先月受診した健康診断結果の報告書が届き、長年の持病だった逆流性食道炎が完治したことがわかりました。
7年前(2018年)の健康診断で見つかった逆流性食道炎、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)での経過観察を経て、1年間の投薬でようやく完治することができました。
以下にその経緯をまとめました。
逆流性食道炎の主な症状は、胸やけ、呑酸(どんさん)、胸の痛み、のどの違和感などです。
【主な症状】
胸が焼ける感じ、みぞおちの上が焼ける・滲みるような感じがする
酸っぱいものが上がってくる
食後に胸やみぞおちのあたりが痛い
腹部膨満感
ゲップが頻繁に出る
乾いた咳が続く
喉の違和感(喉がつまった感じ・イガイガする)
声が枯れる
【初期症状】胃もたれ、 お腹のハリ。
【特徴】
空腹時や夜間の胸やけが特徴的
胸やけがひどいせいで、夜中に目が覚めてしまったり、心臓の病気と同じような胸の痛みを感じたりすることもある
逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が胃から食道へ逆流する「胃食道逆流症」の中で、胃酸などが食道の粘膜を傷つけ炎症を起こす状態です。
【治療】
内服薬による治療と、生活習慣の改善が必要となります
特に酸性の食物や胃を刺激する物質の摂取を控えることが重要です
(出典:逆流性食道炎のハナシ)
1. 2018年
5月24日に山王健診センターで受診した1日人間ドックの結果、前回は「異常なし」だった上部消化管が、胃部X線(バリウム検査)での結果「胃隆起性病変」(D判定)と診断されました。
検査結果には、「要精密検査、または要治療」と明記されていました。
以下は山王健診センターから渡されたCDディスクに保存されていた画像です。
これまで健康診断ではオールAの結果を誇っていたので、「要精密検査、または要治療」という診断結果はかなりのショックでした
笑
紹介状を受け取り、6月12日に近所のひろ内科クリニックで、上部消化管内視鏡検査を受けることに。
人生初の胃カメラです。
同意書に署名をして、診察台に横になりました。
局部麻酔をして、胃カメラは左の鼻から挿入することに。
胃カメラが体内に入るとき、看護婦の方が、背中をさすってリラックスするように促してくれました。
初めての胃カメラは、心配していたほど辛くはなく、麻酔の効果もあって診察中はウトウトしていたような気がします。
無事に検査を済ませて、結果の写真を見せてもらいました。
検査の結果、やはり上部消化管(喉から胃に入る部分)の壁に、ピンク色の突起(腫瘍)が認められました。
普段、特に胃酸が逆流するような感覚はないのですが、これは、逆流性食道炎では典型的な症状だそうです。
医者の見解では、この腫瘍は悪性ではないので、今後も経過観察をしていきましょうということで診察を終えました。
2. 2019年
6月12日に山王健診センターで受診した1日人間ドックの結果、昨年と同様、上部消化管が、胃部X線(バリウム検査)での結果「胃隆起性病変」(D判定)と診断されました。
昨年と同様に紹介状を受け取りました。
紹介状の内容は、以下のとおりです。
「当健診センターで上部消化管造影を実施したところ、噴門部に隆起性病変を疑う初見を認めました。前年度も指摘され内視鏡をして頂きヘルニア・GERDと指摘されましたが、レトロスペクティブにみると徐々に増大傾向にあり、紹介させて頂きました」
以下は山王健診センターから渡されたCDディスクに保存されていた画像です。
再び胃カメラでの検査をすべきところでしたが、結局この年は再検査をしませんでした。
3. 2020年
7月21日に山王健診センターで受診した1日人間ドックの結果、昨年/一昨年と同様、上部消化管が、胃部X線(バリウム検査)での結果「胃隆起性病変」(D判定)と診断されました。
以下は山王健診センターから渡されたCDディスクに保存されていた画像です。
さすがに3年連続でD判定ということで、昨年はサボった胃カメラでの検査を行うことに
笑
紹介状を受け取り、9月30日にひろ内科クリニックで、上部消化管内視鏡検査を受けました。
人生2回目の胃カメラです。
前回と同様、同意書に署名をして、胃カメラは左の鼻から挿入してもらいました。
同じクリニックで2回目の胃カメラということで、今回も気が付いたら診察が終わっていた感じで、特に痛みも感じませんでした。
検査の結果、2年前と同様、腫瘍は悪性ではないので、今後も経過観察をしていきましょうということで診察を終えました。
2020年から、ZWIFT(ズイフト)というオンラインバーチャルサイクリングでのトレーニングを始めたのですが、かなりの高強度で、トレーニング後には痰が絡むような症状が頻繁に起きて、ひょっとしてこれは逆流性食道炎が原因なのではと疑うようになりました。
しかし、特に症状が悪化したり、日常生活に支障をきたすようなこともなかったので、特に治療を行うことは考えませんでした。
4. 2021年
11月30日に横浜リーフみなとみらい健診クリニックで受診した1日人間ドックの結果、上部消化管は、胃部X線(バリウム検査)での結果「異常なし」と診断されました。
これまでの山王健診センターから、横浜リーフみなとみらい健診クリニックに、健診機関が変わったことが影響したのかもしれません。
5. 2022年
12月06日に横浜リーフみなとみらい健診クリニックで受診した1日人間ドックの結果、上部消化管は、胃内視鏡
+ 胃生検観察での結果、
「食堂裂孔ヘルニア」(観察)
「逆流性食道炎」(観察)
「胃底腺ポリープ」(観察)
と診断されました。
昨年は胃部X線(バリウム検査)でしたが、この年は胃内視鏡 +
胃生検観察に変えたところ、異常が発見されたのです。
ただし、胃内視鏡検査
生検結果は「異常はありませんでした」と診断されました。
以下は横浜リーフみなとみらい健診クリニックから渡されたCDディスクに保存されていた画像です。
6. 2023年
12月19日にみなとみらいメディカルスクエアで受診した1日人間ドックの結果、上部消化管は、胃内視鏡での結果、
食道
「下部食堂裂孔ヘルニア」(C判定)
「下部逆流性食道炎」(C判定)
「下部Barrett食道」(C判定)
胃
「穹窿部びらん性胃炎」(B判定)
十二指腸
「十二指腸脚部十二指腸びらん」(B判定)
と診断されました。
これはさすがにマズイと思い、12月19日に近所の消化器内科(うたクリニック)に診断結果を持参して相談に行きました。
そこで処方されたのが、エソメプラゾールカプセル
20mg(ニプロ)という錠剤でした。
朝食後1日1カプセル服用
【効能・効果】
胃・十二指腸腫瘍、逆流性食道炎などを治療するお薬です。ピロリ菌の除菌にも用います。
これをしばらく飲み続けてくださいということで、2か月分を処方してもらいました(診察代を含めて2か月分で1300円)。
また、毎食後の後にすぐに横になってしまうと、胃液が逆流しやすくなるので、できるだけ食後は起きていてくださいとアドバイスされました。
その後も、カプセル剤がなくなったら、その都度2か月分を処方してもらい、1年間服用を続けました。
7. 2024年 (2025年)
2025年1月29日にみなとみらいメディカルスクエアで受診した1日人間ドックの結果、上部消化管は、胃内視鏡での結果、
食道
「下部食堂裂孔ヘルニア(軽度)」(B判定)
「下部Barrett食道」(B判定)
胃
「胃体部胃ポリープ」(B判定)
十二指腸
「十二指腸全体異常所見なし」(A判定)
と診断されました。
昨年のC判定からは大幅に改善され、「逆流性食道炎」は完治していました!
下の写真のとおり、以前の腫瘍が完全に消えています。
これは、1年間服用を続けたエソメプラゾールカプセル
20mg(ニプロ)の効果で間違いないでしょう。
また、食道診断結果の「下部Barrett食道」(B判定)のBarrett(バレット)食道とは、食道の粘膜(扁平上皮)が、胃酸や胆汁などの繰り返す粘膜障害の結果、円柱上皮に置き換わった状態のことです(写真左側面のオレンジ色の部分)。
日本人のバレット食道の99%はSSBE(短節型バレット食道)とされ、バレット腺がんのリスクはそれほど高くないそうです。
胃内視鏡診断の結果、胃壁などその他の部位は、とてもきれいな状態ということで安心しました。
ちなみに、2020年から始めたZWIFT(ズイフト)でのトレーニングは、その後もずっと継続しており、2025年現在でも続けています。
トレーニング後に痰が絡むような症状は相変わらずなので、これは逆流性食道炎と直接関連はなさそうです。
8. まとめ
以上、「胃隆起性病変」が発見された2018年から、「逆流性食道炎」が完治した2025年までの7年間を時系列でまとめました。
逆流性食道炎は、命に別条はありませんが、錠剤の服用だけで手軽に完治できるので、もし同じような症状や状況の方には、消化器内科でエソメプラゾールカプセル
20mgを処方してもらうことを強くおススメします。
コメント