今日は13日の金曜日ということで、夜に何か怖ーい映画でもとAmazon Prime
Videoの新着を探したら、『遊星よりの物体X』を見つけてしまいました。
『遊星よりの物体X』(1951年)は、ジョン・W・キャンベルによる1938年の短編SF小説『影が行く』の映画化です。
その後、ジョン・カーペンター監督により『遊星からの物体X』(1982年)としてリメイクされています。
ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』、は、これまで観た2000本以上の映画のなかで、ナンバーツーに最高傑作と個人的に非常に高く評価している映画です(ナンバーワンは、デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』)。
ちょうど良い機会なので、『遊星よりの物体X』(1951)、『遊星からの物体X』(1982)そして前日譚の『遊星からの物体X
ファーストコンタクト』(2011)の3本の映画の内容をまとめてみました(注:以下ネタバレ満載)。
1. 『遊星よりの物体X』
以下はWikiからの引用です。
『遊星よりの物体X』(ゆうせいよりのぶったいエックス、原題The Thing from
Another World)は、1951年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。
監督はクリスティアン・ナイビイ(英語版)、出演はマーガレット・シェリダンとケネス・トビーなど。ノンクレジットでハワード・ホークスも演出を担当している。
ジョン・W・キャンベルによる1938年の短編SF小説『影が行く』の映画化で、1982年にはジョン・カーペンター監督によりリメイク作品の『遊星からの物体X』が製作された。
ストーリー
アラスカの科学研究所は、謎の飛行物体が落下し磁力計が狂っていることを発見する。司令部から到着したヘンドリー大尉は、キャリントン博士から報告を受け、スコット記者らと共に落下地点に向かい、一部分を除き氷に埋もれた円盤を発見する。氷から掘り起こすためにテルミット爆弾を使用するが、爆破と共に円盤に引火、円盤は爆発し飛散する。ガイガーカウンターが反応する辺りを調べると氷の中に人のような「物体」が確認できた。ヘンドリー大尉たちは、氷ごと「物体」を掘り出し基地に持ち帰る。
その後、倉庫に運び込まれた「物体」の監視役バーンズ伍長が怪しい影に襲われる。ヘンドリー大尉の一行が倉庫を調べに行くと、溶けた氷には人型の跡が残っていた。「物体」は外の犬を殺し逃走して姿を消した。キャリントン博士は犬に噛み千切られた残骸の一部を調べ、「物体」が遊星より飛来した植物組織生物で、動物の血を吸って成長し、知力と腕力は人類より優れた怪物であることを突き止める。残骸の一部は成長する速度が速く、人類の脅威となる「物体」だった。
人類のために即刻撃滅を望む軍と貴重な研究資料として培養を主張する科学者が対立する。
スタッフ
監督:クリスティアン・ナイビイ(英語版)(クレジットされていないが、演出の大部分は、制作者であるハワード・ホークスの手によることが定説となっている。また、一部をオーソン・ウェルズが手がけたという説もある[要出典])
製作:ハワード・ホークス
原作:ジョン・W・キャンベル Jr.他 著、中村 融
訳『影が行く』東京創元社、2000年8月25日。ISBN 9784488715014。
アンソロジー。表題作として収録。
脚本:チャールズ・レデラー(クレジットはされていないが、ハワード・ホークスとベン・ヘクトも参加している。また、ハワード・ホークスの親友であった作家のウィリアム・フォークナーも一部参加したと言われている[要出典])
撮影:ラッセル・ハーラン(英語版)
編集:ローランド・グロス(英語版)
音楽:ディミトリ・ティオムキン
美術:アルバート・S・ダゴスチノ、ジョン・J・ヒュージ
メイクアップ監修:リー・グリーンウェイ
特殊撮影効果:リンウッド・ダン
特殊効果:ドナルド・スチュワード
キャスト
役名 俳優
日本語吹替
パトリック・ヘンドリー大尉 ケネス・トビー 黒沢良
ニッキ・ニコルソン マーガレット・シェリダン 水城蘭子
アーサー・カリントン博士[1] ロバート・コーンスウェイト 松宮五郎
ネッド・スコット(スコッティ) ダグラス・スペンサー 千葉耕市
エディー・ダイク ジェームス・R・ヤング 石原良
ボブ デウェイ・マーチン(英語版) 愛川欽也
ケン・マクパーソン ロバート・ニコルズ(英語版)
バーンズ ウィリアム・セルフ(英語版)
スターン博士 エドゥアルド・フランツ(英語版)
テックス・リチャーズ ニコラス・バイロン
(クレジットなし) 嶋俊介
チャップマン博士 ジョン・ディアクス(英語版)
(クレジットなし) 村越伊知郎
「物体」 ジェームズ・アーネス
日本語吹替 - TV放送版※デジタルリマスター版DVD収録
(引用おわり)
遊星よりの物体X
映画は全編モノクロです。
オープニングの"THE
THING"というクレジットの文字が破れてゆくのは、『遊星からの物体X』と同じ、というより、ジョン・カーペンター監督のオリジナルへのオマージュだったのですね。
遊星よりの物体X
遊星からの物体X
軍人と科学者、そしてジャーナリストがそれぞれの立場から対峙するという設定は時代を反映していて見応えがありました。
それにしても、ヘンドリー大尉が立て続けに部下に指示を出したり、臨機応変に次から次へと行動するのは、見ていてスカッとしました。
現代人は頭でっかちでいろいろ考え過ぎですよね 笑
ラストは、新聞記者のスコットが無線で「人類は史上最大級の戦いに勝利した」という勝利のメッセージと、「どこからでも空を見上げて注視せよ」とすべての人に警告を送ってハッピーエンド。
また、「異星人をサラダにする前に教えてくれ」とか、ウィットに富んだ会話が至るところに散りばめられていて、単なるホラー映画にとどまらず娯楽映画になっているのは良く出来ていると思います。
SFホラーですが、ヘンドリー大尉とマーガレットのロマンスもしっかりと織り込まれているのには感心しました。
今から見ればエイリアンのモンスター姿は大して怖くもないですが、1951年当時にこれを観た観客は相当肝を冷やしたのではないでしょうか。
そのモンスターは電気スパークの罠にはまって焼かれてしまい、人間が勝利します。
古い映画ですがなかなかの良作でした。
2. 『遊星からの物体X』
以下はWikiからの引用です。
『遊星からの物体X』(ゆうせいからのぶったいエックス、原題: The
Thing)は、1982年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。ジョン・カーペンター監督、ターマン・フォスター・プロ製作。SFX担当は当時22歳のロブ・ボッティンで、同監督の『ザ・フォッグ』(1979年)に続いての登板となる。出演はカート・ラッセルとA・ウィルフォード・ブリムリーら。1951年の映画『遊星よりの物体X』に続く、ジョン・W・キャンベルの短編SF小説『影が行く』の2度目の映画化で、南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。
2018年10月にはデジタル・リマスター版が国内で劇場公開された[2][3]。
ストーリー
約10万年前、宇宙から飛来した円盤が地球に引き寄せられ、大気圏で炎に包まれながら南極へと落下した。
1982年、冬の南極大陸。ノルウェー観測隊のヘリが雪原を駆ける1匹のハスキー犬を追って、全12名の隊員がいるアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。銃や焼夷手榴弾を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。一人生き残ったノルウェー隊員はなおも逃げる犬を殺そうと銃撃を続ける。その際に基地の隊員が一人負傷したため、隊長のギャリーが拳銃でそのノルウェー隊員を射殺した。
ノルウェー隊に一体何があったのか真相を究明するべく、ノルウェー隊の観測基地へ向かったヘリ操縦士のマクレディらが見つけたものは、焼け落ちた建物、自らの喉を切り裂いた隊員の死体、何かを取り出したと思しき氷塊、そして異様に変形し固まったおぞましい焼死体だった。一行は調査のため、残されていた記録フィルムと焼死体を持ち帰る。
生き延びた犬は基地内を徘徊していたため、夜になると犬小屋に入れられた。その途端犬は変形し、グロテスクな姿の「生きもの」となり、他の犬たちを襲い始めたが、鳴き声を聞いて駆けつけたマクレディらにより火炎放射器で焼かれ撃退される。
ノルウェー隊の記録フィルムに映し出されたのは、雪原の巨大なクレーターと、約10万年前のものと推測される氷の層にある巨大な構造物を調査している場面だった。やがて持ち帰った焼死体が動きだし、蘇った「生きもの」が隊員の一人を襲ってその姿に成り代わった。結局その「生きもの」は、隊員たちの手で他の「生きもの」の死骸と共に外で焼却処分された。
調査の結果、「生きもの」は取り込んだ生物に同化・擬態して更に増殖することが可能で、コンピュータの試算により、もし人類の文明社会にそれが辿り着くと、およそ2万7000時間、約3年で全人類が同化されることが判明する。それを知った主任生物学者のブレアが誰も基地の外へ出られないようにするため無線機やヘリ等を破壊、残った犬も殺してしまい、基地は完全に孤立する。その状況下で隊員たちは誰が「生きもの」に同化されているか判断出来なくなり、疑心暗鬼に陥っていく。
キャスト
※括弧内は日本語吹替(二名記載の場合はフジテレビ版 /
Netflix追加録音の順)
R・J・マクレディ(英語版) - カート・ラッセル(津嘉山正種 /
津嘉山正種): ヘリ操縦士。酒好き。
ブレア - A・ウィルフォード・ブリムリー(富田耕生 / 富田耕生):
主任生物学者。生命体の正体にいち早く気付く。しかし錯乱にてヘリや通信設備を破壊してしまい、小屋に監禁されてしまう。
ギャリー - ドナルド・モファット(柳生博 / 牛山茂):
観測隊隊長。血液保存庫の鍵を持っていたことから疑われる。
ドクター・コッパー - リチャード・ダイサート(宮川洋一 / 山田浩貴):
医師
チャイルズ - キース・デイヴィッド(屋良有作): 機械技師
パーマー - デヴィッド・クレノン(仲木隆司):
第2ヘリ操縦士、機械技師。周囲から変人扱いされている。
ヴァンス・ノリス - チャールズ・ハラハン(細井重之 / 多田野曜平):
地球物理学者
ジョージ・ベニングス - ピーター・マローニー(英語版)(寺島幹夫):
気象学者
フュークス - ジョエル・ポリス(英語版)(納谷悟朗[4] / 多田野曜平[5]):
生物学助手
ノールス - T・K・カーター(英語版)(野島昭生):
調理係。ローラースケートで基地を動き回る。
クラーク - リチャード・メイサー(藤城裕士): 犬飼育係
ウィンドウズ - トーマス・G・ウェイツ(池田秀一): 無線通信技師
ノルウェー隊員(ヘリ操縦士)[6](マティアス[7]) -
ノルベルト・ヴァイサー(英語版)
ライフルを持ったノルウェー隊員(ラース[7]/ヤンス・ボレン[8]) -
ラリー・J・フランコ(宮川洋一)
ノルウェー隊の犬(チャーノーク[9]) - ジェド(英語版)〈クレジットなし〉
コンピュータ音声 -
エイドリアン・バーボー〈クレジットなし〉(吉田恵美子)
日本語吹替 - 初回放送1985年11月30日 フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』
21:02-22:54
2017年11月8日に発売されたユニバーサル思い出の復刻版DVD・BDに収録。DVDに収録されている吹替はリピート放送のもので、吹替が初回放送より約2分カットされているがBDでは補完されている。
2018年11月29日にNetflixで、放送時にカットされた部分を追加録音したものが配信された。その際、津嘉山正種と富田耕生以外の声優が担当していた箇所は別の声優が代役を務めている。
2021年11月10日発売の遊星からの物体X(日本語吹替完全版)4K Ultra
HD+ブルーレイにはUltra HD
Blu-rayのみにNetflix配信版から欠落箇所を再度補完、修正した日本語吹替完全版を収録。ブルーレイでは該当箇所は原語音声+日本語字幕となる。
スタッフ
製作総指揮 - ウィルバー・スターク
製作 -
デイヴィッド・フォスター、ローレンス・ターマン、スチュアート・コーエン
監督 - ジョン・カーペンター
脚本 - ビル・ランカスター
原作 - ジョン・W・キャンベル Jr.(『影が行く』早川書房刊)
撮影 - ディーン・カンディ
音楽 - エンニオ・モリコーネ
特撮 -
アルバート・J・ウィットロック、ロイ・アーボガスト、リロイ・ルートリー、ミッチェル・A・クリフォード
メイクアップ - ロブ・ボッティン
追加モンスター(ドッグモンスター)製作 - スタン・ウィンストン
日本語字幕 - 金田文夫[10]
作品解説
侵略SFの新古典
1951年の映画『遊星よりの物体X』のリメイクというよりも、原作となった短編小説『影が行く』の忠実な映像化となっている。「通信機能が麻痺してしまった南極越冬基地」という閉鎖空間において、「誰が人間ではないのか、自分が獲り込まれたのかすらも分からない緊迫した状況下における、隊員達の心理状態と、難局を打開しようとする姿」を描き、最後まで明快な結末は見えない。原作と大きく異なる部分は「『物体』の形状」「登場人数」「『物体』を退治する方法」などである。また、映画では地球外生物の同化する様子、増殖し擬態する生態をSF的理論の範囲内でまとめ、説明も行っている。
製作の経緯
1975年、ユニバーサル映画のスチュアート・コーエンが友人のカーペンターに『遊星よりの物体X』のリメイク企画を打診。1979年に公開されたSFホラー『エイリアン』のヒットによって企画にゴーサインが出たものの、脚本は難航した。1981年初頭、プロダクションアート担当のデイル・キュイパース(『おかしなおかしな石器人』)がクリーチャーデザインを進める途中で事故に遭い離脱、後を引き継いだロブ・ボッティンがデザインを大幅に変更した。撮影は同年8月頃から行われたが、特殊効果の作業は本編終了後も続き、それは1982年4月にまで及んだ。
特撮
細胞単位で生存し、あらゆる生物を同化する「物体」の姿を、ありふれたモンスター的なデザインとはせず、地球上の様々な生物やその一部の形状を混ぜ合わせた形容しがたいグロテスクなものにまとめ、CGによるVFXが全盛の現在においても全く見劣りしないリアリティーを与えたボッティンの造形は、後のSFXやクリーチャーデザインに多大な影響を与えた(DVDには特典映像として、キュイパースによる「モンスター的な宇宙生物のデザイン」が収録されている)。
小屋の中で「物体」に変容する犬は1982年初頭までデザインも決まっておらず、時間的な都合からスタン・ウィンストンの率いるチームによって製作された。
(引用おわり)
リメイクとはいえ、『遊星よりの物体X』とは以下の点で大きく異なります。
『遊星よりの物体X』
・舞台は北極
・宇宙船は地球に墜落した直後
・異星人は植物性細胞で猛烈な勢いで繁殖する
・外部との連絡は取れる
・最後は異星人が負ける
『遊星からの物体X』
・舞台は南極
・宇宙船は数十万年前に地球に墜落して氷に埋もれていた
・異星人は姿形を変えて相手に擬態・同化する
・外部との連絡は取れない
・最後は異星人が生き残る(?)
この作品は、スティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』が1982年に封切されたと同時期に公開されました。
ティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』
『E.T.』が世界中で大ヒットしたのに対して、異星人を悪魔のように描いた『遊星からの物体X』は興行的に失敗しました。
しかし、『遊星からの物体X』には、根強いファンがおり、2018年には、デジタル・リマスター版として復活し、日本国内で劇場公開されたほどの人気を誇ります。
ネットでのニュース(こちらから引用)
ワタシは、公開初日の10月19日に有楽町(丸の内ピカデリー)での先行上映を観に行きました。
公開から30年以上が経った今、興行記録より人々の記憶に残る作品となったのは、『E.T.』ではなく『遊星からの物体X』のほうではないでしょうか。。。
ストーリーは、10万年前の地球にUFOが南極に不時着して、長い間冬眠していたのを、南極基地の隊員によって発掘されてしまい、エイリアンが眠りから醒めて人間を襲うというホラー映画です。
オープニングのテーマ音楽はエンリオ・モリコーネ作曲、見事なまでに不穏な雰囲気を演出していて、こうこれだけで緊張感マックス。
続いて宇宙船が(10万年前の)地球に墜落してゆくシーンから、クレジットの文字が破れてゆくところは、鳥肌が立つほど。
宇宙船に乗っていたエイリアンは、冬眠から目覚め、取り込んだ生物に同化・擬態して更に増殖する擬態化して肉体を乗っ取ってしまうことができ、南極基地の隊員は次々にエイリアンの犠牲に。。。という怖ろしい展開に。
このエイリアンが南極から文明社会に到達した場合、7万5000時間で人類がすべて同化されてしまうと試算したブレア博士が、彼はヘリコプターや無線機器などを破壊して基地局を孤立させます。
結局最後にはブレアも同化されてしまうのですが。。。
以下は、特殊メイクアップアーティストのロブ・ボッティンによる空前絶後の特殊メイクシーン、悪趣味と言われようが、これを超える衝撃は未だかつてない。
勇気のある人は以下のYouTubeをご覧ください(閲覧超注意)
どんな生物にも擬態・同化できる異星の怪物が、南極のアメリカ基地にまぎれ込んで次々と人間を襲い同化して、文明社会にアクセスしようとする。。。想像するだけで身の毛がよだちますね。
勇気のある人は以下のYouTubeをご覧ください(閲覧超注意)
Chest Defibrillation - The Thing (5/10) Movie CLIP (1982) HD
どんな生物にも擬態・同化できる異星の怪物が、南極のアメリカ基地にまぎれ込んで次々と人間を襲い同化して、文明社会にアクセスしようとする。。。想像するだけで身の毛がよだちますね。
ちなみにこのシーンで登場するクモ頭を観て隊員が、"You gotta be fucking kinding"とつぶやきますが、そのセリフ(とクモ頭)は、映画『IT/イット THE END』でもオマージュとして登場します。
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
日本オリジナル本予告
ワタシが初めてこの映画を観たのは学生時代でしたが、小学生のころから招来は宇宙飛行士か天文学者になりたいと思っていた少年にはあまりに刺激が強過ぎでした。
単に映像のグロテスクさだけではなく、宇宙人という存在の恐怖と宇宙の深淵さに対しての畏怖の念から、その後ずっとトラウマになってしまうほどの衝撃を受けました。
グロが苦手な人は、ぜひ以下のPinguのビデオを代わりにご覧ください!
これ本当に良く出来てますねw
Pingu's 'The Thing' AKA THINGU by Lee Hardcastle
これ本当に良く出来てますねw
ちなみに映画の登場人物は10人の南極隊員だけ。
女性はゼロ(女性が一切出てこない映画ってなかなか珍しいです)。
人間に同化できるエイリアンという発想も素晴らしいですし、疑心暗鬼で仲間割れしてゆく過程が常に緊張感が漂い見応え十分です。
宇宙人が友好的というのは人類が抱く幻想なのかもしれません。
中国のベストセラーSF小説の『三体』を読むと、なおさらそう確信してしまいます。
ヴァン・ヴォークトの古典SF小説『宇宙船ビーグル号の冒険』(1950年)は、映画『エイリアン』や『スタートレック』のモデルにもなっていますが、これも登場する宇宙人もすべて敵対的です。
『遊星からの物体X』の詳しい解説は、以下の動画が内容が非常に濃くて参考になります。
The Thing (1982) Retrospective/Review
3. 『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
以下はWikiからの引用です。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(ゆうせいからのぶったいエックス
ファーストコンタクト、原題:The
Thing)は、2011年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。
1982年の映画『遊星からの物体X』の前日談を描く。当初の邦題は『遊星からの物体X
ビギニング』であったが[3]、後に上記のものへ改称された。
ストーリー
1982年、南極大陸でノルウェー観測隊が氷の下にある巨大な構造物を発見する。古生物学者のケイト・ロイドは、アメリカ人とノルウェー人で構成された国際探査チームに招集され、南極を訪れる。その目的は発見された巨大宇宙船と地球外生命体の調査だった。
氷漬けの地球外生命体は基地に搬入され、生態を調査されることになる。基地の隊員たちは歴史的大発見に喜んでいたが、その夜に生命体(=「物体」)は氷を破砕して蘇生し、基地外に逃走する。「物体」はノルウェー隊が飼っていた犬を殺害したうえ、隊員の1人を襲って倉庫に逃げ込もうとするも、隊員が放った燃料に放火したことで倉庫ごと焼却された。
隊員たちは焼却された「物体」の死骸を解剖し、その細胞がまだ生きていることや、襲った隊員を体内で取り込んでその姿に擬態するという生態を知る。さらには、隊員の骨折した骨に埋められていた金属プレートが、「物体」の体内から発見される。「物体」は、有機細胞ではない金属製のプレートについては同化・複製できなかったのである。
隊員たちの数名は他の基地へ移動しようとヘリコプターで離陸するが、ケイトはシャワールームで大量の血痕と共に歯の詰物の破片を発見する。ケイトがヘリに基地への帰還をうながすも、すでに搭乗した隊員の1人に擬態していた「物体」により墜落してしまう。
観測隊の多数の隊員たちは基地から避難することに意見の一致を見るが、ケイトは「もうすでに隊員の誰かに『物体』が同化し擬態している」という意見を主張し、立ち向かうことを促す。しかし、それは誰が本物の人間で、誰が「物体」なのか不明なまま、恐るべき力を秘めた不死身の怪物と対決する事を意味していた。次々と襲われ、その体細胞を侵食されることで同化していく隊員達。1人、また1人と怪物化していく仲間の姿を前に隊員たちは疑心暗鬼と恐怖に襲われていく。
キャスト
括弧内は日本語吹き替え。翻訳は平田百合子が担当。
ケイト・ロイド -
メアリー・エリザベス・ウィンステッド(本田貴子):古生物学者、アメリカ人
サム・カーター -
ジョエル・エドガートン(山野井仁):ヘリ操縦士、アメリカ人
サンダー・ハルヴァーソン博士 -
ウルリク・トムセン(稲葉実):生物学者、アメリカ人
デレク・ジェイムソン -
アドウェール・アキノエ=アグバエ(乃村健次):ヘリ副操縦士、アメリカ人
アダム・フィンチ -
エリック・クリスチャン・オルセン(加瀬康之):生物学助手、アメリカ人
エドヴァード・ウォルナー -
トロン・エスペン・セイム(高瀬右光):観測隊隊長、ノルウェー人
ジョナス - クリストファー・ヒヴュ(岩崎了):ノルウェー人
ペダー - スティグ・ヘンリク・ホフ(壇臣幸):観測隊副隊長、ノルウェー人
ラース - ヨルゲン・ラングヘーレ(言語音声):犬飼育係、ノルウェー人
グリッグス -
ポール・ブローンスタイン(後藤光祐):ヘリ乗組員、アメリカ人
ジュリエット - キム・バッブス(衣鳩志野):地質学者、ノルウェー人
コリン -
ジョナサン・ロイド・ウォーカー(西健亮):無線通信技師、イギリス人
ヘンリク - ヨー・エイドリアン・ハーヴィン(岩崎了):ノルウェー人
オラフ - ヤン・ガンナー・ロイズ(高橋英則):ノルウェー人
カール -
カーステン・ビョーンルンド(かぬか光明):地質学者、デンマーク人
マティアス -
オーレ・マーティン・オーネ・ニルセン(言語音声):ヘリ操縦士、ノルウェー人
警備員 - マイケル・ブラウン(西健亮)
地球外生命体(スーツアクター) - トム・ウッドラフJr.、アリシア・ターナー
概要
脚本のロナルド・D・ムーアの降板や、ユニヴァーサルがラヴクラフト作『狂気の山脈にて』をギレルモ・デル・トロ監督で映画化する方針に一時転換[注
2]するといった経緯で、数度の頓挫と公開延期を経て、2011年秋に公開された[注
3]。
本作は1951年版や1982年版のリメイクではなく、後者の冒頭で触れられたノルウェー調査隊の「物体」と円盤の発見、調査隊の全滅、生き残ったノルウェー隊員2名がイヌに姿を変えて逃げ出した「物体」をヘリコプターで追跡するまでが語られる前日譚である。そういったことから本作オリジナルの要素を加えつつも、「建物の構造や位置関係」、「2つの顔が融合した『物体』の焼死体」、「氷の下の円盤が映った記録映像」、「爆破された小屋の跡」、「内側をくり抜かれた巨大な氷塊」、「壁に刺さった斧」、「無線機の前に座る死体」など、1982年版との緻密な整合性が図られている。また、そのままオマージュしたシーンやアイテムも多く登場している。ただし、本作の宇宙船(UFO)のデザインは1982年版とは大きく異なる。
無線室では八重洲無線の70年代のアマチュア無線用のトランシーバーFT-101EやトランスバーターのFTVシリーズが使われている。
オランダのCMディレクターとして活動し、本作で劇映画初監督となるマティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニアがメガホンを取り、ジョエル・エドガートンやウルリク・トムセンといった男性隊員役に加え、女性もメアリー・エリザベス・ウィンステッドとキム・バッブス(カナダの女優)の2名が出演した。1982年版で「イヌ」の効果を担当したスタン・ウィンストンのもと、『エイリアン2』などに携わったアレック・ギリスとトム・ウッドラフJr.率いるアマルガメイテッド・ダイナミクスが「物体」の造形・操演を担当した。
本作に登場する「物体」の表現には、アニマトロニクスや操演、着ぐるみをベースに、それらを補完する形でCGIによるVFXが利用されている。過去作よりも表現が多彩になり、より活動的で獰猛な「物体」を描くことが可能となった反面、過去作で多用されていた体液やストップモーションによる特撮が控えられていることが特徴となっている。人体が混ぜ合わされたデザインなどは1982年版を踏襲し、咆哮なども同作のそれを加工したものが多用されている。「防寒服を着て顔が誰なのか判別できない、両手を広げた人物」というポスターデザインも同様で、「物体」の細胞が寄生主の細胞を捕食して擬態するプロセスがCGIにより描写された点も、1982年版にならう結果となった。
「物体」の特質を決定付ける重要な場面が撮影されながら本編に採用されなかった、あるいは撮り直された点も1982年版と同様であり、「物体」に惨殺されながら増殖と同化により数分で蘇生した人物、宇宙船のパイロットなど精巧なアニマトロニクスや高度な特殊効果が準備されつつもカットされ、本編には残っていない[注
4]。
映画本編では暗示にとどまり具体的な描写は無いが、エリック・ハイセラーの脚本に基づく小説版では、続編の可能性をうかがわせるエピローグが存在する。小説のエピローグでは、事件の証拠である宇宙船は再び氷に閉ざされ、事件そのものはノルウェーとアメリカの両政府に隠蔽。生還したケイトは雪の大地の色である白と火炎放射器の火の色であるオレンジ色を嫌うようになり、空しくラジオを聴きながら研究に没頭していたが、ある日、歯医者に行くと医師に自身の歯がこれまで虫歯になった事が一切なく、治療の必要もない完璧な歯である事を教えられ、ケイト自身も「物体」である事を確信。以後、自分自身を研究するようになるというところでエピローグは終わる。
(引用おわり)
映画『遊星からの物体X ファーストコンタクト』予告編
『遊星からの物体X』の前日譚としては、かなり完成度の高い作品ですが、伝説化している前作を上回るのは至難の業、評価は賛否両論に分かれているようです。
ワタシは、この映画、かなり楽しめました。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
『遊星からの物体X』
エイリアンは同化するときに無機物質(歯の詰め物など)はコピーできないというのがキーになります。
ラストで犬が基地から逃げ出すのをヘリコプターに乗って追いかけるというのが、『遊星からの物体X』のオープニングに綺麗に繋がるわけです。
全体的に描写がやや過度に娯楽志向で、モンスターがこれでもかと襲ってくるところはやや興冷めですが。。。
主人公がケイトという女性(メアリー・エリザベス・ウィンステッドが好演)なのも、女性が一切登場しなかった『遊星からの物体X』の真逆を行ってるので新鮮ですね。
雪上車のなかで、ケイトが同僚の隊員(擬態化されていた)を焼き殺すシーンは、「もし誤解だったらどうすんねん?」と思いましたが。
ケイトがその後どうなったかを曖昧にして終わりになるのも、余韻が残って良いと思います。ドライブ』)。
以上、『遊星よりの物体X』『遊星からの物体X』『遊星からの物体X
ファーストコンタクト』のレビューでした。
異なる時代に制作された3つの作品ですが、その根底には「宇宙は深淵で人類の英知を超えている」という共通のメッセージが込められていると感じました。
(2024年12月14日 追記)
『遊星からの物体X』を、高校生と大学生の娘たちと一緒に自宅のホームシアターで鑑賞しました!
幼少の頃から伝え聞かせてきたこの名作、娘たちも大きくなったのでもう大丈夫だろうと(映画はPG-12)。
観た感想は「まるで人狼ゲームやん!」「今まで観た映画のなかで一番グロくて怖かった!」とのことでした 笑
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