何が構成され、どのように機能するかをより深く理解できるようにします。
天文学および天体物理学の専門家による解説付き。
このシリーズでは、人類の宇宙への理解を広げることを目的とした宇宙ミッションについても説明されています。
(引用おわり)
以前のブログで紹介した『解明・宇宙の仕組み』とよく似た構成の番組です(ナレーターやテーマも共通)。
残念ながら、Discovery Channelでは現在は放送されていないようです。
非常に良く出来たドキュメンタリー番組なので、是非とも再放送・再配信してほしいものです。
これまでに放送されたエピソードは、【宇宙の解体新書】【解明・宇宙の仕組み】 タイトル一覧というサイトにまとめられています。
私は、以下の3つのエピソードだけ自宅のレコーダーに録画してディスクに保存していました。
[DISC-8]
- 超大質量ブラックホール(Supermassive Black Holes)
- ビッグバンへの旅(Hunt for the Big Bang)
[DISC-9]
- 見えざる宇宙(Mystery Of The Hidden Universe)
以下にエピソードの内容をまとめました(日付は視聴した日)。
1. 超大質量ブラックホール(Supermassive Black Holes) (2024/10/27)
事象の地平面は直径2400万km
天の川銀河のブラックホールの観測
電波望遠鏡を利用する
事象の地平面を利用してブラックホールを探す
EHT(イベントホライズン望遠鏡)ハッブル宇宙望遠鏡の2000倍の解像度
星を生まない巨大楕円銀河の謎
SDSS(スローン・デジタル・スカイ・サーベイ)による調査
宇宙の銀河系を網羅する円盤図
それぞれの銀河を詳しく調査
衝突実験によるブラックホールの解明
2つの銀河アキラとテツオといずれ衝突する
アルマ望遠鏡 - 66台のアンテナからなる電波望遠鏡群(チリのアタカマ砂漠)
銀河団の一部にチリの雲が
その映像
超大質量ブラックホールからのジェットが星を生み出す環境を生んでいた
超大質量ブラックホールは星の誕生にも死滅のどちらにも寄与している
個人的な評点: ★★★☆☆
2. ビッグバンへの旅(Hunt for the Big Bang) (2024/10/28)
NASAゴダード宇宙飛行センター
ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡
宇宙誕生から5億年以内を観測
微弱な赤外線を検出するための太陽光を遮るサンシールド
SLAC国立加速器研究所
スーパーコンピュータシミュレーションで
138億年前の宇宙の始まりを再現
物質の量を6倍に増やさないと計算が合わない
宇宙の85%がダークマター
大型シノプティックサーベイ望遠鏡(LSST)チリの山頂に設置予定
重力によるレンズ効果(僅かな光の歪み)を測定
189個のイメージセンサー 3.2Gpixel
初期の銀河
ダークマターが網目状の巨大な構造を作り始める
シエラネバダ山脈にある構造物(288基のアンテナ)
ビッグバンから2億年以内の宇宙を観測
宇宙の暗黒時代
暗黒時代のガスのデータをスーパーコンピューターで解析、最初の星が誕生した時期を割り出す
ブルックリン国立研究所
衝突型加速器
金の原子核同士を加速器で光速近くで衝突させる
全長3.8km
宇宙誕生後の100万分の1秒後、素粒子から超高温のプラズマが生成される
その後の陽子や中性子の軌跡を測定する
38万年後に原子が誕生、光が誕生
宇宙誕生の直後、時間と空間はどうやって始まったのか
宇宙マイクロ波背景放射
インフレーションはまだ証拠が見つかっていない
インフレーション現象の証拠を探す
個人的な評点: ★★★★☆
超大型干渉電波望遠鏡群VLA(ニューメキシコ州ソコロ)27基のパラボラアンテナ
地球の磁場の1000兆倍の磁場を持つ中性子性マグネターからの光速電波バーストを探す
英国ムラード科学研究所
大型CCDカメラを宇宙望遠鏡ユークリッドに搭載予定
ダークマター重力によるアインシュタインリングを調査
ダークマターは宇宙誕生の初期から存在していた
イタリアグランサッソ研究所
地下1.4kmに62kgの液体キセノンのタンクを設置、ダークマターの検出を狙う
英国ダーハム大学
スーパーコンピュータで銀河の衝突シミュレーション
アリゾナ州キットピーク山
どちらも別の宇宙から来たのか
ウエストバージニア グリーンバンクでは携帯電話などの電波は禁止
世界最大の電波望遠鏡
宇宙マイクロ波背景放射を詳しく観測
多元宇宙でビッグバン時に別の宇宙との衝突による水素の輝きを探す
個人的な評点: ★★★★☆
以上、「ディスカバリー傑作選
宇宙の解体新書」のうち3話のエピソードのまとめでした。
このような宇宙ドキュメンタリー番組は、科学的な好奇心を搔き立てられるので興味は尽きません。。。
コメント